“いかに社会が変化しようと、 自ら課題を見つけ、主体的に判断し、行動し、 よりよく問題を解決する資質や能力を育むこと” が強く求められています。 • 問題解決力育成のために、新学習指導要領では 統計教育が充実されました。すなわち、受験目的 ではなく、実社会における問題の解決に資する 初等中等統計教育となるように、 新教育制度立ち上げ時期に日本品質管理学会 TQE特別委員会は支援します。 http://www.jsqc.org/ (社)日本品質管理学会 TQE(Total Quality Education)特別委員会 ~問題解決力向上のための初等中等教育への支援~ ① ② ③ ④ 教科書・指導書へのQC的問題解決法の導入 表彰制度の制定 小中高の教員を会員/支援する学協会等との連携 教員・教育委員を対象とするシンポジウムの開催 成城大学:2010年12月27(月)・ 2011年12月25(日) 予定 ⑤ 問題解決事例・副教材の作成 「QC入門--データに語らせる--」の作成と周知 詳しくはTQEのwebサイトをご参照ください http://www-suzuki.inf.uec.ac.jp/tqe http://www.jsqc.org/ 2 ② 表彰制度の制定 学校現場における問題解決優秀事例を品質管理専門 家・学校教育専門家が共同で奨励・評価することで、教 員と社会・現場との距離を、受験問題ではなく実社会に おける問題の解決に資する教育となるように、新教育 制度立ち上げ時期に支援をします。 小中高の先生方の問題解決指導あるいは生徒(個人・ グループ)の問題解決実践の優秀な活動を表彰します。 ・ JSQC 40周年記念行事 ・ 公益法人化: 一般社団法人 公益に資します 公益法人 全国グラフコンクール 入賞作品のうちから 問題解決に関する特に優秀な作品に対し贈られます http://www.jsqc.org/ 3 問題解決の基本ステップのご紹介 問題解決の基本は次の3つのステップです Ⅰ. 現象を正しくとらえる Ⅱ. その現象の因果・メカニズムを究明する Ⅲ. その原因へ対策を講ずる これを企業の品質・コスト・納期問題などの解決のため に、日本の品質管理界では次のスライドに示す7つのス テップからなる QCストーリー という問題解決手順を19 62年に確立し、日本の製品の品質向上に多大な貢献 をしてきました。PPDAC, DMAICなどはこれを元に作られ ました。この手順を初等中等教育用に改訂したのが 問題解決ストーリーです。 4 http://www.jsqc.org/ 初等中等教育 問題解決力育成の視点 ①問題解決力をより広く純粋科学発展のために用いうる基礎力の 育成 ②日常生活における自分自身の問題解決に用いうる 科学的アプローチの基本態度の育成 問題解決教育は「もの作り」の場だけではなく、日常生活においても、生活上、 社会上の問題点をデータを分析して見出し解決する上にも役立つことが 期待されます。 ③理論と現実とのバランスを持つ人材の育成 人間の論理思考や理論は状況や条件によっては有効になりません。 ④理論や論理を事実と常に付き合わせる批判的精神を鍛えること 上記の重要性は子供の時から鍛えないと、理論や論理に盲目的に 追従する国民を育成することになりかねません。 http://www.jsqc.org/ 5 新学習指導要領 中学・高校 数学の一部 中学1年 目的に応じ、資料 を収集し *ヒストグラムや代 表値の必要性と意 味の理解 *ヒストグラムや代 表値を用いて資料 の傾向を捉える *平均値,中央値, 最頻値,相対度数, 範囲,階級 【量的データの 分布の比較】 【コンピュータ, 大規模データ】 資料の活用 中学2年 不確定な事象につ いての観察・実験 を通して *確率の必要性と 意味への理解 【統計的確率と数 学的確率】 *簡単な確率の 計算 *不確定な事象の 確率を用いた説明 データの分析 中学3年 数学Ⅰ 母集団より標本を 抽出し、あるいは インターネットなど のICTを利用して 資料を収集し *【標本調査】の 必要性と意味の 理解 *簡単な場合に ついて標本調査を 行い,【母集団の 傾向】をとらえ説 明すること *全数調査 *統計の基本的な 考え方への理解 *データの整理・ 分析・傾向の把握 *データの散らばり 四分位範囲(偏差)、 分散、標準偏差 *データの相関 散布図、相関係数 中学校・高等学校学習指導要領解説 数学編、文部科学省(H20年9月・H21年12月) http://www.jsqc.org/ 6 (社) 日本品質管理学会とは • 正会員数:約3000人 • 賛助会員:160社(トヨタ、東京電力、パナソニックなど メーカ中心) • 会長:学と産との持ち回り 産:豊田章一郎氏、石橋幹一郎氏 直近では、桜井正光リコー会長(経済同友会会長) 次期会長は、坂根正弘コマツ会長(経団連副会長) 学:森口繁一氏、奥野忠一氏、吉澤正氏 (統計審議会メンバ、デミング賞受賞者) • 特徴:品質管理の理念と体系の構築 統計的問題解決法などを産学協同で体系化 http://www.jsqc.org/ 7 参考資料 • グラフコンクールについて • 問題解決のステップ、道具、具体例 • 子供用の特性要因図のテンプレート 別途資料をご用意しておりますので、 是非ご参照ください。 http://www.jsqc.org/ 8
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