交通ネットワーク条件を考慮した

公共交通を活用した巡りやすい街“金沢”を目指して
金沢大学大学院
轟 直希
Kanazawa University Urban & Transportation Planning Lab.
1.金沢の実態 -金沢市の街なか公共交通ー
■金沢都心軸(中心市街地)における公共交通
・1日平均1,900台のバスが運行(往復・武蔵ヶ辻⇔香林坊)
・回遊バスの充実(観光・買い物目的来街者)
-土日祝日に運行される「まちバス」や「兼六園シャトル」
-ワンコイン、両バスとも概ね20分間隔
■公共交通の課題
・運行効率が悪い(運行主体が異なることによる問題?)
・利用者の利益(お得感)の不足
・金沢の街との調和が図られていない(イメージ)
⇒街の魅力と公共交通を連携させ、まちなかの活性化を図る
Kanazawa University Urban & Transportation Planning Lab.
2.街に対するイメージ改革 -魅力の再認識ー
■中心市街地の問題点
マイカー利用による時間的制約(駐車料金)の問題
⇒買物利便性の高い、郊外大型店舗へ…
中心市街地であるからこそ出来る様々な魅力を
見失っているのではないだろうか?
■中心市街地に対するイメージ
「買物=郊外」、「飲み会=中心市街地」 のイメージが定着。
公共交通を利用した“ゆとり”のある来街で、
来街のお得感や街の魅力を感じてもらう。
⇒「中心市街地=楽しい」イメージ定着へ
Kanazawa University Urban & Transportation Planning Lab.
3.行きやすい中心市街地を目指して
■中心市街地を公共交通で ーきっかけづくりー
・金沢中心市街地のイベントの多さに着目。
イベント参加者を対象に、公共交通運賃割引を実施
‐金沢コンベンションビューロー等からの助成を活用できないか
■広域公共交通フリー定期券(年、月、日単位で)
・金沢都市圏の公共交通(鉄道、バス、レンタサイクル)を
自由に乗り降りできる定期券
・本定期券によりの観光施設や飲食・買物施設で各種割引
・環境ポイントの導入(環境への取り組みをポイント加算)
⇒公共交通を利用する“きっかけ”から“楽しい・お得”へ
Kanazawa University Urban & Transportation Planning Lab.