一般犯罪対策 - Embassy of Japan in Kenya

一般犯罪対策
2013.1.27(日)
Mt.Kenya
次 第
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大原則とこの時期の特性
一般犯罪とは
基本的な心構え
行動の指針
最近の犯罪発生状況
誘拐・襲撃対策
最後に
ご連絡
大
原
則
と
この時期の特性
大原則 「物より命」
防犯知識を身につけ、防犯対策をしっかりと心がけた生活を送りつつも
◎ 強盗に遭ってしまったら、決して抵抗しない
◎ 物・金よりも、生命・身体が一番大切
この時期の特性
◎ 大統領選に向け世間が慌ただしくなっていく
(集会・デモの増加等)
◎ 大統領選の年は犯罪が増加する傾向にある。
一般犯罪とは
各種脅威の中で最も頻繁に身近で発生する脅威
最大の脅威
殺人・傷害
営利誘拐
脅 迫
暴行等の暴
力行為
生命の安全を脅かす
基本的な心構え
基本的な心構え
• 「自分の身は自分で守る」
• 「予防こそが最良の危機管理」
• 「最悪に備えるも、行動は冷静に」
• 「安全のための三原則」
- 「目立たない」
- 「行動のパターン化を避ける」
- 「用心を怠らない」
• 「現地に早く溶け込む」
• 「精神衛生」と「健康管理」
行 動 の 指 針
行動の指針
1 日常の行動は、派手な生活や反感を買うような行動は慎む
- できるだけ周囲の住民に溶け込むようにする
- 近隣の住民とは仲良くし、良好な人間関係を保つように努力する
2 行動の基本は「目立たないこと」、「行動のパタ-ン化を避ける
こと」、「用心を怠らないこと」
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常に目立つ存在であることを自覚
服装、言語、態度に気を付け、できるだけ現地に溶け込む
時間あるいは曜日、経路等を意識的に変える
不審な兆候がないか常に用心を怠ってはならない
3 少しでも不審な兆候や疑わしきことがあったなら
- 必ず他の館員または知人に話しておく
- 可能な限りの警備対策を講ずる
- 「目立たぬこと」から更に一歩進んだ「目立つ」警戒体制を敷く
4 犯罪を誘発する環境を作らない
- 財布の中身が見えてしまうような方法で現金を取り出す
- 混雑した中で、カメラや貴重品を持ち歩いたりしない
- 女性がイヤリングやネックレスをしての外出
最近の犯罪発生状況
最近の犯罪傾向
1 カージャック、侵入強盗、殺人に銃器を使用
○ 530,000~680,000丁の銃器が、ソマリア等の近隣
諸国から密輸され、国内に氾濫
○ 被害者は殺害されるケースも
2 被害者の国籍に関係なく犯行におよぶ
3 昼夜を問わず犯行におよぶ
4 児童を狙った身代金目的の誘拐事件の多発
6 別図「使用される銃器等」
7 別図 「ここ最近のナイロビにおける犯罪発生箇所」
使用される代表的な銃器等
マカロフ
AK-47(Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ型)
トカレフ
AKMS
パンガ
AKS-47
ここ最近のナイロビにおける犯罪発生箇所
氷山の一角とお考えください
Oct
Ruiru
Oct
Oct
大使公邸
Oct
Dec
Dec
マダレスラム
Nov
イスリー
Nov
カンゲミスラム
Oct
Oct
Nov
大使館
Oct
Oct
Oct
Jan
カワンガレスラム
キベラスラム
Oct
Oct
Oct
Oct
工業地帯
Dec
Oct
凡例
Jan
銃器使用犯罪
Oct
ショッピングセンター
発生月
Oct
日本人学校
Dec
ジョモケニヤッタ国際空港
注:爆弾等テロ行為は除く
誘拐・襲撃対策
誘拐・襲撃対策
○ 誘拐及び殺害を目的とする襲撃の80%
以上は車での移動中に起きている。
○ 自宅周辺及び勤務先周辺の警戒及び
自動車運転時の注意が誘拐・襲撃対策の
基本となる。
自宅周辺及び勤務先周辺の警戒
誘拐あるいは襲撃を計画するのに相当な(2~3カ
月)準備期間を要すると言われている。
○ 相当な警戒をしていることを犯人側に悟らせ
る
○ 誘拐・襲撃対策は犯人との知恵比べである。
○ 必ず何らかの兆候がある
○ 兆候に気付くか気付かないか、どちらの備え
が勝っているかで、勝負がついてしまう
○ 本人の「直感」であり、「虫の知らせ」
○自宅周辺でうろつく男女のカップル
○サッカ-をする若者達
○通勤ル-トで突然割り込んでくる車
○ 兆候
○ 少しでも日常と違う点があればその警戒及び
監視を怠らない
○物売り
○ 家族及び使用人等にも何か日常と違う点があ
ればすぐに連絡するよう徹底する
○尾行するオ-トバイ
○ 躊躇せず出勤ル-トや時間を変える
○自宅または事務所にかかってくる
不審電話
○ 複数人と出勤・帰宅等の行動を共にする
○電話の途中ではいる雑音
○ 思い切って一時家族全員がホテル等に移り
住む
自動車運転時の注意
車の選定
○ 頑丈且つ馬力のあるものを選ぶ。
○ 目立つもの(車種、色)は避ける。
○ 現地で整備可能な車を選択
○ 修理道具、スペア-タイア、パンクの応急修復資材(瞬間
パンク修復ボンベ)、牽引ロ-プ、バッテリ-用ケ-ブル、消火
器等
車の装備
○ 予備の水、オイル等を備蓄
○ サイレンが鳴る警報装置を取付け
○ 携帯電話あるいは小型無線機等の連絡手段を
併有装備することが望ましい。
自動車運転時の注意
○ 走行中はドア-をロックし、窓は閉めるかわずかの隙間だ
け開けるようにする。
○ 毎日点検し、良好なコンデションにしておく。
○ 駐車する場合は、短時間であってもドア-をロックする。
○ 燃料は、常時充分に入れておく
(1/2になれば補充する癖をつける)。
運転する際の ○ 車の外周、下、車内に異常がないかその都度点検する。
注意事項
○ 駐車場(車庫)から幹線道路に出るまでの間が、最も危険
度が高く狙われやすいので不審な車や人物が周囲にいないか
注意
○ 帰宅時も自宅周辺の安全を十分確認したのち、車を駐車
場に入れる。
○ 車の座席等外から見える位置に貴重品を置かない。
○ 駐車場は、できるだけ守衛のいる所を利用
自動車運転時の注意
○ 通勤経路及び時間を変える。
○ 交通量の多い大通りを通る。
○ 道路はできるだけ中央寄りを走行
○ ヒッチハイカ-は、男女を問わず乗せない。
運転する際の
○ 長距離を走る場合は、単独の行動は避ける。
注意事項
○ 夜間は、なるべく一人では運転しないようにする。
○ 車間距離をおく。後方については、尾行車に気を配る。
○ 車両保険に加入する。
○ 交通ル-ルを守り、安全運転を心掛る。
自動車運転時の注意
○運転手が運転席等に見当たらない時には、車に乗り込まない。
○常に運転手が外側からドアを開けてから乗り込む。
○自分自身も(新聞を読んだりせず)、追尾車がないか、怪しい車が
追尾してこないか、経路を変更したり、スピ-ドを加速あるいは減速し、
周囲を警戒する。
運転手を雇用し
ている場合
○日頃から十分な安全運転教育を行う
○運転手自身がガ-ドマンであるとの自覚を持たせる。
○運転手には常に車の側にいるよう命じ、非常時の合図等を決めて
おく
○自分自身も後部座席ばかりに座ることなく、時には助手席等に座る
ことも必要である。
万一不幸にも誘拐された場合
心構え
○ 決してあきらめることなく、忍耐強く解放される日がくるのを待つ。
○ 多くの人々が昼夜を分かたず、自分自身の救出のための努力を続
けていると信じる
○ 必ず解放されるとの信念のもとに、苦しい拘禁生活下でも常に沈着
冷静に心掛ける。
○ 身体及び精神の健康維持に努める。
犯人に対して
○ 抵抗はせず、脱出は図らず、犯人の指示にはできるだけ素直に従
い、挑発したり刺激しないようにする。特に、肉体的争いは絶対にしては
ならない。
○ 可能な限り犯人と良好な関係(ある種の相互理解の雰囲気)を維持
できるよう心掛る。
逃亡
○ 一般的には逃走のチャンスはないと思わなければならない。
○ 注意深く計算し、逃走成功のチャンスが確実にある場合を除き逃走
を計らない。
連行される際
○ 移動方向、時間、速度、距離等を記憶
○ 目隠しされている場合でも外界の動き(音、声、臭い)に注意する。
○ 犯人の特徴等にも注意する。
誘拐させた家族の対応
家族各人の居場所は、常に把
握しましょう。
○ 家族各人は、その日の計画を相互に確認し合う
○ 計画変更の際に連絡をとる習慣を付ける
事前に連絡なく姿が見えなくなっ
直ちにその理由を解明
た場合
不幸にも家族の一員が行方不
明となったり、誘拐されたことを
示唆する連絡を受けた場合
万一の場合の備え
先ず館の警備責任者に連絡し、その対応策を協議する。
○
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家族の身上記録
生年月日、血液型、身長、体重
身体的特徴
特別な治療または投薬の有無
パスポ-ト、身分証明書、運転免許証等の番号
所有車両の車種、色、ナンバ-・プレ-ト等
襲撃(武器による攻撃)からの防護
○ 基本的には誘拐対策と同じ注意が必要
○ テロ、ゲリラグル-プに狙われたら容易に防ぎきれな
いので、生活面や移動時の安全には細心の注意が必要
○ 車は防弾車あるいは簡易防弾架工の車が望ましい
が個人がこれを装備するには経済的な限界もあるので、
努めて頑丈な車を使用しましょう。
最
後
に
最後に
大原則 「物より命」
○ 犯罪に遭ってしまったら、決して抵抗しない
○ 物・金よりも、生命・身体が一番大切
ご
連
絡
緊急電話番号
~携帯電話に登録願います~
連絡先
警察・消防・救急
電話番号
112/999
ナイロビ警察
コントロールルーム
020-272-4154
大使館(開館時間)
020-289-8000
古賀: 0722-744-582
長峰: 0722-514-092
小野: 0722-514-098
夜間・休日
事件等の被害に遭った際は、大使館へ御一報ください!
また、在留届の提出にご協力ください。