「イヌネコ絵本」に込めた私の思い コミュニケーション・マインド の大切さ (株)都村製作所 小亀重喜 私のプロフィール いろんなコトやってます。 製造メーカーに勤務、企画・監理業務(雑用?) 居住区コミュニティの代表(自治会長 等) 学校関係諸活動(小学校PTA会長 等) ライフワーク(全国NPO組織理事 等) 様々な立場で、様々な方々と接し、 多忙ながらもポジティヴ?に生きてます! 社長さんの“ボヤキ”の源は? 先日の異業種交流会… 参加者は数十名のTOP/企業経営者 悩みの種は… 顧客の要望が捉えきれない・分からない 社員が(何を考えてるか)分からない 企業における最大の課題 コミュニケーション能力の低下をどう防ぐか? 若年者と接して不思議に思う… 採用(面接)時の私のポイント(個人的見解ですが) 履歴書や事前書類との差がありすぎる!? 当方の説明を十分に理解して貰えたか? 自分の考えを自分の言葉で話せるか? コピー&ペースト文化の弊害なのか? 凄まじい勢いで携帯メールを打っている… なぜ面接時にその能力が発揮できないのか? ITの発達が人間を退化させる? 電話・FAX・ネット・メール… より綿密な「伝達」が可能になったのか? ギャップを埋めることは出来ているのか? 時間・場所を超え、瞬時に膨大な情報をやり取り 数年前とは比べ物にならないほどの進化 とりあえず、近くまで来たら携帯で… メールだけ送っておけば大丈夫… コミュニケーション能力は退化している!? コミュニケーションとは何か? 本来のコミュニケーションとは… 言語、文字、その他視覚・聴覚に訴える各種の ものを媒介とする、社会生活を営む人間の間に 行われる知覚、感情、思考の伝達。 生物学的に:動物個体間での身振りや音声・ 匂いなどによる情報の伝達 情報ツールはあくまでも道具(tool)、メカを 使いこなすことがコミュニケーションではない 「イヌネコ絵本」制作の背景 勤務先での社員教育/能力開発の際のつまづき! 能力開発・キャリア育成を体系的に学習 PCを使い、エライ講師を招き、プログラムを始動… しかし、社員は「あっち向いてホイ!」 「空回り」の原因は?→私自身がもっと勉強せねば!! 半年間セミナーに通うも、講義内容があまりにも難解 社会情勢の変化、カウンセリング技術、訓練手法、 … 自分が理解し、ヒトに伝えるためには、もっと分かり易く。 思いついたのが「絵本」という媒体/スタイル! 制作の経緯をvideoでご紹介 拙作の絵本に込めたメッセージ コミュニケーション不足が組織を危うくする。 立場の違う者どうしが解り合うためには… 登場キャラを労使に置き換えて 翻訳者(コミュニケーター)となる介在者の役割 共通語をつくりだすツールの必要性 「協働」作業がもたらす効果の認識 イヌ:企業、ネコ:求職者、ネズミ:労務担当者 数分で読めます。もう一回、ご一緒にどうぞ! 絵本 各ページの解説 p.1~p.2 雇用者と被雇用者、同じ人間/ヒトのように思えるが 実は“イヌ”と“ネコ”くらい違うモノ 視点の違い、立場の違いを理解してほしい (どちらが偉いとか、上下の関係とかではなく…) p.2~p.3 お互い(会社も個人・求職者も)欠陥はつきもの! カンペキな会社もなければ、カンペキな個人もない 過剰な期待をせぬように…(残念ですが…) 絵本 各ページの解説 p.4~p.6 p.7~p.8 自分のことは棚に上げて… 自分の欠点は、気づかないが相手の欠点はよく見える それを攻撃すれば、不幸な結果に 自分をしっかり鏡に写すと…足らない部分が見えてくる 「鏡」→「キャリアシート」・「自己発見ツール」なのかも p.9 違いと欠点を認めることからはじめよう 自己中心的な視点を補正することが、第一歩 絵本 各ページの解説 p.10~p.13 言葉が通じないならどうする? ネズミに相当する部門・機能、 ワンニャンインカムは、本当にあるのか? 「相手・会社が用意すべき」→確かにその通り だが、中小・零細企業には、殆んど「無い!」 双方に解り合おうとする努力…これしかない! 絵本 各ページの解説 p.14~p.16 (抽象的な)共通目的の設定はカンタン! 空腹を満たす 「肉」・「魚」…この嗜好性の違いは何を示すのか? 企業:収益をあげる 個人:収入を得る 目的到達のためのプロセスに対する価値観の違い 「ま、いっか」… 双方に認め合う(許容)範囲はどこまでなのか? 全体一致を望むことは不可能? 絵本 各ページの解説 p.17~p.20 目的が「抽象論」→「具体論」に展開したときこそ 本来の協議/価値観の擦り合わせが行われる 企業と個人の合理的な役割分担とは? p.21~p.22 目的を果たすには… イヌかき:企業のパワー、信用、過去の実績 ネコの木登り:個人のパワー、力量、スキル 絵本 各ページの解説 p.23~p.25 成果と適正な評価 透明性のある評価基準と運用 p.26~p.27 継続性のある活動こそ企業の使命 将来的な活動のための留保 納得性のある利益配分 絵本 各ページの解説 p.28~p.30 真の協働作業がもたらす効果 インカム不要:共通語の醸造 共通語:企業風土 企業風土:経営者+社員が作り出すモノ コミュニケーション能力を高めるに は? 「ネズミ」も「インカム」も無いのが現実! 双方がコミュニケーション能力を高めよう。 まずもっては、「聞き上手」になろう! アナタの「聞き上手」度をチェック。 13の設問に正直に回答を… 別紙参照 聞き上手になるためには? 「受容」… 相手を受け入れる 「共感」… 相手の立場に立ち、感じとる 「自己一致」… 応答を、心と一致させる 業務/作業を中断し、さっと顔を相手に向ける。 けして業務/作業をしながら話すようなことはしない。 体ごと相手の方を向いて、顔を見て聞く。 「どうせこんな話だろう」… 先入観を持たずに聞く。 相手のフィールドで、という態度で聞く。 話を途中で遮らない。まず全部聞いてみようと心がける。 「きいた」つもりと「わかった」つもり 「きく」も「わかる」もいろいろあります。 きく 聞く… hear:きこえる(受動的)、「噂を聞く」 聴く… listen:身を入れてきく、「名曲を聴く」 訊く… ask:尋ねる、「先生に訊く」 わかる 分かる… find:分別、「場所がわかる」 判る… judge:判断、「善悪がわかる」 解る… understand:理解、「意味がわかる」 最後に(まとめの key words) 自己理解と他者理解 主体としての自分(自分がみる自分) 自己の価値観を認識 自分が心底満足できる瞬間とは、どんなときか? どんな小さなことでもそのタネをさがしてみる→価値観の正体 客体としての自分(他者がみる自分) 相手の価値観を把握 相手の価値観が理解できれば、その乖離が明確になる その「乖離」を埋めることができるか否かがカギ 最後に(まとめの key words) 自己責任と自己決定 (50/50) 企業・個人とも相手を気遣う余力がない。 他力本願ではなく、自己責任により自己決定し、 自身で社会に必要な能力 (エンプロイヤビリティ)を身につける。 その能力を発揮する「場」…それが「企業・会社」 という共通認識をもつ。 最後に(まとめの key words) ワークライフバランス 「モーレツ社員」も「五時から…」、どちらも不幸 仕事・家族・社会的活動… 善循環を作り出す努力を! 仕事が上手くいけば、家族に優しくなれる 家庭が順風/円満ならば、仕事に精が出る (地域)社会に対する貢献が、 仕事・家庭へとフィードバックする。 ご清聴、有難うございました。
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