イノベーション・ITによる 地域活性化 福谷正信 (立命館アジア太平洋大学) 2006.10.6 CEATEC JAPAN 2006 1 おおいた産業活力創造戦略2006(‐1) 21世紀型の産業集積に向けたものづくり産業の振興 ~進出企業と地域企業の共生・発展~ 1.先端的なものづくり産業の集積 (1)おおいたLSIクラスターの推進 2.産業集積のための環境整備 (1)企業立地の推進 (2)ベンチャー支援と地場企業の経営 (2)自動車関連産業の振興 (3)IT環境の整備 (3)循環型環境産業の育成 (4)知的財産対策 (4)食品産業の振興 (5)産官学連携の強化 (6)第二創業の促進 (5)地域資源の高機能化 2006.10.6 (7)新連携の促進 CEATEC JAPAN 2006 出所:大分県商工労働部 2 おおいた産業活力創造戦略2006(‐2) 新たな展開による商業・物産・サービス産業の振興 ~大分ブランド確立による地域経済の活性化~ 1.フラッグショップの活用等による大分ブランドの発信 2.地域経済の活性化に向けた取組 (1)コミュニティビジネスへの支援 (2)商工会による地域活性化対策 (3)地域経済活性化に向けたモデル事業の推進 3.海外への大分ブランドの展 開 4.商業の振興 (1)商店街の活性化 (2)商業人材の育成 (3)中心市街地のにぎわい創出 2006.10.6 出所:大分県商工労働部 CEATEC JAPAN 2006 3 機械関連産業を軸にした地域産業 イノベーションの成功要因への示唆(ヒント) キーパーソンの存在 連携を図るプロデュース力 地元企業の参加意識を高める仕掛け 補助金・助成金の有効活用 モデル都市・大学の魅力を探る 地域資源の優位性を生かす 出所:機会振興協会 経済研究所 『地域産業イノベーションの実態分析と成功要因 2006.10.6 CEATEC JAPAN 2006 4 図表Ⅳ-3‐1 世界で通用する高度専門人材・ 高度技術者育成施策のイメージ(1) 目的: 高度な設計技術者の育成 国際競争力獲得のための生産技術者・生産管理技術者の育成 国際ビジネス能力を持ったマーケットエンジニアの育成 施策の方向性: 九州としての一体感の確立 大学・中小企業大学校・高専・クラスターコア等との連携 海外留学生の受け入れ体制の強化 Uターン・Iターンの受け入れ・マッチング体制の強化 出所:九州半導体イノベーション協議会 『九州シリコン・クラスター新発展戦略』 2006.10.6 CEATEC JAPAN 2006 5 図表Ⅳ-3‐1 世界で通用する高度専門人材・ 高度技術者育成施策のイメージ(2) 人材育成 プロダクトマネージャーの育成支援 経営力の育成支援 高度システムLSI設計エンジニアの育成 生産管理・生産技術エンジニアの育成 マーケットエンジニアの育成支援 マネジメント系 海外の高度専門人材・留学生の 受け入れ体制づくりの推進 エンジニアリング系 OB人材・Uターン人材の受け入れ体制の確立 人材誘致 2006.10.6 CEATEC JAPAN 2006 出所:九州半導体イノベーション協議会 『九州シリコン・クラスター新発展戦略』 6 ストラテジック・アドミニストレータ像 「知識人材」として、企業経営者・管理者における資質、力量を、知識情報化段階(■)と工業 化段階(-)に対比して例示すると、以下の諸項目を挙げることが出来る。 経営マインドを持つ ― 管理運営ができる 世界的に通用する高度の専門知識を身につけている ― 国内最高の専門的知識を身につけている 新たな価値を作り上げることができる ― 先進モデルの翻訳ができる 戦略的・創意的思考を持つ ― 戦術的・馴化的思考を持つ 組織のmissionや目標を構築し、その実現のために資源を有効に活用していく ― 所与の目標を効率的に遂行できる 社内外の様々な分野の情報を収集・分析し、活用できる ― 業界情報に精通している 異文化に対する幅広い理解と適応力を持つ ― 国際的視野をもてる 出所:福谷正信 「産業構造の高度化と「知識人材」像」 自分の価値観で変革していこうとする 『立命館経済学』 第54巻 第3号 ― 先進事例の最適解を踏襲しようとする 2006.10.6 CEATEC JAPAN 2006 7 プロフェッショナル・リサーチャー&エンジニア像 「知識人材」として、企業専門家とくに研究者・技術者の資質、力量を、知識情報化段 階(■)と工業化段階(-)を対比する形で例示すると、以下の項目が挙げられる。 ブレークスルーを目指し、新技術・製品開発を構想できる - 応用開発や改良といったインクルメンタルな改善ができる 広い分野について現在の体系の限界を含めて見通しを持てる - タコツボ型先鋭 他の研究分野との互いの分野について意見交換ができる - 狭隘・唯我 問題設定能力をもてる - 問題解決能力の高い 問題遂行力より企画構想力を持つコンセプトクリエイティブな - プロセスエンジニアリング指向 頑固な信念を持てる - 妥協 将来展望に洞察力のある - 原点回帰 自己主張が強い - コンセンサス 世界的に専門性が高い - アマチュアリズム 出所:福谷正信 「産業構造の高度化と「知識人材」像」 楽天家 - 計算づく 2006.10.6 CEATEC JAPAN 2006 『立命館経済学』 第54巻 第3号 8
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