Piloting the Use of Borrower Systems to Address

世界銀行
セーフガード政策
世界銀行
上級技術アドバイザー
スティーブン・F・リントナー
2007年6月
1
世界銀行:4つの焦点

ミレニアム開発目標をはじめとする貧困削減への焦点

リオおよびヨハネスブルグ・サミットの結果に対応した
環境・社会的に持続可能な開発へのコミットメント

パリ宣言をはじめとする各国主導型開発効果の促進

世界的規模で責任ある成長を積極的に支援
2
世銀グループ



1944年設立
加盟国185カ国
グループ機関:





国際復興開発銀行(IBRD)
国際開発協会(IDA)
国際金融公社(IFC)
多数国間投資保証機関(MIGA)
国際投資紛争解決センター(ICSID)
3
世界銀行

開発政策融資

貧困削減戦略融資

投資貸付

金融仲介業務

社会基金/コミュニティ主導型開発

迅速な対応 – 緊急援助/紛争後復興支援

地球環境ファシリティ/炭素基金

成果ベースの援助
4
環境社会レビュー



すべての世銀支援プロジェクトの環境・社会的
影響およびリスクを検証
開発政策ベースの貧困削減戦略融資(適宜)
 戦略的アセスメント
 貧困・社会影響アセスメント
 その他適切な手段
投資貸付
 セーフガード政策
5
セーフガード政策

影響とリスクの評価・管理に重点を置く

環境・社会的課題を意思決定に統合するための
メカニズム

開発プロセスを支援するための一連の専門的ツ
ールを提供

参加型アプローチと透明性を後押し

プログラムやプロジェクトのすべての環境・社会
的側面を扱うわけではない
6
セーフガード再編

環境・社会的に持続可能な開発ネットワークとインフラ
・ネットワークとの融合

一体化した新たなネットワークを「持続可能な開発ネッ
トワーク」と呼ぶ

変革によりインフラ融資プログラムへの環境・社会的
側面の統合と主流化を支援

質保証・コンプライアンスユニット(QACU)と地域セー
フガード・コーディネーター(RSC)を業務政策/国別
サービス(OPCS)ネットワークに移行
7
セーフガード再編

この変革は上級技術アドバイザーなどセーフ
ガードに携わるスタッフの独立性を維持し、環
境・社会的側面を世銀全体の政策や戦略にお
いて幅広く主流化させる

このネットワークによって調整されるセーフガ
ードと調和化・開発効果アジェンダとの連携を
強化
8
10のセーフガード政策

環境アセスメント

非自発的移住

自然生息環境

先住民

森林

ダムの安全性

疫病管理


物的文化財
国際水域が関係するプロ
ジェクト

紛争地域のプロジェクト
加えて、情報公開政策
9
環境スクリーニング

カテゴリーA - 微妙な、さまざまな、あるいは前例のな
い、環境的に重大な悪影響をもたらす可能性がある場
合。こうした影響は物理的作業の対象となる現場や施
設以外にも広範囲の区域に影響を及ぼすことがある。
徹底した環境アセスメントが必要

カテゴリーB - 潜在的悪影響がカテゴリーAプロジェクト
よりも小さい場合。こうした影響は各現場に固有で、不
可逆的なものがあったとしてもごくわずか。ほとんどの
場合、緩和策を迅速に策定。
的を絞った環境アセスメントが必要
10
環境スクリーニング

カテゴリーC – 環境面での悪影響が最小限か、または
悪影響がない場合。
スクリーニング以外、環境アセスメント活動は不要

カテゴリーFI –環境的に悪影響を及ぼす可能性のある
サブプロジェクトにおいて、金融仲介機関を通じた世銀
資金の投資を伴う場合。
適宜、各FIが提案サブプロジェクトのスクリーニングを
行い、サブプロジェクトの借り手に各サブプロジェクトに
関する適切な環境レビューを実施させることが必要。
11
セーフガード・スクリーニングに
影響する要因




タイプ – プロジェクトまたは特定要素に固有の
環境リスクがある
ロケーション – 環境的、社会的、文化的に重
要な地域との近接性
センシティブ – 潜在的影響が不可逆的、また
は環境が変化に対して弱い可能性
スケール – 環境・社会的問題の程度
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主要セーフガード手段

セクターまたは地域アセスメント

環境アセスメント

環境管理計画

移住アクション・プラン

先住民計画

疫病管理計画

ダム安全性計画
13
コンサルテーション

環境アセスメント、再定住アクション・プラン、先住民計
画のためのプロセスにおける必須要素

自分たちの生活や環境に影響を及ぼすプロジェクト案
の策定について、受益者が助言や意見を出す双方向
のプロセス

準備および実施の両方の期間中に提案プロジェクト
のあらゆる側面について話し合うため、政府、コミュニ
ティ、CSO、NGO、実施機関のさまざまなレベルでの対
話を促進
14
情報公開

プロジェクトの環境・社会的側面に関する情報
に市民がアクセスできるようにすることにより、
借入国と世銀の意思決定をサポート

開示文書には、環境アセスメント、移住アクシ
ョン・プラン、先住民計画が含まれる

世銀のインフォショップおよび各国の当該サイ
トにおいて現地語で開示
15
世銀におけるアプローチ

政策、プログラム、計画において、戦略的影響アセス
メントの使用が増加

現在のセーフガード・ポリシーをIBRDおよびIDA融資
において引き続き使用

選ばれた国およびプロジェクトに関して国別システム
の試験的使用 – IBRDおよびIDA

パフォーマンス基準の初期使用段階 – IFCおよび
MIGA
16
借入国システムの試験的使用に
関する世銀の方針




世銀支援プロジェクトにおける借入国システム
の使用拡大 – 問題点および提案
OP/BP 4.00 – 世銀支援プロジェクトにおける
環境・社会的セーフガード問題に取り組む借
入国システムの試験的使用
パイロット・プログラムを開始し進行中
進捗状況中間報告書を理事会に提出
17
2つの原則

法律と手続きの同等性

実現の受容性
18
借入国システムの使用

パイロット対象国はパフォーマンスと利益に基づいて特定

同等性および受容性についての評価は世銀スタッフが準
備

評価はプロジェクト承認に先立ってコンサルテーションに
かけられ情報公開される

世銀との法的取り決めが、不順守に対する救済手段を提
供

借入国システム使用プロジェクトは査閲パネルのプロセス
にかけられる
19
パイロットプログラムにおける
8つの方針

環境アセスメント

非自発的移住

自然生息環境

先住民

森林

ダムの安全性

疫病管理


物的文化財
国際水域が関係するプロ
ジェクト

紛争地域のプロジェクト
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借入国システムの使用

アフリカ





ガーナ – エネルギー開発
ガーナ – 交通
南アフリカ – 湿地保存
ウガンダ(アフリカ開発銀行) - 交通
東アジア・大洋州
 フィリピン – 国家セーフガード政策レビュー

ヨーロッパ/中央アジア
 ポーランド – 交通(プリ・パイロット)
 ルーマニア – 地方自治体サービス
 ルーマニア – 交通
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借入国システムの使用

ラテンアメリカ・カリブ海地域
 ジャマイカ – 地方自治体サービス
 メキシコ – 中小規模のインフラ(プリ・パイロット)

中東・北アフリカ
 エジプト – 産業汚染防止・軽減
 チュニジア – 地方自治体固体廃棄物管理

南アジア
 ブータン – 交通
 ブータン – 市街地開発
 インド – 送配電
22
借入国システムの使用 –
パートナー
ブータン
ADB, Danida, GEF, SDV
ガーナ
AfDB
エジプト
CIDA, Danida, JBIC, USAID
ジャマイカ
CDB, CIDA, IADB, JICA
チュニジア
EIB, GEF, GTZ, KfW
南アフリカ
GEF
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査閲パネル

透明性と説明責任をサポート

3名で構成される独立したパネルが理事会に報告

現在の事例:
 アフリカ地域 – 西アフリカ・ガス・パイプライン
 コンゴ民主共和国 – 森林問題 – 2プロジェクト
 ホンジュラス – 土地所有権プロジェクト
 ウガンダ – ブジャガリ水力発電

地域開発銀行およびJBICにおいても同様の機構設置
24
調和化と開発効果

2003年
ハイレベルフォーラム – ローマ

2005年
ハイレベルフォーラム – パリ

2008年
ハイレベルフォーラム – ガーナ
25
ガーナ – 2008年

諸機関の責任者、財務および開発担当大臣が会議に
参加

パリ宣言で義務付けられた調和化と開発効果に関す
る進捗状況および成果のレビュー

セーフガードの主要重点分野:
 戦略的環境アセスメントを含む環境アセスメント・プロセス
 借入国システム使用のパイロット・プログラム
 地域、国家および準国家機関のキャパシティ・ビルディング
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世界銀行:4つの焦点

ミレニアム開発目標をはじめとする貧困削減への焦点

リオおよびヨハネスブルグ・サミットの結果に対応した環
境・社会的に持続可能な開発へのコミットメント

パリ宣言をはじめとする各国主導型開発効果の促進

世界的規模で責任ある成長を積極的に支援
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世銀グループの
セーフガード政策に関する情報




セーフガード・ウェブサイト
www.worldbank.org/safeguards
借入国システムの使用に関するウェブサイト
www.worldbank.org/countrysystems
SEAツールキット・ウェブサイト
www.worldbank.org/seatoolkit
IFCの持続可能性政策枠組み
www.ifc.org
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