日本の小売業界 - 中部経済学学生

日本の小売業界
中京大学 増田ゼミ
石黒 秋 平井
山田 渡辺
小売業とは…
卸売業者から仕入れた商品を
最終消費者に売る仕事
小売業界は
私たちの最も身近な業界の一つ
百貨店
スーパーマーケット
ディスカウントストア
専門店
日本の小売業は
現在どんな事業に力をいれて
いるのだろうか?
日本の小売業売上高ランキング
順位
企業名
売上高
1
セブン&アイ・ホールディングス
4.9兆円
2
イオン
4.6兆円
3
ヤマダ電機
1.8兆円
4
三越伊勢丹ホールディングス
1.2兆円
5
J.フロント リテイリング
6
ファーストリテイリング
9286億円
7
ユニーグループ・ホールディングス
9076億円
8
高島屋
8153億円
9
ダイエー
7728億円
エディオン
7590億円
10
1兆円
売上高が上位に入る企業が
現在積極的に行っている事業
海外進出
イオンの場合
アジアへの新店舗建設を行い
年々店舗数を増やしている
2007年~2009年
8%
23%
15%
16%
2011年~2013年
37%
61%
19%
21%
新店舗
小売店
新店舗
小売店
大型店活性化
中国・アセアン
大型店活性化
中国・アセアン
国内店舗への投資を
海外への投資にシフトしている
セブンイレブンの場合
• 日本:約1500店舗
• 海外:約3600店舗
– アメリカ
– カナダ
– メキシコ
– 中国
– 韓国
– ノルウェー など…
なぜいま日本の小売企業は
海外展開を行っているのだろうか?
海外展開する
新しく店舗を増やす
企業の規模を大きくする(?)
企業の規模の拡大が
企業の業績向上につながるのでは?
財務省の法人企業統計調査のデータを基に
現在の日本の小売業の
規模別の比較を行う
今回のデータ
資本金別で分類を行う
1.
2.
3.
4.
5.
–
1000万円未満
1000万円~5000万円
5000万円~1億円
1億円~10億円
10億円以上
合計
261322社
110939社
4572社
1730社
306社
378869社
0.46%
0.08%
1.21%
29.28%
68.97%
1000万円以下の企業が70%を占めており
小規模企業が大多数を占めている
1000万円未満
1000万円~5000万円
1億円~10億円
10億円以上
5000万円~1億円
利益率
7.00%
6.41%
6.00%
5.00%
4.31%
4.00%
3.00%
2.84%
2.80%
1000万円~5000万円
5000万円~1億円
2.00%
1.09%
1.00%
0.00%
1000万円未満
1億円~10億円
10億円以上
規模が大きくなれば
売上高に対する利益の割合も大きくなる
規模を大きくすることが企業にとって
良い影響がある
なぜ海外展開なのか?
小売業界業界規模
140,000
135,000
130,000
125,000
120,000
リーマンショックが起こった
2009年が急落していることを除けば
日本国内の小売業界はほぼ横ばい状態である
115,000
110,000
105,000
100,000
2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年
小売業において
日本国内は飽和状態である
なぜ飽和状態なのだろうか?
イオングループ売上高構成比
(2011年度)
2%
22%
半数以上が食品である
57%
19%
食品
衣類
住居余暇
その他
日本国内人口
130,000
125,000
国内の人口は横ばい状態である
120,000
115,000
110,000
105,000
100,000
2
7
12
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
27
32
37
42
47
利益拡大には規模を拡大させる
しかし
日本でこれ以上の規模の拡大は難しい
それでは海外ではどうだろうか?
9,000
8,000
7,000
世界人口もアジアも
伸び続けている
6,000
5,000
4,000
3,000
2001
2002
2003
2004
2005
2006
2007
2008
世界
2009
アジア
2010
2011
2012
2015
2020
2025
2030
中国
800000
単位:千人
700000
600000
500000
400000
300000
200000
100000
0
低所得者層
ローワーミドル
2009年
アッパーミドル
2015年
2020年
富裕層
インド
900000
800000
単位:千人
700000
600000
500000
400000
300000
200000
100000
0
低所得者層
ローワーミドル
2009年
アッパーミドル
2015年
2020年
富裕層
アジアにおいては人口は増加
中間層の人口も増加してる
小売業界の規模は拡大する
利益率
7.00%
6.41%
6.00%
5.00%
4.31%
4.00%
3.00%
2.84%
2.80%
1000万円~5000万円
5000万円~1億円
2.00%
1.09%
1.00%
0.00%
1000万円未満
1億円~10億円
10億円以上
規模の拡大がなぜ利益率の上昇に
関係があるのだろうか?
利益=
販売価格 ー 販売にかかった全ての費用
利益率を上昇させるためには
販売価格をあげる
1.
2.
費用を下げる
費用=
仕入原価 + 販売管理費
販売管理費
物を作るために実際かかった費用ではない
企業を運営するために必要な費用
(ex)販売手数料・広告費・人件費・その他経費
仕入原価
販売管理費
販売価格
利益
規模の大きい日本の小売企業約40社の
販売管理費率について
売上高との関係性をグラフにまとめてみた
売上高が大きくなるにつれて
つまり規模が大きくなるほど
販売管理費率が低下している
80%
70%
60%
50%
なぜ低下しているのか?
40%
30%
20%
10%
0%
0
2000
4000
6000
8000
10000
12000
14000
16000
18000
人件費率
18.00%
16.78%
16.00%
14.00%
12.58%
12.87%
12.00%
11.02%
10.00%
9.10%
8.00%
6.00%
4.00%
2.00%
0.00%
1000万円未満
1000万円~5000万円
5000万円~1億円
1億円~10億円
10億円以上
人件費率が減少傾向
よって
販売管理費率が低下
利益率が高くなる
日本の小売企業が海外展開を行う理由
日本の小売業界は飽和状態であり
海外の小売業界は発展の可能性を秘めている
企業の規模の拡大が費用の減少をし
結果として利益の向上につながる