「経済危機対策」のポイント (未定稿) 自由民主党政務調査会 平成21年4月10日現在 経済危機対策の規模 総 額→過去最高15兆4千億円(真水) (※平成10年小渕内閣7兆6千億円がこれまでの最高) 事業費→56兆8千億円 ※さらに「株式市場への対応に係る政府保証 (50兆円) 」を加えると総額100兆円規模の 対策となる。 緊急的な対策「底割れ」の回避 ①雇用対策 ○雇用調整助成金の拡充等 →労働者の解雇等を行わない場合:雇用調整助成金(2/3→3/4)中小企業緊急雇用安定助成金(4/5→9/10) ○再就職支援・能力開発対策 ○雇用創出対策 ○派遣労働者対策 ○住宅支援・生活支援等 緊急的な対策「底割れ」の回避 ②金 融 ○中小企業の資金繰り支援 ○中堅・大企業の資金繰り支援等 →長期資金貸付枠の拡大(政投銀・商工中金):8兆円追加(新発社債買入等を含む) →政策投資銀行の保証の活用(民間金融機関の貸出確保の観点) →改正産活法損害担保出資スキーム →日本政策金融公庫による損害担保枠の拡充 ○住宅・土地金融の円滑化 緊急的な対策「底割れ」の回避 ③公共事業の前倒し執行 平成21年度当初予算における 上半期の契約率を過去最高の 8割を目指す! →地方経済の活性化につなげる!! 成長戦略 未来への投資 ①低炭素革命 ○太陽光発電 →スクール。ニューディール構想:学校における「耐震化」「エコ化」「ICT化」。エ太陽光パネル6000校、地デ ジ対応テレビ43,5万台、コンピューター195.6万台 ○低燃費車・省エネ製品等 →環境対応者への買換え支援:車齢13年以上25万円、それ以外10万円補助 4月10日に遡及適用) →エコピントの活用:省エネ家電(「エアコン」「冷蔵庫」「テレビ」)の購入・買換え時に購入金額の5%を還元 (地デジ対応テレビは+5%)リサイクルを伴う場合はリサイクル料金も →地域版グリーンニューディール基金の創設:地方公共事業者への充当等 ○交通機関・インフラ革新 → ○資源大国実現 →グリーン・アジア・イニシアティブ:低炭素型・資源循環型のアジアモデル、環境との共生社会の構築 成長戦略 未来への投資 ②健康長寿・子育て ○地域医療・医療新技術 ○介護職員の処遇改善・介護拠点整備 ○子育て・教育支援 成長戦略 未来への投資 底力発揮・21世紀型インフラ整備 ③-1農林水産 ○「平成の農地改革」の断行と担い手の確保 →農地集積加速化事業:面的集積につながる貸出を行った所有者へ交付金(1万5千円/10a) →耕作放棄地再生利用緊急対策:荒廃の程度に応じて3万円か5万円/10aの支援 →スーパーl資金800億円の無利子枠設定 →新規就農定着促進事業:新規就農者に対する機械購入支援 ○重要に結びついた生産振興 →需要即応型生産流通体制緊急整備事業:地域連携強化、品質向上、流通効率化への取組支援(麦・大豆: 最大1万5千円/10a、米粉・飼料米2万5千円/10a) →植物工場普及・拡大総合対策:民間企業等に植物工場の導入支援 ○農山漁村の活性化と森林・林業の再生 →農地有効利用支援整備事業:農地・農業施設の簡易な整備、省力化支援 →花粉の少ない森林づくり対策事業:首都圏近郊におけるスギの伐採・植替え支援(3年間300万本) ○水産業の活性化 →漁港漁場漁村の整備:地方公共団体が行う事業に補助。 →もうかる漁業への取組支援:省エネ・省人化、付加価値向上など収益向上への取り組みに支援 →中小漁業者向けの緊急金融対策:漁業信用保証協会保証料0.8%引下げ、日本政策金融公庫資金・近代 化資金の利子を最大2%分補助 成長戦略 未来への投資 底力発揮・21世紀型インフラ整備 ③-2先端技術開発・人材力強化 ○産学官連携の強化 →全国47都道府県にJST(科学技術研究振興機構)と地方自治体が自治 体。大学。産業界との連携拠点を整備する。 ○研究者のサポート →世界最先端研究支援プログラム:研究に集中できるサポート体制の構築、 多年度に自由に運営できる研究資金など 成長戦略 未来への投資 底力発揮・21世紀型インフラ整備 ③-3中小企業対策 ○資金繰り対策(再掲) ○ものづくり基盤技術や次世代産業を支える技術開発支援 ○海外市場開発支援 ○中小企業事業再生支援の強化 成長戦略 未来への投資 底力発揮・21世紀型インフラ整備 ③-4地域連携と競争力強化の基盤整備 ○「国土ミッシングリンク」の結合 →三大都市圏環状道路における整備率は53%。幹線道路ネットワークのミッシングリンク解消 により企業立地や物流効率化を目指す。CO2削減にも貢献 ○港湾・空港インフラの強化 →低:環境負荷につながるスーパー中枢港湾の整備:コスト構造の改善、鉄道との円滑な接続、 トレーラーの標準化による「国際複合一貫輸送ターミナル」の整備など ○首都圏国際ハブ空港の実現のための調査 ○整備新幹線の着実な整備 成長戦略 未来への投資 底力発揮・21世紀型インフラ整備 ③-5 ITによる底力発揮 ○地上デジタル放送への完全移行に向けた対策の強化 →地デジ対応テレビ購入支援:省エネ家電のエコポイント(5%)に加え地デジ対応テレビにさら に5%のポイントをプラス ○デジタル・デバイド解消 →ブロードバンド・ゼロ地域解消、携帯電話エリア整備、離島情報通信インフラの整備 ○電子政府・電子自治体の加速 ○グリーンITで世界を牽引 ○ITを活用したリーディング産業の競争力強化と地域・中小企業の活性化 ○ICTを活用した地域の活性化 →ユビキタスタウン構想:医療・防犯・雇用等の分野でITの集中的な活用により地域住民 の安 心・安全実感できる街づくりを推進 成長戦略 未来への投資 底力発揮・21世紀型インフラ整備 ③-6 ソフトパワー・観光 ○ソフトパワーの海外展開支援 →映画・アニメ等の日本ブランドの確立:メディア芸術の発信拠点の形成、伝統的な文化による地域活性化と 文化力の向上、文化インフラの整備、文化財の防災対策 ○スポーツ施設の整備などスポーツ振興のための基盤の確立 →ナショナルスポーツ施設等の整備、競技強化新絵事業の充実、地域スポーツ一説の整備、中学校武道場 の整備 ○日本ブランド発信強化による需要拡大 ○世界有数の観光地形成 ○世界からのアクセスの抜本的な改善 ○有給休暇の取得促進・休暇の分散化の促進 「安心と活力」の実現 政策総動員 ①-1地域活性化 ○地域交通の活性化等 →開かずの踏切解消:連続立体交差事業等による踏切除去、歩道拡幅による安全性向上 ○まちづくり支援 ○コンパクトで人と環境に優しい都市・地域づくり ○住宅・建築物の耐震化等の促進 ○住宅等の省エネ化加速、長寿命化 →公共建築物等の省エネ改修、民間建築物の省エネ改修、公的賃貸住宅等のストック改善などの支援 ○住宅セーフティネットの充実 ○住宅・土地金融の円滑化(住宅融資保険制度・フラット35拡充) →住宅融資保険制度の拡充:保険料率の引下げ、補填率10割メニューの追加、借換融資を保 険対象に、リバースモーゲージについての事業拡 →フラット35の拡充:頭金なしでも住宅取得可、買取型で借換ローンを買取対象化、長期優良 住宅の特に優れた住宅に金湯優遇(-0・3%) → 「安心と活力」の実現 政策総動員 ②-1 社会保障 ○年金記録問題の解決促進に向けた体制の整備 ○障害者の自立支援対策の推進 ○高齢者医療の安定的な運営の確保 ○難病患者に対する支援 ○輸入食品の検査体制の強化 「安心と活力」の実現 政策総動員 ②-2 消費者政策の抜本的強化 ○消費者庁の早期創設と地方の消費生活相談体制の緊急整 備 ○規制改革への取組 「安心と活力」の実現 政策総動員 ③防災・安全対策・治安 ○社会資本ストックの耐震化・予防保全対策 →河川・海岸堤防に対して緊急的に耐震対策や老朽化を行う。河川管理施設に関しては、長寿命化の目的 のため事後対応から予防保全の考えを導入していく。 ○ゲリラ豪雨、洪水・高潮等防災・災害対策 →災害時要援護者関連施設の保全:例えば老人養護施設や病院などを中心に土砂災害対策を重点実施 →ハード事業(治水・浸水対策の重点化)とソフト事業(高精度レーダー網)の推進 ○交通の安全対策 ○消防防災体制の整備 →消防防災情報通信体制の強化、救急体制の充実強化、防火安全の推進・消防団の充実強化、緊急消防 援助隊整備の充実強化、地方公共団体の自主的事業の促進 ○治安体制の整備 「安心と活力」の実現 政策総動員 ④地方公共団体への配慮 ○「地域活性化・公共投資臨時交付金」の創設 →目的:経済対策の追加に伴う地方負担(いわゆる「裏負担」)軽減を行い、 地方における公共事業円滑に実施し、地方経済を活性化する。 →交付金総額:地方負担総額の9割程度 →自治体への配分額:各自治体の地方負担額をベースに算定。さらに、財 政力の弱い団体は「財政力指数」等で調整。 →交付対象:「予算補助事業」「地方単独事業」。「法律補助事業」についても 相当額が交付されるので、財源振替で財源が手当てされる。 ○「地域活性化・経済危機対策臨時交付金」の創設 税制改正 ○住宅取得のための時限的な贈与税の軽減 →期間:平成21年1月1日から平成22年12月31日までの時限的措置 →非課税額:住宅取得に充てるための金銭の贈与を受けた場合、上記期間 を通じて、500万円まで非課税 →対象:20歳以上の者が直系尊属である者から受ける贈与 ○中小企業の交際費課税の軽減 →定額控除額を400万円から600万円に引き上げる ○研究開発税制の拡充 →控除限度額:税額控除限度額を「法人税額×20%」を「法人税額×30%」に引き 上げる。(平成21・22年度の特例) →控除限度額超過額の取扱:「翌期の法人税額から控除可能」を「平成21年・22年 度発生分については、平成24年度までの法人税額から控除可能」とする
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