その2 HPLCにおける分離と特徴 ~理論段数について~ クロマトグラフィー 固定相と移動相に対する親和力の違い を利用して溶質を分離する方法 分離の場 移動相→固定相→移動相 カラム 段理論:Plate Theory 分離の場であるカラムが“段”と呼ばれる多数 の不連続な小容器から構成されると仮定して、 試料成分の移動の様子を多段液分配(抽出) と同じように状況に例えて説明する理論を段 理論という。 各段に含まれる移動相は全て次の段に流れ 込んで停止し、その中の試料成分はその間 に固定相と移動相に分配されて平衡に達し、 また移動相全量が次の段に流れて平衡に達 する、と考えると、理論段数が大きい場合に は溶離曲線は正規分布で示される。 カラム各種 試料分離中の相を考えると、 移動相 固定相 段理論により、この相(段)が多数集まったモノと考えると 分離中のカラムはこんな感じのイメージ 移動相 移動相 移動相 移動相 移動相 移動相 移動相 移動相 固定相 固定相 固定相 固定相 固定相 固定相 固定相 固定相 理論段数とは? 2相間での物質の分配比の差を利用して物質の分離 を行う装置の性能を表す指標 カラムの性能を表す言葉 大きい・・・性能良い 小さい・・・性能悪い 例えると理論段数が大きいとは・・・ これが多い 移動相 移動相 固定相 固定相 分離の理論 分配型カラムの分離について CA, MA, VA A:移動相 M:溶質の量 B:固定相 CB, MB, VB 分配係数 K = = C:溶質の濃度 MB VB MA VA CB V:体積 分配係数は成分により異なり、温度に対して定まった値をとる CA 分配比 = MB MA X VA VB =kX β 相比 分配係数を1として考えると・・・ 16 16 例えば32μg の物質をカラ ムに通したと すると 8 8 8 8 4 4 4 8 8 2 2 6 6 6 6 2 2 1 1 4 4 6 6 4 4 4 1 1 16 理論段数が多いと正規分布に形が似てくる
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