マンガン電池 (ルクランシェ電池)

電池の化学
電池とは化学反応によってエネルギーを
直接に(直流)電力に変換する装置
どんな化学反応か?
e-
電流が
流れる
Cu
Zn
イオン
酸化還元反応
化学電池の構造
正極:還元反応(電子を受け取る)をする化合物
負極:酸化反応(電子を出す)をする化合物
電解液:負極と正極をつなぎイオンを伝え、
酸化還元反応を起こす
e-
電流が
流れる
Cu
Zn
イオン
化学電池
実用電池は正極、負極に使う化合物、電解液に使う化合
物を工夫して電気が効率的に流れるように開発したもの
正極
負極
マンガン電池 二酸化マンガン 亜鉛
電解液
塩化アンモニウム
二酸化マンガン 亜鉛
水酸化カリウム
オキシライド 二酸化マンガン 亜鉛
+
電池
オキシ水酸化ニッケル
水酸化カリウム
二酸化マンガン 亜鉛
EVOLTA
+
(アルカリ電池) オキシ水酸化チタン
水酸化カリウム
アルカリ電池
電池の種類
一次電池:繰り返し使用しない電池
マンガン電池・アルカリ電池など
二次電池:充電して繰り返し使用可能な電池
鉛蓄電池・ニッケル水素電池・リチウムイオン電池など
二次電池
構造的特徴
正極と負極の接する面積を大きくすることで
効率のよい充電・放電をさせる。
一次電池
(マンガン電池)
二次電池(ニッカド電池)
2次電池
正極
アルカリ電池
負極
二酸化マンガン 亜鉛
電解液
水酸化カリウム
ニカド電池
水酸化
ニッケル
水酸化
カドミウム
水酸化カリウム
ニッケル水素
電池
水酸化
ニッケル
水素
吸蔵合金
水酸化カリウム
ニッケル-水素電池
ニッケル-水素電池の特徴:安全
ハイブリットカーのバッテリー
繰り返し使える乾電池
リチウムイオン電池:最も多く使われている電池
負極にリチウムを用いる
リチウム:
原子の大きさが小さい(水素、ヘリウムの次)
イオン化傾向が一番大きい(酸化反応をしやすい)
同じ大きさでたくさんの電気をためることが出来る
→ 小型化が可能
乾電池と環境問題
乾電池:比較的安価で環境負荷も低い金属を
用いている(Mn、Zn)
積極的なリサイクルはせず、不燃ゴミとして
環境影響がないように処分
しかし、3つのRの観点から:
リデュース:より長持ちのアルカリ電池の使用
EVOLTAのような長寿命型電池
リユース:使い切りではなく、
何度も使える乾電池型充電池の利用
エネループのような乾電池型ニッケル水素電池
二次電池と環境問題
二次電池:環境負荷が高い金属(Cd、Pb)
希少金属(Li、水素吸蔵合金)
リサイクルで省資源・環境負荷低減