業務主任者講習 - 北海道石狩振興局の

業務主任者講習
平成26年10月6日
北海道石狩振興局
担 当 : 豊 川 敦 洋
Ⅰ ご挨拶
Ⅱ LPガスの事故状況等について
1 平成25年における事故の状況(件数や原因など)
2 平成25年に発生した具体的事故の紹介
Ⅲ 液化石油ガス法令等について
1 法律の目的
2 液化石油ガス
3 一般消費者等
4 事業の登録等(販売事業・保安機関)
Ⅲ 業務主任者について
1 業務主任者とは何か
2 業務主任者の職務
3 業務主任者の代理者
Ⅳ 立入検査について
Ⅴ 最近の関連法令の改正動向について
1
【 表1 年別及び月別事故件数 】
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
(単位:件)
8月
9月
10月
11月
12月
合計
H23
39
48
16
11
14
25
4
20
8
14
12
16
227
H24
26
61
46
18
8
10
14
18
15
13
13
17
259
H25
17
25
28
19
18
11
9
20
13
16
13
17
206
(H25うち北海道26件)
年別及び月別事故件数
70
60
50
40
30
20
10
0
1月
2月
3月
4月
5月
6月
平成23年
7月
平成24年
8月
9月
10月
11月
12月
平成25年
2
【 表2 年別事故件数及び死傷者数 】
B級以上(件)
死者(人)
負傷者(人)
H23
3
1
88
H24
3
1
85
H25
3
3
52
年別死傷者数等
100%
1人
80%
3件
88人
1人
60%
3件
85人
40%
3人
20%
3件
52人
0%
死亡者
B級以上
平成25年
平成24年
負傷者
平成23年
3
【 表3 原因別事故件数 】
一般消費者等
一般消費者等
販売事業者等
H23
66
10
42
17
53
12
27
227
H24
77
11
38
35
64
8
26
259
H25
76
2
28
27
39
16
18
206
販売事業者
その他の
事業者
(単位:件)
雪害等の
自然災害
その他
不明
合計
原因者別事故件数
80
60
40
20
0
一般消費者等
一般消費者等
販売事業者等
販売事業者等
その他の
事業者
平成23年
平成24年
雪害等の
自然災害
その他
不明
平成25年
4
【 表4 場所別事故件数 】
旅館
飲食店
学校
(単位:件)
一般住宅
共同住宅
病院
工場
H23
80
60
4
28
7
0
1
2
45
227
H24
97
75
3
21
10
1
5
7
40
259
H25
76
54
2
37
5
3
2
0
27
206
平成23年の場所別事故割合
その他
合計
平成24年の場所別事故割合
事務所
2.7%
その他
19.8%
事務所
工場0.9%
0.4%
病院
0.0%
学校
3.1%
飲食店
12.3%
旅館
1.8%
事務所
一般住宅
35.2%
工場
1.9%
その他
15.4%
一般住宅
37.5%
病院
0.4%
学校
3.9%
共同住宅
26.4%
飲食店
8.1%
旅館
1.2%
共同住宅
29.0%
平成25年の場所別事故割合
その他
事務
13.1%
所
0.0%
工場
1.0%
病院
1.5%
一般住宅
36.9%
学校
2.4%
飲食店
18.0%
旅館
1.0%
共同住宅
26.2%
5
【 表5 現象別事故件数 】
漏えい
漏えい爆発
漏えい火災
(単位:件)
合計
CO中毒酸欠
H23
116
55
45
11
227
H24
159
48
44
8
259
H25
109
48
43
6
206
平成23年現象別事故件数
漏えい火災
19.8%
平成24年現象別事故件数
漏えい火災 CO中毒
3.1%
17.0%
CO中毒
4.8%
漏えい
51.1%
漏えい爆発
18.5%
漏えい爆発
24.2%
漏えい
61.4%
平成25年現象別事故件数
漏えい火災
20.9%
CO中毒
2.9%
漏えい爆発
23.3%
漏えい
52.9%
6
【 表6 発生箇所別事故件数 】
供給設備
(単位:件)
消費設備
その他
不明
合計
平成23年
99
126
0
2
227
平成24年
132
123
0
4
259
平成25年
99
105
0
2
206
発生箇所別事故件数
100%
2
4
2
123
105
132
99
平成24年
平成25年
90%
80%
70%
126
60%
50%
40%
30%
20%
99
10%
0%
平成23年
供給設備
消費設備
その他
不明
7
【 表7 供給設備の内訳 】
容器
容器バルブ
(単位:件)
高圧ホース
集合装置
ガスメータ
調整器
バルク貯槽
バルク容器
附属器機等
供給管
その他
合計
平成23年
7
28
18
5
40
1
99
平成24年
10
42
31
6
39
4
132
平成25年
6
31
18
1
43
0
99
供給設備の内訳
1
4
100%
0
90%
80%
39
40
43
70%
6
60%
5
1
31
50%
18
18
40%
30%
20%
42
31
7
10
6
平成23年
平成24年
平成25年
28
10%
0%
容器
容器バルブ
調整器
高圧ホース
集合装置
ガスメータ
バルク貯槽
バルク容器
附属器機等
供給管
その他
8
【 表8 消費設備の内訳 】
配管
末端ガス栓
金属フレキ管
低圧ホース
ゴム管等
こんろ
レンジ
オーブン
炊飯器
瞬間
湯沸器
ふろがま
ストーブ
業務用
燃焼器
その他の
燃焼器
その他
(不明)
合計
平成23年
30
19
17
6
1
0
11
16
1
24
0
1
126
平成24年
32
18
20
5
0
0
6
17
1
20
4
0
123
平成25年
14
11
21
3
0
4
2
20
0
28
2
0
105
消費設備の内訳
100%
1
0
0
4
90%
24
20
80%
1
16
1
70%
50%
28
17
11
1
6
60%
0
2
6
0
5
0
0
20
0
20
4
2
0
3
19
18
21
30
32
17
40%
30%
20%
11
10%
14
0%
平成23年
配管
末端ガス栓
金属フレキ管
低圧ホース
ゴム管等
平成24年
こんろ
炊飯器
レンジ
オーブン
瞬間湯沸器
平成25年
ふろがま
ストーブ
業務用
燃焼器
その他の
燃焼器
その他
(不明)
9
(単位:件)
【 表9 平成25年 北海道における事故件数 】
1月
件数
2月
3
3月
5
4月
7
5月
3
6月
3
7月
1
8月
1
9月
1
10月
0
11月
0
合計
12月
1
1
26
平成25年 北海道における月別事故件数
7
7
6
5
5
4
3
3
3
3
2
1
1
1
1
1
11月
12月
1
0
0
9月
10月
0
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
10
【 表10 平成25年 北海道における事故の内訳 】
雪害
件数
一般消費者等
12
雪害事故内訳
件数
落雪等
販売事業者等
4
積雪
10
他事業者
不明
3
雪下ろし
2
(単位:件)
1
6
除雪用重機
0
0
北海道における事故の内訳
不明
23.1%
落雪等
38.5%
他事業者
3.8%
雪害
46.2%
販売事業者等
11.5%
積雪
7.7%
一般消費者等
15.4%
注意事項!!
上記の表・グラフで雪害12件、一般消費者等4件などと記載しているが、この分類は講師独
自の判断で行っているものであり、その他の統計資料では、件数が異なる場合がある。ただ
し、全体の件数26件は他の統計資料と同じになっている。
11
具体的な事故事例①
雪害事故の特徴
北海道の事故件数26件のうち、12件が雪害関係
①屋根からの自然落雪による損傷 →ⅰ)自家からの落雪、ⅱ)隣家からの落雪
②屋根の雪下ろし時における落雪による損傷
事故の原因
③積雪の荷重による損傷
④除雪機(パワーショベル等)による接触損傷
~INFORMATI
ON~
平成25年においては、平成24年に比べて②屋根の雪下ろし時における落雪の事故や④
除雪機による接触損傷による事故が少ない傾向にあった。
12
具体的な事故事例②
雪害に関する事故事例①
現象
漏えい
建物用途・構造
北海道の事例
一般住宅・木造2階建
事故の原因
落氷雪による供給管の損傷
発見の経緯
消費者からガスの漏えい音とガス臭がすると消防に通報があって発見
屋根の雪庇が落下
事故の概要
落下した氷雪がガスメータの入口の供給管継手部に当たって損傷し、
ガスが漏えいした
販売事業者は、雪解け後に供給設備の位置を変更
事故の対応
雪害対策の強化として、屋根からの落雪等危険箇所の点検を実施
容器配送員と検針員からの雪害予防に対する情報の集約を実施
漏えい事故防止のため、張力式高圧ホースへの交換促進を強化
13
具体的な事故事例③
北海道の事例
雪害に関する事故事例②
現象
漏えい
建物用途・構造
共同住宅・木造2階建
事故の原因
積雪荷重による供給管の損傷
発見の経緯
消費者からガス臭がすると、管理会社に連絡があり、管理会社から販
売事業者に連絡
事故の概要
販売事業者が確認したところ、供給管継手部が損傷してガス漏えいが
発生していた
降雪に加えて、管理会社が雪下ろしを行った際、供給設備周辺に雪を
堆積
積雪荷重によって供給管継手部が損傷し、ガスが漏えいした
事故の対応
販売事業者は、屋根からの落雪等危険箇所の点検を実施
消費者に対する除雪時の注意事項についての周知チラシの配布と口頭
による周知を再徹底させた
容器配送員と検針員からの情報集約を強化
14
具体的な事故事例④
北海道の事例
雪害に関する事故事例③
現象
漏えい
建物用途・構造
共同住宅・木造2階建
事故の原因
落雪による高圧ホースの損傷
発見の経緯
近隣住民からガスが漏えいしていると連絡を受け、販売事業者が出動
事故の概要
隣家の屋根からの落雪が共同住宅の供給設備に接触
50kg容器4本のうちの1本と接続していた高圧ホース容器側かしめ
部が損傷
ガスの漏えいが発生
事故の対応
道は、販売事業者に対して、共同住宅のオーナーを通して隣家に注意
を促すよう要請
販売事業者は、冬期間の検針及び容器交換時の点検を強化
エルピーガス協会が作成したリーフレットを使用して、消費者に対す
る雪害事故に対する注意喚起の周知を行った
合板等により供給設備の保護を行った
15
具体的な事故事例⑤
一般消費者等に起因する事故事例①
現象
漏えい火災
事故の原因
事故の概要
事 故 の
留 意 点
被害状況
軽傷1名
大阪府の事例
建物用途・構造
共同住宅・木造2階建
経年劣化によるゴム管の損傷
消費者が台所で容器とこんろを接続し、こんろを点火
容器周辺で火災が発生し、軽傷を負った
消費者は調整器とゴム管を約20年にわたって点検等を受けずに使用
ゴム管の経年劣化によって接続部からガスが漏えい
点火操作時の火に引火し、火災となった
注意事項!!
消費者が使用していた容器は、知り合いの屋台業者が質量販売で購入していたも
のもので、販売事業者に無断で引き渡されていた。このため、販売事業者は器具等
の老朽化を発見できなかった。
16
具体的な事故事例⑥
事故の対応
大阪府は、販売事業者に対して質量販売先の容器管理の徹底と消費者
に対する周知の徹底を指導した
屋台の業者に対し、容器の第三者に対する引渡について、このような
ことを行わないよう厳重に注意した
販売事業者は、屋台業者に対し、再度の周知を実施した
注意事項!!
質量販売先に対して、販売した容器がきちんと使用・保管されていることを確認
すると共に、第三者に対して、引き渡すことがないよう適切に周知することが必要
と考えられる。
17
具体的な事故事例⑦
一般消費者等に起因する事故事例②
現象
漏えい火災
事故の原因
事故の概要
事 故 の
留 意 点
建物用途・構造
栃木県の事例
飲食店・鉄筋造1階建
末端ガス栓の誤開放
飲食店において、従業員が調理中に火災が発生
機器と接続されていない燃焼器用ホースの一部が焼損した
末端ガス栓にはねじガス栓が使用されていた
事故発生の1ヶ月前に、従業員が故障したガスオーブンを燃焼器用
オーブンから取り外していたが、適切なプラグ止めを行っていなかっ
た
事故当日に誤ってねじガス栓を開放したことでガスが漏えい
使用中のグリラーの火に引火し、火災が発生した
従業員はガスオーブンを取り外す際、販売事業者へ連絡していなかっ
た
18
具体的な事故事例⑧
販売事業者は、ガス栓のプラグ止め処理を実施した
事故の対応
消費者に対して、ガスの使用に関する周知を改めて実施した
燃焼器の取り付けと取り外しの際は、必ず販売店へ連絡するよう依頼
した
注意事項!!
一般消費者に対して、ガス機器等を勝手に改造したり、取り付けや取り外しをし
たりしないよう、改めて周知を図っていく必要がある。
19
具体的な事故事例⑨
宮崎県の事例
販売事業者に起因する事故事例①
現象
漏えい
建物用途・構造
一般住宅・木造1階建
事故の原因
低圧ホース交換時の不注意
発見の経緯
近隣住民からガス臭がすると消防に通報があった
事故の概要
単段式調整器に接続された低圧ホースと供給管との間に設置されてい
たねじガス栓が損傷
ガスの漏えいが確認された
事 故 の
留 意 点
事故発生の前日に単段式調整器と低圧ホースの交換を実施
ガス栓へ低圧ホースを取り付けた際、出口側取付部を損傷させ、そこ
からガスが漏えいした
作業終了時に、ガス栓の入口側取付部の漏えい確認は行ったが、出口
側取付部の漏えい確認は行っていなかった
20
具体的な事故事例⑩
事故の対応
宮崎県は、販売事業者に対し供給設備のガス器具交換をした後は、漏
えい確認を確実に行うよう口頭指導した
宮崎県は、県協会に対し、再発防止のための注意喚起を行うよう依頼
した
販売事業者は、一般消費者等のガス器具の取替を行う場合は、丁寧に
作業することで破損の防止に努めることとした
販売事業者は、取替作業後には確実に漏えい確認を行うこととした
21
具体的な事故事例⑪
販売事業者に起因する事故事例②
現象
漏えい
建物用途・構造
長崎県の事例
共同住宅・木造2階建
事故の原因
高圧ホースの経年劣化
発見の経緯
通行人からガス臭がすると消防に通報があった
事故の概要
集合装置において連結用高圧ホースからの漏えいが確認された
事 故 の
留 意 点
連結用高圧ホースが経年により劣化し、ガスが漏えい
事故の対応
事故を起こした高圧ホースは、交換期限を超過していた
長崎県は、販売事業者に対し立入検査を実施し、供給設備等の期限管
理状況を台帳等により確認した
交換期限が超過していた調整器と高圧ホースの交換計画の提出を要求
今後の交換状況の報告を行うよう、口頭で指示した
22
具体的な事故事例⑫
福岡県の事例
他工事業者に起因する事故事例
現象
漏えい
建物用途・構造
共同住宅・鉄骨造2階建
事故の原因
水道工事事業者の作業ミス
事故の概要
水道設備工事業者が下水道管の入替工事を実施中、ドリルで埋設供給
管を損傷させ、ガスが漏えいした
事 故 の
留 意 点
工事業者は事前に販売事業者へ工事内容の通知と配管位置の問い合わ
せを行っていなかった
ガス管が埋設されていることの認識がないまま工事を実施
埋設供給管をドリルで誤って損傷し、ガスが漏えいした
事故の対応
販売事業者は、水道設備工事業者に対し、工事の際には事前に工事内
容の通知とガス配管の有無を確認するよう指導した
23
LPガス機器の交換期限①
『LPガス販売事業者用保安教育指針』(KHKS1701(2013)) 224ページ
品
L
P
ガ
ス
機
器
そ
の
他
の
L
P
ガ
ス
機
器
目
法定交換期限
5年
保険有効期間
液化石油ガス用ガス漏れ警報器
製造後
製造後
5年
液化石油ガス用継手金具付低圧ホース(Ⅰ類)
〃
10年
〃
10年
液化石油ガス用継手金具付低圧ホース(Ⅱ類)
〃
7年
〃
7年
調整器(Ⅰ類)
〃
10年
〃
10年
調整器(Ⅱ類)
〃
7年
〃
7年
液化石油ガス用継手金具付高圧ホース(Ⅰ類)
〃
10年
〃
10年
液化石油ガス用継手金具付高圧ホース(Ⅱ類)
〃
7年
〃
7年
S・SB(6㎥/h以下)型保安ガスメータ
〃
10年
〃
10年
SB(6㎥/hを超える)型保安ガスメータ
〃
7年
〃
7年
H型保安ガスメータ
〃
10年
〃
10年
S・SB(6㎥/h以下)型・H型を除くガスメータ
〃
7年
〃
7年
ねじガス栓
-
〃
10年
ねじガス栓を除くガス栓
-
〃
7年
対震自動ガス遮断機
-
〃
10年
ガス漏れ警報遮断装置
-
〃
10年
配管用フレキ管・継手
-
〃
7年
ガス放出防止器
-
〃
7年
逆止弁付根元バルブ
-
〃
7年
燃焼器用ホース
-
〃
7年
両端迅速継手付ゴム管
-
〃
4年
ホースバンド
-
〃
2年
24
LPガス機器の交換期限②
ガスメータ
計量法により、交換期限が定められている。
ガスメータ以外
LP法により認定販売事業者の場合に法定交換期限が定められている。
液化石油ガス販売事業者等保安対策指針
調整器、マイコンメータ、
高圧ホース、警報器等
長期使用に係る漏えい事故が発生していることからこれらの
機器の期限管理を確実に行うこと
法令に義務付けがないとしても、適切な期限管理の実施が必要
25
LP法体系図
液化石油ガスの保安の確保及び取引の
適正化に関する法律
液化石油ガス設備士のための養成施設を指定した件
液化石油ガスの保安の確保及び取引の
適正化に関する法律施行規則
高圧ガス設備等耐震設計基準
液化石油ガス設備士講習規程
液化石油ガス器具等の技術上の基準等
に関する省令
液化石油ガスの保安の確保及び取引の
適正化に関する法律の規定に基づく意
見の聴取の手続きに関する規則
液化石油ガスの保安の確保及び取引の適正化に関する
法律施行規則の規定に基づき高圧ガス保安協会が行う
講習の実施について必要な事項を定める件
液化石油ガスの保安の確保及び取引の適正化に関する
法律施行規則の規定に基づく講習の実施について必要
な事項を定める件
規充てん作業者講習規程を定める件
供給設備、消費設備及び特定供給設備に関する技術基
準等の細目を定める件
バルク供給及び充てん設備に関する技術上の基準等の
細目を定める告示
保安業務に係る技術的能力の基準等の細目を定める告
示
液化石油ガスの保安の確保及び取引の
適正化に関する法律施行令
液化石油ガスの保安の確保及び取引の
適正化に関する法律関係手数料令
液化石油ガス販売事業者の認定に係る保安確保機器の
設置等の細目を定める告示
液化石油ガスの保安の確保及び取引の
適正化に関する法律に基づく外国製造
事業者の登録申請手数料の額の計算に
関する省令
液化石油ガスの保安の確保及び取引の適正化に関する
法律施行規則の規定に基づき容器を屋外に置くことが
著しく困難な場合を定める件
高圧ガス取締法及び液化石油ガスの保
安の確保及び取引の適正化に関する法
律の一部を改正する法律の施行に伴う
経過措置を定める政令
液化石油ガスの保安の確保及び取引の適正化に関する
法律施行規則の例示基準
26
法律の目的①
液化石油ガスの保安の確保及び取引の適正化に関する法律
(目 的)
第一条(法規集3ページ)
この法律は、一般消費者等に対する液化石油ガスの販売、液化石油ガス器具等の製造及び販売等を規制することにより、液化石油ガスに
よる災害を防止するとともに液化石油ガスの取引を適正にし、もって公共の福祉を増進することを目的とする。
より高次の目的
公共の福祉の増進
直接の目的
達成する手段
一般消費者に対する
・液化石油ガスの販売
・液化石油ガス器具等の製造・
販売を規制
・液化石油ガスによる災害の防止
・液化石油ガスの取引の適正化
27
法律の目的②
何故規制を行うのか
LPガスの有用性
Ⅰ 冷 暖 房 用
Ⅱ飲食物の調理用
Ⅲ風呂等の湯沸し用
利便性が高い一方
事故が発生した場合
大きな被害をもたらす
一般消費者等は、必ずしも
・液化石油ガスの保安に関して十分な知識・技術を有しているわけではない
・液化石油ガスの取引に通じているとは限らない
・液化石油ガス販売事業者、液化石油ガス器具等の製造・販売事業者等を
規制対象の中心としている
・保安の確保と取引の適正化を図っている
28
用語の定義(液化石油ガス)①
液化石油ガスの保安の確保及び取引の適正化に関する法律
(定 義)
第二条(法規集3ページ)
この法律において「液化石油ガス」とは、プロパン、ブタンその他の政令で定める炭化水素を主成分とするガスを液化したもの
(その充てんされた容器内又はその容器に附属する気化装置内において気化したものを含む。)をいう。
以下省略
※「政令で定める炭化水素」とは
→施行令 第一条で規定されている
液化石油ガスの保安の確保及び取引の適正化に関する法律施行令
(政令で定める炭化水素)
第一条(法規集77ページ)
液化石油ガスの保安の確保及び取引の適正化に関する法律(以下「法」という。)第二条第一項の政令で定める炭化水素は、プロピレン
とする。
法律条文の隣に赤茶色の文字で
参照箇所が明示されている
~INFORMATI
ON~
法規集は前側から法律、施行令、規則などが縦書きで収録されており、後側からは通達、
例示基準、参考資料などが横書きで収録されている。
29
用語の定義(液化石油ガス)②
プロパン、ブタン、プロピレンを含むガスであって、これらのガスの合計が、常用の温
度における重量比で、他のいずれの一種類に属するガスより小さくないものをいう
主成分とするガス
※具体的な事例
ガス①
プロパン51%、プロパン・ブタン・プロピレン以外のガス49%
ガス②
プロパン49%、ブタン2%、プロパン・ブタン・プロピレン以外のガス49%
ガス③
プロパン30%、ブタン15%、プロピレン10%、プロパン・ブタン・プロピレン以外のガス45%
ガス④
プロパン49%、ブチレン48%、エチレン3%
ガス⑤
プロパン22%、ブタン10%、プロピレン9%、ブチレン55%、エチレン4%
ガス①
プロバン
ガス②
ブタン
ガス③
プロピレン
ブチレン
ガス④
エチレン
ガス⑤
PBP以外
0%
25%
50%
75%
ガス①~③
プロパン、ブタン、プロピレンが絶対的に多量であり、液化石油ガスに該当する
ガス④
プロパン、ブタン、プロピレンが相対的に多量であり、液化石油ガスに該当する
ガス⑤
液化石油ガスに該当しない
100%
30
用語の定義(液化石油ガス)③-補足液化石油ガスの保安の確保及び取引の適正化に関する法律
(規格に適合しない液化石油ガスの販売の禁止等)
第十三条(法規集7ページ)
液化石油ガス販売事業者は、液化石油ガスの規格として経済産業省令で定めるものに適合しない液化石油ガスの一般消費者等に対する販
売(液化石油ガスを一般消費者等に現に引き渡しその消費された液化石油ガスのみについて代金を受領する販売の場合には、引渡し)をし
てはならない。
2 省略
液化石油ガスの保安の確保及び取引の適正化に関する法律施行規則
(経済産業省令で定める液化石油ガスの規格)
第十二条(法規集124ページ)
法第十三条の経済産業省令で定める液化石油ガスの規格は、次のとおりとする。この場合において、次の表の名称の欄に掲げる液化石油
ガスは、供給設備に腐しょくを生ずるおそれのある濃度以上の水銀を含有していないものでなければならない。
2
名 称
プロパン及びプロピレンの
合計量の含有率
エタン及びエチレンの
合計量の含有率
ブタジエンの含有率
い号液化石油ガス
80パーセント以上
5パーセント以下
0.5パーセント以下
ろ号液化石油ガス
60パーセント以上
80パーセント未満
5パーセント以下
0.5パーセント以下
は号液化石油ガス
60パーセント未満
5パーセント以下
0.5パーセント以下
省略
31
用語の定義(一般消費者等)①
液化石油ガスの保安の確保及び取引の適正化に関する法律
(定 義)
第二条(法規集3ページ)
1 省略
2 この法律において「一般消費者等」とは、液化石油ガスを燃料(自動車用のものを除く。以下この項において同じ。)として生活の用
に供する一般消費者及び液化石油ガスの消費の態様が一般消費者が燃料として生活の用に供する場合に類似している者であって政令で定
めるものをいう。
以下省略
液化石油ガスの保安の確保及び取引の適正化に関する法律施行令
(一般消費者等)
第二条(法規集77ページ)
法第二条第二項の液化石油ガスの消費の態様が一般消費者が燃料として生活の用に供する場合に類似している者であって政令で定めるも
のは、次に掲げる者(高圧ガス保安法(昭和二十六年法律第二百四号)第二十四条の三第一項の特定高圧ガス消費者である者を除く。)と
する。
一 液化石油ガスを暖房若しくは冷房又は飲食物の調理(船舶その他経済産業省令で定める施設内におけるものを除く。)のた
めの燃料として業務の用に供する者
二 液化石油ガスを蒸気の発生又は水温の上昇のための燃料としてサービス業の用に供する者(前号に掲げる者を除く。)
32
用語の定義(一般消費者等)②
一般消費者等
①液化石油ガスを生活の用に供する一般消費者
②液化石油ガスの消費の形態が、生活の用に供する場合に類似する者
生活の用に供する
①冷暖房用、②飲食物の調理用、
③風呂等の湯沸かし用に使用することをいう
液化石油ガスの消費の形態が、生活の用に供する場合に類似する者
施行令第2条
①液化石油ガスを暖房若しくは冷房又は飲食物の調理のための燃料として業務
の用に供するもの
②液化石油ガスを蒸気の発生又は水温の上昇のための燃料としてサービス業の
用に供するもの
33
用語の定義(一般消費者等)③
業務の用
商業、サービス業のみならず、工場の事務所等における使用も含まれる
~INFORMATI
ON~
液化石油ガスを冷暖房又は飲食物の調理のために使用する者は、その職業の有無あるいは
その如何を問わず一般消費者等になる。
注意事項!!
「冷房若しくは暖房」及び「調理」について
「冷房若しくは暖房」とは人間のためのものに限り、農産物の栽培のためのもの等は
含まれない。
また、「調理」とは、その場所において、その調理した飲食物を飲食させる場合や直
接一般消費者等に販売する目的をもって調理する製造、小売の場合をいう。
「調理」に関して、専ら製造、卸を業とする者は除外されるが、製造、卸と一般消費者への直接
の販売の両方を行っている者はLP法の対象となる。したがって、給食センター(調理した食品を
直接学童、従業員等の一般消費者に販売している)はLP法の対象となる。
34
用語の定義(一般消費者等)④
湯沸かしのためのサービス業
主なものは、以下のとおり
①旅館業(旅館、ホテルの他、貸間、下宿、共済会館等も含まれる)
②クリーニング業(貸しおしぼり業等も含まれる)
③理容業
④美容業
⑤浴場業
⑥医療保健業(病院、診療所、助産所等も含まれる)
LPガス適用外の事例
①飲食物の調理(製造)のみを行う場合や卸業者等に販売する場合
②船舶・鉄道・航空機内で業務の用に供する場合
③10トン以上貯蔵して業務の用等に供する場合
35
事業の登録
液化石油ガスの保安の確保及び取引の適正化に関する法律
(事業の登録)
第三条(法規集4ページ)
液化石油ガス販売事業を行おうとする者は、二以上の都道府県の区域内に販売所を設置してその事業を行おうとする場合にあっては経
済産業大臣の、一の都道府県の区域内にのみ販売所を設置してその事業を行おうとする場合にあっては当該販売所の所在地を管轄する都
道府県知事の登録を受けなければならない。
2 ~ 4 省略
1の都道府県区域内のみ
1の経済産業局の区域内で、
2以上の都道府県の場合
2以上の経済産業局の区域内
の場合
都道府県知事
産業保安監督部長(又は同支部長)
経済産業大臣
販売所
通常の場所において取引(契約)が成立する所
その場所から他の場所に連絡され、他の場所から現品が供給されるような場合でも、取
引が成立する限りその場所が販売所となる
注意事項!!
高圧ガス保安法第5条の許可を受けている者であっても、一般消費者等に対して液化
石油ガスを販売する場合は、LP法第3条第1項の登録を受ける必要がある
36
保安機関の認定(参考)①
液化石油ガスの保安の確保及び取引の適正化に関する法律
(認定)
第二十九条(法規集14ページ)
保安業務を行おうとする者は、経済産業省令で定める保安業務区分(以下「保安業務区分」という。)に従い、二以上の都道府
県の区域に設置される販売所の事業として販売される液化石油ガスの一般消費者等についての保安業務を行う場合にあっては経済
産業大臣の、一の都道府県の区域内に設置される販売所の事業として販売される液化石油ガスの一般消費者等についての保安業務
を行う場合にあっては当該販売所の所在地を管轄する都道府県知事の認定を受けることができる。
2、3 省略
通達(法律関係)
第29条(認定)関係(法規集 後側10ページ)
1.省略
2.第1項中「二以上の都道府県の区域に設置される販売所の事業として販売される液化石油ガスの一般消費者等についての保安
業務行う場合」とは、保安業務の対象となる一般消費者等に対して液化石油ガスの販売を行っている販売所が、二以上の都道府
県にまたがって分布している場合をいう。
(1) 保安業務に係る販売所が、一の都道府県のみに存在するか、二以上の都道府県にまたがって存在するかによって申請先が決
まるのであるから、販売所が同一の液化石油ガス販売事業者のものであるか否か、また保安業務の区分が都道府県ごとに異な
るか否かを問わず、販売所が二以上の都道府県にまたがっていれば、経済産業大臣に認定の申請をすることとなる。
(2) 申請先は、保安業務の委託の契約が締結される相手方たる液化石油ガス販売事業者の「販売所」の所在地によって決定され
るのであって、「保安機関の事業所」の所在地によって決定されるものではない。
3.、4.省略
液化石油ガス販売事業者の「販売所」の所在地
申請先
「保安機関の事業所」の所在地
37
保安機関の認定(参考)②
保安業務の受託を行う場合
受託先の「販売所」の所在地
申請先
一般消費者の所在地
A県
B県
一般消費者等
(B県販売所の顧客)
販売所
A県認定の保安機関
B県認定の保安機関
新たに産業保安監督部の
認定が必要
~INFORMATI
ON~
四方を海に囲まれている北海道では、上記のような事例が発生する可能性は低いと思わ
れるが、液化石油ガス販売所の登録と保安機関の事業所の認定では相違があるので、若
干の注意が必要。
38
販売に関する注意事項
燃焼器・質量販売容器を一式貸し出す場合
液化石油ガスの販売
販売事業
LPガス代が有償か無償かで対応が変わる
自己が取引の主体となって、かつ、自己の計算において対価を受けること
を条件として液化石油ガスを譲り渡す行為
販売を反復、継続して行うことをいう
無償の場合
販売行為に当たらず、LP法の対象外
→LP法に基づいてLPガス販売事業者が行った周知内容等について、レ
ンタル会社からも最終消費者に行う
有償の場合
LP法の対象となり、販売事業登録が必要となる
→事故防止のため、法令逃れをする事業者防止のため、使用者が直接LP
ガス販売事業者からガスを購入するよう指導している
注意事項!!
なお、レンタル会社がLPガスを無償提供しており、LP法の販売事業登録が必要ない場合で
あっても、LPガスの移動、貯蔵については、高圧ガス保安法の規制がかかることがある。
また、消費する際は、全てのLPガスについて同法第24条の5に係る規制の対象となる。
39
販売に関する注意事項②
スーパーなどで肉を購入した客に対して、燃焼器・質量販売容器を貸出しているような場合
・スーパーは肉の販売促進のため容器を貸し出すものである。肉の代金に容器の貸し出し代金が含まれて
いるか否かに係わらず、「肉の販売」という対価を受け取ることを条件として液化石油ガスを譲り渡すものと
判断され、ある程度反復・継続して行うものと考えられる。
スーパーがLP法の販売事業の登録を受け、法の規定に従った販売を行う必要がある
注意事項!!
質量販売といえども供給開始時点検や4年に1回の定期消費設備調査など、消費者の安全確保
が必要となっている。
~INFORMATION
~
実際には、スーパーがこのような対応策を実施することは難しい。そのため、スーパーは肉を買った
客に直接容器を貸し出すのではなく、LPガス販売事業者と肉を買った客の中継ぎをするに留め、LPガ
ス販売事業者が肉を買った客に容器を貸し出す方法とすることが望ましい。
40
業務主任者について①
貯蔵設備 供給設備 消費設備
「物」に対する規制
これだけでは不十分
販売の方法 顧客への保安周知
各種点検 保安台帳の管理
「人」に対する規制
業務主任者の役割
液化石油ガスの保安の確保及び取引の適正化に関する法律
(業務主任者)
第十九条(法規集10ページ)
液化石油ガス販売事業者は、販売所ごとに、経済産業省令で定める基準に従って、販売主任者免状(高圧ガス保安法第二十八条第一
項の高圧ガス販売主任者免状であって経済産業省令で定める種類のものをいう。以下同じ。)の交付を受けている者であって、経済産
業省令で定める液化石油ガスの販売に関する経験を有するもののうちから、液化石油ガス業務主任者(以下「業務主任者」という。)
を選任し、次条第一項に規定する業務主任者の職務を行わせなければならない。
2 液化石油ガス販売事業者は、前項の規定により業務主任者を選任したときは、遅滞なく、その旨をその登録をした経済産業大臣又は
都道府県知事に届け出なければならない。これを解任したときも、同様とする。
3 液化石油ガス販売事業者は、経済産業省令で定めるところにより、業務主任者に協会又は高圧ガス保安法第三十一条第三項の指定講
習機関の行う液化石油ガスによる災害の発生の防止に関する講習を受けさせなければならない。
41
業務主任者について②
【LP法第19条第1項】
販売所ごとに業務主任者を選任
全ての販売所に業務主任者を配置しなければならない
業務主任者の職務を行わせる
①職務を行うことができる部署に配置する
②職務を行うことができる環境を整備すること
③職務を怠るときは、督励し、その職務を行わせること
①A店の業務主任者に選任したが、B店勤務を命じる
②ある係長を業務主任者に選任したが、職制上、その
係長に貯蔵施設を点検する権限が与えられていない
職務を行わせるという規定に違反
42
業務主任者について③
【LP法第19条第2項】
登録行政庁に遅滞なく届出
【LP法第19条第3項】
①最新のLPガスの知識を取り入れること
②保安に対する意識を今一度確認
43
業務主任者の選任等①
液化石油ガスの保安の確保及び取引の適正化に関する法律施行規則
(業務主任者の選任等)
第二十二条(法規集139ページ)
法第十九条第一項の規定により、液化石油ガス販売事業者は、その販売する一般消費者等の数が千未満の販売所にあっては一、千以
上の販売所にあっては二に一般消費者等の数が千以上で二千を増すごとに一を加算した数以上の業務主任者を選任しなければならない。
2 液化石油ガス販売事業者は、前項の規定にかかわらず、次の各号に掲げる要件に適合する場合には、その販売する一般消費者等の数
が千未満の販売所において選任した業務主任者を当該液化石油ガス販売事業者の他の二以内の販売所の業務主任者に選任することがで
きる。
一 当該販売所が相互に六十分以内に到達できる範囲にあること。
二 当該販売所の一般消費者等の数を合計した数が千未満であること。
3 法第十九条第一項の経済産業省令で定める種類の高圧ガス販売主任者免状は、高圧ガス保安法第二十九条第一項の第二種販売主任者
免状とする。
4 法第十九条第一項の経済産業省令で定める液化石油ガスの販売に関する経験は、液化石油ガスの販売の実務に六月以上従事した経験
とする。
5 法第十九条第二項又は第二十一条第二項の規定により、業務主任者又は業務主任者の代理者の選任又は解任の届出をしようとする者
は、様式第十による届書を法第三条第一項の登録をした経済産業大臣、産業保安監督部長又は都道府県知事に提出しなければならない。
44
業務主任者の選任等②
【LP法規則第22条第1項】
業務主任者の選任数 1,000戸未満 ……………………1人
1,000戸以上3,000戸未満………2人
3,000戸以上5,000戸未満………3人
5,000戸以上7,000戸未満………4人
以降2,000戸を増す毎に1人追加
注意事項!!
業務主任者の選任後に一般消費者等の数が増えて、業務者主任者数が足りなくなる場合もあ
り得る。→定期的に人数をチェック
事業期間終了後3ヶ月以内に提出する報告書で業務主任者の数を行政庁も確認
【LP法規則第22条第2項】
A支店
60分以内
(400戸)
60分以内
・販売所が相互に60分以内に到達可能
・一般消費者等の数の合計が1,000戸未満
C支店
B支店
(200戸)
(300戸)
60分以内
一人で最大3ヶ所まで業務主任者を兼任できる
45
業務主任者の選任等③
【LP法規則第22条第3項】
業務主任者の資格
第二種販売主任者
【LP法規則第22条第4項】
販売に関する経験
販売の実務に6ヶ月以上
販売に関する経験について
販売の実務には、販売所に勤務している経験があればよく、職務については限定されていない。
そのため、免状取得前の経験もカウントすることができる。
【LP法規則第22条第5項】
業務主任者又は業務主任
者の代理者の選任・解任
経済産業大臣、産業保安監督部長、都道府県知事に届出
注意事項!!
選任・解任してから1ヶ月以内に届出
1ヶ月を超えた場合は、「遅延理由書」の提出も必要
※年度の変わり目のような人事異動が多く行われる時は、届出漏れが発生する可能性が
高まるので、十分に注意
46
業務主任者の講習①
液化石油ガスの保安の確保及び取引の適正化に関する法律施行規則
(業務主任者の講習)
第二十三条(法規集140ページ)
法第十九条第三項の規定により、液化石油ガス販売事業者は、業務主任者が高圧ガス保安法第二十九条第一項の第二種販売主任者免
状の交付を受けた日の属する年度の翌年度の開始の日から三年以内に、その者に第一回の法第十九条第三項の講習(以下この条におい
て単に「講習」という。)を受けさせなければならない。
2 液化石油ガス販売事業者は、業務主任者の前項の第一回の講習を受けさせた日の属する年度の翌年度の開始の日から五年以内にその
者に第二回の講習を受けさせなければならない。第三回以降の講習についても、同様とする。
3 液化石油ガス販売事業者は、業務主任者に選任した日に前二項の期間が経過している場合又は業務主任者に選任した日から前二項の
期間が経過するまでの期間が六月未満の場合は、その者に、前二項の規定にかかわらず、選任の日から六月以内に講習を受けさせなけ
ればならない。
47
業務主任者の講習②
【LP法規則第23条第1項】
2015.3.31
2014.4.1
2018.3.31
免状取得
第1回目の講習期限
【LP法規則第23条第2項】
2014.4.1
2015.3.31
第1回講習
2020.3.31
2025.3.31
第2回目の講習期限
第3回目の講習期限
【LP法規則第23条第3項】
2013.3.31
2014.4.1
2015.1.1
2015.3.31
期限
選任
選任
期限
既に期限を経過している場合
選任の日から6月以内に講習を
受けさせなければならない
⇒
久しぶりに業務主任者に選任された
人は注意が必要
期限経過まで6月未満
注意事項!!
「業務主任者」は選任されていないと受講義務はないが、「液化石油ガス設備士」
は免状を保有している限り受講義務がある
48
業務主任者の職務等
【LP法第20条第1項】
業務主任者の職務
規則第24条
液化石油ガスの保安の確保及び取引の適正化に関する法律
(業務主任者の職務等)
第二十条(法規集10ページ)
業務主任者は、液化石油ガスの販売に係る保安に関し経済産業省令で定める職務を行う。
2 業務主任者は、誠実にその職務を行わなければならない。
3 液化石油ガス販売事業に従事する者は、業務主任者がこの法律又はこの法律に基づく命令の実施を確保するためにする指示に従わな
ければならない。
液化石油ガスの保安の確保及び取引の適正化に関する法律施行規則
(業務主任者の職務)
第二十四条(法規集140ページ)
法律第二十条第一項の経済産業省令で定める業務主任者の職務は、次の各号に掲げるものとする。
一 法第三条第二項第三号から第五号までの事項を変更したときは、遅滞なく、法第八条の届出がなされるよう監督すること。
二 法第十四条の書面を作成し、又はその作成を指導すること。
三 液化石油ガスの販売の方法が法第十六条第二項の基準に適合し、又は適合して維持されるよう監督すること。
四 貯蔵設備が法第十六条第一項又は法第三十七条の基準に適合し、又は適合して維持されるよう監督すること。
五 供給設備が法第十六条の二第一項の基準(特定供給設備にあっては、法第三十七条の基準)に適合し、又は適合して維持されるよ
う監督すること。
六 法第十八条第一項の規定による保安教育の計画の立案、実施又はその監督を行うこと。
七 法第二十七条第一項の保安業務の実施及びその結果を確認すること。
八 法第三十六条第一項に規定する貯蔵施設又は特定供給設備が、法第三十七条の二第一項の許可を受けないで変更されること及び法
第三十七条の三第一項の完成検査を受けないで使用されることがないよう監督すること。
九 法第三十七条の四第一項に規定する充てん設備が、法第三十七条の四第三項において準用する法第三十七条の二第第一項の許可を
受けないで変更されること、法第三十七条の四第四項において準用する法第三十七条の三第一項の完成検査を受けないで使用される
こと及び法第三十七条の六第一項の保安検査を受けないで使用されることがないよう監督すること。
十 帳簿の記録及び報告の内容について監督すること。
49
販売所等の変更①
【LP法規則第24条第1項】①
Ⅰ 事業者の名称や所在地に関する変更
Ⅱ 販売所に関する変更
販売所等の変更
Ⅲ 貯蔵施設に関する変更
Ⅳ 保安機関の変更
Ⅴ 事業賠償保険の内容の変更
・上記Ⅰ~Ⅴのうち、業務主任者に関係するのは、Ⅲ~Ⅴ
50
販売所等の変更②
【LP法規則第24条第1項】②
①位置の変更(容器置場を同一性を保ったまま同一敷地内において移動)
Ⅲ 貯蔵施設に関する変更
②構造の変更(拡張等のために障壁を変更)
③消火設備の変更
①自ら実施していた保安業務を新しく保安機関に委託を行った場合
②保安機関に委託していた業務を自ら実施することとした場合
Ⅳ 保安機関の変更
③保安業務を委託する業者をA社からB社に変更した場合
④A社のみに委託していた業務を新たにB社にも委託した場合
⑤A社とB社に委託していた業務をA社のみに委託するようにした場合
7区分ある保安業務のうち、どれか一つにでも該当があれば、変更届が必要
①保険会社の変更
Ⅴ 事業賠償保険の内容の変更
②補償額の変更
③一件当たりの補償限度額の変更
51
書面の交付①
【LP法規則第24条第2項】
書面の交付
LP法第14条に規定(災害等を防止するため、
一般消費者等に対し保安啓発を図る)
●一般消費者等における液化石油ガスの災害
大部分が一般消費者等の不注意あるいは
液化石油ガスに関する知識不足
災害の防止を図るため、契約を締結した際、消費設備の維持、管理上の注意事項等保安
上必要とされる事項や周知の事項等を書面にて知らせる
52
書面の交付②
●長期間の販売契約
液化石油ガスの販売契約は長期に及ぶため、予めトラブルになりやり
すい点を書面にて明示しておく
●契約の成立要件
口頭の約束でも成立しうる
●契約の内容
1回限りの販売であろうと、長期にわたるものであろうとを問わない
注意事項!!
Ⅰ 書面に記載した事項に変更があった場合は、その部分のみを再交付すればよいとされ
ているが、消費者の利便性を考えて書面の全てを再交付することが望ましい。
Ⅱ 書面に記載する具体的内容は規則第13条に掲載されている。独自様式の交付書面を作
成する際は、規則第13条の内容を網羅しているか確認
書面を作成すること、書面の作成を指導することが業務主任者の職務となる
53
販売方法の適合基準①
【LP法規則第24条第3項】①
販売方法の基準適合
LP法第16条第2項(基幹)
規則第16条(詳細)
液化石油ガスの保安の確保及び取引の適正化に関する法律
(基準適合義務)
第十六条(法規集8ページ)
1 省略
2 液化石油ガス販売事業者は、経済産業省令で定める基準に従って液化石油ガスの販売(販売に係る貯蔵を含む。次項、第二十条第一
項、第二十一条第一項及び第八十七条第二項において同じ。)をしなければならない。
3 省略
液化石油ガスの保安の確保及び取引の適正化に関する法律施行規則
(販売の方法の基準)
第十六条(法規集125~128ページ)
一、二………充てん容器
三……………充てん容器の接続
四、五………充てん容器及び残ガス容器
六~十………貯蔵施設
十一…………液化石油ガス販売事業者が所有する消費設備
十二…………液化石油ガスの引き渡し
十三…………液化石油ガスの体積販売
十四…………削除
十五…………質量販売した液化石油ガスの引き取り
十五の二……他の販売事業者が所有する供給設備の撤去
十六…………一般消費者からの契約解除の申出(供給設備の撤去)
液化石油ガスの保安の確保及び取引の適正化に関する法律施行規則
(販売の方法の基準)
第十六条(法規集125~128ページ)
十七…………一般消費者からの契約解除の申出(配管の売り
渡し)
十八…………貯槽又はバルク貯槽の火気等からの距離
十九…………貯槽等の修理又は清掃
十九の二……供給管・配管・集合装置の修理
二十…………貯槽等の沈下状況
二十一………貯槽等のバルブ操作
二十二………バルク貯槽の検査
二十三………バルク容器に設ける機器の検査
54
販売方法の適合基準②
【LP法規則第24条第3項】②
《LP法規則第16条第1号》
充てん容器を供給管若しくは
配管又は集合装置に接続するとき
腐しょく、割れ、すじ、しわ等がないことを確認すること。
液化石油ガスが漏えいしていないことを確認すること。
《LP法規則第16条第2号》
充てん容器を供給管若しくは
配管又は集合装置に接続するとき
充てん容器は「充てん期間」を6ヶ月以上経過していないもの
であること。
かつ、その旨を明示したものであること。
55
販売方法の適合基準③
「その旨」とは
充てん期限
「充てん期限平□-○」(□は年、○は月を表す)
月については、次回の再検査を受けないで液化石油ガスを充てんできる最終
日を含む月とする。
注意事項!!
高圧ガス保安法第48条第5項の特充許可を受けている容器で、再検査
期限より特充期限が短い容器については、特充期限を充てん期限とし
て明示する。
文字(数字含む)
色は赤(方法はスタンプ吹きつけでもよい)
一つの大きさは縦横3cm以上を標準とし、2行以上にわたって記載してもよ
い
明示すべき位置
容器の胴部の見やすい箇所
56
販売方法の適合基準④
【LP法規則第24条第3項】③
《LP法規則第16条第3号》
充てん容器は、供給管若しくは配管
又は集合装置に接続すること
充てん容器を一般消費者等のところに配達し、供給管等に接続し
て使用すべきとの規定であっていわゆる予備容器を一般消費者
等の元において置くことを禁止する規定
ツイン方式を禁止するものではない(手動の切替を一般消費者等が行っても良い)
例外規定あり
57
販売方法の適合基準⑤
例外規定
イ 屋外において移動して使用される消費設備により液化石油ガスを消費する一般消費者等に
販売する場合
屋外において移動して
使用する消費設備
ホットドックやそば等の調理施設のための消費設備であって、自動車、
屋台等にそなえられたもの
注意事項!!
自動車の動力源として液化石油ガスを使用する場合は、LP法の対象から除外される
(法第2条第2項)が自動車の中で飲食用の調理又は暖房のために利用される液化石油ガ
スとその消費者は対象となる
ロ 調整器が接続された内容積が8リットル以下の容器に充てんされた液化石油ガスを販売する場合
ハ 内容積が25リットル以下の容器であって、カップリング付容器用弁を有するものに充て
んされた液化石油ガスを販売する場合
58
販売方法の適合基準⑥
【LP法規則第24条第3項】④
《LP法規則第16条第4号》
充てん容器・残ガス容器を交換
するとき
末端ガス栓を閉止する等の措置を講じてから行うこと。
ガスの供給を中断することなく交換を行うことができる場合を除く。
消費設備の数
ガスメータの数により算定される。
末端ガス栓を閉止する等の
措置
例示基準「6.末端ガス栓を閉止する等の措置」(「法規集」後137
ページ)に詳細が掲載。
容器交換時に液化石油ガス
の供給が中断しない措置
例示基準「7.容器交換時に液化石油ガスの供給が中断しない設
備」(「法規集」後138ページ)に詳細が掲載。
《LP法規則第16条第5号》
充てん容器等で供給管等に接続
されていないもの
充てん容器・残ガス容器に区分して貯蔵施設に置くこと。
充てん容器・残ガス容器を営業所(店舗)内に置くことはできない。
59
販売方法の適合基準⑦
【LP法規則第24条第3項】⑤
《LP法規則第16条第6号》
貯蔵施設には、計量器等作業に必要な物以外の物を置かないこと
計量器等作業に必要な物
計量器、転倒防止器、工具、気密試験設備、塗装用設備(塗料を除く)、温
度計等。
《LP法規則第16条第7号》
貯蔵施設の周囲
2メートル以内に火気・引火性・発火性のものを置かないこと。
ただし、障壁を設けた場合は、この限りではない。
これと同等以上の強度を有
する障壁
例示基準「2.障壁」(「法規集」後132ページ)に詳細が掲載。
引火性若しくは発火性の物
石油類を含み薪炭類は含まない(通達)。
60
販売方法の適合基準⑧
【LP法規則第24条第3項】⑥
《LP法規則第16条第8号》
貯蔵施設に置かれる充てん容器等は、常に温度40度以下に保つこと
温度40度以下に保つこと
直射日光、暖房等による温度上昇を防ぐため、屋根、障壁散水装置を設ける
等の措置を講ずること
《LP法規則第16条第9号》
貯蔵施設に置かれる充てん容器等
充てん容器等の転落、転倒等
による衝撃及びバルブ等の損
傷を防止する措置
転落、転倒等を防止する措置を講ずること。
バルブの損傷を防止する措置を講ずること。
粗暴な取り扱いをしないこと。
例示基準「9.充てん容器等の転落、転倒等による衝撃及びバルブ等
の損傷を防止する措置」(「法規集」後140ページ)に詳細が掲載
《LP法規則第16条第10号》
貯蔵施設には、携帯電燈以外の燈火を携えて立ち入らないこと
61
販売方法の適合基準⑨
【LP法規則第24条第3項】⑦
《LP法規則第16条第11号》
液化石油ガス販売事業者が所
有する消費設備を一般消費者
等が利用する場合
液化石油ガスの供給開始までに、一般消費者等に対して、消費
設備が販売事業者の所有物であることを確認する必要がある。
法十四条書面に認印を貰うなどの方法によって、権利関係を明らかにしておく
消費設備の所有権が液化石油ガス販売事業者にある場合に限る
《LP法規則第16条第12号》
液化石油ガスの引き渡し
一般消費者等の継続的消費に支障を来さないよう遅滞なく行う。
ガス切れにより消費者の利便に支障を生じないようにすることを目的としており、定期的にある
いは消費者の要求があった日時にできる限り速やかに液化石油ガスの引き渡しを行うよう定
めた規定である。
注意事項!!
契約の範囲内で遅滞なくすべき旨を規定したものであり、契約の締結自体を強制する
ものではない。したがって、例えば、代金の不払い等の場合に新たな供給を停止するこ
とは、本号において禁止するものではない。
62
販売方法の適合基準⑩
【LP法規則第24条第3項】⑧ 《LP法規則第16条第13号》
液化石油ガスの販売
計量法に規定する法定計量単位による体積により販売すること。
例外規定
①内容積が20リットル以下の容器で販売する場合
②第三号ただし書に規定する場合
③規則第17条の規定により経済産業大臣が配管に接続することなく充てん容器を引き渡すこ
とを認めた場合
④販売契約締結日から1年以内に液化石油ガスの販売が行われなくなると登録者が認めた場合
ⅰ)1年以内にガス事業法によるガスの供給を受けることが明らか
ⅱ)都市計画法等により国、地方公共団体などによって、1年以内に建物の明渡しが行われることが明らか
ⅲ)土地収用法による土地の明渡しが1年以内に執行されることが明らか
⑤災害救助法第23条による応急仮設住宅で液化石油ガスを消費する者に販売する場合
上記①~⑤に該当すれば質量により販売することが可能
63
販売方法の適合基準⑪
【LP法規則第24条第3項】⑨
《LP法規則第16条第15号》
質量により販売した液化石油ガスの残ガス
引き取りを義務づけている
消費されないもの
液状であるかガス状であるかを問わず、消費されずに残っているものをいう
その他やむを得
ない事情
一般消費者が病気等により計量に立ち会えない事情にある場合等をいう
一般消費者等が不在がちである場合
50kg容器に残ガスが大量に残っていて、その計量を行うのが非常に困難である場合
その質量に応
じた適正な価
格で引き取る
こと
一般消費者等に対して継続的に販売している場合は、残ガスをその計った質量
に応じて販売したときの価格で引き取ることをいう。
一般消費者等に対して継続的に販売することをやめ、既に販売したものの引き
取りのみを行う場合(例えば、一般消費者等が引越しをするような場合)は、
販売したときの価格から若干下回り、引き取りに要する運搬費等を控除した価
格で、引き取ることとなっても差し支えない。
64
販売方法の適合基準⑫
【LP法規則第24条第3項】⑩
《LP法規則第16条第15号の2》
他の液化石油ガス販売事業者 相当期間が経過するまで、撤去しないこと。
が所有する供給設備の撤去
ただし、液化石油ガス販売事業者の同意を得ている場合は、撤去可。
相当期間
原則として「一週間」を基準とする。
《LP法規則第16条第16号》
一般消費者等からの
契約解除の申し出
液化石油ガス販売事業者が所有する供給設備を撤去するよう要求があった場合、
遅滞なく撤去しなければならない。
契約解除の申し出
一般消費者等から液化石油ガス販売事業者に対してなされる契約を解除する
旨の明確な伝達
遅滞なく
一般消費者等から要求があった場合、その後、事情の許す限り最も早くという
こと(業務状況等を考慮して、合理的な期間内で撤去を行うべき)
※書面等において、契約解除の申し出後○日後、○月後に契約が解除される等の明確な定めが
ある場合等には、最低限その日までは液石法上の撤去義務は生じない
65
販売方法の適合基準⑬
例外規定
撤去が著しく困難
その他正当な事由
①小規模導管供給の場合(集合住宅への供給も含む)
②業務用への供給の場合(相当規模のもの)
③バルク供給による場合
物理的に撤去が困難
である場合
書面等において、契約解除の際に清算されるべき清算額(未徴収のガス代、設
備貸与料金等を含めた清算額)の支払いと供給設備の撤去は同時に履行すると
の明確な定めがなされている場合等
66
販売方法の適合基準⑭
【LP法規則第24条第3項】⑪
《LP法規則第16条第17号》
一般消費者等からの契約解除
の申し出
消費設備に係る配管であって液化石油ガス販売事業者が所有するもの
一般消費者等が別段の意思表示をする場合
その他やむを得ない事情がある場合
これらの場合を除いて、適正な対価で一般消費者等
に所有権を移転すること。
規則第13条第9号に定める清算額の計算方法によること。
適正な対価
計算方法は各販売事業者が決めるべきものではあるが、当該配管の設置費用、設置
後の経過年数等を基に、説明可能な適正な方法によること。
別段の意思表示をする場合その
他やむを得ない事情がある場合
一般消費者等(契約の当事者)が当該配管の所有権の移転を望
まない旨の明確な意志を表示する場合等。
注意事項!!
消費設備に係る配管の所有権が販売事業者にある場合について定めた規定である。したがって、
販売事業者が消費設備に係る配管を所有していないのであれば、配管移転に係る費用を請求する
ことはできない。
67
販売方法の適合基準⑮
【LP法規則第24条第3項】⑫
《LP法規則第16条第18号》
貯槽又はバルク貯槽で販売所内
に設置されているものの周囲
2メートル以内に火気・引火性・発火性のものを置かないこと。
《LP法規則第16条第19号》
貯槽等の修理又は清掃
保安上支障のない状態で行うこと。
貯槽等の修理又は清掃
例示基準「10.貯槽等の修理又は清掃」(「法規集」後141ページ)に
詳細が掲載
《LP法規則第16条第19号の2》
供給管・配管・集合装置の修理
保安上支障のない状態で行うこと。
68
販売方法の適合基準⑯
【LP法規則第24条第3項】⑬
《LP法規則第16条第20号》
貯槽等(3,000kg以上)
貯槽等の沈下状況
の測定等
沈下状況を測定すること。
沈下していた場合、その程度に応じ適切な措置を講ずること。
例示基準「11.貯槽等の沈下状況の測定及び沈下の程度に応じ
た措置」(「法規集」後143ページ)に詳細が掲載
【参照】供給・消費・特定供給設備告示(「法規集」289ページ~) 第一条
一年に一回行う
《LP法規則第16条第21号》
貯槽等に設けたバルブの操作
バルブに過大な力を
加えない措置
過大な力を加えないようにしてすること。
例示基準「12.バルブに過大な力を加えない措置」(「法規集」後
145ページ)に詳細が掲載
69
販売方法の適合基準⑰
【LP法規則第24条第3項】⑭
《LP法規則第16条第22号》
告示で定めるところにより検査を行うこと。
バルク貯槽
供給設備の点検
販売事業者に対して義務づけ
保安機関が定期的に行っている
目視検査や比較的簡単な機器計測に限られている
本号での検査
開放検査のこと
「バルク供給・充てん設備告示」(「法規集」305ページ~)に規定された検査
技術的専門性を有する検査機関等が行うことが想定されている
保安業務とは切り離し、販売事業者に対する義務として規定された
70
販売方法の適合基準⑱
【LP法規則第24条第3項】⑮
《LP法規則第16条第23号》
バルク容器に設ける機器
検査対象機器
告示で定めるところにより検査を行うこと。
販売事業者に対して義務づけ
カップリング用液流出防止装置、ガス放出防止器、緊急遮断装置(内容積4,000㍑
未満バルク容器に限る)、カップリング、液面計及び過充てん防止装置
「バルク供給・充てん設備告示」(「法規集」305ページ~)に規定された検査
技術的専門性を有する検査機関等が行うことが想定されている
保安業務とは切り離し、販売事業者に対する義務として規定された
~INFORMATI
ON~
バルク容器及び本号で規定していないバルク容器の機器は、容器保安規則で容器再検査及び附属再
検査に関する規定が課せられている
71
貯蔵施設の基準適合と維持①
【LP法規則第24条第4項】①
LP法第16条第1項(基幹)
(3,000kg未満の貯蔵施設)
貯蔵施設の基準適合
LP法第37条(基幹)
(3,000kg以上の貯蔵施設)
規則第14条(詳細)
規則第52条(詳細)
規則第53条(詳細)
規則第54条(詳細)
液化石油ガスの保安の確保及び取引の適正化に関する法律
(基準適合義務)
第十六条(法規集8ページ)
1 液化石油ガス販売事業者は、その液化石油ガス販売事業の用に供する貯蔵施設を経済産業省令で定める技術上の基準に(経済産業省
令で定める量以上の液化石油ガスを貯蔵する貯蔵施設にあっては、第三十七条の経済産業省令で定める技術上の基準。第三項において
同じ。)に適合するように維持しなければならない。
2、3 省略
液化石油ガスの保安の確保及び取引の適正化に関する法律
(許可の基準)
第三十七条(法規集19ページ)
都道府県知事は、前条第一項の許可の申請があった場合には、その申請に係る貯蔵施設又は特定供給設備が経済産業省令で定める技
術上の基準に適合すると認めるときは、許可をしなければならない。
72
貯蔵設備の基準適合と維持②
【LP法規則第24条第4項】②
《LP法第16条第1項》(規則第14条)
規則第14条-125頁-(3,000kg未満の貯蔵施設)
①警戒標の掲示(例示基準1)
②第一種保安物件に対し第一種保安距離を確保すること、第二種保安物件に対し第二
種保安距離を確保すること(規則第1条第2項)
③②において距離を確保できない場合は、障壁を設けること(例示基準2)
④貯蔵施設には、不燃性又は難燃性の材料を使用した軽量な屋根を設けること(例示
基準3)
⑤液化石油ガスが漏えいしたときに滞留しないような構造とすること(例示基準4)
⑥消火設備を設けること(例示基準5)
《LP法第37条》(規則第52条~第54条)
規則第52条、53条、54条-157~163頁-(3,000kg以上の貯蔵施設)
①第一種保安物件、第二種保安物件に対して、規定以上の距離を確保すること
②火気を取り扱う施設から規定以上の距離を確保すること
③その他様々な技術上の基準(バルク供給・充てん設備告示)
73
供給設備及び特定供給設備の基準適合と維持
【LP法規則第24条第5項】
供給設備及び特定供給設備の基準適合
●顧客のボンベ、バルク貯槽・容器の周りを基準を満たす状態にすることと、それを維持することに関する監督
●容器配送の業者から不備等の連絡があった場合、販売店として確実に是正し、それを記録しているか
LP法第16条の2第1項(基幹)
(供給設備)
規則第18条、規則第19条(詳細)
規則第18条
供給設備(バルク供給以外)-128~134頁-
規則第19条
供給設備(バルク供給)-134~139頁-
LP法第37条(基幹)
(特定供給設備)
規則第53条、規則第54条(詳細)
規則第53条
特定供給設備(バルク供給以外)-159~162頁-
規則第54条
特定供給設備(バルク供給)-162~165頁74
保安教育の計画の立案・実施・監督
【LP法規則第24条第6項】
保安教育
LP法第18条
●保安教育の計画の立案、実施又は監督を行うこと。
液化石油ガス販売事業者
その従事者に保安教育を施さなければならない。
少なくとも高圧ガス保安協会が行う保安講習会に従事者を参加させる
協会が作成する「保安教育を施すに当たって基準となるべき事項」を基にして作業標準を作成
従事者
販売事業者に雇用されて液化石油ガス販売事業に従事しているすべての者をいい、
事務員も含まれる。
教育内容 現場の従業員と事務員とでは、保安教育の内容は異なる。
『LPガス販売事業者用保安教育指針』を参考に行う。
季節により災害の発生要因は異なるので、季節的な要因(猛暑・豪雪)を含めた教育を実施。
75
保安業務の実施と結果の確認
【LP法規則第24条第7項】
保安業務の実施・結果の確認
LP法第27条第1項
●業務主任者は保安業務を自ら実施する。
●委託して保安業務を実施した場合は、その結果を確認する。
液化石油ガスの保安の確保及び取引の適正化に関する法律
(保安業務を行う職務)
第二十七条(法規集13ページ)
液化石油ガス販売事業者は、その販売契約を締結している一般消費者等について次に掲げる業務(以下「保安業務」という。)を行
わなければならない。
一 供給設備を点検し、その供給設備が第十六条の二第一項の経済産業省令で定める技術上の基準に適合しないと認めるときは、遅滞
なく、その技術上の基準に適合するようにするためにとるべき措置及びその措置をとらなかった場合に生ずべき結果をその供給設備
により液化石油ガスを供給している液化石油ガス販売事業者に通知する業務
二 消費設備を調査し、その消費設備が第三十五条の五の経済産業省令で定める技術上の基準に適合するようにするためにとるべき措
置及びその措置をとらなかった場合に生ずべき結果をその所有者又は占有者に通知する業務
三 液化石油ガスを消費する一般消費者等に対し、液化石油ガスによる災害の発生の防止に関し必要な事項であって経済産業省令で定
めるものを周知させる業務
四 液化石油ガスによる災害が発生し、又は発生するおそれがある場合において、当該液化石油ガスに係る一般消費者等からその事実
を通知され、これに対する措置を講ずることを求められたとき、又は自らその事実を知ったときに、速やかにその措置を講じる業務
第一号 供給設備
第二号 消費設備
第三号 周知
第四号 緊急時対応
76
貯蔵施設及び特定供給設備の許可及び完成検査
【LP法規則第24条第8項】
貯蔵施設(3,000kg以上)
特定供給設備
LP法第36条第1項の許可が必要
●上記貯蔵施設、特定供給設備が法の許可を受けないで変更されることがないよう監督。
●上記貯蔵施設、特定供給設備が完成検査を受けないで使用されることがないよう監督。
LP法第37条の2第1項
位置、構造、設備、(特定供給設備は装置も含む)を変更するときは許可が必要
LP法第37条の3第1項
設置・変更した場合は、完成検査を受け、これに合格した後でなければ使用して
はならない
77
充てん設備の許可及び完成検査
【LP法規則第24条第9項】
充てん設備
LP法第37条の4第1項の許可が必要
●充てん設備が法の許可を受けないで変更されることがないよう監督。
●充てん設備が完成検査を受けないで使用されることがないよう監督。
●充てん設備が保安検査を受けないで使用されることがないよう監督。
LP法第37条の4第3項
所在地、構造、設備又は装置を変更するときは許可を受けなければならない
LP法第37条の4第4項
設置・位置・構造・設備・装置を変更した場合は、完成検査を受け、これに合格し
た後でなければ使用してはならない
LP法第37条の6第1項
充てん設備は1年に1回保安検査を受けなければならない
78
帳簿の記載及び報告内容に関する監督
【LP法規則第24条第10項】
帳 簿
LP法第81条第1項
報 告
LP法第82条
●帳簿の記載及び報告の内容について監督。
規則第131号
帳簿に記載すべき事項が掲載(液化石油ガス販売事業者・保安機関・充てん事業者)
保安台帳にこれらの事項を整理して記載
規則第132号
液化石油ガス販売事業者・保安機関・充てん事業者
毎事業年度経過後三月以内に報告
79
誠実に職務を行う義務と液化石油ガス販売事業に従事する者
【LP法第20条第2項】
誠実に職務を行う
違反した場合でも、罰則はない
解任命令や免状返納命令が行われる可能性
【LP法第20条第3項】
液化石油ガス販売事業に従事する者
液化石油ガス販売
事業に従事する者
業務主任者の指示に従わなければならない
事業に従事する一切の者
経営者であるか、従事者であるか、販売所に属する者であるか否かも問われない
注意事項!!
従業者が、業務主任者の指示に従わなかったとしても罰則規定はないが、法第19条第1項で販売
事業者に課される「職務を行わせなければならない」の規定に違反することになる。
そのため、従業者が業務主任者の指示に従わないという状況になったときは、販売事業者の責任
において処分しなければならない。
80
業務主任者の代理者①
【LP法第21条第1項】
業務主任者の代理者
選任の条件
販売所ごとに一人以上選任しなければならない
販売主任者の免状の交付を受けている者であって、液化石油ガスの販売に関する経験を
6ヶ月以上有する者
高圧ガス保安協会が実施する所定の講習を終了しており、液化石油ガスの販売に関する経
験を6ヶ月以上有し、かつ18歳以上の者
どちらかの要件を満たす者を選任する
液化石油ガスの保安の確保及び取引の適正化に関する法律
(業務主任者の代理者)
第二十一条(法規集10ページ)
液化石油ガス販売事業者は、販売所ごとに、経済産業省令で定めるところにより、販売主任者免状の交付を受けている者であって、
経済産業省令で定める液化石油ガスの販売に関する経験を有する者又は経済産業省令で定める条件に適合する液化石油ガスの販売に関
する知識経験を有する者のうちから、あらかじめ、業務主任者の代理者を選任し、業務主任者が旅行、疾病その他の事故によってその
職務を行うことができない場合に、その職務を代行させなければならない。
2 液化石油ガス販売事業者は、前項の代理者を選任したときは、遅滞なく、その旨をその登録をした経済産業大臣又は都道府県知事に
届け出なければならない。これを解任したときも、同様とする。
3 第一項の代理者は、業務主任者の職務を代行する場合は、この法律及びこの法律に基づく命令の規定の適用については、業務主任者
とみなす。
81
業務主任者の代理者②
業務主任者が旅行、疾病その他の
事故で職務を行うことができない
あらかじめ
あらかじめ代理者を選任しておいて、円滑に職務の引き継ぎを行う。
旅行、疾病等の事態が発生する以前と言うことになるが、運用上は「業務主任者の選任と
同時」とされている
旅行、疾病その他の
事故によってその職
務を行うことができ
ない場合
相当長期にわたる職務遂行不可能の場合をいい、一時的な不在等の
場合は、含まれない(業務主任者は職務遂行中であると考える)。
例えば、食事、理髪等のために販売所を離れるときは、業務主任者は必要な
指示を与え、販売所と連絡が取れるようにしておかなければならない。
これを怠ると法第20条第2項違反となる
その職務を代行させ
なければならない
業務主任者が不在となった場合、液化石油ガス販売事業者は代理者に職務を
代理するよう命じなければならない。
ただし、あらかじめこうした事態が発生した場合に、業務主任者の職務を代
理するよう命じている場合であって、代理者がこのことを認識している場合
は、代理者は命令がなくとも職務を代理しなければならない。
82
業務主任者の代理者③
【LP法第21条第2項】
業務主任者の代理者の選任・解任
業務主任者と同様、登録行政庁に届出が必要
注意事項!!
業務主任者の代理者は、講習の受講義務はないが、できる限り受講するように要望している。
注意事項!!
業務主任者の選任数は、一般消費者等の数によって、上下するが、業務主任者の代理者の選任数
は、販売所ごとに1人以上いればよいとされている。
一般消費者等の数によって増加させる必要はないが、0人にすることもできない。また、業務主
任者が4人必要なところ、5人選任し、1人余剰となっているから、代理者を選任しないというこ
ともできない。
飽くまでも各販売所に1人以上、選任することが必要となる。
83
液化石油ガス販売事業所等立入検査①
【LP法第83条】
立入検査
LP法第83条
おおむね3年~4年毎に立入検査を実施
立入検査を実施する前に連絡し、「立入検査表」を送付
検査は「立入検査表」に基づき、実施する
あらかじめ「立入検査表」を記載しておくとスムーズに実施できる
84
液化石油ガス販売事業所等立入検査②
標識の確認(法第7条)
保安業務の実施状況(契約書の確認なども含む)
資格者(業務主任者・設備士など)の免状の確認
保安業務用機器の確認(保安業務告示)
保安教育の実施記録の確認
ガス器具の販売状況の確認
損害賠償措置の確認
特定液化石油ガス設備工事事業関係
届出状況の確認
これらと並行して「保安台帳」を確認
販売事業報告書等の確認
販売戸数や供給形態
配送業務に係る契約書の確認
貯蔵施設の確認
事故防止状況に係る取り組み状況
(安全器具の設置・埋設管の管理状況)
85
液化石油ガス法の最近の改正動向①
●平成24年3月29日公布
地域の自主性及び自立性を高めるための改革
ガス事業法
電気用品安全法
液化石油ガスの保安の確保及び取引の適正化に関する法律
製品安全関連4法
消費生活用製品安全法
ガス用品の販売事業者に対する
立入検査・報告徴収の事務
市長から要請があり、かつ、都道府
県知事が必要があると認める場合
販売事業者の所在地を管轄する市長がこれらの事務を行う
都道府県知事もこれらの事務を行う
86
液化石油ガス法の最近の改正動向②
●平成24年6月4日通知
山小屋等に係るLP法の特則承認
①平成19年7月に静岡県富士山頂の山小屋でLPガスの漏えい・爆発事故(軽傷2名)
②平成19年9月に富山県鹿島槍ヶ岳の山小屋でCO中毒事故(死者1名)
山小屋等では通常の基準では対応できない
①山岳地帯にあるため、ヘリコプター、ロープウェイ等の特殊な方法によって配送する必要が
あり、通常の容器交換時等供給設備点検を行うことが困難
②スペースが限られているため、充てん容器・残ガス容器を区分しておくことが困難
③山岳地帯にあるため、30分以内に緊急時対応を行うことが困難
特別な基準が必要
87
液化石油ガス法の最近の改正動向③
山小屋等に係る保安態勢
①山小屋の従業員から保安業務資格者又は高圧ガス協会が行う保安業務員講習を受講し修了証の交
付を受けた者を保安責任者として選任すること
②山小屋の就業規則その他これに準ずるものにおいて、下記のことを明確にすること
ⅰ)保安責任者は山小屋等の保安業務を実施し、その結果を保安機関に報告の上、その確認を求め
ること。
ⅱ)保安責任者は山小屋等の消費設備調査の結果について、規則に定める帳簿を備え、必要な事項
を記載し、規則に定める期間保存すること。
ⅲ)保安責任者は山小屋等において消費設備を使用してLPガスを実際に消費する者に対して、規
則に掲げる事項を周知すること。
③山小屋等とLPガス販売事業者との間で、保安責任者から報告を受けた保安機関が、その報告内
容について確認し、必要に応じ再調査等の指導を行う取り決めがなされていること
注意事項!!
保安業務を確実に実施できると認められる場合は、他の山小屋等の保安責任者を兼務すること
ができる。
88
液化石油ガス法の最近の改正動向④
販売方法についての主な基準
①充てん容器の接続は保安責任者又は有資格者が行うこと
②配管にはガスの漏えいを防止する機器(マイコンメーター、ヒューズガス栓等の末端ガス栓
等)を付けること
③充てん容器及び残ガス容器の保安場所を指定し、屋内の場合は可能な限りガス漏れ警報器を設
置すること
申請の手続き
申請
LPガス販売事業者
承認
①経済産業省
②産業保安監督部
(支部・事務所)
89
液化石油ガス法の最近の改正動向⑤
●平成25年3月29日通知
緊急時対応における携帯電話等の取り扱い
保安機関の認定について(平成9年4月1日付け平成09・03・31立局第78号-後側81~94ページ-)
改正後
改正前
2
技術能力について
2 技術能力について
(1)~(3) 略
(1)~(3) 略
(4) 緊急時対応の要件
(4) 緊急時対応の要件
① (略)
① (略)
② (前略)
② (前略)
なお、緊急時における一般消費者等からの連絡先を携帯電話等と
なお、緊急時における一般消費者等からの連絡先を携帯電話等と
した場合(一般消費者等からの連絡先を転送電話とし、その転送先
した場合(一般消費者等からの連絡先を転送電話とし、その転送先
をこれらの機器とした場合を含む。)は、常時配置されているもの
をこれらの機器とした場合を含む。)は、常時配置されているもの
とはみなさない。ただし、一般消費者等からの連絡を受けた者が、
とはみなさない。ただし、一般消費者等からの連絡を受けた者が、
出動する者の持つ携帯電話等に連絡することは差し支えなく、また、
出動する者の持つ携帯電話等に連絡することは差し支えない。
自然災害等により、緊急時における一般消費者等からの連絡先とし
③及び④ (略)
ている携帯電話等以外の連絡先への連絡ができないときに備えて、
(5) 略
それを補完する連絡先を携帯電話等とすることは差し支えない。
③及び④ (略)
(5) 略
90
液化石油ガス法の最近の改正動向⑥
改正前
一般消費者等からの連絡
事業所等の固定電話で受信
出動する者の持つ携帯電話等に連絡
改正後
《平常時》
一般消費者等からの連絡
事業所等の固定電話で受信
出動する者の持つ携帯電話等に連絡
《自然災害等の緊急時》(ケースとしてはまれ)
事業所等の固定電話で受信
一般消費者等からの連絡
出動する者の持つ携帯電話等に連絡
携帯電話以外の連絡先への連絡ができない場合に備えて、それを補完す
る連絡先として携帯電話等とすることも可能
注意事項!!
本改正によって携帯電話等が利用できる場面は拡大されたが、自然災害等の緊急時にのみ認められ
たものであり、実際に活用される事例はかなり限定的であると思われる。
91
最 後 に
行政庁への届出についてのご案内
●『液化石油ガス法に係る申請等の手引き』
http://www.pref.hokkaido.lg.jp/kz/kke/lpgas-tebiki.htm (道庁のサイト)
このサイトには、様式関係(道作成の様式)もアップロードされている
●国が作成した様式関係(規則様式)
http://www.ishikari.pref.hokkaido.lg.jp/ss/srk/LP_form.htm (石狩振興局のサイト)
『法規集』にも規則を収録したページの末尾に掲載されている
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