AHP法(Analytic Hierarchy Process)の利用について

AHP法(Analytic Hierarchy Process)の利用について
特徴
–
1. 意思決定をする問題を階層構造で分析し、重み係数を階層毎に計算し、それを統合して意思決定の選択肢を重
み係数で比較出来る。
•
–
2. 多くの異質な要素を同じテーブル上で比較できる。
•
–
◎、〇、△、×の比較でなく、数値で比較できる。
意思決定に関する合意形成に便利。
3. 客観的情報と主観的情報を混在して重み係数に算出に取り扱える。
•
第三者への説得性と納得性を得られやすい。
適用方式
–
問題の把握を図式化して階層構造とする
1. 対象を階層構造とする。
•
•
•
–
問題(目的)
問題(意思決定したいことの設定)
評価基準(意思決定のための目安)
代替案(意思決定の選択肢)
2. これらの階層内の要素について要素間の一対比較を行う。
•
•
•
重要度に応じて重み付けをインプット
固有ベクトルを求めることにより要素の重み係数を算出
数値的に比較が困難な要素間でも直感的に重要度で判定可能
評価基準
代替案
具体的な使い方
階層図と各評価基準、代替案の重み係数
パソコンの選定
レベル1 目的
レベル2 評価基準
価格
パフォーマンス
メンテナンス
0.585
0.236
0.131
・スピード
・記憶容量
等
レベル3 代替案
A製品
B 製品
0.183
0.349
拡張性
0.048
・故障対策
・ネットワーク
・マニュアル
・ソフトの種類
等
等
C製品
0.469
数値は全体を1.0とした場合の重み係数
A製品
B製品
C製品
0.131
価格
0.095
0.021
0.016
0.585
0.236
パフォーム メンテ
0.050
0.026
0.231
0.081
0.304
0.129
0.048
拡張
0.012
0.016
0.020
計
1.000
総合重み
0.183
0.349
0.469
1.001
評価基準で高い重み係数をつけた「パフォーマンス」と
「メンテナンス」において、評価されたC製品が目的のパソコン
である。
インプットについては次ページ参照
一対比較のインプット( 数値結果を得るために用いたデータ)
インプット方法と重み係数
パソコンの選定
絶
対
に
重
要
中
間
明
白
に
重
要
中
間
重
要
中
間
若
干
重
要
中
間
同
等
に
重
要
中
間
若
干
重
要
中
間
重
要
中
間
明
白
に
重
要
中
間
絶
対
に
重
要
重み係数
9
8
7
6
5
4
3
2
1
-2
-3
-4
-5
-6
-7
-8
-9
行の項目
列の項目
○
価格
〇
価格
価格
維持性能
〇
拡張性
〇
鼓動性能
維持性能
〇
稼動性能
拡張性
〇
維持性能
重み係数
稼動性能
9
8
7
6
5
4
3
2
1
-2
-3
-4
-5
-6
-7
-8
B 製品
〇
C 製品
〇
B 製品
重み係数
9
8
7
6
5
4
3
2
C 製品
1
-2
-3
-4
-5
-6
-7
-8
〇
A 製品
A 製品
B 製品
C 製品
〇
〇
B 製品
9
8
7
6
5
4
3
2
1
-2
C 製品
-3
-4
-5
-6
-7
-8
〇
〇
A 製品
A 製品
B 製品
C 製品
〇
B 製品
9
8
7
6
5
4
3
2
1
-2
C 製品
-3
-4
-5
-6
-7
-8
B 製品
C 製品
4
2
稼動性能
A 製品
A 製品
B 製品
C 製品
整合度 C .I.= 0.08839
B 製品
-7
C 製品
-4
-2
維持性能
A 製品
A 製品
B 製品
C 製品
整合度 C .I.= 0.02699
B 製品
-4
拡張性
A 製品
A 製品
B 製品
C 製品
整合度 C .I.= 0.10895
B 製品
-2
〇
B 製品
C 製品
〇
C 製品
〇
重み係数
価格での
0.724
0.157
0.119
0.131
全体での
0.095
0.021
0.016
重み係数
0.086
0.395
0.520
0.585
全体での
0.050
0.231
0.304
C 製品
-4
-2
重み係数
メンテでの
0.109
0.345
0.547
0.236
全体での
0.026
0.081
0.129
C 製品
1
-2
重み係数
拡張での
0.260
0.328
0.413
0.048
全体での
0.012
0.016
0.020
パフォームでの
-9
拡張性について
A 製品
A 製品
B 製品
7
重み係数
0.131
0.585
0.236
0.048
-9
維持性能について
重み係数
価格
A 製品
A 製品
B 製品
C 製品
整合度 C .I.= 0.08839
拡張性
5
7
5
-9
稼動性能について
重み係数
維持性能
-3
4
-9
〇
A 製品
稼動性能
-5
拡張性
価格について
A 製品
P C 選定
価格
価格
稼動性能
維持性能
拡張
整合度 C .I.= 0.10123