情報セキュリティと個人情報保護 総論

情報セキュリティと個人情報保護
総論
財団法人 全国中小企業情報化促進センター
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はじめに
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IT利用が必須の企業環境において経営者は対
処すべきリスク項目を認識しなければならない。
製造業をはじめとする中小企業で、情報技術の
知識がない人を対象とし
情報セキュリティと個人情報保護について企業
として対処すべき事項を理解してもらう。
社内で対処する方法のヒントが得られる。
IT専門家に依頼したいことを明確になる。
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概要
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情報セキュリティと個人情報保護に関する
中小企業の取り組み方を解説する。
① 取り組みの必要性を理解してもらう。
② 経営者が取り組む項目を理解してもらう。
③ 継続した活動として社員教育・実施検証の仕組
み作りを推奨する。
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事故前提社会と企業対応
情報技術(IT)を使うと情報に関するイン
シデント(不具合)の発生の可能性増加
 100%安全は実現不可能:
 情報の事故が起きることを想定した対策
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– 情報システムに対する対策
– 人に対する対策
– 事故発生時の影響を小さくする対策
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情報も資産として管理が必要
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経営者は会社の資産管理の最高責任者
① 人
② もの
③ 金
④ 情報
情報資産を管理する社内の仕組みが必須
仕組みがあり、適切に運用すること
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事業継続が経営の基本
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事業継続のために経営リスクへの対応
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天災(地震、水害、風害)
火災・停電・断水
盗難
取引先との事故・事件
製品・商品に関する事故・事件
交通事故(飲酒運転、スピード違反、駐車違反)
労働災害
情報システムの不具合
情報漏えい(営業秘密、個人情報)
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取引先の要請・選別
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中小企業の事業継続
中小企業の存続は経営者責任と決断
 お客様と従業員の信頼を得られる経営
 安全・安心な取引関係の維持
(信頼関係の継続)
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法令順守は必要条件
 事故・事件の発生を予防すること
 発生したら、事故の原因特定と影響範囲
の把握、対策の実施、広報が重要
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http://www.meti.go.jp/policy/netsecurity/downloadfiles/6_bcpguide_gaiyou.pdf
情報セキュリティもPDCAサイクル
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企業情報管理と個人情報管理
基本方針
セキュリティポリシー
スタンダード
基準
プロシージャ
手順書
経営理念
個人情報保護ポリシー
情報管理規程 (社外公表)
情報システム管理規程 個人情報管理規程
営業情報管理手順
具体化
個人情報管理手順
情報システム管理手順書
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企業の規定の整備
従業員への教育と運用
 継続的改善
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経営理念・方針
就業規則
情報管理規程
個人情報管理規程
他社秘密情報管理規定
情報システムセキュリティ規程
パソコン・ネットワーク利用規程
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情報セキュリティ体制
経営者
教育訓練担当
監査担当
取引先
企業
情報セキュリティ
責任者
業務実施部門
対応窓口
個人情報管理
責任者
本人
問合せ窓口
IPA
警察署・サイバー犯罪部門
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行政指導官庁
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情報漏えいのルート分析
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個人情報は本人のもの
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ネットでの情報漏えいは回収不可能
情報の複製と個人情報の取引闇市場
個人情報利用による多様な犯罪の発生
– オレオレ詐欺、振り込め詐欺、オークション詐欺
– 成りすまし詐欺
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企業は個人情報の利用目的を公開
企業は本人の同意のもとに適切な管理と利用
本人の問合せに対応する仕組みが必要
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個人情報の取り扱い
本人への対応(苦情受付等)
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個人情報の開示、訂正、利用停止に対
する受付方法を整備
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本人が個人情報の開示、訂正、利用停
止を申し入れるための方法を公表
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苦情に対する社内の対応体制を整備
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セキュリティインシデントへの対応体制
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脆弱性対策
– 企業のイントラネットやWebサイトの脆弱性
– 対応するための内部展開を支援
– 公的セキュリティ機関(JPCERT/CC,IPAセキュリティ
センタ)やセキュリティ専門ベンダとの対応
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インシデント対応
– 社内の侵害・障害時の修復・回避するための対応
– 外部からの協力依頼を受けたときの協力対応
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情報セキュリティ事件の対処
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不正アクセス発生
– 犯罪の痕跡を保存する。
– 情報セキュリティ責任者に連絡
– 警察のサイバー犯罪担当部署に連絡
情報漏えい
– 漏洩した情報の特定
– 対象となるお客様に連絡
– 影響範囲の特定と公表
ウイルス感染
– 対象となる機器をネットワークから外す。
– ウイルスの種類の特定(専門家に協力依頼)
– ウイルス駆逐ソフトによる除去
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情報セキュリティの監査と是正
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情報セキュリティに関する監査
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社員の運用状況
外部からのアクセス状況
重要情報へのアクセス状況
セキュリティインシデント対応状況
脆弱性対策と社員教育
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付録資料
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