診療録データの臨床研究利用 のための仕組み ~入力システム~ 大阪大学医学部附属病院 医療情報部 藤井歩美 文書システムについて 電子カルテの「文書」から登録。 Microsoft Wordを使用。 使用文書 約100件 退院時サマリ 各科検査レポート 紹介状 入退院関係 保健福祉関係 院内がん登録 etc. テンプレートの埋め込み 文書の所定位置をダブルクリックすると、ダイ ナミックテンプレートが立ち上がる。 1対1、1対n が可能。 自然言語で出力。 データベースに格納。 病棟 地域福祉ネットワーク部 他施設へ 文書電子台帳で把握 ※ワードは二次利用しやすい。 レイアウトもきれい。 退院時サマリ 診療録管理体制加算の算定条件、病院機能 評価認定条件に退院時サマリ作成率100% が求められている 多くの病院で、未作成への対応が問題に <未作成の理由> 忙しいから? 頭の中に入っているから? 書き方に迷う(統一性がない)から? データ収集は別に行っているから? 従来の紙サマリ 患者情報の手書きに 時間を取られる 自由記載欄が大きす ぎて、記載内容に 統一性がなくなる 患者基本情報等 の自動取得 テンプレート入力によ る記載内容の誘導 臨床研究用データ収集 サマリ + 従 来 ファイルメーカー等 医局サーバ テ ン プ レ ー ト 使 用 電子カルテ DWH 電子カルテ 診療科・部門別利用率 上位 依頼科 利用率 1 循環器内科 25.5% 2 小児科 17.6% 3 腎臓内科 7.2% 3 看護部 7.2% 5 神経内科 6.5% 5 産婦人科 6.5% 7 消化器内科 5.2% 7 泌尿器科 5.2% 9 栄養部 4.6% 10 放射線科 3.3% 科別テンプレート数約150件 (2008.4.22現在) 上位4部門で5割強を占める 31部門中、4割が0件 全診療科・部門への宣伝 不足? 元データ受渡し方法 医療情報部へ来訪 病歴委員会等で手渡し メールのみ 院内便 … … … … 8割 1割 0.5割 0.5割 ※テンプレート作成までの流れ、テンプレート入力方 法、文書電子台帳の使用方法、文書データ抽出方法 等の説明が必要なため、1回目は医療情報部に来て もらうことが多い ⇒ 2回目以降はメールのみが9割 診療科から受け取る元データ媒体 紙 ワード エクセル ファイルメーカ … … … … 5割 3割 1割 1割 ※ 医局での既存のデータベースはファイルメーカが圧 倒的に多いが、 項目や選択値のみCSVに出力する方 法が知られていないため、入力画面を印刷して渡される ことが多い。 ダイナミックテンプレート作成 担当者 医療情報部所属の診療情報管理士(医療情報技 師資格有) 2名 作成時間 1テンプレート約2時間 テンプレートを埋め込むワード作成 退院時サマリは院内標準版を元に、診療科 オリジナルを作成 電子カルテから自動取得できるデータ(患者 基本情報)の取り込み設定をする 電子カルテへのアップロード テンプレート 「経過記録」へのアップロードはリアルタイム配信 診療情報管理士が行う テンプレートとワードの紐付け ベンダー依頼 ワード 全端末への配信はベンダー依頼
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