中級日本語文型

中級日本語文型
第20課 誤差
吉林華橋外国語学院
日本語学部 製作
文型
文型1 Vつつ
・政府は、住民と話し合いを続けつつ、原子力発電所をつくる準備をしている。
・人は、失敗を繰り返しつつ、成長していくものだ。
練習【 】の中のことばを使って、文を作りなさい。
【ご親切・感謝する】つつ、【よい年・迎える・よう】お祈りしております。【年末に出す手紙
の最後に書く文の例】
A ご親切に感謝しつつ、よい年をお迎えになるよう(に)お祈りしております。【年末に
出す手紙の最後に書く文の例】
文型2 ~にほかならない
・彼の成功は毎日の努力の結果にほかならない。
・これこそ我々の探していた新しい薬にほかならない。
・母親が子供をしかるのは、愛情があるからにほかならない。
練習「にほかならない」を使って、文を変えなさい。
家族が支えてくれたから、日本に留学することができた。
→日本に留学することができたのは、家族が支えてくれたからにほからない。
「あなたが努力したから、日本が上手になりました。」
→日本語が上手になったのは、あなたの努力にほかなりません。
文型3 ~てならない
・退屈な授業に出ていると、眠くてならない。
・試験のことが心配でならない。
・どうも彼がうそをついているように思われてならない。
・「何かいいことがありそうな気がしてなりません。」
練習【 】の中のことばを使って、文を作りなさい。
【隣の部屋・大きな・笑い声(わらいごえ)・聞こえる・来る】。【うるさい】ならない。
A 隣の部屋から大声で笑う声が聞こえてくる。うるさくてならない。
【5年ぶり・帰国する・恩師・会える・残念な】ならない。
A 5年ぶりに帰国したのに、恩師に会えず、残念でならない。
あの人に「はじめまして」と言われたが、【前・一度・会う・よう・思える】ならない。
A あの人に「はじめまして」と言われたが、前に一度会ったように思えてならない。
文型4 ~うちはよいが
・独身のうちはよいが、結婚したら、自由に使える時間が少なくなる。
・若いうちはいいが、年をとると、体力が衰えてくる。
・横になっているうちはいいが、起き上がると、腰が痛くてならない。
練習【 】の中のことばを使って、文を作りなさい。また、(
)に入ることばも考えなさい。
【学生・うち・いい】が、【(
)・なる・旅行する・暇・なくなる】。
A 学生のうちはいいが、社会人になると旅行する暇もなくなる。
【気温・低い・うち・よい】が、【(
)・なる・食品・腐る・やすい・なる】。
A 気温が低いうちはいいが、暑くなると食品が腐りやすくなる。
【原子力・平和的な・利用する・いる・うち・いい】が、【(
)・使われる・大変な・こと・なる】。
A 原子力が平和的に利用されているうちはいいが、戦争に使われると大変なことになる。
語句5 ~にせよ/にしろ(=にしても)
・賛成するにせよ、反対するにせよ、理由を述べるべきである。
・「会に出るにせよ、出ないにせよ、早く連絡してください。」
練習(
)の中のことばを入れて、文を作りなさい。
試験に合格するにせよ、(
)にせよ、日本へ行きたい気持ちは変わらない。
A 試験に合格するにせよ、しないにせよ、日本へ行きたい気持ちは変わらない。
文型6 やむをえない
・外国語で論文を書くのだから、少しぐらい誤りがあるのはやむをえない。
・体の具合が悪いのなら、仕事を休んでもやむをえないだろう。
・工場が増えるにつれて、公害が出てくるのもやむをえまい。
・やむをえない用事があって、会議を欠席した。
・用事があって、やむをえず会議を欠席した。
練習【 】の中のことばを使って、文を作りなさい。
【環境・守る】ため、【少し・ぐらい・不便な・なる・やむ】だろう
A 環境を守るため、少しぐらい不便になってもやむをえないだろう。
【仕事・終わる】ため、【やむをえない・会社・泊まる・こと・した】。
A 仕事が終わらなかったため、やむをえず、会社に泊まることにした。
試験に合格したものの、【家庭・やむをえない・事情・よる】、留学できなかった。
A 試験に合格したものの、家庭のやむをえない事情により、留学できなかった。
文型5 ~ながら(も)
・わからないながらも、一生懸命に話を聞いた。
・野口英世の家庭には、貧しいながらも、温かい関係があった。
・いけないと思いながらも、たばこを吸ってしまう。
・先生は、学生のスピーチをほめながらも、「発音の練習が必要だ。」と注意を与えた。
・彼は、その事件を知っていながら、知らないと言った。
練習【 】の中のことばを使って、文を作りなさい。
【あの子・小さい】ながらも、【兄弟・負ける・まい】と、一生懸命手伝っている。
A あの子は小さいながらも、兄弟に負けるまいと一生懸命手伝っている。
【何度・失敗・重ねる】ながらも、【新製品・開発・成功した】。
A 何度も失敗を重ねながらも、新製品の開発に成功した。
【健康・よい・わかる】ながら、【たばこ・自動販売機・足・向く・しまう】。
A 健康によくないとわかっていながら、たばこの自動販売機に足が向いてしまう。
文型6 やむをえない
・外国語で論文を書くのだから、少しぐらい誤りがあるのはやむをえない。
・体の具合が悪いのなら、仕事を休んでもやむをえないだろう。
・工場が増えるにつれて、公害が出てくるのもやむをえまい。
・やむをえない用事があって、会議を欠席した。
・用事があって、やむをえず会議を欠席した。
練習【 】の中のことばを使って、文を作りなさい。
【環境・守る】ため、【少し・ぐらい・不便な・なる・やむ】だろう
A 環境を守るため、少しぐらい不便になってもやむをえないだろう。
【仕事・終わる】ため、【やむをえない・会社・泊まる・こと・した】。
A 仕事が終わらなかったため、やむをえず、会社に泊まることにした。
試験に合格したものの、【家庭・やむをえない・事情・よる】、留学できなかった。
A 試験に合格したものの、家庭のやむをえない事情により、留学できなかった。
語句
語句1 わずか~だけで
・彼はわずか二、三回聞いただけで、電話番号を覚えてしまう。
・わずか一円足りないだけでも買い物ができないことがある。
練習【 】の中のことばを使って、文を作りなさい。
彼は、ひらがなの勉強から始めたが、【わずか・一年・習う・だけ・日本語・新聞・読める】
なった。
A 彼は、ひらがなの勉強から始めたが、わずか一年習っただけで、日本語の新聞が
読めるようになった。
語句2 大して/大したN
・その映画は大しておもしろくない。
・この辞書は古くて、大して役に立たない。
・その本はみんな読んでいるようだが、大した内容ではない。
・cf. 25歳でノーベル賞候補になるなんて大したものだ。
練習【 】の中のことばを使って、文を作りなさい。
【おもしろい・仕事・できる】ば、【給料の額・大した・問題・だ】。
A おもしろい仕事ができれば、給料の額は大した問題ではない。
語句3 やりきれない
・毎日忙しくてやりきれない。
・悲しくてやりきれない時、人はお酒を飲むのだろうか。
練習【 】の中のことばを使って、文を作りなさい。
【小学校・通える・子ども・いる」、やりきれない。
A 小学校にも通えない子どもがいるのは、やりきれない。
語句4 (どうも)~気がする
・体がだるい。どうも熱があるような気がする。
・あの二人の関係は、どうも友達以上のような気がする。
・「このスープはちょっと辛いような気がするんだ・・・」
練習【 】の中のことばを使って、文を作りなさい。
この問題は難しくてよくわからないが、【答え・どうも・D】気がする。
この問題は難しくてよくわからないが、答えは、どうもDのような気がする。
語句5 ~にせよ/にしろ(=にしても)
・賛成するにせよ、反対するにせよ、理由を述べるべきである。
・「会に出るにせよ、出ないにせよ、早く連絡してください。」
練習(
)の中のことばを入れて、文を作りなさい。
試験に合格するにせよ、(
)にせよ、日本へ行きたい気持ちは変わらない。
A 試験に合格するにせよ、しないにせよ、日本へ行きたい気持ちは変わらない。
語句6 (住み)づらい
・書きづらい・やりづらい・歩きづらい・走りづらい・読みづらい・聞きづらい・使いづらい
・目が悪くなったと見えて、小さい字が読みづらくなった。
・きのうハイキングに行ったが、道がよかったので、歩きづらいということはなかった。
練習(
)の中のことばを入れて、文を作りなさい。
坂が多い町は、マラソン選手にとって(
)ところだ。
A 坂が多い町は、マラソン選手にとって走りづらいところだ。