第2回市民公開講座（平成19年10月21日）テーマ：糖尿病を知ってその合併症を防ぎましょう糖尿病とは？おばな内科クリニック院長小花光夫共催：中原区医師会、中原区糖尿病病診連携の会後援：中原区役所、川崎市医師会「糖尿病」はこんなに増えている！  「糖尿病が強く疑われる人」は約７４０万人  「糖尿病の可能性を否定できない人」は約８８０万人  合計約１,６２０万人（平成14年厚生労働省「糖尿病実態調査」）「糖尿病」は最近の病気？  関白藤原道長の伝記である御堂関白記に「飲水病」のことが細かく書かれている「糖（ブドウ糖）」を利用する仕組みは？  ブドウ糖はエネルギーの源です！  ブドウ糖は消化管 → 血液 → 細胞と移動していきます  ブドウ糖は細胞の中へ送り込まれて初めてエネルギーとして役立ちます！「糖尿病」の発症メカニズムは？  「インスリン」がブドウ糖を細胞の中へ送り込む「扉のカギ」となります  この「扉のカギ」がうまく働かなくなったり、減少してしまうことによってブドウ糖が細胞の中へ入れなくなった状態がこれが「糖尿病」なのです！インスリン：膵臓から出る血糖を下げる唯一のホルモンである「糖尿病」はなぜ悪い（怖い）のか？  急性合併症として感染症、ケトアシドーシス、昏睡など  慢性合併症として網膜症、神経障害、腎症（三大合併症といわれる）  動脈硬化が促進される！脳血管疾患、心筋梗塞、狭心症閉塞性動脈硬化症「糖尿病」の治療が必要であるのは？高血糖が持続すると  急性合併症  慢性合併症  動脈硬化の促進！これが「糖尿病」の怖さなのです！正しい治療を受けないと合併症や動脈硬化は確実に進行してしまう！「糖尿病」に対してとるべきスタンスは？  成人の約6人に一人、40歳以上では5人に一人という驚くべき現況であり、かつ急激に増加している！  「糖尿病」はありふれた病気であるが、決してあなどってはいけない病気である！警鐘の必要性がさらに高まっている！