製造業で派遣労働者を派遣する派遣元事業主と受入れる派遣先事業主の皆さまへ 派遣労働者に対する安全衛生教育について 製造業で働く派遣労働者の労働災害発生率は高く、中でも、経験期間 の浅い方の労働災害の占める割合が高くなっています。このため、 ● 派遣労働者に対する安全衛生教育を労働災害防止に必要な内容・ 時間をもって行うこと(雇入れのとき、派遣先が変わった時、作業 内容がかわったとき) ● 派遣元事業場と派遣先事業場が十分に連絡・調整すること が重要です。 派遣労働者の労働災害発生状況(平成25年) ▶派遣労働者の労働災害のうち約6割が製造業で発生しています。 製造業における派遣労働者の労働災害発生率は全労働者に比べて高くなっています。 業種別 出典:「労働者死傷病報告、 労働力調査」 発生率(年千人率) その他 20% 全労働者 2.8 製造業 57% 商業 9% 派遣労働者 陸上貨物 運送事業 14% 4.8 0 2 4 6 ▶製造業で被災した派遣労働者の約7割が経験年数1年未満です。 出典:「労働者死傷病報告」 全労働者 23% 18% 経験年数 派遣労働者 59% 1年未満 1年以上3年未満 70% 0% 20% 40% 3年以上 19% 60% 80% 厚生労働省・都道府県労働局・労働基準監督署 9% 100% 2015.2 派遣元・派遣先事業者が行う安全衛生教育 派遣労働者については、雇入れ時・作業内容変更時(派遣時)の安全衛生 教育は派遣元に、危険有害業務に従事する者に対する特別教育は派遣先に 実施義務があります。 <安全衛生教育> 派遣労働者を雇入れたとき 雇入れ時教育 派遣先事業場を変更したとき 作業内容変更時教育 法令で定められた危険・有害な業務に派遣労働者を 従事させるとき 特別教育 受け入れている派遣労働者の作業内容を変更したとき 作業内容変更時教育 派遣元 派遣先 派遣元・派遣先事業者が連携して行う事項 ◆派遣先事業者か ら派遣労働者が 行う業務の情報 提供を受ける。 派 遣 元 ◆派遣先事業者に対し、 教育カリキュラムの 作成支援など必要な 協力を依頼する。 ◆派遣労働者に対し、 雇入れ時等の安全衛 生教育を実施する。 ◆派遣先事業者に対し、 雇入れ時等の安全衛 生教育の実施を委託 した場合は、実施状 況を確認する。 ◆派遣元事業場に対し、派遣労働 者が行う業務の情報を積極的に 提供する。 連 絡 ・ 調 整 ◆派遣元事業者から教育カリキュラムの 作成支援などの依頼があった場合は、 可能な限りこれに応じるよう努める。 ◆派遣元事業場に対し、雇入れ時等の安 全衛生教育の実施状況を確認する。 派 遣 先 ◆派遣元事業場に対し、雇入れ時等の安 全衛生教育の委託の申入れがあった場 合は、可能な限りこれに応じるように 努める。 教育の実施を受託した場合は、実施結 果を派遣元事業場に報告する。 ▶労働災害が発生したとき 派遣労働者が労働災害などにより死亡したとき、または休業したときには、 派遣元と派遣先双方の事業者がそれぞれ所轄の労働基準監督署に労働者死傷病 報告を提出する必要があります。 派遣労働者の安全衛生教育・安全衛生活動については、厚生労働省ホームページをご覧いただくか、 最寄りの都道府県労働局、労働基準監督署にお問い合わせください。 厚生労働省 ホームページ「派遣労働者の安全衛生対策について」 派遣労働者 安全衛生 検索 お近くの都道府県労働局、労働基準監督署 労基署 所在地 検索
© Copyright 2025 ExpyDoc