中級日本語文型 第15課 テレビ映像の伝えるもの 吉林華橋外国語学院 日本語学部 製作 文型 文型1 Nを通して ・友達を通して、マナさんと知り合った。 ・試験の結果は、大学の事務局を通して、学生に伝えられる。 ・私は、大使館を通して、留学生の試験に合格したことを知った。 ・アルバイトを通して、お金の大切さを学んだ。 練習【 】の中のことばを使って、文を作りなさい。 【テレビ・映像(えいぞう)】通して、【戦争・様子・見られる】。 A テレビの映像(えいぞう)を通して戦争の様子が見られる。 文型2 Nにおいて/における ・第一回のオリンピックは1896年にギリシアにおいて開かれた。 ・古代においては、貝がらがお金として使われていたということである。 ・A社の製品は、さまざまな点において、B社製より優れている。 ・アジアにおける近代化は、きわめて速いスピードで進んだ。 ・文学における重要なテーマは愛と死である。 練習【 】の中のことばを使って、文を作りなさい。 【この研究・20世紀・科学技術・進歩】おいて、【最も・重要な研究・一つ】言えよう。 A この研究は、20世紀の科学技術の進歩において、最も重要な研究の一つ(だ)と言えよう。 【21世紀・おける・日本・わが国・結びつき】は、ますます重要になっていくだろう。 A 21世紀における日本とわが国の結びつきは、ますます重要になっていくだろう。 文型3 NによるN ・現代人は、新聞やテレビによる情報に囲まれて生活している。 ・身振りによる意志の伝達の方法は、民族によって異なる。 ・文字による記録のおかげで多くのことを知ることができる。 練習「による」を使って、文を変えなさい。 台風によって大風が降り、川の水があふれ、家が流された。 →台風による大雨で、川の水があふれ、多くの家が流された。 話し合いによって問題を解決することは難しそうだ。 →話し合いによる問題の解決は難しそうだ。 文型4 ~かといえば、そうではない ・文章を書くのにワープロがあれば、万事それで済むかといえば、そうではない。自分の 手で書いた方がいい場合もある。 ・病気になった時、薬さえ飲んでいれば、それでいいかといえば、そうではない。静かに 休むことも大切である。 ・新聞を読むのに漢字を知っていれば、それで十分かといえば、そうではない。さまざま な表現も知っていなければならない。 練習【 】の中のことばを使って、文を作りなさい。( )の中に入る文も考えなさい。 【コンピュータ・ある・子ども・教育できる・いう】そうではない。( )。 A [例]コンピュータがあれば、子どもを教育できるかかといえば、そうではない。知識 だけでなく、社会性も身につけるには学校が必要だ。 文型5 Nにともなって ・科学の進歩にともなって、人々の生活も向上してきた。 ・科学の進歩にともない、人々の生活も向上してきた。 ・心の成長にともなって、考え方も変わっていく。 ・交通の発達にともなって、馬車は姿を消してしまった。 練習「にともなって」を使って、二つの文を一つにしなさい。 飛行機が発達した。世界が狭くなった。 A →飛行機の発達にともなって、世界が狭くなってきた。 文型6 Nに限らず ・あの人は、テニスが上手だが、テニスに限らず、スポーツなら何でもできる。 ・東京に限らず、地方の都市でも車が増えてきた。 ・スポーツに限らず、どんなことでも努力が大切だ。 ・今度のことに限らず、あの人は何をやってもだめだ。 練習( )の中にことばを入れて、文を作りなさい。 日本の大学では、国費留学生に限らず、( )おおぜい勉強している。 A [例]日本の大学では、国費留学生に限らず、私費留学生もおおぜい勉強している。 文型7 Nに応じて クラスの人数に応じて、使う教室を決めた。 人の住む家は、自然の条件に応じて、形や作り方が工夫されている。 その人の体力に応じて、適した運動を選んだ方がいい。 cf. 図書館では、必要に応じて、本を貸してくれる。 練習【 】の中のことばを使って、文を作りなさい。 最近、【年齢・むしろ・能力】応じて【給料・払う・会社・増える・くる】。 A 最近、年齢よりむしろ能力に応じて給料を払う会社が増えてきた。 文型8 ~に過ぎない この大学に留学生がいるといっても、学生全体の5パーセントに過ぎない。 私は冗談を言ったに過ぎないのに、友人は怒り出してしまった。 今は苦しくても、長い人生から見れば、この一年は短い一時期に過ぎない。 練習【 】の中のことばを使って、文を作りなさい。 【コンピュータ・調べる・書く・道具・一つ】に過ぎない。考えるのは、自分自身だ。 A コンピュータは、ものを調べたり書いたりする道具の一つに過ぎない。考えるのは、 自分自身だ。 文型9 だからといって ・病気の時は薬が必要だ。だからといって、飲みすぎるのはよくない。 ・あの人は私が嫌いらしい。だからといって、あいさつもしないのは失礼だ。 ・日本では二十歳になったら、お酒を飲んでもいいことになっている。だからといって、お・酒を飲ま なければならないというわけではない。 ・ cf. お金がたくさんあるからといって、幸せだとはいえない。 練習( )の中にことばを入れて、文を作りなさい。 きょうは熱がある。だからといって、( )。というのは、大切な会議があるからだ。 A [例]きょうは熱がある。だからといって、休むわけにはいかない。というのは、大切な会議があ るからだ。 A きょうは熱がある。だからといって、病院に行く時間はない。というのは、大切な会議があるから だ。 文型10 (必ずしも)~とは限らない ・お酒を飲むことが必ずしも悪いとは限らない。少しなら体にいいという考え方もある。 ・運動はした方がいいが、運動が必ずしも体にいいとは限らない。自分に適した運動を・選んだ方 がいい。 ・多数の意見が必ずしも正しいとは限らない。少数の意見にも耳を傾けるべきである。 練習( )の中にことばを入れて、文を作りなさい。 日本は安全な国だと思っていたが、最近のニュースを聞くと、必ずしも( )とは限らないと言 えよう。 A [例]日本は安全な国だと思っていたが、最近のニュースを聞くと、 必ずしも安全とは限らないと 言えよう。 文型11 ~以上 ・オリンピックに出る以上、いい成績がとれるように、十分練習しておきたい。 ・生きている以上、社会のためになることがしたい。 ・学生である以上、勉強するべきだ。 ・お金がない以上、この計画は続けるわけにはいかない。 ・お金を借りた以上、返さなければならない。 練習【 】の中のことばを使って、文を作りなさい。 【日本・住む・いる】以上、【日本の社会・決まり・守る・ほしい】。 A 日本に住んでいる以上、日本の社会の決まりを守ってほしい。 【政治家・以上】、自分の利益(りえき)について考えるべきではない。 A 政治家である以上、自分の利益(りえき)について考えるべきではない。 文型12 Vざるをえない ・海外へは行きたくないのだが、社長の命令だから、行かざるをえない。 ・奨学金がもらえなくなったら、帰国せざるをえない。 ・先方の理屈は正当であるから、我々は抗議を引っ込めざるをえない。 練習【 】の中のことばを使って、文を作りなさい。 【授業料・払える・ない・以上】、【大学・やめる】ざるをえない。 A 授業料が払えない以上、大学をやめざるをえない。 文型13 Vた上で ・よく考えた上で、返事をするつもりだ。 ・討論会のテーマは、みんなで話し合った上で、決めた。 ・家を買う場合は、十分調べた上で、決めた方がいい。 ・両親とよく相談した上で、留学することにした。 ・両親と相談の上で、留学することにした。 練習【 】の中のことばを使って、文を作りなさい。 【大学の説明・よく・聞く】上で、【受験する・大学・決める】つもりだ。 A 大学の説明をよく聞いた上で、受験する大学を決めるつもりだ。 文型14 ~際 ・ 「火事の際には、すぐ119番に電話をかけて知らせてください。」 ・訪問する際は、前もって相手の都合を聞いておくべきである。 ・その飛行機は山に落ちた際、火災を起こしたらしい。 ・ cf. 「お降りの際には、お忘れ物のないように御注意下さい。」 練習【 】の中のことばを使って、文を作りなさい。 【6時以降・教室・使う】際は、【その前・事務室・連絡・する】ください。 A 6時以降(に)教室を使う際は、その前に事務室に連絡をしてください。 【教室・使う】際、机やいすを汚してしまい、事務室から注意を受けた。 A 教室を使った際、机やいすを汚してしまい、事務室から注意を受けた。 語句 語句1 Vぬ ・しなければならぬことは、全部した。 ・手紙には、危ないことはせぬようにと書いてあった。 「~ぬ」を使って、文を変えなさい。 留学前と変わらない生活を送りたい。 →留学前と変わらぬ生活を送りたい。 語句2 一応 ・旅行に持って行くものは一応かばんに入れたが、まだ必要なものが、出てくるかもしれ ない。 ・あの人は一応学生だが、仕事のほうが忙しいようだ。 ・明日のパーティーにローラさんも一応誘ってみたが、来るかどうかわからない。 練習( )の中にことばを入れて、文を作りなさい。 一応受験する大学は( )が、またあとで変えるかもしれない。 A [例]一応受験する大学は決めたが、またあとで変えるかもしれない。 語句3 VにはV 旅行のためのお金は、あるにはある。しかし、少ないから、あまり遠い所へは行けない。 日本でも石油が出るには出るが、量が非常に少ない。 彼は部屋にいるにはいた。しかし、勉強はしていなかった。 一応説明をするにはしたが、わかってもらえたかどうか、自信がない。 練習【 】の中のことばを使って、文を作りなさい。( )の中にことばを入れなさい。 マナさんは、【日本・こと・話す・くれる】。( )、一番聞きたかったことは ( )。 A マナさんは、日本のことを話してくれるにはくれた。しかし、一番聞きたかったことは 話してくれなかった。 語句4 ~だの~だの 小学校に入学した子供のために、机だの本棚だの買ってやらなければならない。 体がだるいだの熱があるだのと言って、授業を休む学生が多くなった。 世界一周旅行をしただの、車を三台も持っているだのというあの人の話は、みんなうそ らしい。 練習「だの」を使って、文を変えなさい。 日本には、さしみやサラダなど、生で食べる料理が多い。 →日本には、さしみだの、サラダだの、生で食べる料理が多い。 語句5 何(億)というN ・何十という島・何百という種類・何千という星・何百万台という車・何千万というお金・ 何・億という人々 ・一年に何千人という人々が交通事故で死ぬ。 ・毎日何百万という人々が新宿駅を通って行く。 練習( )の中にことばを入れて、文を作りなさい。 桜には( )種類がある。 [例]桜には何百という種類がある。 語句6 夢にも~ない ・昔は、人が月へ行けるとは夢にも考えられないことだった。 ・子供のころは、外国で勉強するとは夢にも思わなかった。 練習【 】の中のことばを使って、文を作りなさい。 留学前は、【日本人・結婚する・夢にも・思う】 A 留学前は、日本人と結婚するとは、夢にも思わなかった。 語句7 どうしても ・今日中にどうしてもお金が必要だ。 ・明日の試合にはどうしても勝たなければならない。 ・やめようと思っても、どうしてもたばこを吸ってしまう。 ・いろいろ調べたが、どうしても意味がわからない。 練習( )の中にことばを入れて、文を作りなさい。 久しぶりに会った友人の名前をどうしても( )。 A [例]久しぶりに会った友人の名前をどうしても思い出せない。 語句8 Vねばならない ・言わねばならぬ時は、はっきり言った方がよい。 ・学ばねばならないことは山のようにある。 練習「Vねば~」を使って、文を変えなさい。 勇気を持って、不正に抗議しなければならない時もある。 →勇気を持って、不正に抗議せねばならぬ時もある。 語句9 きっと 夕焼けがきれいだから、明日はきっといい天気にちがいない。 よく勉強したから、試験の成績はきっといいと思う。 何度ノックしても返事がない。きっと留守なのだろう。 練習【 】の中のことばを使って、文を作りなさい。 【日本・留学する】ば、【きっと・いい・出会い・ある・ちがう】。 日本に留学すれば、きっといい出会いがあるにちがいない。 語句10 なにも なにも今すぐお金を全部払えと言っているのではない。 なにもあなたの考え方がまちがいだと言っているのではない。 「あなたがけがをしたのではないのだから、なにもそんなに泣かなくてもいいでしょう。」 練習( )の中にことばを入れて、文を作りなさい。 なにも今すぐ家賃を払えと言っているのではない。しかし、( ) A [例]なにも今すぐ家賃を払えと言っているのではない。しかし、家賃を払わなければ ならないことはあなたにもわかっているはずだ。
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