井口 越前谷 加藤 松本 9/30/2015 1 ワーキングプアの生じた原因 ワーキングプアの抱える問題 問題解決に向けて 今後の日本の取るべき手段 9/30/2015 2 海外企業 日本企業 労働時間 労働形態 賃金 3 9/30/2015 4 ワークシェアリングについて ワークシェアリングとは 日本と海外の認識 日本企業のこれから 9/30/2015 5 ワークシェアリングとは 9/30/2015 6 ワークシェアリングとは 従業員1人当たりの労働時間を短縮を行い 多くの人に雇用機会を与え、雇用の維持・ 創出を図ることを目的としている制度。 9/30/2015 7 雇用維持型 9/30/2015 雇用創出型 多様就業 対応型 8 雇用維持型 雇用創出型 多様就業 対応型 企業の雇用維持を目的に一人当たりの 労働時間を短縮し,従業員間で仕事を 分かち合うタイプ。全従業員を対象と する緊急対応型と,中高年の従業員に 限定した中高年対策型がある。 9/30/2015 9 雇用維持型 雇用創出型 多様就業 対応型 一人当たりの労働時間を短縮すること で雇用を創出し,より多くの労働者に 雇用機会を与えるタイプ。労働者と失 業者,高齢者と若年層との間で有給の 雇用労働を分かち合う。 9/30/2015 10 雇用維持型 雇用創出型 多様就業 対応型 勤務形態を多様化することで多くの雇 用機会をつくり出し,社会全体の雇用 の場を増やすタイプ。現在の労働者と 潜在的な労働者との間で有給の雇用労 働を分かち合う。 9/30/2015 11 日本企業 海外企業 日本企業と海外企業で 認識の違いがある!! 多様就業 雇用維持型 9/30/2015 雇用創出型 対応型 12 1980年代 9/30/2015 1996年 2007年 13 1980年代 1996年 2007年 1980年 「オランダ病」と呼ばれるほどの大不況に陥ったが、82 年に政府、経営者、労働組合の3者間で「ワッセナー合 意」を締結。経営者は労働時間を短縮して雇用を維持し、 労働組合は賃金抑制に協力する。政府は所得の減少を補う ため、社会保障負担を減らし、減税を行うこととした。 9/30/2015 14 働組 力す いて、 。 9・ 1980年代 1996年 2007年 1996年 労働法改正で短時間労働者が働きやすい環境づくりも進めた。 賃金や昇進、社会保険の加入などについて、フルタイムで働 く正社員とパートタイムで働く短時間労働者間の差別を禁止 し、同一労働・同一賃金を実現した。 9/30/2015 15 1980年代 1996年 2007年 2007年 短時間なら働きたいという女性や高齢者の労働市場参入も 促し、83年に9・2%だった失業率は、2007年には 3・2%まで改善した。 9/30/2015 16 ・雇用を守るための制度であるはずなのに最も緊急 の対策が求められている非正規雇用労働者は対象 となっていない。 ・現在ある雇用の中で従業員を解雇する代わりにそれぞ れ時間と給与を減らしそれを防いでいる状態、すなわ ち痛みの分かち合いである。 9/30/2015 17 ワークシェアリングの導入によってもとめられることは雇用の維持・創出 である。しかし、雇用を重視しすぎて経営がうまくいかないというのであ れば本末転倒になってしまう。そのためワークシェアリングを導入するに 際し重要であることは、雇用維持及び創出と並び経営効率を最大にするバ ランスや残業時間等(労働者で分け合う対象)の削減を行うための労働時間 の明確化(労働環境の整備)について考えることである。現在、日本では緊 急回避型のワークシェアリングが一般的であり、これから雇用創造型の ワークシェリングの導入をすすめるためにはまず企業が現在持っているリ ソースを適材適所に配置し、企業自体の地力を強化することが必要である と考える。 9/30/2015 18 例:日本でワークシェアリングを導入して いる自治体大分県姫島村について 背景 民間の就職先の少ない村で働き手が島外に 流出するのを防ぐため、村職員の給与を 低く抑えるかわりに雇用を確保してきた。 9/30/2015 19 姫島村は、離島という立地条件から、経営的に民間の参入は難しく、診療所、姫寿苑、フェリー等、官ができるこ とは官がやっております。 また、村外からの企業進出もなかなか難しく、地場産業の育成が村活性化の大きな課題となっています。「姫島車 えび養殖(株)」の存続に、村が全力を挙げて支えてきたのも、そのためであります。また、村内で最大の雇用体で ある役場も、「職員の給与を低く抑えて、できるだけ多くの人を雇用する」という雇用施策をとってきました。 現在、村の職員数は190名ですが、120名が診療所、姫寿苑、フェリー等の現場の職員であります。 給与水準、 いわゆるラスパイレス指数は73、全国で3番目に低い数字となっています。 しかしながら、役場の職員の給与は、農協、漁協、えび会社といった村内の主な職場の職員の給与に比較すれば、 かなり高い状況です。 雇用の場が少なく、過疎化を防ぐため、多くの職員をかかえる姫島村にとって、これがベストではないかもしれませ んが、ベターであると考えています。 また、助役は平成3年、収入役は平成13年から置いていません。議員定数は、現在10名ですが、今年の選挙か ら8名にすることが決定しています。特別職や議員の給与、報酬も、職員と同じく低く抑えています。 9/30/2015 20 姫島村のワークシェアリングから言えること 村職員の給与水準を示すラスパイレス指数は70.6(07年度)と全国の市町村で2番目に低いが、 職員は176人おり、職員1人あたりの人口は14人。県平均88人と比べ、職員の多さが際立つ。 このため、村の高齢化率は県平均の21.8%を上回るものの、27.5%にとどまっており 大分県で限界集落が一つもない唯一の自治体となっている。 そもそも国際比較では日本の公務員数は少ない。問題は公務員の年功序列の給与が高過ぎること であり、これこそが非正規雇用増大や採用における不正の温床となっている根本的理由である。 事ある毎に官を批判する民間企業、日系大企業のほとんども似た問題を抱えており 年功序列の賃金を維持するために下請け孫請けに犠牲を強要し 新卒採用をばっさり切り捨てている。 無論、議員や外郭団体も同様のことが言えます。 本当に国や地方のことを思っているのなら、自らの給与を切り下げるのと引き換えに 雇用を増やすため予算配分を改めるべきである。 9/30/2015 21
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