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市営住宅 11回落選者特別措置制度の課題と見直しの方向性
資料1
11回落選者特別措置制度の趣旨・内容
・ 定期募集で何度も抽選に外れて入居できない住宅困窮者を救済するため、落選回数が11回以上と
なった者について順位抽選のうえ登録し、希望行政区を踏まえ、本市が指定する空家住宅に登録順
位に従い斡旋を行う。 昭和48年に創設。
・ 年間平均1,200~1,300件の登録があり、約1,000件の契約実績がある。
制度上の課題点
・ 登録者全員に住宅を斡旋する制度(他の優先選考は抽選により当選者を決定)となっており、こ
れは、公募の原則(限られ空家ストックの中では、困窮度に応じて別枠募集を行うなど、入居申し
込みの機会については配慮しつつ、抽選により選考しなければならない)からも問題となっている。
・ 11回落選者特別措置制度による入居が募集枠の約1/3を占め、若い世代の別枠募集や福祉
的募集など政策的な募集の展開を難しくしている。
・ 登録から斡旋・契約に至るまでの期間については、市営住宅の戸数が多い行政区は概ね1年未
満であるものの、平均では2年近く要する。行政区によっては数年以上を要する場合もある。
・ 定期募集での最初の申込からだと、落選回数が11回に達するまでに、最短でも5年半の期間が
かかっていることから、最初の申込から入居に至るまで10年近くかかっている。行政区によっては
10年以上もかかっている場合もある。
・ 他都市も多数回にわたり落選している者を優先選考の対象としているが、抽選による選考(倍
率優遇・別枠募集)である。
・ 登録者について、全体として申込回数を重ねる毎に応募倍率の高い住宅への応募が多い。
・ 数年にわたって落選実績を重ねてきた経緯から、比較的建築年度が新しく、交通の便利な場所
に位置する住宅を指定してくるケースが多い。
11回落選者特別措置制度の見直しの方向性
見直しの方向性 骨子
多数回にわたる落選者を住宅困窮者として引き続き優先選考の対象とするが、新婚・子育て世帯な
どの政策的な募集を積極的に展開していくため、均衡の取れた募集制度に改める。
・11回落選者特別措置制度を引き続き優先選考の対象とする。
・選考方法の変更
【現行】
【見直しの方向性】
「登録制度」
⇒
「抽選による募集制度」
※ 現行の登録制度が選考方法として市民に定着していることから、その選考方法の見直しについ
ては、丁寧な措置を講じながら、十分な周知期間を設けるなどして進めていく。