東アジア経済論研究・同演習

科目名
Course Title
講義2単位
東アジア経済論研究・同演習
A Study on East Asian Economies
担当教員氏名
演習2単位
朴 一
分野科目
前期開講
【講義の主題と目標】
本講義・演習では、東アジア(日本、NIES、ASEAN、中国)の工業化のプロセスと社
会変動について理論的・実証的研究を行う。
講義・演習では、東アジアの政治・経済に関する過去の研究成果をたたき台に、解放前後の東
アジアに光を当てて、この地域で展開された植民地支配下の民族解放闘争、独立と国民統合、戦
争と分断、開発独裁と民主化のダイナミズムについて考察する。
担当者の現在の問題関心は、①植民地支配が東アジア諸国に与えた影響、②解放後、東アジア
諸国の指導者たちの開発政策、③東アジアにおける経済開発と政治独裁の因果関係などである。
講義・演習では、上記のテ-マに関するいくつかのテキストを取り上げ、院生諸君と議論し、問
題意識を深めてみたい。
【講義の概要】
【講義計画】
第 1 回
第 9 回
植民地開発の光と影
アジア通貨危機
第 回 民族解放闘争
第 10 回 構造改革の葛藤
第 3 回
第 11 回 FTAの功罪
独立への道
第 回 戦争と分断
第 12 回 東アジア共同体をめぐる論争
第 5 回
輸入代替工業化
第 13 回 老いるアジア
第 6 回
外資導入と後発性利益
第 14 回 総括討論
第 7 回
開発独裁
第 15 回 総括討論
第 8 回
中産層と民主化
【テキスト又は参考書】
[講義でこれまでにとりあげた文献]
・カ-タ-・エッカ-ト『日本帝国の申し子』草思社
・グレゴリ-・ヘンダ-ソン『朝鮮の政治社会』サイマル出版会
・中村哲・堀和生『日本資本主義と朝鮮・台湾』京都大学出版会
・石田浩『台湾経済の構造と展開』大月書店
・ギャリ-・ロダン『シンガポ-ル工業化の政治経済学』三一書房
・丸川知雄『現代中国の産業』中公新書
・末廣昭『キャッチアップ型工業化論』名古屋大学出版会
・末廣昭『ファミリ-ビジネス論』名古屋大学出版会
・渡辺利夫『アジアの経済的達成』東洋経済新報社
・西口章雄・朴一編『転換期のアジア経済を学ぶ人のために』世界思想社
・大泉啓一朗『老いていくアジア』中公新書
─ 43 ─