Document

赤外線映像におけるドライバの
顔方位判定
07/03/21(水)
神戸大学 自然科学研究科 情報知能工学専攻
メディア工学講座
井上淳一 滝口哲也 有木康雄
研究背景


車社会の安全に対する意識
車のIT化
休憩を取ってくだ
さい!

車がドライバの状態推定し、警告



疲れや運転に対する集中度
視線やあくび
正確な検出には顔の位置と方位が重要
従来研究~顔の方位判定



ステレオカメラを用いた判定法
目と鼻の位置を使用した方位判定法etc・・
主に室内環境での実験で行われ、実際の車
内映像に対して研究されていない
実際の走行中の車内映像に対し実現する!
本研究における顔方位判定

後段の処理に利用する

視線検出、ドライバの集中度判定

水平方向(左右確認する方向)の判定のみ

求められる顔方位判定方法は


単眼カメラ
赤外線カメラ画像 昼夜にロバスト
提案手法
顔
検
出
AdaBoost
鼻
腔
検
出
端
点
検
出
円
形
度
連
続
度
方
位
判
定
鼻腔検出

顔領域から鼻腔を検出する

段階的に2値化


画素数に関する閾値で
打ち切り判定
計算速度の向上

円形分離度フィルタ
 暗領域の円形らしさ

制約を満たす2点を鼻腔として検出
提案手法 端点検出

顔の左右の端点を検出する

顔の2倍に拡大した領域
 平滑化→エッジ取得
→膨張処理
 鼻を基点に横に探索
 最も縦に連なっているエッジ
提案手法 方位算出


両端の中心から端
をf 、鼻から中心をn
次式で角度を算出
f
n
sin  
f
1

左右は鼻がどちらに
ずれているかで判
定
n
予備実験

顔、鼻腔、両端点の検出精度を
測定する

静止画DB(角度が明記)
15度ずつ、範囲は180度
10代~60代までの男女300人
1角度300枚×7角度(左半面
のみ)



予備実験 各検出率
100
90
80
70
60
50
40
30
20
10
0
98.67
98.3
99.33
96.6
97.64
91.21
81.6
顔
鼻腔
端点
18.5
0度
15度
30度
45度
考察


45度以上になると
検出率が極端に悪化
 背景エッジの誤検出
30度までの正面顔で鼻腔、端点のテンプレー
トを作成、それ以上はテンプレートマッチング
で追跡
提案手法 流れ
検出モード
AdaBoost
探
索
範
囲
を
限
定
顔
検
出
度鼻
腔
検
出
端
点
検
出
円
形
連
続
度
追跡モード
マテ
ッン
チプ
ンレ
グー
ト
マテ
ッン
チプ
ンレ
グー
ト
マテ
ッン
チプ
ンレ
グー
ト
テ
ン
プ
レ
ー
ト
作
成
方
位
算
出
実験 正面方位判定

正面か否かの判定


条件






正面は+-30度とする
赤外線カメラ
昼、夜
走行中
男3人、女2人
30fps,2500フレーム
正解ラベルは顔の見た目
で付与


正面:両目が完全に見え
る 0~30度
正面以外:部分的に隠れ
る 30~90度
結果(顔検出込みの精度)


正面方位判定の再
現率は99.2%、適
合率94.1%
ラベルの付け方


99.6
99.2
97
95
93.72
94.42
94.07
93
再現率
適合率
テストで正面とされる 91
89
湧き出しが多い
検出間違え→追跡

99
98.8
87
85
候補をある程度残し、
尤度最大点の選択
昼
夜
計
まとめ




車内におけるドライバの顔の水平方向の判定方法
 鼻腔と顔の端点の位置関係で判定
静止画DBの顔、鼻腔、端点検出率は45度以上にな
ると極端に低下
 30度以内の正面顔で鼻腔、端点のテンプレートを
作成し、それ以上の角度はTMで追跡
走行中の車載動画で正面方位の判定実験
 走行中の車内の動画の正面方位の判定率は
93.6%
検出で間違えたまま追跡
 候補をある程度残し、尤度最大点の選択
処理結果(45s)
ご清聴有難うございました!