第3章 アジア経済の成長要因 ーⅡ.国家と経済開発ー 従来の国家観 (=市場と政府の関係) 自 由 競 争 が 前 提 ざ調市 る整場 手機に 」能お =け 「る 見自 え動 い少市 政な場 府いへ 政の 府介 程入 良が NIEs・ASEANにおける国家の役割 国家 強権的介入 経済開発過程 権 威 主 義 開 発 独 裁 経済成長の必要条件 民 主 主 義 の 制 限 政治的安定 =開発独裁 開発独裁(Development Dictatorship) 経済開発の「成功」によって 政治権力の正統性を保つ政治体制 権威主義体制(Authoritarianism) 「開発独裁(Development Dictatorship)」 登場の背景 政治的・社会 的統合の欠如 植民地遺 制の残存 政治的 不安定 民族・ 体制対立 経済的統合 度の脆弱 モノカルチュア的・ 二重経済構造 開発独裁の性格 少数の人間・集団による政策決定 一般大衆の開発過程への動員 体制正当化のイデオロギー模索 政権の正統性 の口実模索 近代化・工業化 経済開発と開発独裁 開発「独裁」の比重が大 経済政策の立案・展開がスムーズ 開発独裁が経済発展に必ずしも 有効というわけではない!! NIES・ASEANの経済開発の 「テイク・オフ」の比較 韓国 軍事政治(1961~) 台湾 国民党一党支配(1949~) シンガポール 人民行動党一党支配 (1965~) 香港 香港政庁(レッセフェール) ASEANの国家の(不)安定性 タイ 軍事政権VSタイ共産党 (クーデター頻発) マレーシア マレー人VS華人 フィリピン マルコス政権VS新人民軍 インドネシア 共産党一掃・多民族国家 NIESは国内に対抗勢力 (不安定要因)がない 一貫した経済政策の樹立 ASEANは国内の対抗勢力押さえ込みに注力 経済開発に集中する余裕がない NIES内の新たな動き =「民主主義の進展」 韓国 大統領直選挙制(1987年) 文民政権(1993年) 台湾 一党支配に風穴: 民主進歩党・新党の結成 (1986年・1993年) 香港 中国返還(1997年) シンガポール ? ASEANで政治的 安定要因が台頭 タイ マレーシア インドネシア フィリピン 軍事政権による長期支配 UMNO (統一マレー国民組織) を中核とした連立与党 スハルト体制の長期化 民族融合政策 ラモス政権以降「安定」し つつある(1992年) 開発独裁の「溶解」 2000ドルの壁と1万ドルの罠 開発の初期段階 開発独裁>民主主義 GNP2000ドル突破 民主主義の進展 1人当たりGNPが2000ドルを 超えると国民は民主主義を求め始める =2000ドルの壁 GNP1万ドル突破 先進国病の発生= 社会的停滞・環境問題・社会不安 1万ドルの罠 成熟した社会に 必要な社会正義・ 公正の確保が重要 20世紀に 開発独裁は存立し得た理由 冷戦の存在により、体制 維持こそが至上命題 社会的弱者の再生産と放置 結果としての開発独裁 過程としての民主主義 開発途上における途上国の国家の 性格を巡る議論は分かれる グローバリゼーション下の 国家の性格は大きく変容 次週授業予告 前半はビデオ 後半はディベート 「経済成長には開発独裁が良いのか、 民主主義がよいのか」 考えてきてね!
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