モティベーション・リサーチ

モティベーション・リサーチ
• 飽戸弘編著(1994)『消費者行動の社会心理学』
福村出版 終章
• ディヒター,E.(1964)『欲望を創り出す戦略』 ダ
イヤモンド社 ( original,1960)
• パッカード(1958) 『かくれた説得者』 ダイヤモン
ド社( original, 1957)
• ルイス・チェスキン(1955)『商業色彩ハンドブック
-利を生む色彩』白揚社
• ニューマン(1963)『消費者の心理と販売管理』誠
信書房
ケーキの素の例
• アメリカの主婦はケーキをつくるのが大切
な仕事だが大変
• ミルクも卵も香料も入っていて,水で溶い
て焼くだけのケーキの素,ケーキミックス
• 全然売れない
• 長年のケーキ作りでの賞賛を失う。手抜き
への罪悪感
• ミルクを混ぜるケーキの素にする
類似例
• ホットケーキの素
• インスタントコーヒー(テキスト p142-143)
• チキンラーメン(日清食品)が関東で売れ
なかった
• インスタントラーメンの調理例
• その他,主婦の仕事として重要なのに手
抜きと思われるもの
オープンカーの例
• クライスラー社の依頼
• オープンカーのコンバーティブルを置くと,
男性がいっぱい入ってくるが買うのはセダ
ン どうして
• 情婦のシンボル 青春とロマンスと冒険
• 夢想することが楽しい
• クライスラー社 細君と情婦を兼ねる→
• ハードトップ
モティベーション・リサーチの
提案したもの
• 無意識・潜在意識の発見(コーヒー・バーコ
レーター)
• 全体的把握・トータルアプローチ
• 非合理的なもの・論理的でないもの・情緒
的なものの重視(ガソリンスタンドの研究)
• シンボルとしての消費(クルマ)
• 罪悪感を取り除く戦略(子供のパーマ)
• (飽戸弘,1994)
モティベーションリサーチの
問題点
• データの信頼性,解釈の客観性,提言の
主観性
• 道徳的,倫理的,宗教的批判
• 大衆操作
• 浪費のすすめ
• (飽戸弘,1994)
根本的葛藤(ディヒター)
現状を維持したい
世界の変化を挑戦だと思っ
安楽な胎内に戻り隠れたい て世界に立ち向かっていこ
運命として現状に甘んじたい
うとする欲望 人は買物をするのが好きだ
• →人に創造力を働かせる機会を与える。
• ある商品を選択することで、自分には心の
奥底の欲望を表現する能力があることを、
自ら実証しようとしている。
• そうすると,売り手側の工夫は次のような
こと
• 消費者がある商品の買物をするにいたっ
たのは、結局自らの如才なさ、想像力そし
て創造力を働かせた結果なのだ、という気
持ちをもてるようにしむける。
中産階級に支配的な動機
• ①創造性 さじ加減ができる
• ②富裕の道徳 ほかの重要な活動に費や
す時間を創り出す。そのために単調な労
働から解放する。
• ③共同の意識 家族の行動。仲間入り。真
実を知らせて欲しい
• ④幸福と娯楽 人生とは楽しむところなり
• →調査へ
パッカード 『かくれた説得者』
ダイヤモンド社
①情緒の安定を売る
②価値の保証を与える
③自己満足を売る
④創造のはけ口を売る
⑤愛情の対象を売る
⑥力量感を売る。
⑦根強いものを売る。
⑧不滅を売る。