様式 1 日中韓フォーサイト事業 平成21年度 実施計画書 1.拠点機関 日 本 側 拠 点 機 関 : 早稲田大学 中 国 側 拠 点 機 関: 復旦大学 韓 国 側 拠 点 機 関: 仁荷大学 2.研究交流課題名 (和文):新規メソポーラス材料の合成と構造解明 (交流分野:ナノテクノロジー) (英文):Synthesis and Structure Resolution of Novel Mesoporous Materials (交流分野:Nanotechnology) 研究交流課題に係るホームページ:http://www.waseda.jp/sem-kuroda_lab/に作成予定 3.採用年度 平成 17 年度(5 年度目) 4.実施体制 日本側実施組織 拠点機関:早稲田大学 実施組織代表者(所属部局・職・氏名):理事長・白井 克彦 研究代表者(所属部局・職・氏名):理工学術院・教授・黒田一幸 協力機関:産業技術総合研究所 事務組織:理工学術院統合事務・技術センター 研究連携課 相手国側実施組織(拠点機関名・協力機関名は、和英併記願います。) (1)中国側実施組織 拠点機関:(英文)Fudan University (和文)復旦大学 研究代表者(所属部局・職・氏名):(英文)Department of Chemistry・Professor・ Zhao, Dongyuan 協力機関:(英文)Shanghai Jiao Tong University (和文)上海交通大学 (英文)Shanghai Normal University (和文)上海師範大学 (2)韓国側実施組織 拠点機関:(英文)Inha University (和文)仁荷大学 研究代表者(所属部局・職・氏名):(英文)Department of Chemistry・Professor・ Park, Sang-Eon 協力機関:(英文)Korea Advanced Institute of Science and Technology (和文)韓国科学技術院 5.全期間を通じた研究交流目標 数ナノメートルのサイズの細孔が均一に配列したメソポーラス材料は、設計されたナノ空 間を提供できる重要な材料として、世界的に注目を集め、活発に研究が行われている。本 事業の目標は、3カ国間の研究交流を格段に活発化させることで、現在の世界トップ水準 の研究を維持・向上させ、確固たるものにすることにある。また、互いの専門分野を融合 させ、相互の研究交流の中から、メソポーラス材料に関する未踏重要課題を解決すること である。従来にも増して緊密に協力し、新規共同研究の中から新しい学問の創造に繋げる。 本研究課題は、ナノサイエンスとナノテクノロジーに直結する重要な分野の一つであり、 本事業で得られる新知見は各国のナノテクノロジー技術を一層向上させるものである。ま た、若手研究者の活発な研究交流に重点を置き、優秀なポスドクや大学院生が相互に交流 し、研究活動をさらに有効かつ円滑に進行できるようにし、短期および長期の研究交流体 制も整える。日本・中国・韓国三カ国の人的ネットワークをより拡大し、より強い協力関 係を築く。情報交換・研究交流の重要な場として定期的にワークショップを開催し、相乗 効果により最先端レベルの維持向上を図る。ポスドクや博士課程の学生等も積極的主体的 に参加し、密度の濃い議論が可能な形で共同研究を進める。可能な人数の範囲内で、国内 関連研究者にも参加を呼びかける。これらの事業の強力な推進をもとにナノサイエンス・ ナノテクノロジーに関する基盤技術の一層の発展に貢献する。 6.前年度までの研究交流活動による目標達成状況 3ヵ年の研究交流活動により、3カ国の拠点間で活発な研究交流が実施でき、強力な実 施体制が構築できた。さらに延長 2 年のスタートとして、平成 20 年度は本事業の国際ワ ークショップを開催し、拠点間のみにとどまらない交流の拡大に努めた。講演 11 件、 ポスター発表 33 件、参加者 106 名とこれまでのセミナーよりも大規模かつ多彩なワークシ ョップとなった。日本国側から拠点研究者、協力研究者だけでなく、他大学や産業界な どからの幅広い参加者を募ったことにより、多角的な議論が展開され、また継続的な交 流に繋がったことでメソポーラス材料の「研究ハブ」の構成が充実促進された。 2 20 年度も引き続き交流課題である「新規メソポーラス材料の合成と構造解明」を共同研 究の大枠としてとらえつつ、各国間に於いて連携を計り、昨年度までに設定したサブテー マに加え、新規サブテーマの開拓を行った。具体的には本拠点でアドバンテージを持つ構 造分析の機器・手法の研究交流を中国・韓国研究者に募り、高分解能走査型電子顕微鏡、 透過型電子顕微鏡、固体核磁気共鳴分析、二次元X線回折分析などについて中国・韓国側 から交流の希望がなされ、共同で分析を行うことで専門的な研究交流がなされ、今後の共 同研究の基礎が構築できた。また、分析に伴い研究者間で活発な議論がなされ、若手研 究者間の交流も推進される効果も顕著であった。 7.平成21年度研究交流目標 平成 20 年度までに互いの拠点の得意分野の融合研究の推進がなされてきた。特に 20 年 度においては前項のような分析を中心とした共同研究の基盤が固められた。21 年度におい てはこれらの基盤をもとにさらに実践的な協力体制の構築を目指す。相互派遣をすること でメソポーラス材料の研究発展に重要な専門的な知識・技術の交流を行い、共同研究につ なげる。この国際的な共同研究へ若手研究者が主体的に参加することで3カ国の次世代の 研究連携を担う人材養成を促進する。また、2009 年 8 月に International Symposium on Zeolites and Microporous Crystals 2009 (ZMPC)が早稲田大学において開催される。この 国際学会はメソポーラス材料の研究発表も多くなされ、世界中のメソポーラス材料研究者 が集まるので本拠点の絶好のアピールの場となり得る。そこで、ZMPC とセミナーを併設す ること日中韓拠点同士の交流だけでなく、メソポーラス材料にとどまらない周辺領域の研 究者を巻き込んだ国際研究拠点の構築を目指す。 8.平成21年度研究交流計画概要 8-1 共同研究 本年度も継続して「新規メソポーラス材料の合成と構造解明」を共同研究の大枠として とらえ、日中韓拠点同士の得意分野を融合させた共同研究を目指す。そのためにサブテー マを平成 20 年から推進している「メソポーラス物質の新規合成法」、 「メソポーラス薄膜合 成」、 「触媒評価」、 「新細孔構造の構築」、 「メソ多孔体の精密解析」に絞り込んで注力する。 特に、韓国・中国側では、メソポーラスカーボン材料の合成が活発に行われており、世界 的な注目を集めている。日本側にそれらのノウハウを反映させた共同研究を目指したい。 また、韓国側ではメソポーラス材料の触媒への応用が継続的に推進されており、本拠点で 合成した新規メソポーラス材料の触媒の評価などの共同研究が期待される。 3 8-2 セミナー 2008 年度 9 月に IMMS(International Mesotructured Materials Symposium)にあわせて 中国側の主催でセミナーが開催された。この第3国での開催は中国・韓国からの強い要望 であったが、国際学会と併設することで従来の日中韓で開催するセミナーよりも広範囲な 地域からの研究者との議論が可能であり、本拠点にとっても研究推進に対して大きなメリ ットがあった。これをふまえ、本年度は 2009 年 8 月に東京で開催される International Symposium on Zeolites and Microporous Crystals 2009(ZMPC)に中国韓国のメンバーから 併設開催の強い要望があった。学会名には「Zeolites and MicroPorous Crystals」とある が、メソポーラス材料の研究者にはもともと Zeolite 研究からの参入が多くみられ、メソ ポーラス材料の発表も数多くある国際学会である。したがって、併設開催することでゼオ ライトの研究者への本拠点のアピールとなるだけでなく、ゼオライト研究者との議論を活 発に行うことでメソポーラス材料研究領域のさらなる拡大化が期待される。 具体案として 2008 年度の中国側開催セミナーと同様に ZMPC のオープニング前日にセミ ナーを開催し、期間中学会場にブースを設け、ポスター、ディスプレイ、冊子などで本研 究拠点の活動概要のアピールを広く行う。 8-3 研究者交流(共同研究、セミナー以外の交流) 本研究拠点で合成した試料の触媒能評価を目的に韓国側拠点への派遣を行い、共同研究 の拡大を目指す。また、ZMPC 開催期間およびその前後期間を利用して中・韓メンバーと本 研究拠点メンバーとの意見交換会を行う。パーク教授が ZMPC プレシンポを韓国で主催予定 しておりこれに研究者交流として韓国訪問を要請されている。国際学会を利用することで 世界中のメソポーラス材料研究例を元にした専門的な議論の展開が期待される。 4 9.平成21年度研究交流計画総人数・人日数 9-1 相手国との交流計画 派遣先 派遣元 日本 中国 韓国 合計 <人/人日> <人/人日> <人/人日> <人/人日> 8/24 7/16 15/40 -/- 24/84 日本 <人/人日> 中国 24/84 <人/人日> 韓国 24/84 -/- 48/168 8/24 24/84 <人/人日> 合計 7/16 63/208 <人/人日> ※各国別に、研究者交流・共同研究・セミナーにて交流する人数・人日数を記載してくだ さい。(なお、記入の仕方の詳細については「記入上の注意」を参考にしてください。) ※日本側予算によらない交流についても、カッコ書きで記入してください。 (合計欄は( をのぞいた人・日数としてください。) 9-2 国内での交流計画 120 /175 <人/人日> 5 ) 10.平成21年度研究交流計画状況 10-1 共同研究 ―研究課題ごとに作成してください。― 整理番号 R-1 研究課題名 研究開始年度 平成 17 年度 研究終了年度 平成 22 年度 (和文)新規メソポーラス材料の合成と構造解明 ( 英 文 ) Synthesis and Structure Resolution of Novel Mesoporous Materials 日本側代表者 (和文)黒田 氏名・所属・職 (英文)Kazuyuki KURODA 相手国側代表者 <中国側> Prof. Dongyuan ZHAO (復旦大学・教授) 氏名・所属・職 <韓国側> Prof. Sang-Eon PARK (仁荷大学・教授) 交流予定人数 ① 相手国との交流 派遣先 (※日本側予算に よらない交流につ 一幸 派遣元 いても、カッコ書 日本 きで記入のこと。) <人/人日> 日本 中国 韓国 計 <人/人日> <人/人日> <人/人日> <人/人日> 0/0 2/6 2/6 -/- 12/72 12/72 中国 <人/人日> 韓国 12/72 -/- 24/144 0/0 95/150 人/人日 12/72 <人/人日> 合計 2/6 26/150 <人/人日> ② 国内での交流 21年度の研 「新規メソポーラス材料の合成と構造解明」を共同研究の大枠としてと 究交流活動計画 らえ、サブテーマとして「メソポーラス物質の新規合成法」、「メソポー 及び期待される ラス薄膜合成」、「触媒評価」、「新細孔構造の構築」、「メソ多孔体の精密 成果 解析」に絞り込んだ研究交流を行う。日中韓拠点の互いの得意分野を融 合させつつ高めあう共同研究の推進を行う。国際的な共同研究によりさ らに新たな研究領域の開拓が期待でき、メソポーラス材料研究拠点の国 際的なハブとしての機能が強化されることが期待される。 日本側参加者数 79 名 (13-1 日本側「参加研究者リスト」を参照) 53 名 (13-2 中国側「参加研究者リスト」を参照) 45 名 (13-3 韓国側「参加研究者リスト」を参照) 中国側参加者数 韓国側参加者数 6 10-2 セミナー ―実施するセミナーごとに作成してください。- 整理番号 S-1 セミナー名 (和文)NSFC/JSPS/KOSEF 日中韓フォーサイト事業 メソポーラス・マイクロポーラス材料の合成・応用の展開 (英文)NSFC/JSPS/KOSEF A3 Foresight Program Seminar "Development on Synthesis and Applications of Mesoporous and Microporous Meterials"(Tentative) 開催時期 平成 21 年 8月 2日 開催地(国名、都市名、 (和文)日本(東京) ~ 平成 21 年 8月 2 日(1 日間) 早稲田大学 会場名) (英文)Waseda University 日本側開催責任者 (和文)黒田一幸・早稲田大学・教授 氏名・所属・職 (英文)Kazuyuki KURODA・Waseda University・Professor 相手国側開催責任者 氏名・所属・職 (※日本以外での開催の場 合) 参加者数 派遣先 セミナー開催国 派遣元 ( 日本 ) A. 25/25 日本 B. 0/0 <人/人日> C. 0/0 A. 12/12 中国 B. 0/0 <人/人日> C. 0/0 A. 12/12 韓国 B. 0/0 <人/人日> C. 0/0 A. 49/49 合計 B. 0/0 <人/人日> C. 0/0 A.セミナー経費から負担 B.共同研究・研究者交流から負担 C.本事業経費から負担しない(「参加研究者リスト」に記載されていない研究者は集計しな 7 いでください。) 備考:このセミナーへの参加が可能な場合、例年と同数くらいの人員(各国12名)を派 遣したいと中韓からの申し入れ。ただし現時点まで、具体的な人員の検討はなされていな いとのこと。詳細が決定次第この懸案に関する報告をいたします。 セミナー開催の目的 ZMPC との併設でセミナーを開催する。Zeolite 研究者だけでな くメソポーラス材料の研究者も多く集まる国際学会において本拠 点のアピールを行い、拠点の拡大を目指す。また、メソポーラス 材料だけでなく、周辺分野の研究者との活発な議論を行い、若手 研究者の専門性の拡大を行う。開催期間中にブースを設け、ポス ター、ディスプレイ、冊子などで本研究拠点の活動概要のアピー ルを広く行う。また、若手研究者とメソポーラス材料および Zeolite の周辺領域の研究者との活発な議論の場を提供する。 期待される成果 近年のメソポーラス材料の研究傾向として、Zeolite との融合が 挙げられる。本セミナーにおいてメソポーラス材料の研究者と Zeolite の研究者との交流を積極的にすることで、従来のメソポー ラス材料よりも高機能な材料開発研究が期待される。また、本拠 点のアピールを Zeolite 研究者にも幅広く行うことで、周辺領域 をも巻き込んだ複合的な国際研究ハブとしての機能の強化が期待 される。また、若手研究者にとって他分野の研究者との国際的な 交流は将来の個々の研究を構築していく中で非常に重要となる。 したがって、本セミナーにおいて若手研究者が広範な分野の研究 者と議論することで将来のメソポーラス材料のブレークスルーに つながる。 8 セミナーの運営組織 中国人研究者滞在費・国内旅費 金額 259,300 円 分担内容 韓国人研究者滞在費・国内旅費 金額 259,300 円 と概算額 セミナー開催経費 金額 600,000 円 開催経費 日本側 運営組織委員長:黒田一幸 内容 中国側 内容 渡航旅費 金額 確認中 韓国側 内容 渡航旅費 金額 確認中 9 ―実施するセミナーごとに作成してください。- 整理番号 S-2 セミナー名 (和文)NSFC/JSPS/KOSEF 日中韓フォーサイト事業セミナー 「タイトル未定」 (英文)NSFC/JSPS/KOSEF A3 Foresight Program Seminar "as-yet untitle" 開催時期 平成 21 年 10 月中旬(3日間)(日程は未確定) 開催地(国名、都市名、 (和文)中国(上海) 復旦大学 会場名) (英文)Fudan University 日本側開催責任者 (和文)黒田一幸・早稲田大学・教授 氏名・所属・職 (英文)Kazuyuki KURODA・Waseda University・Professor 相手国側開催責任者 Dongyuan ZHAO・Fudan University・Professor 氏名・所属・職 (※日本以外での開催の場 合) 参加者数 派遣先 セミナー開催国 派遣元 ( 中国 ) A. 8/24 日本 B. 0/0 <人/人日> C. 0/0 A. 未定 中国 B. 未定 <人/人日> C. 未定 A. 未定 韓国 B. 未定 <人/人日> C. 未定 A. 8/24 合計 B. 0/0 <人/人日> C. 0/0 A.セミナー経費から負担 B.共同研究・研究者交流から負担 C.本事業経費から負担しない(「参加研究者リスト」に記載されていない研究者は集計しな いでください。) 10 備考:中国 ZHAO 教授より開催の意思表示が有ったが、一切の項目に関する具体案は出され ていない。詳細が決定次第この懸案に関する報告をいたします。 セミナー開催の目的 8 月に東京での ZMPC をからめての開催をふまえ、その継続・発 展を意図して、10月に中国にてセミナーを開催する。3カ国の 若手研究者および大学院生が自らプレゼンテーションし相互の最 新の研究成果の情報交換および議論を通じて情報交換を深め、共 同研究推進についても協議する。 期待される成果 中国内研究者による招待講演や、博士研究員・博士課程院生らに よる口頭およびポスター発表を通じて互いの研究についてより詳 しく把握し、個人的な情報交換をふまえた実質的な研究交流の進 展が期待される。 11 セミナーの運営組織 開催経費 運営組織委員長:Prof. Dongyuan ZHAO 日本側 内容 中国側 韓国側 渡航旅費 金額 840,000 円 内容 金額 未定 内容 金額 未定 分担内容 と概算額 10-3 研究者交流(共同研究、セミナー以外の交流) ① 相手国との交流 派遣先 派遣元 日本 中国 韓国 計 <人/人日> <人/人日> <人/人日> <人/人日> 0/0 5/10 5/10 -/- 0/0 日本 <人/人日> 中国 0/0 <人/人日> 韓国 0/0 -/- 0/0 0/0 0/0 <人/人日> 合計 <人/人日> ② 12 国内での交流 0/0 人/人日 5/10 5/10 11.平成21年度経費使用見込み額 (単位 経費内訳 研究交流経費 金額 国内旅費 備考 外国旅費 3,800,000 国内旅費、外国旅費の合計は、 研究交流経費の50%以上で 1,360,000 あること。 謝金 1,000,000 備品・消耗品購 入費 2,847,400 その他経費 874,600 外国旅費・謝金 に係る消費税 118,000 計 10,000,000 研究交流経費配分額以内であ ること 研究交流経費の10%を上限 1,000,000 とし、必要な額であること。 また、消費税額は内額とする。 委託手数料 合 計 11,000,000 12.四半期毎の経費使用見込み額及び交流計画 経費使用見込み額(円) 交流計画人数<人/人日> 第1四半期 1,094,000 24/38 第2四半期 5,578,000 102/241 第3四半期 2,034,000 31/60 第4四半期 1,294,000 26/44 10,000,000 183/383 合計 円) 13
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