石川県における 医師不足の現状と取組状況 石川県知事 谷 本 正 憲 ふるさと石川の医療を守る集い in 東京 平成21年10月12日 都市センターホテル アクセス ●飛行機で 東京から 1時間 ・小松 11往復/日 ・能登 2往復/日 ●JRで 東京から 3時間47分 大阪から 2時間35分 名古屋から 2時間30分 ●高速道路で 東京から 5時間36分 大阪から 3時間31分 名古屋から 2時間27分 1 関連指標 面 積:4185.54k㎡(H20.10.1現在) 人 口:1,170千人(H19.10.1現在) 市町数:19(10市9町) 医療機関(H21.4.1現在) 病 院 施設数102、病床数19,231 (うち、救急告示病院数 47) 診療所 施設数1,362 (医科 890、歯科 472) 医療従事者(H18.12.31現在) 医 師 2,808人(人口10万人当たり数全国12位) 看護師 14,839人( 〃 全国16位) 全国からみた石川県 児童福祉施設(保育所等)定員数・・・全国1位 女性就業率・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・全国4位 大学・短大等学校数・・・・・・・・・・・・・・全国2位 持家住宅居住室畳数(1人当たり)・・全国2位 2 石川県における医師の配置状況 ■石川県における人口あたりの医師数は、年々、増加傾向にあり、 人口10万人あたりの医師数239人は、全国12位である。 ■しかし、医師は石川中央地域に偏在しており、能登北部地域などでは医師不足が問題 となっており、産科など特定の診療科では医師数が減少するほか、 救急医療を担う医師の負担が増加するなど、地域医療の確保が重要な課題となっている。 能登北部医療圏4公立病院の常勤医師数 63人(H15) ⇒52人(H21) 能登北部医療圏 珠洲市総合病院● 市立輪島病院● ●公立宇出津総合病院 公立穴水総合病院● 350 人口10万人あたりの医師数の比較(H18) 300 250 能登中部医療圏 200 295 150 100 50 239 162 155 206 130 石川中央医療圏 全 国 (参 考 ) 石 川 県 能 登 北 部 能 登 中 部 石 川 中 央 南 加 賀 0 南加賀医療圏 3 医師不足地域における医療の確保 能登北部地域医療協議会の発足 金沢大学の寄附講座による研究を踏まえ、平成20年4月に能登北部地域医療協議会を設置 (構成員) 金沢大学附属病院、金沢医科大学病院、輪島市、珠洲市、穴水町、能登町、石川県及び地元4公立病院 これまでの取組 ・救急医療の連携に係る協議 ・各種研修会の開催 (脳卒中や虚血性心疾患の診療・地域連携にかかる研修会、へき地医療研修推進研修会) 連 携 ・ 協 力 石川県地域医療支援センターの設立 理事構成 金沢大学関係者、県関係者等 地域医療支援センター設立記念シンポジウム ~能登北部地域の医療の活性化と住民の健康~ (平成20年9月7日 珠洲市・ラポルトすず) 地域医療支援センターの主な役割 (1)地域医療を担う医師の養成に対する支援 (2)地域医療の振興のための臨床及び研究に対する支援 (3)地域医療の確保のための活動 大学病院との連携・調整 専門医(非常勤)の派遣を実施 4 UIターン医師の招聘-石川県地域医療人材バンク- 平成17年度、UIターン医師を招聘するために 「石川県地域医療人材バンク」を創設 平成18年4月 第1号の斡旋 平成20年度、県内大学・高校の同窓会の協力を得て、 UIターンを働きかけ(→相談件数10件、3人の医師を 能登北部の医療機関に斡旋) 平成21年度、首都圏で活躍し豊富な人脈を持つ石川 県ゆかりの医師を、「ふるさと石川の医療大使」として 委嘱し、本日、首都圏におけるネットワークを立ち上げ ふるさと石川の医療大使委嘱状交付式 (平成21年7月12日) 「ふるさと石川の医療大使」 大島 譲二氏(くぼじまクリニック院長) 大坪 毅人氏(聖マリアンナ医科大学消化器・一般外科部門教授) 北村 聖氏 (東京大学医学教育国際協力研究センター教授) 木田 厚瑞氏(日本医科大学内科学講座教授) 平松 慶博氏(サン虎の門クリニック副院長) 矢作 直樹氏(東京大学大学院医学研究科救急医学講座教授) 5 臨床研修医の確保 石川県ゆかりの医学生への働きかけ ・ 「明日の石川の医療を担う若手医師の集い」の開催 ・ 臨床研修病院合同説明会への参加 ・ 県内高校の同窓会の協力を得た情報発信 県内の初期研修医の推移 などを通じて、県内での研修を働きかけ 「明日の石川の医療を担う若手医師の集い」 (平成21年1月25日 金沢市) 120 100 80 60 40 20 98 97 66 53 75 84 73 平 成 15 年 度 平 成 16 年 度 平 成 17 年 度 平 成 18 年 度 平 成 19 年 度 平 成 20 年 度 平 成 21 年 度 0 6 へき地医療研修の推進 ■県内の大学病院・臨床研修病院の協力のもとに「へき地医療研修」を推進 ■対象病院 市立輪島病院、珠洲市総合病院、公立穴水総合病院、公立宇出津総合病院、公立つるぎ病院 へき地医療研修の参加者数 9名(H20)⇒20名(H21)へ増加 公立つるぎ病院(平成21年8月7日) 五島列島の離島医療から地域医療を考える -全人医療、地域包括医療、ジェネラリスト、誇り- 長崎県上五島病院 院長 八坂 貴宏 先生 能登北部4病院(平成21年5月23日) 研修医に対するより良い指導のあり方 東京大学医学教育国際協力研究センター 教授 北村 聖 先生 7 明日の石川の医療を担う人材の養成 医学部進学セミナー 石川県出身の医学部進学者数 金沢大学 100名(H20)→110名(H21) 48名(H20)⇒88名(H21)へ増加 ・金沢大学医薬保健学域医学類・特別枠(5名)の創設 ・県は、修学資金制度を創設するとともに、寄附講座を設置し、人材の養成を支援 金沢医科大学 100名(H20)→110名(H21) ・指定校推薦制度と修学資金貸与制度の実施 医学部進学セミナー (平成20年度から毎年8月に開催) 金沢大学医薬保健学域医学類に特別枠創設 (平成21年3月) ~金沢大学医薬保健学域医学類特別枠と 自治医科大学の合格者と知事との懇談~ 8 「ふるさと石川の応援団」として ぜひ、お力をお貸しくださいますよう お願いします。
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