福岡県留学生サポートセンター: 日本文化塾設置を祝う 2009年2月28日 早稲田大学大学院アジア太平洋研究科 早大中国塾代表/日本文化塾名誉塾長 木下 俊彦 なぜ、いま、日本文化塾なのか? 私とアジアの半世紀 大学卒業時、恩師に「大学に残らないか」といわれる。 日本とアジアなど途上国との共生・共栄を夢見て、日 本輸出入銀行(現、国際協力銀行)に就職。 1969年、初めての海外出張(東南アジア)、マニラ駐 在。77年、初めて訪中。81年、ジャカルタ駐在。 各種長期融資、調査研究活動(ボストンでも)。 インドネシア、ベトナム、中国、インドなどの国づく り、事業環境改善への協力(知的貢献) 2000年度、早稲田大学教授に。ゼミ生と近隣国の大学 を訪問。共同インターネット教育も。早大中国塾立ち 上げ。インターンシップや就職の手伝いも。 2008年秋、鑑真和上記念日中青年交流事業実施。 鑑真記念日中青年交流の実現を呼び掛ける青木麗子さん 民 ・ 民 交 流 の 一 つ の モ デ ル を 目 指 す 。 青 年 交 流 と 歴 史 探 訪 。 まず、明日の世界をイメージしよう 世界金融危機は時代精神を変える 危機を機会に!! 揺らぐ米英モデル:「信頼と透明性」回復求め、過剰 消費体質、地球環境対応の回避、ほとんど規制なき金融 システムなどの是正が必要。 • 閉塞感強まる日本:若者が希望を持てる社会への再構 築へ。内向き思想打破が課題。 • 試練に立つ新興国:危機を機会に、質の高い社会構築 の必要。中長期的な新興国のポテンシャル変わらず。 • 今後の日本・アジア太平洋の関係 われわれは、本当にお互いを良く知っているの か?知らなくてよいのか? アジアの各国、さまざま。同質性と異質性。 (例)韓国「ケンチャナヨ」経営、日本「クレ ヨ」(Let me see.)経営、中国「差不多」経営など。 持続的発展のために何が必要か:世界金融危機、 地球温暖化などへの積極的対応や災害などリス ク回避のための地域協力など。(例)チェンマ イ・イニシアティブ拡大、津波対策、省エネ技 術の移転。 結論:共生理念定着と地域協力強化を進める。 留学生への強い期待 アジア諸国などの今後の課題:「質の高い社会」 への移行。その実現の触媒となるのが、日本文化 塾の役割。九州-福岡(太宰府)の位置づけ。 留学生の役割:平和・発展をもたらすための国境 を超えた信頼醸成の架け橋に。 協力の仕方:政府―政府、地方対地方、民・民。 日本の良さを学んでほしい。環境重視、災害対応、 食品衛生、省エネへのとりくみ。技術だけでなく、 「もったいない」精神、「足るを知る」精神、技 能者(匠)への敬意などソフトも同時に。 メディアの過激報道などに一喜一憂せず、できる ことから始めよう。 日本の若者への強い期待 「ガラパゴス化現象」打破できる?Yes, you can. (例1)「若い人ほど海外勤務に抵抗感持つ」(NR I調査)。「自分または自分の配偶者が海外で就労 することへ抵抗感じる」人の比率:10代45%、20代 40%、30代39%、40代36%、50代33%)。 (例2)海外旅行離れする20代、元気な60代。 ちなみに、北京大学生へのアンケート調査では、卒 業後の選択で、41%の学生が海外留学を希望。 留学生との異文化交流などを通じて、国際社会との 共生ニーズに目覚め、グローバル人材になってほし い。日本文化塾のもう一つの役割。 「われわれに求められるもの」の結論: (1)自立心をもった相互学習の継続 (2)地球市民、地域市民としてのコミット ありがとう、Thank you、カムサハムニダ、 謝々, Kookkun-kap, Kammon, Temima Kasih, Merci,---
© Copyright 2024 ExpyDoc