PowerPoint プレゼンテーション

1
e1
因子のスクリー プロット
科学警察研究所研究会
5
親の監督
.73
親の愛着
.70
親の養育態度
平成12年11月28日
4
e2
-.25
e7
-.14
3
犯罪類似行動
(高校)
.06
-.47
2
犯罪類似行動
(過去1年間)
e8
.19
固有値
d1
1
.24
.47
.40
低セルフコントロール
.48
1
3
5
成分番号
7
9
11
13
15
17
19
21
23
.30
.42
.37
衝動性
危険を求める
自己中心性
かんしゃく
e3
e4
e5
e6
0
SEMと犯罪心理学研究
狩野 裕
大阪大学 大学院人間科学研究科
e10
.41
.42
機会
(高校)
.51
機会
(過去1年間)
e9
2
本日のメニュー
1. 簡単に学部・講座紹介
2. セルフコントロールを主とした犯罪類似
行動の要因研究(村上有美氏卒論)
3. 尺度の一次元性について
4. 因子分析における変数選択の実際
(日心での発表の一部,時間があるとき)
3
人間科学部紹介
http://www.hus.osaka-u.ac.jp/
•
•
•
•
•
•
•
人間行動学履修コース
行動生態学履修コース
社会環境学履修コース
人間学履修コース
臨床教育学履修コース
教育環境学履修コース
ボランティア人間科学履修コース
4
犯罪心理学の状況
• 犯罪心理学を専攻する研究分野はない
– 専門家がいない
– データがとりにくい
• 犯罪者のデータが取れない
• 大学生対象の調査の妥当性は?
• 臨床心理学
– 被害者心理
5
行動計量学研究分野
行動データ科学研究分野
http://koko15.hus.osaka-u.ac.jp/~taco/soumu/members/
スタッフ
助教授 狩野 裕
助手 原田 章
昨年度卒業生 村上有美 井上竜矢
M2 宮本 友介
B4 神元良子 長岡憲秀
富田華子 保崎夏子
清水昌平
豊本満喜子
西 民哉
Iouri, Ermakov
B3 東由加里 中川真由美 伊島達也
佐伯克幸 松井 優
白根 壮
西村英輔
宮村 理 鳥居 稔
B2 笠松由紀
桑野 泰
西川康子
横山麻美 竹中聖吾
中尾麻美
町田 透
楠元正也
高井啓二
6
講座担当講義:学部
• 1回生
– 統計学 I・統計学 II
(狩野+非常勤)
– 情報活用基礎
(原田+CMC)
• 2回生
– 心理学実験(全助手)
– 行動計量学(狩野)
– 実験実習 I(狩野+原田)
• 3回生
–
–
–
–
–
多変量解析論(狩野)
情報処理論(狩野)
行動計量学演習I(狩野)
実験実習II(狩野+原田)
情報処理論(非常
勤??)
– 行動計量学演習II(狩野)
– 実験実習III(狩野+原
田)
• 4回生
7
講座担当講義:大学院
• 行動データ科学1(狩
野)
• 行動データ科学演習2
(狩野)
– 共分散構造分析
(夏季集中)
– 数理統計学の基礎3
• 行動データ科学2 (狩
野)
– 数理統計学の基礎2
• 多変量解析のための
数学的基礎
• 回帰分析とFA・SEMの
数理
• 大学院ゼミ(狩野・原
田)
8
セルフコントロールを主とした
犯罪類似行動の要因研究
「村上有美」卒業研究の紹介
9
1.序
• なぜ犯罪を犯すのか?
• 犯罪の原因としてあげられるもの
– 人格要因
• 知能の欠陥,精神病,精神病質,人格の社会化不全
– 環境要因
• 家庭・家族,学校職場,都市化,社会情勢,文化
10
主な理論
•
•
•
•
•
•
•
•
•
文化伝播理論
分化的接触理論
分化的同一理論
アノミー理論
非行サブカルチャー理論
漂流理論
ラベリング理論
コントロール理論
セルフコントロール理論
11
『犯罪の基礎理論』
A General Theory of Crime
• Gottfredson & Hirschi (1990)
– 犯罪を法により定義しない・・・一般性がある
• 犯罪=「自己利益の追求のもとに企てられた詐欺
もしくは暴力行為」
– 犯罪だけでなく犯罪に類似した行為(無分別
な行動,逸脱行動など)を説明しうる
– 個人要因である低SCと環境要因である犯罪
機会の交互作用を犯罪の主要因としてい
る・・・多次元的な見方
12
本研究における
セルフコントロール(SC)理論
• 低SC者(犯罪という即座の満足や利益を与える
ものからの誘惑に対しての耐性が低い人)が,
犯罪機会があると犯罪に至ってしまう
• 低SCは,親の効果的な養育がなされずに,子供
が社会化されないことにより生み出される
• SCのレベルは就学前に確立されてから,生涯を
通じて保持される
13
低セルフコントロールと
養育・愛着
• 低SCの6つの要素
– 衝動性
– 複雑な課題より簡単な課
題を好むこと
– 危険を求めること
– 知的活動よりも身体的活
動を好むこと
– 自己中心性
– 欲求不満に対する低い耐
性と結びついたかんしゃく
• 効果的な養育と親の愛着
– 効果的な養育
• 子供の行動の監視
• よくない行動を発生時に
認知
• その行動を罰する
– 親の愛着
14
犯罪機会
• 犯罪が即座の楽しみを生み出す状況
• 犯罪が精神的にも肉体的にも容易で,ま
た努力を必要としない状況
• ほとんど捕まる危険が少なく,抵抗にあう
危険がない状況
– 障子に耳ありふすまに目あり
15
『犯罪の基礎理論』の
検証的研究
• SCの一次元性
– 個人が6つの要素を同時に持つ
• 6つの要素が1因子で説明できるとされるものと身体的活動性を
除き1因子で説明できるとされるものがある
• SCは効果的な親の養育態度によって生み出される
– 親の監督と親の愛着の尺度を独立変数とし,低SCを従
属変数とした研究(Cochranら(1998) )では,親の監督で
はなく親の愛着が影響を与えるという結果
– Gibbsら(1998) の研究においては,パス解析により親の
監督のSCの影響を確かめている
16
研究の目的
1.
2.
3.
セルフコントロールの一次元性が成り立つか
親の養育態度によりセルフコントロールの
レベルが決定されるか
セルフコントロールと犯罪機会の犯罪類似行動へ
の影響があるか
17
2.方法
• 調査方法
– 大学生を対象にした質問紙調査(n=222)
• 調査内容
– 親の監督(40項目)6段階
• Gibbsら(1998)の作成した親の監視(20項目),
親のしつけ(20項目)
– 親の愛着(28項目)6段階
• IPPA(The Inventory of Parental and Peer
Attachment)の中から親の愛着に関する
28項目を使用
18
– SC(24項目,Grasmick et al. 1993)6段階
• 6つの要素に対して4項目ずつ割り当てたもの
– 犯罪類似行動(20項目)4段階
• 犯罪,もしくは非犯罪の無分別な行動に関して
20項目をしたことがあるかどうか
– 犯罪機会(20項目)4段階
• 犯罪類似行動の20項目に対して,身の回りにその
行動を行った人がどれくらいの割合いるか
– 性別,年齢,など
19
質問紙:セルフコントロール1
c1="私はよく、落ち着いて考えずに、そのときのはずみで行動してしまう"
c2="あまり将来に備えて考えたり努力したりしない"
c3="今すぐ楽しくなれるならば、少し先の目標を犠牲にしてもかまわずに
やってしまう"
c4="待たなければならないことよりも、すぐに結果が出ることのほうが好き
である"
c5="難しいとわかっていることはたいてい避ける"
c6="ややこしくなってくると、投げ出したりあきらめたりしやすい"
c7="とても簡単にできるということは、私にとって最高の喜びである"
c8="自分の能力の限界まで要求されるようなつらい課題は嫌いである"
c9="時々は、少し危険なことをして自分を試したい"
c10="時々、おもしろ半分で危険を求めることがある"
c11="時々、争いごとに巻き込まれて興奮している自分に気づく"
c12="私には、安全でいるよりも、興奮したり冒険することのほうが重要で
ある"
質問紙:セルフコントロール2
20
c13="どちらかを選ぶとしたら、頭を使うことよりも、身体を使うことである"
c14="じっと座ったり、考え事をするよりも、動いているほうが快適である"
c15="読書をしたり、あれこれ考えたりするよりも、外出したり、何かをしてい
ることのほうが好きである"
c16="私は、同年代の人たちよりも活発に動くことを求めているし、そうする
エネルギーを持っている"
c17="たとえ他の人に迷惑をかけることになっても、私はまず最初に自分の
ことを考える"
c18="誰かが困っていても、私はあまり同情しない"
c19="自分のしたことで他のひとをあわてさせたとしても、私には関係のない
ことである"
c20="他の人を困らせるとわかっていても、自分のしたいことはしてしまう"
c21="私はすぐにかんしゃくを起こす"
c22="誰かに対して怒っている時、理由を説明するよりも、いっそのこと相手
を傷つけてやりたいとよく思う"
c23="本当に怒っている時は、誰も私に近づかないほうがいい"
c24="誰かと仲が悪い時、そのことを落ち着いて穏やかに話すのは難しい"
質問紙:親の愛着1
21
両親は私の感情を尊重していたと思う。
私の両親はよい両親だっだと思う。
私は違う両親がほしいと思っていた。
両親はわたしのあるがままを受け入れてくれた。
問題があるときには、自分自身を頼りにしなくてはならなかった。
私は関心をもった物事に対して、両親と同じような視点からみることが多
かった。
両親に対して私の感情をあらわすことは、無意味だったと思う。
私が何かに困惑しているとき、両親はそれに気がついていただろう。
私の問題について両親と相談することは、恥ずかしいことであるか、馬鹿ら
しいことであると思っていた。
両親は私に過大な期待をかけすぎていた。
私は家で困惑しやすかった。
私は両親が知っているより困惑しやすかった。
議論するとき、両親は私の考え方を考慮してくれていた。
両親は私の判断を信頼していたと思う。
質問紙:親の愛着2
22
両親は両親の問題を抱えているので、私は自分のことで両親をわずらわせ
たくなかった。
両親は私が自分をよりよく理解するのを助けてくれた。
私は両親に自分の問題やトラブルについて教えていた。
私は両親に怒りを感じていた。
私は家ではそれほど注意を払われていなかった。
両親は私が自分の問題について話すことを勧めた。
両親は私を理解していたと思う。
私は自分が誰を頼ることができるかわからなかった。
私が怒ったとき両親は理解しようと努めてくれた。
両親は私を信頼していたと思う。
両親は私が何をしようとしているかを理解しなかった。
私は(打ち明けて)心の重荷をおろしたいとき、両親をあてにすることができ
た。
誰も私を理解していなかったと思う。
両親は、私が何かに悩んでいることを知れば、それについて私に聞いた。
質問紙:親の監督1
23
a1="家の大人たちは、学校が終わった後に自分がどこにいるのか
知っていた"
a2="我が家では毎日宿題を仕上げることが重要であった"
a3="テレビを見たいだけ見ることが許されていた"
a4="見たいテレビ番組はどのようなものも見ることが許されていた"
a5="両親(保護者)は私と仲のよい友達を知っていた"
a6="我が家では、してはいけないといわれていることがあって、それ
をしているところを見つかったら、絶対に罰せられた"
a7="私は外出するとき,行き先を家の大人たちにいわなければなら
なかった"
a8="本当は病気でもないのに、学校を休むことが許されたものだ"
a9=“我が家では、大人たちに毎日何をしたのかを話したものだ”
a10="我が家では、罰せられるかどうかはたいてい親(保護者)の機
嫌次第だった"
a11="悩みごとがあり相談したいとき、親やその他の大人たちに相談
することができたと思う"
質問紙:親の監督2
24
a12="家の大人たちは、私が外で誰と一緒にいるかを知っていた"
a13="私の家の大人たちは、私が週末の夜、何時に家に帰ってくるか
を知っていた"
a14="間違ったことをしたのを見つかったときには、怒鳴られたり、説教
されたり、罰で脅されたりしたかもしれないが、実際にはたとえば、
特権の損失や外出を禁止するといった罰を受けなかった"
a15="家の大人たちの少なくとも一人とは、私が重要だと思っているこ
とについて話し合ったものだ"
a16="家の大人たちは、私が週末の夜、何時に家に帰ってくるかにつ
いて、そんなに気にしていなかった"
a17="家の大人たちの少なくとも一人は、私にいろんなことについて小
言を言っていたものだ"
a18="家の大人たちの少なくとも一人は、私の日常生活の出来事につ
いて詳しく知っていた"
a19="我が家では明らかに間違っていることをしても、それが大人たち
をひどく怒らせるようなことでなければ、罰せられることはなかった"
a20=“家の大人たちはみな、私の生活よりも自分の生活の方を重要視
していた”
質問紙:親の監督3
25
a21="我が家では、不満を言ったり、やりたいことをやったり、感情をぶ
つけることを続けていると、やりたいことをできるようになった"
a22="家の大人たちの少なくとも一人は、自分自信の幸せよりも私の
幸せについて考えてくれていた"
a23="家の大人たちの少なくとも一人は、かっとなって自制心を失いが
ちだった"
a24="両親(保護者)のうちの一人は、私が何をしているのか、また誰と
いるのかということにかなりの注意を払っていた"
a25="我が家では、もし規則を破ってそれがみつかったら、罰せられる
a26="家の大人たちは、私が学校で何をしているか、たとえば、どんな
科目をとっているか、担任の先生は誰か、どんなクラブ活動には
いっているかについて、かなりよく知っていた"
a27="我が家において、どのようなことをすれば罰せられるかという規
則は明確であり、一貫して適用された"
a28="もし私が担任の先生を軽蔑していたということを両親(保護者)が
知っていたなら、ただごとではすまされなかっただろう"
a29=“我が家では、いつ怒ってあなたに暴力をふるい出すのかわから
ないような大人がいた”
質問紙:親の監督4
26
a30="私がガムやキャンディや小物などを万引きしたということを両親
(保護者)が知ったら、ただごとではすまされなかっただろう"
a31="もし、私が落ちこんでいたら、家にいる大人たちのうちの誰かが
それに気づいただろう"
a32="私の家で罰せられるのは、それなりの理由があるからだ"
a33="もし、私が授業をさぼりそれが両親(保護者)に見つかったら、た
だごとではすまされなかっただろう"
a34="私が罰せられたとき、家の大人たちは、なぜ罰せられたについて
十分に理解するまで話してくれた"
a35="我が家では、罰は間違った行いの程度に見合っていた"
a36="我が家では、たたかれるよりも、特権を失ったり外出を禁止され
るなどの罰をよく与えられた"
a37=“タバコを吸っているのを見つかったら、ただごとではすまされな
かっただろう"
a38="家の大人たちの少なくとも一人は、機嫌が悪いことが多かった"
a39="酔っぱらって帰ったら、ただごとではすまされなかっただろう"
a40="友達の家に泊まりに行こうとすると、親(保護者)はその友達の
親とその計画をチェックしたものだ"
27
犯
罪
機
会
・
過
去
誰
も
行
っ
て
い
な
か
っ
た
四
分
の
一
の
人
が
行
っ
て
い
た
半
分
の
人
が
行
っ
て
い
た
四
分
の
三
の
人
が
行
っ
て
い
た
あなたが高等学校 に通っていた頃 、 以 下に あげる項 目に 関す る行 動を、 身
の回りで どれくらいの人 が行 っていましたか? 「 1 .誰 も行 っていなかった」
から、「5.全員行っていた」のうち、もっとも近いものに○をつけてください。
全
員
行
っ
て
い
た
1
1 飲酒
1 - 2 - 3 - 4 - 5
0
2 喫煙
1 - 2 - 3 - 4 - 5
1
3 賭け事(競馬、パチンコなど)
1 - 2 - 3 - 4 - 5
0
4 カンニング
1 - 2 - 3 - 4 - 5
1
5 他人のレポートや宿題を写す
1 - 2 - 3 - 4 - 5
0
6 授業をさぼる
1 - 2 - 3 - 4 - 5
1
7 万引き
1 - 2 - 3 - 4 - 5
0
8 自転車泥棒
1 - 2 - 3 - 4 - 5
1
9 傘泥棒
1 - 2 - 3 - 4 - 5
0
10 他人の財布からお金などを盗む
1 - 2 - 3 - 4 - 5
1
11 酒気帯びおよび飲酒運転
1 - 2 - 3 - 4 - 5
0
12 スピード違反
1 - 2 - 3 - 4 - 5
1
13 駐車違反
1 - 2 - 3 - 4 - 5
0
14 無免許運転
1 - 2 - 3 - 4 - 5
1
15 キセル乗車
1 - 2 - 3 - 4 - 5
0
16 他人に暴力をふるう
1 - 2 - 3 - 4 - 5
1
17 公共物に落書きをする
1 - 2 - 3 - 4 - 5
0
18 公共物を壊す
1 - 2 - 3 - 4 - 5
1
19 ものに八つ当たりする
1 - 2 - 3 - 4 - 5
犯
罪
類
似
行
動
・
現
在
あなたは、 ここ 1年 間で 、 以 下に あげる項 目に 関す る行 動を、ど
の程度行いましたか?「1.全く行わなかった」、「2.1回 だけ行っ
た」、「3. 数回 行った」 、「 4. それ 以上 行った」 の中 から 、あては
まるものに○をつけてください。
全
く
行
わ
な
か
っ
た
1
回
だ
け
行
っ
た
数
回
行
っ
た
そ
れ
以
上
行
っ
た
全数よ頻
く回く繁
行行行に
わっっ行
なたたっ
た
か
っ
た
1 カンニング
0
-
1
-
2
-
3
2 他人のレポートや宿題を写す
0
-
1
-
2
-
3
3 授業をさぼる
0
-
1
-
2
-
3
4 万引き
0
-
1
-
2
-
3
5 自転車泥棒
0
-
1
-
2
-
3
6 傘泥棒
0
-
1
-
2
-
3
7 他人の財布からお金などを盗む
0
-
1
-
2
-
3
8 酒気帯びおよび飲酒運転
0
-
1
-
2
-
3
9 スピード違反
0
-
1
-
2
-
3
10 駐車違反
0
-
1
-
2
-
3
11 無免許運転
0
-
1
-
2
-
3
12 キセル乗車
0
-
1
-
2
-
3
13 他人に暴力をふるう
0
-
1
-
2
-
3
14 公共物に落書きをする
0
-
1
-
2
-
3
15 公共物を壊す
0
-
1
-
2
-
3
16 ものに八つ当たりする
0
-
1
-
2
-
3
17 薬物(シンナー・覚醒剤など)を使用する
0
-
1
-
2
-
3
1 飲酒
0
-
1
-
2
-
3
2 喫煙
0
-
1
-
2
-
3
3 賭け事(競馬、パチンコなど)
0
-
1
-
2
-
3
28
29
3.結果
• SC尺度
– 記述統計量に目立った
値は見つからなかった
– α係数=0.747
– 因子構造
因子のスクリー プロット
5
4
3
• 仮説6因子
2
1
固
有
値
0
1
3
成分番号
5
7
9
11
13
15
17
19
21
23
30
• 6因子での因子分析(最尤法プロマックス回転)
質問項目
C14:考え事をするよりも動くほうが快適
C15:あれこれ考えるより何かする方がよい
C13:頭を使うことより体を使うことを選ぶ
C16:同年代よりも活発に動くことを求める
C9:危険なことをして自分を試したい
C10:面白半分で危険を求める
C12:安全よりも興奮や冒険が好き
C17:他人に迷惑でも自分を先に考える
C18:誰かが困っていても同情しない
C19:他人をあわてさせても自分とは関係ない
C20:他人を困らせても自分のしたいことをする
C4:待つよりもすぐ結果がでることの方が好き
C5:難しいとわかっていることは避ける
C7:簡単にできることが喜びである
C8:能力の限界を要求される仕事は嫌い
C21:すぐにかんしゃくをおこす
C23:怒っているとき私に近づかない方がよい
C11:争いごとに巻き込まれて興奮する
C24:仲が悪いときそれを落ち着いて話せない
C2:将来に備えて考えたり努力したりしない
C3:楽しくなるなら先の目標を犠牲にする
C1:落ち着いて考えずに行動してしまう
身体的活動 危険を求め
単純な課題
性
る
自己中心性 を求める
0.810
0.737
0.624
0.567
0.004
-0.081
0.292
0.042
-0.121
-0.094
0.134
0.202
-0.162
0.013
0.059
0.072
-0.116
-0.144
0.059
-0.018
0.037
0.131
-0.105
-0.048
0.143
0.087
0.822
0.777
0.553
-0.146
0.086
0.120
0.075
0.175
-0.087
-0.103
-0.322
-0.068
0.026
0.291
-0.005
0.067
0.153
0.108
0.038
-0.076
-0.099
0.137
-0.014
0.081
0.013
0.672
0.626
0.560
0.543
-0.055
0.123
0.069
0.046
0.034
-0.063
-0.007
-0.064
-0.006
-0.085
0.117
-0.032
0.183
0.060
-0.078
-0.009
0.049
-0.168
-0.053
0.122
0.086
-0.057
0.746
0.536
0.526
0.437
0.031
-0.064
0.075
0.135
0.001
0.108
-0.068
身体的活動 危険を求め
単純な課題
性
る
自己中心性 を求める
身体的活動性
危険を求める
自己中心性
単純な課題を求める
かんしゃく
衝動性
1
0.316
-0.157
-0.087
0.156
-0.075
0.316
1
0.131
-0.195
0.196
0.032
-0.157
0.131
1
0.285
0.205
0.32
-0.087
-0.195
0.285
1
0.094
0.431
かんしゃく
衝動性
共通性
0.026
-0.109
-0.001
0.060
0.081
0.045
-0.142
0.057
-0.116
-0.063
0.037
0.042
-0.056
0.048
0.056
0.741
0.552
0.413
0.325
-0.098
0.040
0.220
0.087
0.080
0.031
-0.364
0.092
0.069
0.074
-0.017
-0.062
-0.098
0.216
-0.168
0.185
0.110
0.155
-0.001
-0.015
0.029
-0.041
0.638
0.448
0.365
0.494
0.447
0.467
0.436
0.581
0.533
0.507
0.337
0.375
0.303
0.365
0.314
0.438
0.335
0.376
0.383
0.287
0.306
0.167
0.318
0.253
0.338
かんしゃく
衝動性
0.156
0.196
0.205
0.094
1
0.144
-0.075
0.032
0.32
0.431
0.144
1
変数選択の詳細
•
C6:「ややこしくなってくると,投げ出したりあきらめたりしやすい.
– 本来,単純な課題を好むという因子にはいるべきであるが,衝動性にも
高い因子負荷を示した.
•
C22:「誰かに対して怒っている時,理由を説明するよりも,いっその
こと相手を傷つけてやりたいとよく思う.」
– 本来,かんしゃくの因子にはいるべき項目であるが,自己中心性に高い
因子負荷を示した.
これらの項目を除くと6因子モデルとなる.
•
•
•
C4は衝動性から単純な課題を好む因子,C11は危険を求める因子
からかんしゃくの因子に高い因子負荷を示した.
22項目でのα係数=0.713である.
6つの要素のα係数
6因子モデル
衝動性
0.472(C1,C2,C3,C4)
単純な課題を好む 0.756(C5,C6,C7,C8)
危険を求める
0.718(C9,C10,C11,C12)
身体的活動を好む 0.771(C13,C14,C15,C16)
自己中心性
0.712(C17,C18,C19,C20)
かんしゃく
0.574(C21,C22,C23,C24)
C6とC22を除く6因子モデル
0.500(C1,C2,C3)
0.699(C4,C5,C7,C8)
0.788(C9,C10,C12)
0.771
0.712
0.574(C11,C21,C23,C24)
31
32
親の養育態度
セルフコントロール?
• 重回帰分析
– 従属変数:SCの合計得点
– 独立変数:親の監督,親の愛着,年齢,性別
• 結果
– 親の監督,親の愛着単独でのSCへの影響は有意で
ある
– 親の監督,親の愛着の両方を独立変数として分析す
るとどちらも非有意である
– 親の監督,親の愛着を加算して合計した親の養育態
度に関しては有意である
33
分析結果
モデル1(N=197)
切片
親の監督
性別
年齢
モデル2(N=204)
切片
親の愛着
性別
年齢
モデル3(N=189)
切片
親の監督
親の愛着
性別
年齢
モデル4(N=189)
切片
親の養育態度
性別
年齢
非標準化係数
標準化係数
B
標準誤差
ベータ
t値
47.203
9.044
5.219
-0.069
0.030
-0.169
-2.340
-0.601
1.292
-0.034
-0.465
0.294
0.404
0.051
0.727
B
標準誤差
ベータ
t値
48.142
8.611
5.591
-0.090
0.026
-0.237
-3.432
-1.072
1.218
-0.060
-0.880
0.260
0.385
0.047
0.676
B
標準誤差
ベータ
t値
51.219
9.192
5.572
-0.041
0.034
-0.103
-1.213
-0.059
0.031
-0.159
-1.887
-1.073
1.300
-0.061
-0.825
0.224
0.401
0.040
0.557
B
標準誤差
ベータ
t値
51.299
9.166
5.597
-0.051
0.016
-0.228
-3.176
-0.988
1.268
-0.056
-0.779
0.239
0.397
0.043
0.602
p値
0.000
0.020
0.642
0.468
p値
0.000
0.001
0.380
0.500
p値
0.000
0.227
0.061
0.410
0.578
p値
0.000
0.002
0.437
0.548
R
R二乗
0.185
0.034
R
R二乗
0.254
0.064
R
R二乗
0.247
0.061
R
R二乗
0.246
0.061
34
セルフコントロール各要素
犯罪類似行動?
• 重回帰分析
– 従属変数
• 犯罪類似行動全体,暴力犯罪,詐欺犯罪
無分別な行動
– 独立変数
• SCの6つの要素
35
犯罪類似行動の分類
• 犯罪類似行動全体
• 暴力犯罪
–
–
–
–
他人に暴力をふるう
公共物に落書きをする
公共物を壊す
ものに八つ当たりをする
• 詐欺犯罪
–
–
–
–
–
–
–
カンニング
他人のレポートや宿題を写す
授業をさぼる
万引き
自転車泥棒
傘泥棒
他人の財布からお金などを盗む
• 無分別な行動
– 喫煙
– 飲酒
– 賭け事
36
結果
• 「高校時代」と「過去1年間」に共通して,有意で
あったもの
– 全体:衝動性,危険を求める
暴力:かんしゃく
詐欺:衝動性,自己中心性
無分別:危険を求める
• したがって,「単純な課題を好む」「身体的活動
性」については,予測力が乏しいものと考えられ
る.
– そこで,その2つの要素を除くSCの尺度を作成した
– 「低SC改」とよぶ
– α係数=0.706
37
セルフコントロールの指標
.79
衝動性
e1
単純な課題を好む
e2
危険を求める
e3
.06
身体的活動性
e4
.28
自己中心性
e5
かんしゃく
e6
.31
.23
低セルフコントロール
.27
カイ2乗 = 61.740
自由度 = 9
p値= 0.000
GFI=0.906
AGFI=0.782
RMSEA=0.179
6つの要素の1因子モデル
.55
.39
低セルフコントロール
衝動性
e1
危険を求める
e2
自己中心性
e3
かんしゃく
e4
.33
.35
4つの要素の1因子モデル
カイ2乗 = 0.447
自由度 = 2
p値 = 0.800
GFI=0.999
AGFI=0.994
RMSEA=0.000
38
高校時代
全体(N=215)
切片
衝動性
単純な課題を好む
危険を求める
身体的活動性
自己中心性
かんしゃく
暴力(N=216)
切片
衝動性
単純な課題を好む
危険を求める
身体的活動性
自己中心性
かんしゃく
詐欺(N=215)
切片
衝動性
単純な課題を好む
危険を求める
身体的活動性
自己中心性
かんしゃく
無分別な行動(N=216)
切片
衝動性
単純な課題を好む
危険を求める
身体的活動性
自己中心性
かんしゃく
非標準化係数
標準化係数
B
標準誤差
ベータ
-3.388
2.171
0.353
0.123
0.203
0.020
0.097
0.015
0.396
0.112
0.262
0.022
0.083
0.018
0.150
0.102
0.101
0.063
0.089
0.046
B
標準誤差
ベータ
-0.886
0.943
0.100
0.054
0.134
-0.018
0.042
-0.032
0.110
0.049
0.171
-0.037
0.037
-0.071
0.022
0.045
0.034
0.132
0.039
0.224
B
標準誤差
ベータ
-1.477
1.305
0.223
0.074
0.218
-0.011
0.058
-0.014
0.165
0.067
0.186
0.031
0.050
0.043
0.131
0.061
0.150
-0.050
0.054
-0.061
B
標準誤差
ベータ
-0.492
0.622
0.058
0.035
0.119
0.027
0.028
0.073
0.096
0.032
0.230
0.029
0.024
0.084
-0.006
0.030
-0.016
-0.033
0.026
-0.086
t値
-1.561
2.860
0.205
3.545
0.271
1.470
0.709
t値
-0.939
1.864
-0.433
2.268
-1.023
0.480
3.357
t値
-1.132
3.004
-0.184
2.463
0.633
2.141
-0.925
t値
-0.792
1.624
0.981
2.980
1.187
-0.218
-1.261
p値
0.120
0.005
0.838
0.000
0.787
0.143
0.479
p値
0.349
0.064
0.665
0.024
0.307
0.632
0.001
p値
0.259
0.003
0.854
0.015
0.527
0.033
0.356
p値
0.430
0.106
0.328
0.003
0.237
0.827
0.209
R
R2乗
0.425
0.181
R
R2乗
0.369
0.136
R
R2乗
0.382
0.146
R
R2乗
0.359
0.129
過去1年間
全体(N=215)
切片
衝動性
単純な課題を好む
危険を求める
身体的活動性
自己中心性
かんしゃく
暴力(N=216)
切片
衝動性
単純な課題を好む
危険を求める
身体的活動性
自己中心性
かんしゃく
詐欺(N=215)
切片
衝動性
単純な課題を好む
危険を求める
身体的活動性
自己中心性
かんしゃく
無分別な行動(N=216)
切片
衝動性
単純な課題を好む
危険を求める
身体的活動性
自己中心性
かんしゃく
非標準化係数
標準化係数
B
標準誤差
ベータ
-2.272
1.904
0.244
0.108
0.161
0.134
0.085
0.114
0.224
0.098
0.170
0.107
0.074
0.099
0.202
0.091
0.155
0.009
0.079
0.007
B
標準誤差
ベータ
-0.744
0.708
0.078
0.040
0.143
0.007
0.032
0.016
-0.010
0.037
-0.022
-0.028
0.027
-0.072
0.043
0.034
0.092
0.064
0.029
0.150
B
標準誤差
ベータ
-1.219
1.220
0.177
0.069
0.185
0.059
0.055
0.080
0.070
0.063
0.084
0.105
0.047
0.154
0.118
0.058
0.143
-0.017
0.051
-0.022
B
標準誤差
ベータ
-0.241
0.752
-0.009
0.043
-0.014
0.066
0.034
0.145
0.163
0.039
0.319
0.027
0.029
0.063
0.043
0.036
0.085
-0.039
0.031
-0.085
39
t値
-1.194
2.255
1.572
2.280
1.444
2.223
0.113
t値
-1.051
1.924
0.214
-0.278
-1.007
1.265
2.170
t値
-0.999
2.552
1.081
1.105
2.222
2.020
-0.326
t値
-0.321
-0.200
1.968
4.205
0.915
1.209
-1.264
p値
0.234
0.025
0.117
0.024
0.150
0.027
0.910
p値
0.295
0.056
0.830
0.781
0.315
0.207
0.031
p値
0.319
0.011
0.281
0.271
0.027
0.045
0.745
p値
0.749
0.841
0.050
0.000
0.361
0.228
0.208
R
R2乗
0.395
0.156
R
R2乗
0.274
0.075
R
R2乗
0.359
0.129
R
R2乗
0.357
0.128
40
セルフコントロール改+犯罪機会
犯罪類似行動?
• 重回帰分析
– 従属変数
• 犯罪類似行動全体
暴力犯罪,詐欺犯罪,無分別な行動
– 独立変数
• SC改,犯罪機会
SC改と犯罪機会の交互作用
親の養育態度,性別,年齢
41
結果
• 犯罪機会は,一貫して犯罪類似行動への影響力
がある.
• 低SCは無分別な行動以外では,予測力がある.
• 交互作用は,過去1年間の全体の分析において
のみ,有意であったが,それ以外は有意ではな
かった.
• 親の養育態度は,高校時代においては有意な効
果があるが,過去1年間においてはあまり効果は
みられない.
42
高校時代
全体(N=183)
切片
低セルフコントロール改
機会
交互作用
親の養育態度
性別
年齢
暴力(N=187)
切片
低セルフコントロール改
機会
交互作用
親の養育態度
性別
年齢
詐欺(N=185)
切片
低セルフコントロール改
機会
交互作用
親の養育態度
性別
年齢
無分別な行動(N=186)
切片
低セルフコントロール改
機会
交互作用
親の養育態度
性別
年齢
非標準化係数
標準化係数
B
標準誤差
ベータ
t値
-5.113
5.092
-1.004
0.126
0.037
0.212
3.436
0.333
0.049
0.426
6.721
0.008
0.005
0.096
1.622
-0.027
0.008
-0.206
-3.359
-0.759
0.638
-0.073
-1.189
0.277
0.194
0.085
1.433
B
標準誤差
ベータ
t値
-3.622
2.199
-1.647
0.048
0.017
0.183
2.872
0.428
0.055
0.486
7.756
-0.003
0.005
-0.038
-0.602
-0.008
0.004
-0.131
-2.108
0.066
0.279
0.014
0.237
0.159
0.087
0.110
1.823
B
標準誤差
ベータ
t値
-2.225
3.247
-0.685
0.061
0.023
0.176
2.689
0.251
0.042
0.406
5.940
0.005
0.004
0.073
1.155
-0.012
0.005
-0.162
-2.474
-0.197
0.403
-0.032
-0.490
0.076
0.122
0.040
0.620
B
標準誤差
ベータ
t値
0.769
1.617
0.476
0.019
0.012
0.112
1.643
0.235
0.054
0.307
4.357
0.011
0.006
0.123
1.824
-0.007
0.003
-0.187
-2.741
-0.539
0.209
-0.179
-2.574
0.012
0.062
0.013
0.194
p値
0.317
0.001
0.000
0.107
0.001
0.236
0.154
p値
0.101
0.005
0.000
0.548
0.036
0.813
0.070
p値
0.494
0.008
0.000
0.250
0.014
0.625
0.536
p値
0.635
0.102
0.000
0.070
0.007
0.011
0.847
R
R2乗
0.627
0.394
R
R2乗
0.596
0.355
R
R2乗
0.549
0.301
R
R2乗
0.482
0.232
43
過去1年間
全体(N=188)
切片
低セルフコントロール改
機会
交互作用
親の養育態度
性別
年齢
暴力(N=189)
切片
低セルフコントロール改
機会
交互作用
親の養育態度
性別
年齢
詐欺(N=188)
切片
低セルフコントロール改
機会
交互作用
親の養育態度
性別
年齢
無分別な行動(N=188)
切片
低セルフコントロール改
機会
交互作用
親の養育態度
性別
年齢
非標準化係数
標準化係数
B
標準誤差
ベータ
t値
-5.831
4.168
-1.399
0.089
0.029
0.163
3.039
0.486
0.042
0.620
11.595
0.009
0.004
0.127
2.462
-0.011
0.006
-0.092
-1.730
-0.937
0.496
-0.097
-1.890
-0.035
0.155
-0.012
-0.225
B
標準誤差
ベータ
t値
-3.051
1.449
-2.106
0.020
0.011
0.103
1.906
0.562
0.043
0.684
13.042
0.012
0.003
0.190
3.592
-0.002
0.002
-0.051
-0.949
0.057
0.182
0.016
0.311
0.041
0.057
0.037
0.713
B
標準誤差
ベータ
t値
-2.029
2.856
-0.710
0.052
0.020
0.151
2.587
0.347
0.036
0.575
9.768
0.002
0.004
0.033
0.597
-0.002
0.004
-0.033
-0.568
-0.446
0.342
-0.074
-1.306
-0.149
0.106
-0.079
-1.407
B
標準誤差
ベータ
t値
-0.422
1.998
-0.211
0.021
0.014
0.098
1.465
0.373
0.068
0.370
5.484
0.001
0.007
0.009
0.136
-0.007
0.003
-0.146
-2.194
-0.536
0.248
-0.144
-2.160
0.027
0.076
0.023
0.354
p値
0.164
0.003
0.000
0.015
0.085
0.060
0.822
p値
0.037
0.058
0.000
0.000
0.344
0.756
0.477
p値
0.478
0.010
0.000
0.552
0.571
0.193
0.161
p値
0.833
0.145
0.000
0.892
0.030
0.032
0.724
R
R2乗
0.731
0.534
R
R2乗
0.721
0.519
R
R2乗
0.666
0.443
R
R2乗
0.502
0.252
44
総合的分析
• 共分散構造分析
– 親の養育態度,SC,犯罪類似行動,犯罪機会
の総合分析
• 結果
• 暴力犯罪,詐欺犯罪においては,親の養育態度か
らSCへの影響,SCから高校時代の犯罪類似行動
への影響が有意である
• 無分別な行動については,親の養育態度,SCのど
ちらも影響を受けていない
• 犯罪機会は,どの犯罪類似行動へも有意な影響を
与えている
45
e1
e2
親の監督
親の愛着
.73
.70
親の養育態度
-.25
e7
-.14
犯罪類似行動
(高校)
.06
は,5%水準で有意
でない値
-.47
犯罪類似行動
(過去1年間)
e8
.19
d1
.41
.24
.47
.40
e10
.42
機会
(高校)
.51
機会
(過去1年間)
e9
低セルフコントロール
.48
.30
カイ2乗(自由度)=28.277
(28)
.42
.37
衝動性
危険を求める
自己中心性
かんしゃく
e3
e4
e5
e6
P値=0.45
GFI=0.970
AGFI=0.940
犯罪類似行動全体
RMSEA=0.007
46
e1
e2
親の監督
親の愛着
.66
.78
親の養育態度
-.21
e7
-.07
暴力犯罪
(高校)
.04
は,5%水準で有意
でない値
-.43
.40
e8
.15
d1
低セルフコントロール
.47
.46
.15
暴力犯罪
(過去1年間)
.37
e10
.46
機会
(高校)
.59
機会
(過去1年間)
e9
カイ2乗(自由度)=39.908
(28)
.44
.37
.32
衝動性
危険を求める
自己中心性
かんしゃく
P値=0.067
e3
e4
e5
e6
GFI=0.958
AGFI=0.917
暴力犯罪
RMSEA=0.048
47
e1
e2
親の監督
親の愛着
.77
.66
親の養育態度
-.25
e7
-.11
詐欺犯罪
(高校)
.09
は,5%水準で有意
でない値
-.46
.37
詐欺犯罪
(過去1年間)
.31
e8
.17
d1
低セルフコントロール
.52
e10
.39
機会
(高校)
.19
.50
.47
機会
(過去1年間)
e9
カイ2乗(自由度)=27.995
(28)
.28
.39
.40
衝動性
危険を求める
自己中心性
かんしゃく
e3
e4
e5
e6
P値=0.465
GFI=0.971
AGFI=0.943
詐欺犯罪
RMSEA=0.000
48
e1
e2
親の監督
親の愛着
.82
.63
親の養育態度
-.11
e7
-.17
無分別な行動
(高校)
-.09
は,5%水準で有意
でない値
-.42
.42
e8
.10
d1
.32
機会
(高校)
.20
無分別な行動
(過去1年間)
.19
e10
.27
.37
機会
(過去1年間)
e9
低セルフコントロール
.49
.28
カイ2乗(自由度)=33.200
(28)
.47
.35
衝動性
危険を求める
自己中心性
かんしゃく
e3
e4
e5
e6
P値=0.228
GFI=0.966
AGFI=0.933
無分別な行動
RMSEA=0.032
49
4.考察
• 研究の目的(再)
1. セルフコントロールの一次元性が成り立つか
2. 親の養育態度によりセルフコントロールの
レベルが決定されるか
3. セルフコントロールと犯罪機会から犯罪類似
行動へ影響があるか
50
1.セルフコントロール尺度の一次元性
• SCの因子分析結果から
– 4つの尺度(衝動性,危険を求める,自己中心性,
かんしゃく)の一次元性はいえるのではないか
因子のスクリー プロット
因子のスクリー プロット
5
5
4
4
3
3
2
2
1
1
固
有
値
固
有
値
0
1
2
3
4
因子の番号
5
6
7
8
9
10
11
16変数
12
13
14
15
16
0
1
3
成分番号
5
7
9
11
13
15
24変数
17
19
21
23
51
2.親の養育態度セルフコントロー
ル?
• 親の愛着,親の監督とをあわせた親の養育態度
は,SCに影響を与えている
• SEMによる分析でもその結果を支持
• 問題点
– 親の愛着,親の監督それぞれの変数のみで重回帰分
析を行ったときは,有意な効果を示しているが,両方
の変数を独立変数にすると有意でない.
・・・尺度間の相関が高い(=0.5)であるということが問
題ではないか.
– 親の愛着,親の監督のどちらがSCに影響を及ぼして
いるかということが特定できない.
52
3.セルフコントロールと犯罪機会から
犯罪類似行動への影響があるか
• SCのどの要素が犯罪類似行動に影響を
及ぼしているのか
– by 重回帰分析
• 「衝動性」「単純な課題を好む」「危険を求める」
「自己中心性」の4要素は影響がある
• 「単純な課題を好む」「身体的活動を好む」は,犯罪
類似行動の予測力に欠ける
続1
• SC・犯罪機会が犯罪類似行動へ影響を
及ぼすか
– by 重回帰分析
• 低SCであることは,犯罪行動(暴力,詐欺)へ至る
ことの原因であるといえる
• 犯罪機会は,犯罪行動(暴力,詐欺)についても,無
分別な行動(飲酒,喫煙,賭け事)についても,影響
力がある
• 低SCと犯罪機会の交互作用については,その効果
は認められないといってよいだろう
・・・Gottfredson & Hirschiの主張が支持されない
• 過去1年間の低SCの影響がみられないのはなぜか
53
54
続2
– by 共分散構造分析
• 親の養育態度の直接効果は認められず,SCと
犯罪機会を通して,間接的な影響が認められた
• 高校時代の犯罪類似行動から過去1年間の犯罪
類似行動へ影響があることから,犯罪の継続性
つまり前科ということが次の犯罪の予測に対して
有力であるということを示している
– 全体として
• 犯罪行動を暴力,詐欺犯罪とわけることは必要
• 無分別な行動は,犯罪行動とは違う
– 異なることの原因を考察したい
55
問題点
• 大学生を対象としていることから,一般よりも犯罪率が低い
• 親の監督・親の愛着の項目は,質問紙の原文(英語)をその
まま和訳して使用している
• 本研究では,SCのレベルが就学前に確立されてから,持続
されるという理論における仮定を前提としている
• 親の愛着と親の監督の尺度に意味的に重なる部分がある
• SCの尺度として先行研究(Grasmick et al.1993) を使用した
がその妥当性があるかどうか
• 犯罪機会として,身の回りに犯罪類似行動をした人がどのく
らいの割合でいるのか,ということを尋ねたが,他の「機会」
もあるのではないか
• 「犯罪機会」ついては得点をそのまま加算している
56
尺度の一次元性について
57
一次元性とは
• 各項目の変動が誤差を除いて共変する
– 1因子のモデルが概ね適合している
• 誤差の割合が大きくない
– 信頼性が高い
58
一次元性の評価
• 相関行列の第1固有値の大きさで評価す
ることがある
• しかし,本来は1因子モデルを活用すべき
• 質問項目自身の一次元性と合計(尺度)
得点の一次元性とでは基準が異なる
– 尺度得点の場合はより高い信頼性が
要求される
– 誤差が小さくなっているから
59
SC6の場合
• 固有値の分布から,6つの下位尺度の
一次元性は言えないだろう
因子のスクリー プロット
5
4
3
2
1
固
有
値
0
1
3
成分番号
5
7
9
11
13
15
17
19
21
23
60
1因子分析(SC6とSC4)
6つの要素の1因子モデル
4つの要素の1因子モデル
61
誤差相関で構造を探る
n=216 生データ
62
SC4の一次元性
• 1因子モデルは適合している
– 信頼性係数=0.497
– α係数=0.482
X1
X2
X3
X4
分子=
分母=
信頼性=
因子負荷
0.581
0.432
0.391
0.37
3.147076
6.33311
0.496924
独自性
0.662439
0.813376
0.847119
0.8631
n=216
63
続
• SC4は1因子モデルが適合している
• しかし,信頼性が低いことから,一次元とは
みなし難い
– これらが尺度であることを考えるとなおさらそうである
• 合計得点を用いると希薄化が起こる
• 個別に分析すると異なった結果が得られる可能
性がある
• 一次元に落としたいときは,合計得点ではなく
多重指標が望ましい
64
2つのα係数
• 合計得点( 4つ)を尺度項目とした場合
α係数=0.482
• 16変数を尺度項目とした場合
α係数=0.706
• これらは本来一致すべき
• この乖離は,16項目が一次元的ではないことを
示唆
• α係数の問題点
– 一次元ではない場合でも,項目数が多くなると
それなりの値に見える
65
因子分析における
変数選択の実際
尺度の分析
低セルフコントロール尺度
66
評価の方法:6段階評価 「1.全然あてはまらない」「2.あまりあてはまらない」
「3.ややあてはまらない」「4.少しあてはまる」「5.よくあてはまる」「6.大変よくあてはま
る」
C1:私はよく、落ち着いて考えずに、そのときのはずみで行動してしまう。
C2:あまり将来に備えて考えたり努力したりしない。
C3今すぐ楽しくなれるならば、少し先の目標を犠牲にしてもかまわずにやってしまう。
C4:待たなければならないことよりも、すぐに結果が出ることのほうが好きである。
C5:難しいとわかっていることはたいてい避ける。
C6:ややこしくなってくると、投げ出したりあきらめたりしやすい。
C7:とても簡単にできるということは、私にとって最高の喜びである。
C8:自分の能力の限界まで要求されるようなつらい課題は嫌いである。
C9:時々は、少し危険なことをして自分を試したい。
C10:時々、おもしろ半分で危険を求めることがある。
C11:時々、争いごとに巻き込まれて興奮している自分に気づく。
C12:私には、安全でいるよりも、興奮したり冒険することのほうが重要である。
C13:どちらかを選ぶとしたら、頭を使うことよりも、身体を使うことである。
C14:じっと座ったり、考え事をするよりも、動いているほうが快適である。
C15:読書をしたり、あれこれ考えたりするよりも、外出したり、何かをしていることのほうが好きである。
C16:私は、同年代の人たちよりも活発に動くことを求めているし、そうするエネルギーを持っている。
C17:たとえ他の人に迷惑をかけることになっても、私はまず最初に自分のことを考える。
C18:誰かが困っていても、私はあまり同情しない。
C19:自分のしたことで他のひとをあわてさせたとしても、私には関係のないことである。
C20:他の人を困らせるとわかっていても、自分のしたいことはしてしまう。
C21:私はすぐにかんしゃくを起こす。
C22:誰かに対して怒っている時、理由を説明するよりもいっそのこと相手を傷つけてやりたいとよく思う。
C23:本当に怒っている時は、誰も私に近づかないほうがいい。
低セルフコントロールの分析
67
Grasmick et al. (1993), 河野・岡本(1999)
衝動性
Variable
X1
X2
X3
X4
X5
X6
X7
X8
X9
X10
X11
X12
X13
X14
X15
X16
X17
X18
X19
X20
X21
X22
X23
X24
Factor1
0.45485
0.21233
0.16553
-0.12057
0.00495
0.15705
-0.05372
0.08755
0.0126
0.04152
0.12496
0.04295
0.10444
0.09276
-0.0906
0.00434
0.40659
0.06912
0.01451
0.52559
0.08595
-0.15465
0.02402
-0.04175
単純な課 危険を
身体的
自己
かん
題を好む 求める
活動性
中心性
しゃく
Factor2
Factor3
Factor4
Factor5
Factor6
0.18441
0.12527
0.04265 -0.05469
0.15826
0.42594
0.16513 -0.08293 -0.03827 -0.14908
0.41819
0.21677 -0.00903 -0.11871 -0.00782
0.53167
0.08457
0.2844
0.02457
0.04348
0.65988 -0.08322 -0.11987
0.15404 -0.09126
0.75299 -0.00144 -0.06372 -0.09703
0.08403
0.56107 -0.10565
0.06933
0.13439
0.03768
0.54173 -0.32591
0.06932
0.02325
0.02204
0.00128
0.82622
0.02408
0.01651
0.06622
0.02735
0.75999 -0.05194
0.11885
0.03329
0.02491
0.24806 -0.12779 -0.01386
0.38678
-0.14908
0.57191
0.27498
0.01453 -0.13513
0.06696
0.14159
0.58835 -0.16355 -0.00806
-0.0071 -0.06201
0.77496 -0.00181
0.02328
0.18106 -0.00821
0.75515 -0.00987 -0.08879
-0.33198
0.04293
0.55896
0.08837
0.09687
-0.07065 -0.18281
0.01962
0.52348
0.01644
0.06821
0.07643 -0.06757
0.67369 -0.08897
-0.0345
0.10477 -0.02915
0.64369 -0.03324
0.05607
0.05481
0.0858
0.40066 -0.03182
-0.01373 -0.07536
0.09244
0.02009
0.73443
0.17924
0.15321 -0.02977
0.37967
0.31324
-0.11386
0.01528
-0.1001 -0.06224
0.54323
0.0965 -0.01348
0.0771 -0.03764
0.36992
私はよく、落ち着いて考えずに、そのときのはずみで行動して
あまり将来に備えて考えたり努力したりしない。
すぐ楽しくなれるならば、少し先の目標を犠牲にしてもかまわ
待たなければならないことよりも、すぐに結果が出ることのほ
難しいとわかっていることはたいてい避ける。
ややこしくなってくると、投げ出したりあきらめたりしやすい。
とても簡単にできるということは、私にとって最高の喜びである
自分の能力の限界まで要求されるようなつらい課題は嫌いで
時々は、少し危険なことをして自分を試したい。
時々、おもしろ半分で危険を求めることがある。
時々、争いごとに巻き込まれて興奮している自分に気づく。
私には、安全でいるよりも、興奮したり冒険することのほうが
どちらかを選ぶとしたら、頭を使うことよりも、身体を使うことで
じっと座ったり、考え事をするよりも、動いているほうが快適で
読書をしたり、あれこれ考えたりするよりも、外出したり、何か
私は、同年代の人たちよりも活発に動くことを求めているし、
たとえ他の人に迷惑をかけることになっても、私はまず最初に
誰かが困っていても、私はあまり同情しない。
自分のしたことで他のひとをあわてさせたとしても、私には関
他の人を困らせるとわかっていても、自分のしたいことはして
私はすぐにかんしゃくを起こす。
誰かに対して怒っている時、理由を説明するよりもいっそのこ
本当に怒っている時は、誰も私に近づかないほうがいい。
誰かと仲が悪い時、そのことを落ち着いて穏やかに話すのは
68
Step 1 「衝動性」「単純」
df
Current
( 8 in 24 )
共通
Var
性
X1
0.20
X2
0.36
X3
0.26
X4
0.26
X5
0.48
X6
0.63
X7
0.38
X8
0.40
Chisquare
Prob >
chi**2
13
13.86
0.378
8
8
8
8
8
8
8
8
6.39
4.93
11.37
8.37
6.00
6.20
11.06
12.07
0.60
0.76
0.18
0.39
0.64
0.62
0.20
0.15
適合はよい.適合度の観点からは削除すべき項目はない
X4は内容からしてF2だろう
X6は両方の因子に係わっているよう....削除
単純な課
衝動性
題を好む
X1
0.49
-0.08 私はよく、落ち着いて考えずに、そのと
X2
0.61
-0.03 あまり将来に備えて考えたり努力したり
X3
0.50
0.02 すぐ楽しくなれるならば、少し先の目標
X4
-0.07
0.55 待たなければならないことよりも、すぐ
X5
0.04
0.67 難しいとわかっていることはたいてい避
X6
0.29
0.59 ややこしくなってくると、投げ出したりあ
X7
-0.02
0.62 とても簡単にできるということは、私にと
X8
-0.09
0.68 自分の能力の限界まで要求されるよう
X4:待たなければならないことよりも、すぐに結果が出ることの
ほうが好きである。
X6:ややこしくなってくると、投げ出したりあきらめたりしやすい。
69
Step 2「自己中心性」「かんしゃく」
df
Current
( 8 in 24 )
共通
Var
性
X17
0.28
X18
0.55
X19
0.38
X20
0.25
X21
0.56
X22
0.32
X23
0.29
X24
0.11
Chisquare
Prob >
chi**2
13
39.84
0.000
8
8
8
8
8
8
8
8
15.39
35.01
34.93
23.01
27.95
18.73
25.33
25.45
0.05
0.00
0.00
0.00
0.00
0.02
0.00
0.00
適合度はよくない.X17かX22が削除候補
傷をつける,という表現が日本人には強い?日本人にはもう少し
X22は単純性を崩す..削除
自己
かん
中心性
しゃく
X17
0.52
0.03 たとえ他の人に迷惑をかけることに
X18
0.75
-0.10 誰かが困っていても、私はあまり同
X19
0.63
-0.05 自分のしたことで他のひとをあわてさ
X20
0.49
0.05 他の人を困らせるとわかっていても
X21
0.03
0.74 私はすぐにかんしゃくを起こす。
X22
0.43
0.29 誰かに対して怒っている時、理由を
X23
-0.06
0.55 本当に怒っている時は、誰も私に近
X24
0.01
0.33 誰かと仲が悪い時、そのことを落ち着
X17: たとえ他の人に迷惑をかけることになっても、私はまず最初に自分のことを考える。
X22: 誰かに対して怒っている時、理由を説明するよりも いっそのこと相手を傷つけて
やりたいとよく思う。
70
X22の削除
df
Current
( 7 in 24 )
共通
Var
性
X17
0.36
X18
0.46
X19
0.35
X20
0.30
X21
0.71
X22
X23
0.24
X24
0.08
Chisquare
Prob >
chi**2
8
18.29
0.02
4
4
4
4
4
13
4
4
1.87
7.63
9.31
7.32
9.31
40.46
10.27
14.92
0.76
0.11
0.05
0.12
0.05
0.00
0.04
0.00
依然として適合度に優れない.
仮にX17を除いてみる
X17は少し強い?.
自己
かん
中心性
しゃく
X17
0.59
0.03 たとえ他の人に迷惑をかけること
X18
0.68
-0.08
X19
0.60
-0.03
X20
0.54
0.07
X21
0.04
0.83
X23
-0.03
0.49
X24
-0.03
0.28
X17: たとえ他の人に迷惑をかけることになっても、私はまず最初に自分のことを考える。
71
X17の削除?
ChiProb >
square chi**2
4
1.78
0.77
df
Current
Model
( 6 in 24 )
共通
Var
性
X17
X18
0.58
X19
0.36
X20
0.21
X21
1.00
X22
X23
0.18
X24
0.06
8
1
1
1
1
8
1
1
18.79
0.09
0.76
1.35
1.06
15.95
0.78
0.03
0.02
0.76
0.38
0.24
0.30
0.04
0.37
0.87
X18
X19
X20
X21
X23
X24
自己
中心性
0.76
0.60
0.44
0.05
-0.06
0.01
かん
しゃく
-0.07
-0.01
0.08
0.99
0.42
0.24
72
Step 3 「身体的活動性」の追加
df
Current
( 10 in 24
共通
Var
性
X13
0.45
X14
0.63
X15
0.48
X16
0.31
X17
X18
0.59
X19
0.36
X20
0.23
X21
1.00
X22
X23
0.19
X24
0.06
Chisquare
Prob >
chi**2
18
20.94
0.29
12
12
12
12
25
12
12
12
12
25
12
12
4.80
9.12
11.74
9.22
40.95
18.91
18.23
19.76
7.99
47.70
13.21
15.58
0.96
0.69
0.46
0.68
0.02
0.09
0.11
0.07
0.78
0.00
0.35
0.21
身体的活動性のグループを追加
適合度はOK
不適解.X24が弱い
身体的
自己
かん
活動性
中心性
しゃく
X13
0.67
-0.04
-0.07
X14
0.79
0.04
0.06
X15
0.70
0.00
-0.04
X16
0.56
0.01
0.02
X18
-0.08
0.75
-0.07
X19
-0.04
0.59
-0.01
X20
0.13
0.47
0.05
X21
0.01
0.05
0.99
X23
-0.09
-0.09
0.44
X24
0.07
0.03
0.22
73
Step 4 「危険を求める」の追加
df
Current
( 14 in 24
共通
Var
性
X9
0.78
X10
0.59
X11
0.24
X12
0.50
X13
0.45
X14
0.67
X15
0.50
X16
0.32
X17
X18
0.49
X19
0.41
X20
0.26
X21
0.83
X22
X23
0.25
X24
0.07
41
32
32
32
32
32
32
32
32
51
32
32
32
32
51
32
32
Chisquare
51.98
36.48
34.28
31.73
40.42
31.11
39.48
47.66
39.17
74.57
40.15
42.44
41.31
36.02
76.96
45.70
46.93
Prob >
chi**2
「危険を求める」を追加
0.12
0.27
0.36
0.48
0.15
0.51
0.17
0.04
0.18
0.02
0.15
0.10
0.13
0.29
0.01
0.06
0.04
X9
X10
X11
X12
X13
X14
X15
X16
X18
X19
X20
X21
X23
X24
危険を
求める
0.86
0.73
0.31
0.59
0.17
-0.07
-0.07
0.12
-0.01
0.03
0.13
-0.07
0.10
-0.02
身体的
活動性
0.02
-0.04
-0.14
0.28
0.59
0.83
0.73
0.51
-0.07
-0.04
0.09
0.11
-0.12
0.08
自己
中心性
0.00
0.13
0.00
-0.04
-0.10
0.06
0.02
-0.03
0.69
0.63
0.46
0.07
-0.15
0.00
かん
しゃく
0.07
0.05
0.35
-0.13
-0.03
0.07
-0.04
0.02
-0.08
-0.03
0.05
0.89
0.49
0.26
74
Current
99
( 21 in 24
共通
Var
性
X1
0.24 85
X2
0.40 85
X3
0.27 85
X4
0.53 85
X5
0.54 85
X6
114
X7
0.40 85
X8
0.43 85
X9
0.71 85
X10
0.61 85
X11
0.28 85
X12
0.53 85
X13
0.49 85
X14
0.66 85
X15
0.53 85
X16
0.52 85
X17
114
X18
0.56 85
X19
0.38 85
X20
0.29 85
X21
0.82 85
X22
114
X23
0.25 85
X24
0.10 85
Chisquare
134.17
Prob >
chi**2
全グループを投入
X11が気になる
0.01
衝動性
93.05
105.39
114.37
111.90
129.70
149.94
126.99
125.80
109.27
105.36
108.61
108.35
108.91
118.29
119.81
113.05
162.98
113.46
123.33
112.06
101.35
158.22
119.13
114.72
0.26
0.07
0.02
0.03
0.00
0.01
0.00
0.00
0.04
0.07
0.04
0.04
0.04
0.01
0.01
0.02
0.00
0.02
0.00
0.03
0.11
0.00
0.01
0.02
X1
X2
X3
X4
X5
X7
X8
X9
X10
X11
X12
X13
X14
X15
X16
X18
X19
X20
X21
X23
X24
0.33
0.65
0.46
-0.17
0.23
0.15
0.18
0.13
0.10
0.00
0.06
0.00
0.11
0.10
-0.39
-0.05
-0.06
0.20
0.01
-0.01
-0.07
単純な課
題を好む
0.00
-0.05
0.12
0.76
0.48
0.47
0.43
-0.05
0.02
0.15
-0.16
0.13
-0.08
0.14
-0.02
0.06
0.02
0.03
-0.04
-0.02
0.16
危険を
求める
0.20
0.08
0.20
0.14
-0.13
-0.14
-0.32
0.81
0.77
0.36
0.56
0.21
-0.11
-0.07
0.12
0.03
0.07
0.17
-0.09
0.10
0.02
身体的
活動性
0.11
0.02
0.03
0.16
-0.15
0.03
0.04
0.01
-0.08
-0.18
0.28
0.58
0.85
0.73
0.52
-0.06
-0.05
0.09
0.10
-0.14
0.06
自己
中心性
0.04
0.03
-0.12
-0.03
0.14
0.10
-0.01
0.03
0.12
-0.05
0.03
-0.14
0.05
-0.06
0.10
0.74
0.62
0.37
0.07
-0.13
-0.03
かん
しゃく
0.18
-0.08
0.01
0.03
-0.05
0.04
0.06
0.08
0.06
0.36
-0.12
-0.05
0.05
-0.08
0.05
-0.09
-0.02
0.04
0.89
0.50
0.26
X11: 時々,争いごとに巻き込まれて興奮している自分に気づく
Step
df
5
「
全
因
子
の
投
入
」
df
Current
114
( 22 in 24
共通
Var
性
X1
0.29 99
X2
0.40 99
X3
0.26 99
X4
0.49 99
X5
0.55 99
X6
130
X7
0.40 99
X8
0.43 99
X9
0.72 99
X10
0.62 99
X11
0.29 99
X12
0.54 99
X13
0.48 99
X14
0.61 99
X15
0.55 99
X16
0.53 99
X17
0.43 99
X18
0.46 99
X19
0.35 99
X20
0.42 99
X21
0.57 99
X22
130
X23
0.29 99
X24
0.13 99
Chisquare
160.37
121.06
127.39
139.82
136.80
155.71
178.34
153.66
149.31
140.06
134.46
133.81
134.04
132.40
134.39
142.38
140.79
136.49
137.56
141.34
135.42
118.38
188.51
128.30
141.91
Prob >
chi**2
0.00
0.07
0.03
0.00
0.01
0.00
0.00
0.00
0.00
0.00
0.01
0.01
0.01
0.01
0.01
0.00
0.00
0.01
0.01
0.00
0.01
0.09
0.00
0.03
0.00
ここからは試行錯誤
仮に外しておいたX17を投入.
適合度悪い+X11がよろしくない
単純な課 危険を
衝動性
題を好む 求める
X1
0.36
-0.07
0.11
X2
0.64
0.00
0.07
X3
0.45
0.11
0.15
X4
-0.17
0.75
0.17
X5
0.18
0.54
-0.09
X7
0.11
0.53
-0.10
X8
0.15
0.44
-0.32
X9
0.09
-0.01
0.82
X10
0.07
0.05
0.78
X11
0.03
0.07
0.29
X12
0.07
-0.17
0.55
X13
0.03
0.06
0.14
X14
0.09
-0.03
-0.10
X15
0.08
0.18
-0.05
X16
-0.36
-0.08
0.09
X17
-0.02
-0.05
-0.15
X18
-0.06
0.12
0.09
X19
-0.10
0.09
0.12
X20
0.22
-0.06
0.08
X21
0.00
0.03
-0.07
X23
-0.02
-0.06
0.03
X24
-0.04
0.13
-0.01
X21は外せない(3指標ルール)
75
身体的
活動性
0.13
-0.02
0.04
0.20
-0.16
0.01
0.06
0.00
-0.08
-0.14
0.29
0.62
0.81
0.74
0.57
0.04
-0.12
-0.09
0.13
0.07
-0.12
0.06
自己
中心性
0.12
-0.01
-0.08
-0.05
0.12
0.07
0.05
-0.01
0.08
-0.01
0.01
-0.10
0.04
-0.08
0.14
0.67
0.63
0.56
0.54
0.03
-0.06
-0.06
かん
しゃく
0.22
-0.10
0.04
0.04
-0.06
0.05
0.06
0.08
0.04
0.41
-0.14
0.00
0.03
-0.11
0.06
0.06
-0.12
-0.06
0.04
0.74
0.55
0.32
X
17
を
入
れ
て
み
た
76
X11の吟味
df
Current
( 7 in 24 )
共通
Var
性
X9
0.89
X10
0.51
X11
0.24
X12
0.38
X21
0.60
X22
X23
0.28
X24
0.09
Chisquare
Prob >
chi**2
8
3.05
0.93
4
4
4
4
4
13
4
4
0.98
0.86
0.52
1.16
2.27
17.97
2.12
2.00
0.91
0.93
0.97
0.88
0.68
0.16
0.71
0.73
X11の吟味
適合度は良い
X11が「かんしゃく」とは思えない
危険を
かん
求める
しゃく
X9
0.93
0.05
X10
0.70
0.05
X11
0.21
0.40 時々,争いごとに巻き込まれて興奮し
X12
0.63
-0.12
X21
-0.06
0.79
X23
-0.02
0.53
X24
-0.03
0.30
X11: 時々,争いごとに巻き込まれて興奮している自分に気づく
77
df
Current
99
( 21 in 24
共通
Var
性
X1
0.30 85
X2
0.39 85
X3
0.26 85
X4
0.46 85
X5
0.56 85
X6
114
X7
0.41 85
X8
0.43 85
X9
0.72 85
X10
0.65 85
X11
114
X12
0.54 85
X13
0.49 85
X14
0.59 85
X15
0.53 85
X16
0.54 85
X17
0.43 85
X18
0.45 85
X19
0.35 85
X20
0.44 85
X21
0.64 85
X22
114
X23
0.26 85
X24
0.11 85
Chisquare
133.69
Prob >
chi**2
X11を外す
適合度は満足とはいえないが...
0.01
衝動性
94.63
100.57
117.08
114.28
129.08
150.76
127.15
123.01
119.43
120.76
160.59
110.45
110.20
110.28
114.58
115.12
110.63
109.51
114.67
112.64
95.53
160.99
97.55
113.96
0.22
0.12
0.01
0.02
0.00
0.01
0.00
0.00
0.01
0.01
0.00
0.03
0.03
0.03
0.02
0.02
0.03
0.04
0.02
0.02
0.20
0.00
0.17
0.02
X1
X2
X3
X4
X5
X7
X8
X9
X10
X12
X13
X14
X15
X16
X17
X18
X19
X20
X21
X23
X24
0.39
0.62
0.44
-0.15
0.16
0.09
0.15
0.09
0.06
0.09
0.05
0.07
0.06
-0.35
0.00
-0.07
-0.11
0.24
0.00
-0.01
-0.02
単純な課
題を好む
-0.07
0.02
0.12
0.72
0.56
0.55
0.45
0.00
0.07
-0.18
0.04
-0.01
0.20
-0.09
-0.06
0.13
0.11
-0.07
0.05
-0.06
0.13
危険を
求める
0.11
0.05
0.14
0.18
-0.07
-0.08
-0.31
0.83
0.81
0.51
0.11
-0.11
-0.06
0.08
-0.16
0.08
0.14
0.05
-0.01
0.07
0.02
身体的
活動性
0.11
-0.04
0.04
0.23
-0.16
0.01
0.06
-0.01
-0.11
0.31
0.66
0.79
0.73
0.58
0.04
-0.13
-0.11
0.14
0.03
-0.13
0.06
自己
中心性
0.12
-0.01
-0.08
-0.04
0.12
0.06
0.05
-0.02
0.06
0.02
-0.08
0.02
-0.08
0.14
0.68
0.61
0.54
0.56
0.02
-0.06
-0.06
X1やX21は3指標条件に引っかかるので,落とせない
4指標の因子の中で落とすべき変数は見つからない.
Significantに適合度を改善する変数はない
かん
しゃく
0.21
-0.08
0.01
0.02
-0.06
0.06
0.05
0.08
0.07
-0.16
-0.04
0.06
-0.08
0.06
0.03
-0.10
-0.04
0.00
0.79
0.52
0.30
X
11
を
外
す
78
最終モデル
• 一応の単純構造が得られている
• これ以上のモデル改善は難しい
– 3指標は外せない
– その他の変数には飛びぬけてモデルを改善する変数
はない
• 悪さはどれも似たりよったり.どれも少しずつ悪い
• このデータにはこのモデルがベスト
• 将来の課題
– ワーディングの改善
– 回答者の選び方,instruction の改善
– これらを改善することでより理想的なデータが得られ
る可能性がある