哈日(ハーリー) ─台湾と日本の若者文化─

哈日(ハーリー)
─台湾と日本の若者文化─
岡田千恵
目次
はじめに
 哈日の流行
 台湾の社会的背景
 日本から見た台湾
 台湾へのイメージの変化
 おわりに

はじめに


まずはじめに哈日とは、台湾全土で急増している日本の
モノが好きで好きでたまらない若者たちのことだ。
哈日について明らかにしたいこと
1、哈日は日本のどういうモノが好きなのか。
2、どうして日本がそんなに好きになったのか、
その背景に何があるのか。
3、逆に、日本人は台湾のことをどう見ているのか。
4、私の今まで台湾に対して抱いていたイメージが、
哈日について調べてから、どう変わっていったのか。
哈日の流行

彼らの大好きなモノ
1、日本のドラマ
2、ポップス(注目度ナンバーワンは宇多田ヒカル)
3、タレント(日本の若手俳優全般)
4、お笑いタレント
(志村けん、とんねるず、ウッチャンナンチャンなど)
5、漫画
など
どうして日本が好きになったのか?

台湾の社会的背景
1、五十年に及ぶ日本の統治
2、台湾や香港のものとは異質の日本のドラマ
や映画
3、ビビアン・スーら台湾人の日本での活躍
日本から見た台湾

日本人は台湾の実情について意外と知らない
その理由
1、日本国内で台湾に関する情報が少なかった
2、台湾は戒厳令下で重大な事態が起きなかっ
た
3、台湾との外交関係が断絶
台湾へ旅行に行く日本人

台湾旅行の魅力
1.距離が近い
2.料理がおいしい
3.日本語が通じる
であろうか…
台湾料理
台湾には、日本人観光客、特に若い女性
向けの「屋台料理食べ歩きコース」まで生
まれている。
 鍋料理、粥、麺、スープ、各種の団子、炒
め物、焼き物など種類が豊富だ。
 不思議とどの料理も日本人の舌には、ぴっ
たり合うのである。

『台湾論』の発売
漫画家、小林よしのり氏の著書
 日本で24万部を超えるベストセラー
 内容
蒋介石時代の2・28事件の顛末ばかりで
はなく、日本統治時代の政策・事業がいか
に台湾の近代化に貢献したかが、描写さ
れている。

『台湾論』の批判
小林氏が情報があまり多くなく、情報源が、
ごく一部の人に限られている。
 日本統治時代のことがとても良いように書
かれすぎである。
 小林氏は台湾のメディアを通じ、連日連夜
のバッシングにさらされ、「ペルソナ・ノン・
グラタ(歓迎されざる人)」として入国禁止
にされた。

台湾へのイメージの変化
今まで
・中国の下あたりにある島国
・大きな地震があった
今までは台湾について誰かに教えてあげ
られるほど詳しく知っていることがない。
 調べてから
・面白い国、そしてとてもいい国
・台湾人は概して理知的で文化レベルが
高く、 親切、正直、公共心がある
・異文化の中で日本らしさをそこかしこに
感じる国

哈日杏子
“哈日教祖と呼ばれるほど日本大好き”

彼女が日本に来てギャプを感じたこと
1、街の路上でティッシュを配る姿
(日本と台湾の消費文化の違い)
2、日本での中華料理の値段の高さ
(日本では中華料理を高級料理として
扱われる)
おわりに
日本の若者文化は台湾で高く評価されて
いる。
 若者世代が支持し次々に生み出してきた
この文物こそ、日本が今、世界に誇ること
ができる「現代文化」と言えるものなのだ。
 これを機に、台湾に対する興味、関心がと
ても湧いたので一度ぐらいは台湾に行きた
い。
 そして、台湾の街並、本場の台湾料理の
味、台湾人の優しさを多くの人に伝えたい。
