参考① 人・農地プラン推進に向けた 農業委員会系統組織のさらなる取り組み 平成24年7月26日 地域の人と農地の問題を解決する人・農地プランの策定は市町村の役割となってい ますが、プランの実現に向けた取り組みは、農地の利用状況の把握と農地の利用調 整といった農業委員会の役割でもあります。 このため、農業委員会系統組織では、同プランの検討会への参画や、農地基本台 帳情報や現況図の提供などに、積極的に取り組むこととしてきました。 これまでに、全国農業委員会会長大会での決議をはじめ、各種会議や研修会、全 国農業新聞での記事等を通じて、同プランの推進を呼びかけてきましたが、各市町村 の進捗状況は思わしくありません。 このままでは、プランの策定と実現への取り組みが遅れ、さらなる遊休農地の増大 や、担い手の経営発展の阻害、また、本来は協力金を受け取れるはずだった農家が その機会を失うことも懸念されます。 こうしたことから、新たに次の4つの取り組みを行うことといたします。 ○ 啓発活動の強化 まず、同プランの趣旨と、協力金など支援施策について担い手や高齢農家 等へのチラシ配布など啓発活動に取り組み、農業委員が直接、地域の農家 に声をかけることで、プラン策定と実現に向けた気運の醸成に貢献します。 ○ プラン推進状況の把握と市町村への働きかけ 市町村におけるプランの検討状況について、毎月の総会で市町村の担当者 から説明を受け、現状認識を共有するとともに、農業委員会として出来ること は何かを検討します。 さらに、地域農業再生協議会の場を活用するなど、市町村と農業委員会、J A、土地改良区、円滑化団体、合理化法人、普及センター等が連携して取り組 む体制が早期に整備されるよう働きかけます。 ○ 農業者との意見交換、意向把握 農業者との意見交換を通じて、中心的経営体の候補となる担い手農家の意 向を把握し、地域農業の方向性を明らかにします。入り作農業者についても 必ず声をかけることとします。 さらに、高齢農業者や兼業農家も含めた意向を把握すべく、市町村や関係 機関・団体との協議、役割分担のもとで、農家意向調査に取り組みます。 ○ 遊休農地解消指導と連動した取り組みを 遊休農地を活用するには、他の優良農地も含め、地域全体として農地をま とめて意欲ある農業者に担ってもらう必要があります。利用状況調査と農地 所有者への意向確認、貸付委任の推進など遊休農地の解消指導とあわせ て、人・農地プランに取り組みます。
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