中国における地域間人口移動分析

中国における地域間人口移動分析
• M32-051
• 賈 巍
目次
•
•
•
•
•
•
•
•
•
はじめに
第一章 中国人口移動の理論考察と原因
第一節 労働力移動原因についての理論考察
第二節 労働力移動の主な原因と背景
第二章 労働力の移動動向と人口の移動率と諸
要因の相関関係
第一節 労働力の移動動向
第二節 人口の移動率と諸要因の相関関係
第三章 モデルと分析
結論と課題
はじめに
• 急速な経済成長が社会・経済の急激な変化を伴うことは、日
本の高度成長期の変化のように「近代化」と呼ばれる。現代
中国もこの例外ではなく、1980年以降急速な経済成長によ
る近代化が進行している。経済面では産業構造の高度化が
進み、社会面では収入と生活水準の上昇によって人々の生
活方式や意識構造も大きく変化し、教育水準も大きく上昇し
た。市場メカニズムが動く自由経済では、産業間、地域間に
さまざまな格差が存在するかぎり人々はより高い効用を得る
ために、高所得で生活アメニティのよいところへ移動しようと
する。それが人口・労働力の地域間移動、すなわち経済の
後進地域から先進地域への移動を発生させる。
• 人口移動の理由が何であるのかをしることは極めて
重要である。時に従来わからなかった中国人口集
中による地域エリアの形成およびその波及効果が
この移動実態からより明らかになったことの意義が
大きいと思う。本論文では、人口移動の重点を農村
部の過剰労働力に置き、過去の諸研究の農村労働
力の移動を左右する従来の要因に基づいて新しい
要因を加えてに分析し、農村労働力移動の最新の
要因を究明する。最新の人口移動の動向を把握し、
人口移動率と経済発展、市場化、情報などの関係
を解析したい。
第一章 中国人口移動の理論考察と
原因
• 第一節 労働力移動原因についての理論考察
• ①二部門経済発展理論は、発展途上諸国の経済を、最低
生存費並みの低所得が成立している在来部門(農業部門)
と近代部門の企業行動原理が成立している先進部門(工業
部門)の二部門概念のデュアリズムの理論である。
• ②農業部門は、その低所得の故に、工業部門に対して無
制限労働供給を行うという特質をもっており、そのおかげで
工業部門はかなりの長期間にわたって低賃金で雇用をうけ
ることができると考えられている。また、その結果、資本蓄積
とそれによる成長が可能となり、雇用はますます拡大して農
業からの労働力の吸収(農工間の労働力移動)は確実に進
むと考えている。
第二節 労働力移動の主な原因と背
景
•
•
•
•
•
①押し出す「プッシュ」あるいは耕地の要因
②政策の要因
③農工間所得格差の要因
④都市で職を得る機会
⑤都市国営企業の行動様式と流動人口との
関連
• ⑥移動コストに関わるリスクの問題
第二章 労働力の移動動向と人口の
移動率と諸要因の相関関係
• 第一節 労働力の移動動向
• 市場化改革の深化に伴い、移動人口の規模
が増大し、同時に人口の流出地域と流入地
域の両極分化も急速に進んでいる。
• 図 1 5年間常住地からみる省間移動人口数
と移動率
5年間常住地からみる省間移動人口数と移動率 単位:
万人 %
1985~
1995~
1990年
2000年
純移動
純移動
流入数
流出数
移動率
流入数
流出数
数
数
合計
1081
1081
3400
3400
広東省
116
25
91
1.5
1211
46
1165
北京市
66
12
54
5
199
18
181
上海市
66
15
51
3.8
229
17
212
新疆ウイグル族
34
27
7
0.4
120
23
97
自治区
天津市
31
9
22
2.5
52
11
41
浙江省
32
63
-31
-0.7
286
102
184
福建省
29
23
6
0.2
142
66
76
チベット
自治区
0
5
-5
2.3
7
4
3
海南省
13
11
2
0.4
23
14
9
江蘇省
84
59
25
0.4
201
131
70
遼寧省
52
27
25
0.6
80
40
40
雲南省
23
27
-4
0.1
77
42
35
寧夏回族自治区
8
6
2
0.4
14
9
5
山西省
27
23
4
0.1
40
35
5
山東省
61
52
9
0.1
95
92
3
河北省
47
67
-20
-0.3
81
92
-11
内蒙古自治区
24
28
-4
34
46
-12
陝西省
30
33
-3
-0.2
45
76
-31
青海省
10
10
0
-0.1
8
13
-5
吉林省
25
35
-10
0.1
27
56
-29
甘粛省
16
27
-11
-0.4
21
59
-38
黒龍江省
33
59
-26
-0.5
32
99
-67
河南省
49
58
-9
-0.7
49
243
-194
重慶市
0
-0.1
47
116
-69
湖北省
41
35
6
0.1
64
233
-169
貴州省
20
31
-11
-0.3
28
130
-102
広西チワン族自
16
55
-39
-0.9
30
193
-163
治区
安徽省
34
54
-20
-0.3
33
305
-272
湖南省
25
50
-25
-0.4
38
343
-305
四川省
44
129
-85
-0.8
62
463
-401
江西省
23
28
-5
-0.1
25
282
-257
変動係数
0.67
0.71
1.97
1.05
移動率
13.7
13.3
12.9
5.3
4.1
4
2.2
1.4
1.2
1
0.9
0.8
0.8
0.2
0
-0.2
-0.5
-0.9
-1
-1.1
-1.5
-1.9
-2.1
-2.3
-2.8
-2.9
-3.7
-4.6
-4.8
-4.9
-6.4
• 表1は1990年と2000年のセンサスで観測された5年前常住
地ベースの期間移動人口の動向を省市区別に示したもので
ある。この表によれば、80年代後半と90年代後半における
省間移動人口の総数は3倍以上 膨れ上がったが、省別流
出入人口の増え方は一様ではない。80年代後半の地域別
流出入人口数の変動係数は0.71、0.67と低く、しかも、流出
と流入の地域間格差が似通った状況であった。それと対照
的に、90年代後半における流出入人口数の変動係数はそ
れぞれ1.05、1.97に急上昇しただけでなく、流出人口より流
入人口の局地集中が際だった。例えば、広東省への流入人
口はこの10年間で10倍以上も増え、対全体比も80年代後半
の1割強から90年代の3分の1以上となった。
第二節 人口の移動率と諸要因の相
関関係
• 表2 1995~2000年5年平均人口の移動率と
諸要因
移動率%
北京
天津
河北
山西
内蒙古
遼寧省
吉林
黒龍江
上海
江蘇
浙江
安徽
福建
江西
山東
河南
湖北
湖南
広東
広西
海南
重慶
四川
貴州
雲南
チベット
陝西
甘粛
青海
寧夏
新疆
農村GDP比%
13.3
4.1
-0.2
0.2
-0.5
0.9
-1.1
-1.9
12.9
1
4
-4.6
2.2
-6.4
0
-2.1
-2.8
-4.8
13.7
-3.7
1.2
-2.3
-4.9
-2.9
0.8
1.4
-0.9
-1.5
-1
0.8
5.3
3.6
4.5
16.2
10.9
25
10.8
21.9
11
1.8
12
11
24.1
16.3
24.2
14.9
22.6
15.5
21.3
10.4
26.4
37.9
17.8
23.6
27.3
22.3
30.9
16.8
19.7
14.6
17.3
21.1
農業人口率%
22.5
28
73.9
65.1
57.3
45.8
50.3
48.5
11.7
58.5
51.3
72.2
58.4
72.3
62
76.8
59.8
70.3
45
71.9
59.9
66.9
73.3
76.1
76.6
81.1
67.7
76
65.2
67.6
66.2
農業人口平均
失業率%
収入(元)
4604.5
3622.4
2478.9
1905.6
2038.2
2355.6
2022.5
2148.2
5596.4
3595.1
4253.7
1934.6
3230.5
2135.3
2659.2
1985.8
2268.6
2197.2
3654.5
1864.5
2182.3
1892.4
1903.6
1374.2
1478.6
1330.8
1443.9
1428.7
1490.5
1724.3
1618.1
0.8
3.2
2.8
2.2
3.3
3.7
3.7
3.3
3.5
3.2
3.5
3.3
2.6
2.9
3.2
2.6
3.5
3.7
2.5
3.2
3.2
3.5
4
3.8
2.6
4.1
2.7
2.7
2.4
4.6
3.8
一人当た 農村労働 人均耕地
りGDP
力数
数
17936.0
69.7
0.66
16377.2
79.65
1.43
7545.9 1665.45
1.75
4985.8
658.25
2.37
5896.5
524.3
7.37
11017.1 651.1507
3.04
6675.9
516.83
5.52
8818.1
744.08
8.56
27187.3
84.6
0.92
11539.0 1480.22
1.21
12906.4 1014.93
0.84
5075.6 2001.82
1.43
11293.8
768.73
0.80
4838.3
983.37
1.17
9409.0 2462.62
1.45
5550.6 3558.55
1.50
7094.1 1159.13
1.44
5732.7 2071.38
1.09
11180.5 1570.117
0.75
4567.0 1556.84
1.25
6588.1
177.21
1.01
5143.5
921.5
1.02
4814.8 2631.07
1.03
2818.5 1372.12
1.06
4559.4 1674.25
1.39
4483.4
90.12
2.18
4607.3 1002.15
1.66
3838.3
697.53
2.43
5088.6
142.25
2.21
4725.4
153.13
3.88
7087.6
314.45
4.20
農工収入
格差
5745.143
4518.108
3182.302
2818.498
3090.843
3002.206
2787.5
2764.655
6121.638
3205.14
5025.491
3358.975
4201.773
2968.276
3830.769
2780.436
3255.948
4021.567
6107.088
3969.921
3176.063
4383.538
3990.669
3748.047
4846.041
6095.512
3680.379
3487.57
3679.472
3188.1
4026.776
表3人口の移動率と諸要因の相関関
係
移動率%
移動率%
農村 GDP
比%
農業人口
率%
農業人口
平均収入
(元)
失業率%
一人当た
り GDP
(元)
農村労働
力数
平均土地
数
農工収入
格差
農村 GDP 農業人口
比%
率%
農業人口
平均収入
(元)
失業率%
人均
り GDP
(元)
農村労働
力数
人均耕地
数
農工収入
格差
1.00000
-0.58064
1.00000
-0.74182
0.73940
1.00000
0.73582
-0.69928
-0.83995
1.00000
-0.35263
0.34824
0.23796
-0.27754
1.00000
0.76738
-0.74018
-0.91408
0.94154
-0.21035
1.00000
-0.40092
0.21039
0.45635
-0.16530
0.00145
-0.30263
1.00000
-0.14576
0.04378
-0.04549
-0.29328
0.34777
-0.17017
-0.28569
1.00000
0.70627
-0.29170
-0.39548
0.52330
-0.14361
0.52410
-0.20287
-0.43137
1.00000
第三章 モデルと分析
• 第二章の人口移動率と諸要因の相関関係を基づい
て、以下のモデルを作ってみた
Y=a  bX1  cX 2  dX3  eX 4  fX 5  gX6  hX7  iX 8  
• Yは省間人口の純移動率、X1は農村部GDP比率、
X2は農業人口比率、X3は農業人口平均収入、X 4
は都市部失業率、X 5は1人当たりGDP、X6は農村
労働力数、X7は平均土地数、X8は農工収入格差
である。このモデルを基本として分析をかけてみよう。
Equation 1
============
Method of estimation = Ordinary Least Squares
Dependent variable: Y
Current sample: 1 to 31
Number of observations: 31
Mean of dep. var. = .651613
LM het. test = .199791E-02 [.964]
Std. dev. of dep. var. = 4.99359 Durbin-Watson = 2.11273 [<.960]
Sum of squared residuals = 149.397 Jarque-Bera test = 3.33693 [.189]
Variance of residuals = 6.79078 Ramsey's RESET2 = .170298 [.684]
Std. error of regression = 2.60591 F (zero slopes) = 11.0201 [.000]
R-squared = .800292 Schwarz B.I.C. = 83.8157
Adjusted R-squared = .727671 Log likelihood = -68.3627
Estimated Standard
Variable Coefficient Error
t-statistic P-value
C
-4.82090
8.16522
-.590419
[.561]
X1
-.799234E-02 .095979
-.083272
[.934]
X2
-.042933
.094171
-.455901
[.653]
X3
.836004E-03 .157745E-02 .529973
[.601]
X4
-1.41931
.776510
-1.82780
[.081]
X5
.154787E-03 .404714E-03 .382461
[.706]
X6
-.660572E-03 .728952E-03 -.906194
[.375]
X7
.401388
.350675
1.14462
[.265]
X8
.237946E-02 .625608E-03 3.80343
[.001]
• 決定係数R2=0.800292、自由度修正済決定係数R(_)2=0.727671 n
=31 自由度=22、10%信頼区間のt値=1.717に対してX1~X8のt値
は-0.590419,-0.83272,-0.455901,0.529973,-1.82780,0.382461,0.906194,1.14462,3.80343であり、失業率と農工収入格差以外の変数
は人口の純移動率に対して有意義とはいえない結論がでた。それは諸
データ間の多重共線性が原因と考えられる。さらに係数みてみると負の
相関と推定されるX3(農業人口平均収入)とX7(平均土地数)の係数は
正であることがわかった。農業人口平均収入については該当省において
農業人口平均収入の中で農業以外の収入の割合が多いいわゆる省内
の出稼ぎによる収入が多い、よって外省の労働力が入り込むと思う。平
均土地数については従来、土地に対して労働力の過剰が農村人口の移
動のもっとも大きな要因とされるが土地と労働力の移動の関連性はなく
なっていることがわかった。それは国民の価値観の変化による農民に高
まる兼業志向が原因と考えられる。ここで説明変数を変わってもう1回分
析をしてみよう。
分析2
Y  a  bX1  cX2  dX3  eX4  fX 5  gX6  
• Yは省間人口の純移動率、X1は農業人口比
率、X2は農業人口平均収入、X3は都市部失
業率、X4は1人当たりGDP、X5農村労働力
数、X6は農工収入格差である。
Equation 1
============
Method of estimation = Ordinary Least Squares
Dependent variable: Y
Current sample: 1 to 31
Number of observations: 31
Mean of dep. var. = .651613
LM het. test = .133770E-02 [.971]
Std. dev. of dep. var. = 4.99359 Durbin-Watson = 2.01634 [<.866]
Sum of squared residuals = 158.487 Jarque-Bera test = 3.76550 [.152]
Variance of residuals = 6.60363 Ramsey's RESET2 = .060555 [.808]
Std. error of regression = 2.56975 F (zero slopes) = 14.8805 [.000]
R-squared = .788141 Schwarz B.I.C. = 81.2972
Adjusted R-squared = .735176 Log likelihood = -69.2782
Estimated Standard
Variable Coefficient Error
t-statistic P-value
C
.385777
6.64858
.058024
[.954]
X1
-.086098
.084516
-1.01873
[.318]
X2
.334294E-03 .149550E-02 .223533
[.825]
X3
-1.23041
.711995
-1.72811
[.097]
X4
.135310E-03 .389668E-03 .347244
[.731]
X5
-.750384E-03 .709612E-03 -1.05746
[.301]
X6
.211999E-02 .574849E-03 3.68791
[.001]
• 分析2では分析1にて人口の移動とあまり相関しな
い結論を得た平均土地数と農村部GDP比を除いて
モデルを組んでみた。決定係数R2=0.788141自由
度修正済決定係数R(_)2=0.735176 n=31自由
度=24 10%信頼区間のt値=1.711に対してX6と
X3しか満たされていないことが分かった。これは
データ間の多重共線性はまだ解除されていないと
おもわれる。さらにここで農業人口比率と農業人口
平均収入を除いて再分析してみよう。
分析3
Y  a  bX1  cX 2  dX3  eX 4  
• Yは省間人口の純移動率、X1は都市部失業
率、X2は1人当たりGDP、X3は農村労働力
数、X4は農工収入格差である。人口の純移
動率に対して都市部失業率と農村労働力数
は負の相関、1人当たりGDPと農工収入格差
は正の相関をもつと想定される。
Equation 1
============
Method of estimation = Ordinary Least Squares
Dependent variable: Y
Current sample: 1 to 31
Number of observations: 31
Mean of dep. var. = .651613
LM het. test = .585270E-02 [.939]
Std. dev. of dep. var. = 4.99359 Durbin-Watson = 2.04298 [<.789]
Sum of squared residuals = 165.764 Jarque-Bera test = 7.29938 [.026]
Variance of residuals = 6.37554 Ramsey's RESET2 = .262584E-02 [.960]
Std. error of regression = 2.52498 F (zero slopes) = 22.8339 [.000]
R-squared = .778413 Schwarz B.I.C. = 78.5590
Adjusted R-squared = .744323 Log likelihood = -69.9741
Estimated Standard
Variable Coefficient Error
t-statistic P-value
C
-5.07354
3.16167
-1.60470
[.121]
X1
-1.39939
.670100
-2.08833
[.047]
X2
.451353E-03 .110573E-03 4.08194
[.000]
X3
-.104334E-02 .564278E-03 -1.84898
[.076]
X4
.195294E-02 .531633E-03 3.67347
[.001]
• 分析3では決定係数R2=0.778413 自由度
修正済決定係数R(_)2 =0.744323 n=31自
由度=26 10%信頼区間のt値=1.706 X1
~X4のt値は-2.08833、4.08194、-1.84898、
3.67347であり、被説明変数と相関があるこ
とがわかる。さらに諸相関の係数をみてみる
と、推定のとおりであることがわかる。いわゆ
る都市部失業率、1人当たりGDP、農村労働
力数、農工収入格差は人口の純移動率を影
響する。
結論と課題
• 近代中国における人口の移動は都市部失業率、1人当たり
GDP(所得)、農村部労働力数、農工収入格差と関連する結
論を得た。全体的な移動動向も農業労働力を抱いている内
陸部から平均所得が多く、廉価労働力の需要が多い沿岸部
への移動が主のパターンである。しかし、従来、農村労働力
移動の重要要因のひとつとされている押し出し「プッシュ」要
因、あるいは耕地の要因は本論文では人口の移動との相関
関係があまりないと結論をつけた。国民の価値観の変化に
よる農民に高まる兼業志向と農業の現代化、機械化の発達
による農地による農村労働力の移動の束縛力が弱がってい
る結論が得た。
• 改革開放以来、市場経済の発展及び戸籍政策の規
制緩和による労働力の移動は年々増加している。
本論文では労働力の移動パターンをモデル化し、労
働力移動と関わる要因をつかめたいが、モデルとあ
うのは都市部失業率、1人当たりGDP(所得)、農村
部労働力数、農工収入格差の4つしか掴めなかっ
た。労働力の移動は様々の要因があるが本論文は
その多くの要因の中の一部しか掴めなかったが今
後も新たなデータを加えて研究していきたい。
参考文献
• [1]前田比呂子 「中国の地域利害と人口移動―「盲流」から「民工潮」へ
―」 『アジア経済』第42巻第6号, 1996
• [2]孟建軍 「中国における地域間人口移動分析」 『世界経済評論』1993
年8月号
• [3]孟建軍 「中国の改革・開放と人口流動」 『アジア経済』第36巻第1号,
1995
• [4]孟建軍「人口の地域間移動からみた中国経済発展」 RIETI 経済産業
研究所
• [5]南亮進、牧野文夫編著 『流れゆく大河―中国農村労働の移動―』 日
本評論社1999
• [6]若林敬子 『中国 人口超大国のゆくえ』 岩波新書 1994
• [7]若林敬子 『現代中国の人口問題と社会変動』 新曜社 1996
• [8]厳善平「改革時代の中国における地域間人口移動」『桃山学院大学経
済経営論集』第45巻第4号 2004年 1-20ページ
• [9]厳善平「中国農村労働力の地域間移動とその決定要因」『桃山学院大
学総合研究所紀要』第27巻第2号 2002年 1-19ページ
• [10]厳善平「中国における省間人口移動とその決定要因」『アジア
経済』第45巻第4号 2004年 2-20ページ
• [11]厳善平 「中国の地域間労働移動」 『アジア経済』38, 1997.7
• [12]楊 世英 「中国労働力移動の構造に関する理論研究」
• [13]周君玉「我国农业剩余劳动力转换的特点和对策」中国『人口观
察和评论』1991年第1期 22-26ページ
• データ出典
• 『中国統計年鑑』中国国家統計局編 年各版
• 中国三农信息网http://www.sannong.gov.cn/
• 中国人口信息网http://www.cpirc.org.cn/
• 中华人民共和国国家统计局http://www.stats.gov.cn/
• 中华人民共和国劳动和社会保障部
http://www.molss.gov.cn/index_tongji.htm