第10課 宣教師としてのフィリポ

第10課
宣教師としてのフィリポ
フィリポ
12使徒のフィリポ
7人の執事の一人
・ナタナエルの友人
・『福音宣教者』呼ばれ
・ギリシャ人をイエスに
・食事の世話係
ヘロデ・ピリポ
ヘロデ大王とエルサレム
のクレオパトラとの間に生
まれた息子
ヘロデヤの前夫
(マタイ14:39
(ルカ3:1)
フィリポの生涯
ギリシャ語を話す
ユダヤ人として生
まれる
エチオピア人に
エルサレムでイエ
スを信じ信者となる
7人の一人として食
事係に選出される
(使6:1~7)
ステパノ殉教
バプテスマ
サマリアでの伝道
を開始
エルサレムを去る
(使8:26~38)
(使8:6・7)
(使8:1)
パウロを自宅に泊
める
娘たちが
預言者に
(使21:10)
(使21:10)
25年間にわたり
エルサレム・サマリア・ガ
ザ・カイサリアに及ぶ40
kmの範囲を伝道
フィリポの伝道範囲
日曜:福音宣教者
月曜:給仕をする
「信者たちは皆一つになって、すべての物を
共有し、財産や持ち物を売り、それぞれの必
要におうじて、皆がそれを分け合った。そして
毎日ひたすら心を一つにして神殿に参り、家
ごとに集まってパンを裂き、喜びと真心をもっ
て一緒に食事をし、神を賛美していたので、
民衆全体から好意を寄せられた。こうして主
は救われる人々を日々仲間に加えひとつに
されたのである」
使徒言行録2:43~47
使徒時代の信徒の増加
約1世紀の終りまでに
100万人のクリスチャン
使徒4章男性5000人が入信
(女性+子供15000人)
ペテロの説教を聞いて3000人
が洗礼
紀元30年頃120人があの二階座敷に集
まっていた
「信じた人々の群れは心も思いも一つにし、
ひとりとして持ち物を自分のものだという者は
なく、全てを共有していた。使徒たちは大いな
る力をもって主イエスの復活を証しし、皆、
人々から非常に好意を持たれていた。信者
の中には、一人も貧しい人がいなかった。土
地や家を持っている人々は皆、それを売って
は代金を持ち寄り、使徒たちの足元に置き、
その金は必要に応じて、それぞれに分配され
たからである」
使徒言行録4:32~37
キリスト者の群れ
異邦人
ギリシャ
語を話
す信者
外国人
ヘブライ語・アラム語を
話す信者
ギリシャ語を話
すユダヤ人
ユダヤ人の中で、先祖伝来のヘ
ブル語を忘れてギリシャ語を話
し、ギリシャ語で聖書を読む外地
生れの外国育ちのユダヤ人
ヘブライ語を話
す
ユダヤ人
ユダヤ人の中で、先祖伝来のヘ
ブル語を用い、先祖伝来の律法
を厳守する保守的ユダヤ教徒
年をとったら、聖都エルサレムに
帰って葬られたいと祖国に引っ
越してきたユダヤ人
やもめたち
毎日の分配の件で
の苦情
食事の分配
「そのころ、弟子の数が増えてきて、ギリシャ
語を話すユダヤ人から、へブライ語を話すユ
ダヤ人に対して苦情が出た。それは、日々の
分配のことで、仲間のやもめたちが軽んじら
れていたからである。
そこで、12人は弟子をすべて呼び集めて
言った。『私たちが神の言葉をないがしろにし
て、食事の世話をするのは好ましくない。そこ
で、兄弟たち、あなたがたの中から、“霊”と
知恵に満ちた評判の良い人を7人選びなさい。
彼らにその仕事を任せよう。
「わたしたちは、祈りと御言葉の奉仕に専念
することにします』
一同はこの提案に賛成し、信仰と聖霊に満
ちている人ステパノと、ほかにフィリポ、プロコ
ロ、二カイル、ティモン、パルメサ、アンティオ
キア出身のニコライを選んで・・・
こうして、神の言葉はますます広まり、弟子
の数はエルサレムで非常に増えていき、祭司
も大勢この信仰に入った」
使徒言行録6:1~7
フィリポの生涯
ギリシャ語を話す
ユダヤ人として生
まれる
エチオピア人に
エルサレムでイエ
スを信じ信者となる
7人の一人として食
事係に選出される
(使6:1~7)
ステパノ殉教
バプテスマ
サマリアでの伝道
を開始
エルサレムを去る
(使8:26~38)
(使8:6・7)
(使8:1)
パウロを自宅に泊
める
娘たちが
預言者に
(使21:10)
(使21:10)
25年間にわたり
エルサレム・サマリア・ガ
ザ・カイサリアに及ぶ40
kmの範囲を伝道
奉仕者の資格
❶:3「霊と知恵に満ちた評判の良い人」
・信仰生活を忠実誠実に過ごす人
❷「知恵に満ちた人」
・知恵とは御霊の実としての知恵のこと
❸「評判の良い人」
・教会内でも、世間でも「立派な人だ」という証言が得られる人
・生活と言葉を通して世に福音のよき証をしている人
火曜:サマリアのフィリポ
フィリポの生涯
ギリシャ語を話す
ユダヤ人として生
まれる
エチオピア人に
エルサレムでイエ
スを信じ信者となる
7人の一人として食
事係に選出される
(使6:1~7)
ステパノ殉教
バプテスマ
サマリアでの伝道
を開始
エルサレムを去る
(使8:26~38)
(使8:6・7)
(使8:1)
パウロを自宅に泊
める
娘たちが
預言者に
(使21:10)
(使21:10)
25年間にわたり
エルサレム・サマリア・ガ
ザ・カイサリアに及ぶ40
kmの範囲を伝道
「さて、散って行った人々は、福音を告げ知
らせながら巡り歩いた。
フィリポはサマリアの町に下って、人々にキ
リストを述べ伝えた。群衆はフィリポの行うし
るしを見聞きしていたので、こぞってその話に
聞き入った。
実際、汚れた霊に取りつかれた多くの人た
ちからは、その霊が大声で叫びながら出て行
き、多くの中風患者や足の不自由な人も癒し
てもらった」
使徒言行録8:5~8
フィリポの伝道範囲
フィリポの生涯
ギリシャ語を話す
ユダヤ人として生
まれる
エチオピア人に
エルサレムでイエ
スを信じ信者となる
7人の一人として食
事係に選出される
(使6:1~7)
ステパノ殉教
バプテスマ
サマリアでの伝道
を開始
エルサレムを去る
(使8:26~38)
(使8:6・7)
(使8:1)
パウロを自宅に泊
める
娘たちが
預言者に
(使21:10)
(使21:10)
25年間にわたり
エルサレム・サマリア・ガ
ザ・カイサリアに及ぶ40
kmの範囲を伝道
使徒言行録8:26-38
エチオピア→エルサレム
(九州→北海道)
「さて、主の天使はフィリポに『ここを立って南に向かい、エル
サレムからガザへ下る道を行け』と言った。そこは寂しい道であ
る。フィリポはすぐに出かけて行った。
折から、エチオピアの女王カンダケの高官で、女王の全財産
を管理していた宦官が、エルサレムに礼拝に来て、帰る途中で
あった。
彼は馬車に乗って預言者イザヤの書を朗読していた。すると、
“霊”がフィリポに『追いかけて、あの馬車と一緒に行け』と言っ
た。フィリポが走りよると、預言者イザヤの書を朗読しているの
が聞こえたので、『読んでいることがお分かりになりますか』と
言った。
宦官は、『手引きしてくれる人がなければ、どうしてわかりま
しょう』 と言い、馬車に乗ってそばに座るようにフィリポに頼ん
だ。
彼が朗読していた聖書の箇所はこれである。
『彼は、羊のように屠り場に引かれて行った。毛を切る者の
前に黙している子羊のように、口を開かない。卑しめられて、そ
の裁きも行われなかった。だが、その子孫について語れるだろ
う。彼の命は地上から取り去られるからだ。』
宦官はフィリポに言った。
『どうか教えてください。預言者は、誰についてこう言っている
のでしょうか。自分についてですか。誰かほかの人についてで
すか。』
そこで、フィリポは口を開き、聖書のこの箇所から説き起こして、
イエスについて福音を告げ知らせた。
道を進んでいくうちに、彼らは水のあるところに来た。
宦官は言った。
『ここに水があります。バプテスマを受けるのに、何か妨げがあ
るでしょうか。」
フィリポが、『真心から信じておられるなら、差支えありません。』
と言うと、
宦官は、『イエス・キリストは神の子であると信じます』と答えた。
そして車を止めさせた。
フィリポと宦官は二人とも水の中に入って行き、フィリポは宦官
にバプテスマを授けた・・・
使徒言行録8:26~39
ピリポとエチオピアの高官
■洗礼を受けるまでの求道者と伝道者のやり取りが
詳しい記事
・聖書研究のポイント
・バプテスマの決心とチャンスと時期
・これがエチオピア伝道につながっていく
エチオピアの女王の宦官
■「宦官」・・・東洋で、女王・
高官の側近として仕えた去勢
男子
■エチオピアからエルサレム
(九州→北海道)までわざわざ
やってきても、神殿に入れな
い“門外改宗者”だった。
■「手引きしてくれる人がなけ
れば、どうして分かりましょう」・
謙虚に自分の非力を認め、指導と解説
を認めた
■聖書を購入し、熱心に読み、
自分で解釈しようと努力してい
た人(こういう求道者は早い)
■イザヤ53章が伝道の大事
な糸口になる(イエスが誰であ
るかを示す箇所)
■『預言者は誰についてこう
語っているのですか』と問うて
いる。単なる聖書の倫理道徳
掟でなく、イエスという“人格”
に対面したため、バプテスマを
こんなに早く決心した。
「宦官は言った『ここに水があります。洗礼を受
けるのに、何が妨げがあるでしょうか』そして、
車を止めさせた。ピリポと宦官は二人とも水の
中に入って行き、ピリポは宦官に洗礼を授け
た」
使徒言行録8:37-38
「光を求め、福音を受け入れる準備のできた人のとこ
ろに、一人の天使がピリポを導いた。
今日も天使たちは、聖霊に舌を清めていただき、心
を純化し高めていただく働き人の歩みを導くのである。
ピリポに送られた天使は、自分自身でエチオピア人
に働きかけることもできたが、それは神の働かれる方
法ではない。
神は人が同胞のために働くように計画しておられる」
(『患難から栄光へ』上p114)
木曜:父親としてのフィリポ
「私たちは、ティスルから航海を続けてプト
レマイスに着き、兄弟たちに挨拶して、彼らの
ところで一日過ごした。
翌日、そこを立ってカイザリアにつき、例の
7人の一人である福音宣教者フィリポの家に
行き、そこに泊まった。この人には預言する4
人の未婚の娘がいた。」
使徒言行録21:7~10