MUSEUM( 東京国立博物館)

MUSEUM( 東京国立博物館)
4班
木下雄帆 岸本将成
木村亮介 黒澤徹也
小林隼人
全体の概略
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1909年 表慶館が敷地の主軸となる本館の側面に建設
(設計者 片山 東熊)
1938年 震災で倒壊したコンドルの博物館の代わりに本館を建設
(設計者 渡辺 仁)
1968年 表慶館の向かいに東洋館が完成
(設計者 谷口 吉郎)
1999年 平成館と法隆寺宝物館が建設
(設計者 安井事務所
谷口 吉生)
東洋館と法隆寺宝物館について調べてみた
東洋館
• 設計者:谷口吉郎
• 外壁:窯変磁器ボー
• ダータイル
この東洋館を建てる上で、重要な点は既存
建物との調和であった。前庭の西側に表慶
館があり、前庭の正面には本館がある。
前者は西洋風、後者は中国風、その2つと
異なる様式の日本風をこの建物は表現しよ
うとしたと思われる。
窯変磁器ボーダータイルとは
横の水平感が出しやすく、
凹凸のあるタイルも多いた
め高級感を表現しやすい。
ただ、種類が少ないのが難
点である。
寝殿造を思わせる柱梁構造に
なっており梁の水平感にあ
わせて外壁としてこのタイ
ルを選んだのではないか。
法隆寺宝物館
• 設計者:谷口 吉生
• 外壁:ドイツ産ライムストーン
ステンレスパネル(ブラスト処理)
この建物は同時期に建設が予定されていた
平成館との一体感を考え設計場所の変更を
して軸線を強調している。自然を尊重し、
形は抽象形にして素材の選択や光やプロ
ポーションの操作をたよりに特徴ある空間
を構成した。
日本的とは言えない門構えの構成を用いな
がら日本的な空間も考慮に入れられている。
正面ファサードの縦格子のサッシュは同じ
敷地の向かいにある東洋館の全面縦格子を
意識していると思われる。
ステンレスパネル(ブラスト処理)
ブラスト仕上げとは, 研磨剤を
高圧の水もしくは、空気とと
もに吹き付けて表面を整えた
もので、錆や細かい傷をとる
こともできるため、つや消し
の重厚な素材感と、落ち着い
た輝きがある。
ライムストーンとは
大理石のことで、パリをはじめ
多くの都市建造物・教会等に使
われる。
この石はかたさの表現と気候条
件のなかで永久に耐えられるも
のであり、展示物にあう暖かい
感じの色になっている。またロ
ビーに使用したグレー色の金属
板や格子と対照的なことも使用
の理由である。
まとめ
博物館全体の建築、外壁としては、すでにあった建
物を意識しつつ、それぞれの時代の建築家の考えが反
映されている。日本の建築の歴史を感じさせる多様な
空間となっている。
表慶館
本館