市営住宅 家賃福祉減免制度の課題と見直しの方向性 資料3 家賃福祉減免制度の趣旨・内容 ・ 収入が著しく低額である等により家賃の全額負担が困難な場合に、家賃の福祉減免を実施。 ・ 制度適用世帯は、H20年度で累計約2万9千世帯(約30%)、減免金額は約68億円 ・ 適用世帯全体の約8割が区分①に集中し、その区分の平均負担家賃は約5,000円。また、福祉減 免世帯全体でも平均負担家賃は約7,500円となっている。 ・ 適用世帯1件当たりの平均減免額は月額で21,000円程度 (他都市は平均約0.5~1.4万円程度) 制度上の課題点 収入算定上の課題 ・ 給与や年金等の収入種類の違いで所得控除が異なるため、世帯総収入の総額が同じであって も家賃算定上の所得に大きな差が生じる。 ・ 世帯総収入に100万円程度の差があっても家賃が同額となるケースがある。 受益と負担の公平性の観点からの課題 ・ 総収入に占める家賃負担率が極端に低い(2~数%)ケースがある。 (本来は10数% 程度) ・ 住宅の広さや設備水準等の便益が減額後家賃に十分に反映されていない。 福祉減免制度の見直しの方向性 見直しの方向性 骨子 ①福祉減免の認定基準を改める。 ②減免後家賃を負担能力に見合ったものとし、住宅の便益格差をより明確に反映させる。 【現 行】 【見直しの方向性】 減免後家賃=家賃減免算定基礎額×住宅係数 (最低負担額を下回らない) 減免算定 最低 減免区分 政令月収 3人世帯 給与年間総収入 (給与収入者1名のみ) 基礎額 負担額1 ① 20千円以下 0 ~ 1,667,999 6,000 5,000 ② 26千円以下 1,668,000 ~ 1,787,999 8,000 7,000 ③ 32千円以下 1,788,000 ~ 1,891,999 11,000 9,000 ④ 38千円以下 1,982,000 ~ 1,995,999 13,000 12,000 ⑤ 44千円以下 1,996,000 ~ 2,099,999 16,000 14,000 ⑥ 50千円以下 2,100,000 ~ 2,203,999 19,000 17,000 ⑦ 56千円以下 2,204,000 ~ 2,303,999 22,000 20,000 ⑧ 62千円以下 2,304,000 ~ 2,407,999 25,000 23,000 ⑨ 68千円以下 2,408,000 ~ 2,511,999 28,000 27,000 ⑩ 74千円以下 2,512,000 ~ 2,611,999 32,000 30,000 政令月収 : 公営住宅法施行令に規定される入居者世帯等の月額収入 ① [給与収入」・「年金収入」ごとに「所得控除」を行って「所得金額」を算出 ② (合計所得金額 ー 同居者控除等) / 12月 = 政令月収 生活保護基準を参考に個々の世帯の世帯 員数・年齢その他の世帯状況に応じて、福 祉減免が必要か否かを判定する 。 福祉減免が必要な場合でも、減免後家賃 は、個々の世帯の負担能力にあったものと する 。 減免前の家賃である応能応益家賃に減額 率を乗ずる方式に改める。 最低負担額についても住宅の便益を勘案 して定める方式に改める。 ※ 制度変更に伴い負担増となる方については、 激変緩和措置を講じるなど、丁寧な措置を講じる。
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