MPPCの性能評価 - GLD study for ILC

MPPCの性能評価
学術創成会議 2007.4.3
筑波大学 須藤 山崎
•基礎特性の評価
•まとめ
評価項目
•ILC-11-025M
2006年10月のsample ( 1600-pixel )
Gain,光子検出効率,応答曲線
•S10362-11-025U 2006年12月のsample ( 1600-pixel )
Gain,光子検出効率,有感領域
Gain測定 (25℃)
•新しいsampleの方がGainのΔV に対する変化率は小さく、Gainも少し低い
傾き( ΔGain / ΔV ) 2006.10 ~1.35×105
2006.12 ~1.1×105
光子検出効率測定
の Setup
Φ0.5mm
Blue
LED
光子検出効率 (PDE)
~ 1光子の入射に対してそれを検出する確率
MPPCの光子検出効率は、光電子増倍管との応答比から求めた.
μMPPC
PDE MPPC =
μPMT
PDEPMT
MPPC,PMT のPedestal のイベント数からPoisson
分布関数を用いて検出光電子数を求めた。
MPPC
μ : Poisson分布の平均値
P0(μ) = e-μ = Npedestal / Nall
μ= -ln( Npedestal / Nall )
MPPC
WLSF :λ~ 500 nm
Blue LED
PMT
PMT
0.5 mm 径 ピンホール
PDE測定
PMTの量子効率分布
WSLFの発光スペクトル
( HPKによる測定 )
•この二つの分布からWLSFに対するPMTの
PDEを求めた。
PDE結果
ILC-11-025
2006.10
PMT1
PMT2
PMT3
•Gain = 3×105 で PDE は 11~13%
S10362-11025U
2007.01
入射光子数に対する応答曲線
• PMTを基準にMPPCの応答を調べた
•逐次積分型ADCを用いた場合
•オシロのpulse height を用いた場合
1600
MPPC output [ pixels ]
MPPC output [ pixels ]
1400
1200
MPPC
1000
800
600
PMT
400
200
0
0
•MPPCはpixel数より大きな出力をかえす
200
400
600
800
PMT output [ mV ]
1000
• ~4nsで鋭いピークが現れる
•1600ピクセル相当の出力よりも小さい
•信号を出した後の回復時間が短い( < 数ns ) ?
→応答曲線の形は光信号の時間幅に依存する
1200
LASERを用いた測定 @ KEK-DTP
• YAG Laser,  = 532 nm
• Pulse width ~ 2 nsec
• Pulse rate ~ 8 kHz
• Spot size ~ 1 m
• 光量 ~ 1 p.e. 以下
1600-pixel MPPC
1600-pixel MPPC の顕微鏡写真
ILC-11-025
( 2006.10)
S10362-11-025U ( 2006.12 )
• ピクセルの受光面の形が変化 している
2006.10のsampleは長方形だった
有感領域
(2006.12 sample)
検出光電子数を用いて有感領域の割合を評価
• 検出光電子数が 50%MAX ≦ の領域を有感領域とすると
有感領域の割合は ~28%
( 2005冬のsample ~24% )
まとめ
• 2006.10 と 2006.12 に送られたsample の測定を
行った
• 新しいsampleはGainの変化率が低くなった
• PDEはほぼ変わっていない
• 入射光子数に対する応答はピクセルの回復時間
が短いためか、ピクセル数以上の出力が出る
→光信号の時間幅によって応答曲線は変化する
• 新しいsampleは有感領域が拡大されている
疑問
Gainは
C
Gain  (VBias  Vo )
e
と表すことができる。
C ∝ 有感領域
と考えられるが、
新しいsampleでは有感領
域は拡大したがGainの傾
きCは小さくなった
またPDEは旧sampleと変
わりがない
PDE ∝ 有感領域
左のことはなぜ起こるのか
内部光電効果の確率が減少?
電場の最大値の低下?
高電場領域の縮小?
p-,n+のドーピング濃度
p,p-,n+の厚み
クエンチ抵抗
このあたりがまだ良いあんばい
ではないようだ
今後
•
•
•
•
光源の波長を変えてPDEの測定
新しいsampleの基礎特性の評価
応答曲線についての理解を深める
LASERによる基礎特性の測定
Back up
光の広がり
広がりは0.55mm径
Multi-Pixel Photon Counter (MPPC)
~ シリコン半導体光検出器
~ 1 mm
25 m
Depletion
region
~ 1 mm
Substrate
Si Resistor
Guard ring n+
p n+
Bias voltage (70~80 V)
Al conductor
p-
substrate p+
浜松ホトニクスによるP.D.Eの測定結果
※λ=400nm, including the cross-talk and after pulse
2005冬