第8回授業の目標

心理統計学 II
第8回(11/20) 授業の目標




相関係数の検定のWEB宿題のやり方
カイ二乗検定(テキスト第7章)用のデータ例を
見て、カイ二乗検定の目的を理解する。
カイ二乗検定におけるもとのデータの形を知る。
元のデータとクロス表(cross table) もしくは分
割表 (contingency table) との関係を理解する。
宿題のやり方ー3
各自用のデータの入力と保存-1

データ入力時の注意事項
(1)通し番号(最初の2桁)の直後に半角の空白
を1つ入れること。
(2)一人分を入力し終わったら、必ずエンターキー
を押し、つぎの行へ進むこと。
(3)入力は、すべて半角で行うこと。
(4)数字の間は必ず半角1コマのスペースを入れ
ること。
宿題のやり方ー3
各自用のデータの入力と保存-2

入力後のデータの保存の手順
(1) 入力がすべて終了したら、
ファイル  名前を付けて保存、
とクリックする。
(2) すると、「名前を付けて保存」画面が現れる
ので、つぎの3点に注意して必要事項を入力
した後、保存ボタンを押す。
宿題のやり方ー3
各自用のデータの入力と保存-3

データ保存時の注意事項
(1)まず、画面下方の「ファイルの種類」欄を
「テキストファイル」に変更する。
(2)すぐ上の「ファイル名」欄には、corr_ex1.txt
と入力する。
(3)画面最上部の「保存する場所」には、つぎの
手順でフォルダを次々に選択する:
宿題のやり方ー3
各自用のデータの入力と保存-4

「保存する場所」の選択の手順
 マイドキュメント
 (1つ上に上り)マイコンピュータ
 p ドライブ  psyphy  chino
 psycstat  Report  各自のフォルダ
 data
とクリックし、「保存」ボタンを押す。
宿題のやり方ー4
SAS プログラムのダウンロードー1

千野の WEB の講義テキストの「心理統計学」
の中の、「SAS による具体的手順」の中のプロ
グラムダウンロードコーナーの「カエルマーク」
の直下の corr-scatter.sas なる名前のプログラ
ムを、以下の手順でダウンロードする:
宿題のやり方ー4
SAS プログラムのダウンロードー2

ダウンロードの手順
(1) プログラム名 corr-scatter.sas のところを右クリッ
クすると現れる画面の中から「対象をファイルに保存」を
選択する。
(2) それにより現れる「名前をつけて保存」画面
の下方の「ファイルの種類」には「sas プログラム」が
自動的に入っているので、変更不要。
(3) 「ファイル名」の欄も、自動的に corr-scatter.sas
なるファイル名が入っているので、入力は不要。
(4) 画面上最上部の「保存する場所」をつぎのように指
定。
宿題のやり方ー4
SAS プログラムのダウンロードー3

「保存する場所」の指定
最後に、当該 SAS プログラムを保存する場所
として、以下の手順で、 sasprog フォルダを画面最上部
の「保存する場所」に指定する:
wutemp  マイコンピュータ  p ドライブ
 psyphy  chino  psycstat  Report
 各自の学籍フォルダ  sasprog
つぎに、
宿題のやり方ー4
SAS プログラムのダウンロードー4


「ファイル名」
ここには自動的に「corr-scatter.sas」が入って
いるので、入力は不要。
「ファイルの種類」
ここにも自動的に「SAS プログラム」が入ってい
るので、入力は不要。
最後に、「保存」ボタンを押す。
宿題のやり方ー5
SAS の起動とSAS プログラムの修正ー1

SAS プログラムをデスクトップ画面から、つぎの
手順で起動する:
スタート  プログラム
 SAS  SAS 9.1 (日本語)
とクリックする。
宿題のやり方ー5
SAS の起動とSAS プログラムの修正ー2


SAS 画面が現れたら、画面右下方の「エディター
無題」画面の右上の ー、□、×の中から□ (最大
化ボタン)をクリックし、エディタ画面を最大化する。
つぎに、そこに既にダウンロードしたプログラム
corr-scatter.sas をつぎの手順で入力する。
宿題のやり方ー5
SAS の起動とSAS プログラムの修正ー3

SAS の画面上の最上部左上のメニューの中か
ら、
ファイル  プログラムを開く、
とクリックし、現れる「ファイルを開く」画面で、ファ
イルの場所とファイル名を、つぎのように指定。
宿題のやり方ー5
SAS の起動とSAS プログラムの修正ー4

ファイルの場所及びファイル名の指定
(1)ファイルの場所
9.1  マイコンピュータ  p ドライブ
 psyphy  chino  psycstat  Report
 各自の学籍フォルダ  sasprog
(2)ファイル名
画面上にある corr-scatter.sas を一回左クリックした
後、最下端右端の「開く」ボタンを一回左クリックする
か、corr-scatter.sas を2回続けて左クリックし、プログ
ラムをエディタ画面に入力する。
宿題のやり方ー5
SAS の起動とSAS プログラムの修正ー5

SAS エディタに sas プログラムが入力されたら、
プログラムの中の上部の filename 文をつぎの
ように修正する:
filename data “p:\psyphy\chino\psycstat
\Report\学籍名\data\corr_ex1.txt”;
と修正し、「ファイル  上書き保存」として保存。
宿題のやり方ー6
SAS の実行と出力結果の保存ー1
プログラムの入力と修正・保存が修了したら、画
面最上部右上の「走者」のアイコンボタンを押す。
 すると、プログラムの修正が正しく行われている
場合には、プログラムエディタ画面が消えて代わ
りに出力結果が現れる。
 そうしたら、画面最上部左上で、
「ファイル  名前を付けて保存」と選択する。
すると、「名前をつけて保存」画面が現れるの
で、つぎの手順で、出力結果を保存する:

宿題のやり方ー6
SAS の実行と出力結果の保存ー2

「名前を付けて保存」画面が現れたら、
(1)「保存する場所」を
sasprog  (1つ上に上り)sasout と選択。
(2)「ファイルの種類」が「LIST ファイル」にな
っていることに注意して、
(3)「ファイル名」を corr-scatter と入力し、
最後に、「保存」ボタンを押す。
宿題の実行期限

相関係数とその検定の宿題は、2週間後の
11月27日(金)4限 心理統計学
の授業時までに行い、当日の授業時に出席カ
ードの裏に必要事項を記入して、提出するこ
と。
第7章 カイ2乗検定
この章では、2つの定性的変数間の関連
性の有無の指標とその検定方法について
学ぶ。
 第6章の相関係数は、2つの定量的変数
間の関連性、とりわけ直線的関係の有無
を検討するものである点が、カイ2乗検定
と異なることに注意せよ。

カイ二乗検定用データの具体例
男子
学生
女子
学生
計
もっと
厳しく
27
適当
275
厳し
すぎた
75
計
377
3
124
10
137
30
399
85
514
データの内容と、同検定の目的
上記データは、本学の新入生に対する永
平寺参禅時の514名の学生に対する、参
禅後の調査データを2つの属性で分類した
もの。
 属性の1つは学生の性別(男子、女子)で
あり、他方は永平寺の雲水による座禅指導
の評価(厳しすぎた、適当、もっと厳しく)で
ある。

上記具体例での検定の目的
上記具体例での検定の目的は、2つの属
性間、すなわち、性と座禅指導の評価間に
は関連性がみられるかどうかを統計的に
検討することである。
 言い換えれば、性別により、座禅指導の評
価は異なるかどうか、を統計的に検討する
ことである。

永平寺データの特徴

もとのデータは、(性別、座禅指導の評価)、
から成る、一対のデータ、514名分である。
(2,2)、(2,3)、(1,2)、… 、(1,2)
これらを、うえの表のようにまとめたものは、
クロス表または、分割表と呼ばれる (テキス
ト、p.31)。
クロス表又は分割表の作り方
データ (2,2)、(2,3)、(1,2)、… 、(1,2)
1.もっと 2. 適当
厳しく
1.男子
学生
2.女子
学生
計
3.きびし
過ぎた
計
属性間の関連性の有無と
相関係数との違い(1)

このように、属性間の関連性の有無を検討す
る時、もとのデータは、対データ
(2,2)、(2,3)、(1,2)、… 、(1,2)
であり、2つの属性間の関連の有無を検討す
るには、一見、相関係数を求めればよいよう
に思える。
属性間の関連性の有無と
相関係数との違い(2)
しかし、相関係数の場合と異なり、この場合
の対データは、性別にしても座禅指導の評価
にしても、量的な性質を持っていない点に注
意せよ。
 つまり、この場合のデータは、原則的には名
義尺度のレベルから成る(テキスト、p.32)。

カイ二乗検定用データの具体例(1)


同検定では、期待度数
という重要な概念があ
適当 厳しす
もっと
計
ぎた
る(テキスト、p.33)。
厳しく
例えば、右表の実度数
男 27 275 75 377
3 に対する期待度数は、
女 3 124 10 137
137  30
計 30 399 85 514
 7.996 ,
514
と計算される。
カイ二乗検定用データの具体例(2)

すなわち、女子で 「もっ
と厳しく」 してほしいと
思った学生の実際の度
数(実度数)3名に対し
て、(2つの属性間に関
連がみられないと仮定
した時)このセルに期待
される度数(期待度数)
は、およそ
8 (=7.996)、
ということである。
もっと
厳しく
男 27
女 3
計 30
適当
厳しす
ぎた
275 75
124 10
399 85
計
377
137
514
カイ二乗検定用データの具体例(3)
同様に、右表の実度数
75 に対する期待度数は、
377  85
 62.344 ,
514
と計算される。
もっと
厳しく
男 27
女 3
計 30
適当
厳しす
ぎた
275 75
124 10
399 85
計
377
137
514