小課題3.1 震災廃棄物の再資源化と高機能化 • 概要:震災時の都市機能回復に多大な影響を及ぼすとされている震災 廃棄物を対象にその再資源化・高機能化を図る技術を考案し、社会や環 境に対する震災廃棄物の影響を最小化する方策を提案する • 主要な施設・設備:八王子材料関係実験施設(組織構造分析システム)・ SMBC施設(走査型電子顕微鏡) • 参加研究者(学内・学外)・協力機関と担当: 学内:(建築学科) 阿部、田村 学外:嵩、玉井、鹿毛、真野、中村、依田、BASF(原田)、安田正雪、安田 弘喜(プレハブ建築協会)、石川、八洋コンサルタント(斉藤) 阪神淡路大震災で崩壊した建物 中越地震で発生した震災廃棄物 既往の研究、関連する実績・成果 • 既往の研究:震災廃棄物に対する対応については阪神淡路大震災 について検討例がある程度で、またその利用については、再生骨材 以外についてはほとんど未検討の状況である。 • 関連する実績・成果:首都圏におけるコンクリート材料の需給構造 (2009,田村)、各種スラグ等廃棄物起源材料の物性評価(2009,阿部 他)など 神奈川 (1%) 埼玉 (3%) 大分 (0%) 北海道 (0%) 青森 (4%) 高知 (4%) 北海道 (5%) 栃木 (24%) 山口 (7%) 茨城 (6%) 東京 (12%) 大分 (3%) 岩手 (2%) 千葉 (43%) 総計 337件 (100%) 99.99 総計 225件 (100%) 高知 (9%) その他 (9%) 234 再生微粉、石灰石微粉の例 東京 (17%) 栃木 (13%) その他 (14%) a) 細骨材 青森 (11%) 埼玉 (12%) b) 粗骨材 首都圏に流入する建築コンクリート用骨材 石炭溶融スラグの顕微鏡写真の例 研究計画 • • • • • • 平成21年度 (1)都市圏における廃棄物起源材料、コンクリート材料の需給構造に関する実態調査 (2)都市圏における既存コンクリート構造物の材料諸特性、力学特性、配合調査 (3)緊急時に供給可能な高強度プレキャストコンクリートの中性化の評価に関する研究 平成22年度 (4)上記(3)の継続、 (5)都市圏における各種材料の環境影響評価 平成23年度 (6)解体廃棄物を用いた各種の低品位資材化検討 (7)各種の低品位資材を用いた木質系材料、コンクリート系材料の製造 平成24年度 (8)低発熱型セメントを用いたコンクリート系材料の耐久性の評価に関する検討 (9)完全リサイクル材料を用いた複合材料の高機能化に関する検討 平成25年度: (10)震災廃棄物起源の各種複合材料の性能評価方法の確立 (11)震災廃棄物起源の各種複合材料の運用に伴う環境シミュレーションの実施 平成26年度 (12)震災廃棄物等より製造した複合材料の選定・耐久設計手法の構築 (13)震災復興期における短中期的な機能継続に資する高度利用のシナリオ構築
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