中級日本語文型

中級日本語文型
第18課 騒音問題
吉林華橋外国語学院
日本語学部 製作
文型
文型1 さすが(に)~だけある
・あの人は年をとっていても泳ぐのがとても速い。さすがにオリンピック選手だっただけ(のことは)
ある。
・さすがに十年も日本に住んでいるだけあって、日本語がうまい。
・さすがに日本一土地の値段が高いところだけあって、この場所は五億円ぐらいだそうだ。
練習【 】の中のことばを使って、文を作りなさい。
【さすがに・日本・いちばん・南・ある・沖縄・ある】、【冬・海・泳ぐ】。
A さすがに日本でいちばん南にある沖縄だけあって、冬でも海で泳げる。
田中先生は、教え方が上手だ。【さすがに・経験・豊かな・ある】。
A 田中先生は、教え方が上手だ。さすがに経験が豊かなだけある。
文型2 ~ばかりだ
・その会社の不正に対して抗議の声が高まるばかりだ。
・どこへ行っても外国人の私には部屋を貸してくれない。こんなことが続くと、この国が嫌いになる
ばかりだ。
・交通事故の死者は増えるばかりで、去年は一年間に一万人以上の人が交通事故で亡くなったそ
うだ。
練習(
)の中にことばを入れて、文を作りなさい。
ゴミの量は全然減らない。(
)ばかりだ。
A [例]ゴミの量は全然減らない。増えるばかりだ。
文型3 それにもかかわらず/~にもかかわらず
・一生懸命に勉強したにもかかわらず、テストの点はよくなかった。
・平和は人類の希望であるにもかかわらず、世界のどこかでいつも戦争が起こっている。
・政府の努力にもかかわらず、経済状態はよくならない。
練習【 】の中のことばを使って、文を作りなさい。また、(
)の中に入ることばも考えなさい。
マナさんは、【医者】にもかかわらず、【自分・病気・なる・こと・気づく】
A マナさんは、医者であるにもかかわらず、自分が病気になったことに気づかなかった。
アリさんは、【まだ・若い】にもかかわらず、【社長・として・立派な・仕事・する・いる】。
A アリさんは、まだ若いにもかかわらず、社長として立派に仕事をしている。
【地域・住む・いる・人々・抗議する】にもかかわらず、【社長・工場・建設(けんせつ)・やめる】。
A 地域に住んでいる人々から抗議されたにもかかわらず、社長は工場の建設をやめなかった。
文型4 ~一方だ
・近くに工場ができたため、空気は汚くなる一方だ。
・大雨が降って、川の水は増える一方だ。橋が流される恐れがある。
・数年前土地の値段は上がる一方だったが、最近は下がってきているそうだ。
練習【 】の中のことばを使って、文を作りなさい。また、(
)の中に入ることばも考えなさい。
温暖化(おんだんか)の影響で、【最高気温・35度以上・なる・「猛暑日(もうしょび)・( える)・一
方】。
A 温暖化(おんだんか)の影響で、最高気温が35度以上になる「猛暑日(もうしょび)」が増える一
方だ。
文型5 ~ごとに(~ごとのN)
・その航空会社では、五万キロ飛ぶごとに、飛行機の機器の状態を詳しく調べている。
・この学校では、教室ごとにビデオテープとテープレコーダーが置いてある。
・クラスごとに委員を二人ずつ選んだ。
練習【 】の中のことばを使って、文を作りなさい。
【コンピュータ・使う・際】、【1時間・ごと・15分・休む】ください。
A コンピュータを使う際は、1時間ごとに15分休んでください。
日本では、【6ヶ月・ごと・車・点検(てんけん)する】ならないが、【6ヶ月・ごと・点検・お金・かかる】。
A 日本では、6ヶ月ごとに車を点検しなければならないが、6ヶ月ごとの点検にはお金がかかる。
文型6 ・・・か。それとも、・・・か
・生きるべきか。それとも、死ぬべきか。それが問題だ。
・「コーヒーにしますか。それとも、紅茶にしますか。」
・彼は大学を出た後、大学院に進むのだろうか。それとも、仕事をするのだろうか。
・政治家は国民のことを考えているのだろうか。それとも、自分のことしか考えていないのだろうか。
練習(
)の中にことばを入れて、文を作りなさい。
ファースト・フードの店で、「店内でお召し上がりですか。それとも、(
)。」と聞かれた。
A ファースト・フードの店で、「店内でお召し上がりですか。それとも、お持ち帰りですか。」と聞か
れた。
文型7 ~と言えるかどうか
・政治家は日本は豊かになったと言っている。しかし、ほんとうに豊かだと言えるかどうか。東京で
は、一生懸命働いても自分の家が買えないのだ。
・大きい会社に勤めるようになり、生活は安定したが、毎晩遅くまで働かされている。これでは幸せ
になったと言えるかどうか。
・原子力発電所は安全だと電力会社は言っているが、事故が起こっているというニュースを聞くと、
安全だと言えるかどうか。
練習【 】の中のことばを使って、文を作りなさい。
【メール・普及・よる・手紙・なくなる】と言えるかどうか。
A メールの普及によって手紙はなくなると言えるかどうか。
文型8 ~さえ
・のどが痛くて、水さえ飲めない。
・忙しくて、寝る時間さえない。
・彼は、家族にさえ相談せずに、会社をやめてしまった。
・当時は、米がとれない年が続けば、自分の子供を捨てる人さえいた。
・最近の子供たちは手を使うことが下手になった。りんごの皮をむくことができない子さえいる。
練習【 】の中のことばを使って、文を作りなさい。また、(
)の中に入ることばも考えなさい。
あの人は、【ひらがな・さえ・読める・ない】から、日本で生活するのは(
)だろう。
A あの人は、ひらがなさえ読めないから、日本で生活するのは大変だろう。
最近の親は子どもをかわいがりすぎる。子どもが教師に叱られると、【何時間・学校・抗議する・
親・さえ・いる】という。
A 最近の親は子どもをかわいがりすぎる。子どもが教師に叱られると、何時間も学校
に抗議する親さえいるという。
文型9 Vかねない
・学校に行きたがらない子供は増える一方だ。その数は、全国で十万人以上になりかねない。
・人間は、困ったら、どんなひどいこともやりかねない。
・少しでも酒を飲んで運転すると、事故を起こしかねない。
・「今すぐ病院へ行かないと、大変なことになりかねません。」
・最近の円高は、日本経済に影響しかねない大きな問題である。
練習【 】の中のことばを使って、文を作りなさい。
【自分の手・書く・ない】、【コンピュータ・ばかり・使う・いる】と、【漢字・書き方・忘れる】かねない。
A 自分の手で書かずに、コンピュータばかり使っていると、漢字の書き方を忘れかねない。
文型10 Vうと(も)しない
・父は、いい番組があっても、スポーツ番組以外は、見ようと(も)しない。
・ごみが落ちていても、だれも拾おうとしない。
・あしたは試験なのに、あの学生は勉強しようともせず、テレビばかり見ている。
練習【 】の中のことばを使って、文を作りなさい。
都会ではみんな忙しそうで、【困る・いる・人・いる】、【声・かける】ともしない。
A 都会ではみんな忙しそうで、困っている人がいても声をかけようともしない。
文型10 Vうと(も)しない
・父は、いい番組があっても、スポーツ番組以外は、見ようと(も)しない。
・ごみが落ちていても、だれも拾おうとしない。
・あしたは試験なのに、あの学生は勉強しようともせず、テレビばかり見ている。
練習【 】の中のことばを使って、文を作りなさい。
都会ではみんな忙しそうで、【困る・いる・人・いる】、【声・かける】ともしない。
A 都会ではみんな忙しそうで、困っている人がいても声をかけようともしない。
文型12 Vう/まい として
おぼれた子供を助けようとして、川に飛び込んだが、間に合わなかった。
交通事故が増えた原因を知ろうとして、警察は調査を始めた。
ハイキングの時、みんなに遅れるまいとして、一生懸命歩いたので、疲れてしまった。
子供に苦労させるまいとして、清作の母は懸命に働いた。
練習【 】の中のことばを使って、文を作りなさい。
兄は【私・大学・行く】として、授業料の心配はするなと言ってくれた。
A 兄は私を大学に行かせようとして、授業料の心配はするなと言ってくれた。
兄は【私・お金・使う】として、電車代も食事代も払ってくれた。
A 兄は私にお金を使わせるまいとして、電車代も食事代も払ってくれた。
文型13 Vたきり
・彼に意見を聞いたが、下を向いたきり、何も言わなかった。
・子供は疲れたと言って、道の真ん中に座ったきり、動こうとしなかった。
・彼は、学校から帰ってきてから、自分の部屋に入ったきり、出てこない。
・cf.彼は今年の初め、だれにも言わず外国へ行ってしまった。それきり、何も連絡がな
い。
・cf. 寝たきりになって動けない老人が全国に大勢いるそうだ。
練習【 】の中のことばを使って、文を作りなさい。また、(
)の中に入ることばも考え
なさい。
山田さんは、【私の本・借りる・行く】きり、(
)。私は困っている。
A 山田さんは私の本を借りて行ったきり、返してくれない。私は困っている。
文型14 V限り
・たばことお酒をやめない限り、長生きすることは難しい。
・政治家の考えが変わらない限り、政治はよくならないだろう。
・その国に住んでいる限り、外国人でも法律を守らなければならない。
練習【 】の中のことばを使って、文を作りなさい。
【私・あやまる】限り、父は許してくれないだろう。
A 私があやまらない限り、父は許してくれないだろう。
文型
語句1 ~都度/その都度
・このクラスの学生は、よく遅れて来る。その都度注意するが、どうしても治らない。
・父は、仕事で渡米の都度、おみやげを買って帰る。
・アナウンサーは、放送の都度、台風の動きに注意するように言った。
練習「都度」を使って文を変えなさい。
ご利用されるたびに、料金をお支払いください。
→ご利用の都度、料金をお支払いください。
語句2 とても~ない
・東京で家を買おうとしたが、高くてとても買えない。
・あの人がお金を盗んだと聞いたが、とても信じられない。
・怖い映画なので、とても一人では見られないと聞いた。
練習【 】の中のことばを使って、文を作りなさい。
【暖かい・ところ・育つ】私には、零下20度になるところでは、【とても・生活・できる】。
A 暖かいところで育った私には、零下20度になるところでは、とても生活できない。
語句3 絶対に
・この作文は、何度も直したから、絶対にまちがいはない。
・どんな理由があっても、絶対に戦争をしてはならない。
・cf. 彼は「約束の時間までには絶対に行くよ。」と言った。
練習【 】の中のことばを使って、文を作りなさい。
零下70度のところでは、【絶対に・生きる・できる】。
A 零下70度のところでは、絶対に生きることはできない。
語句4 ~ばかりか
彼は英語ばかりか中国語もフランス語も話せる。
日本でも石油が出ることは出るが、量が少ないばかりか、質も悪い。
のどが痛くて、ごはんが食べられないばかりか、水さえも飲めない。
練習【 】の中のことばを使って、文を作りなさい。
交通事故で、【歩ける】ばかりか、【一人で・食事・できる】しまった。
A 交通事故で、歩けないばかりか、一人で食事もできなくなってしまった。
語句5 ~くらいだ
・毎晩、赤ちゃんに泣かれて眠れない。親の私の方が泣きたいくらいだ。
・友人にお金を貸してほしいと言われたが、こちらこそ借りたいくらいだ。
練習【 】の中のことばを使って、文を作りなさい。また、(
)の中に入ることばも考え
なさい。
恥ずかしいことをしてしまった。【穴・ある】たら、(
)くらいだ。
A 恥ずかしいことをしてしまった。穴があったら、入りたいくらいだ。