カウンセリングナース

カウンセリングナースによる
新しい治療システム
-ストレスケア病棟での治療体験と
カウンセリングナースの導入-
福岡県大牟田市
不知火病院 院長
徳永雄一郎
看護のかかわりから私が学んだこと
1、精神科看護でのかかわりの大切さ
*看護:身体精神両面からの接近可能
看護のかかわり:精神科治療上の重要性
2、看護を主体の病院づくり
1)チーム医療:コメディカルも看護が統制
2)看護教育:学会発表の義務化
↓
カウンセリングナース
カウンセリングナース
1、すべての日常看護業務をはずす
2、カウンセリングのみの業務
入院者のカウンセリング
看護ミーティングのアドバイザー
3、ストレスケア病棟、一般精神科病棟に配置
4、定期的に教育を受ける:
5、診療報酬には反映されない
不知火病院ストレス病棟(福岡)と
カウンセリングナース(CN)
1、平成元年開設 うつ病主体(75%)
2、入院者①学校教師 ②公務員 ③IT関連
3、治療:環境重視、種々の個人集団療法
家族療法 復職支援プログラム、
不知火病院ストレス病棟(48床)
うつ病治療
1、クリニカルパス
(~‘99)
2、平均入院期間70日
3、自殺防止
5/2547名
4、減薬(1/3)
断薬(1/3)
5、個人精神療法
臨床心理士(2)
カウンセリングナース(2)
新しい治療システム
CNの意義
1、臨床心理士に匹敵
する新しい治療者
の出現
2、心理士:役割の分化
医学モデル
身体的接近も可能
3、看護の機能の高まり
医療の質の向上
4、医師:医療上の相互補完
カウンセリングナースの適応
1、心気的な高年齢者のうつ病
2、身体合併症の併発
3、統合失調症:急性期、言語かかわり困難例
4、男性治療者に緊張
5、キーパーソンがいない人
6、集団療法に入れない人
カウンセリングナース適応の拡大
1、訪問看護
2、思春期例、および親
3、高学歴知性化で
依存体験の少ない人⇒ リエゾン
介護
幼稚園、学校
職場
時代の変化と
患者側のカウンセリング志向性
1、医療の効率化
↓↑
カウンセリングへの
志向性の高まり
↓
医療現場でも求められる
カウンセリングマインド
時代の変化とカウンセリング
やさしさに反応する生徒たち
高校の保健室:発熱の生徒
養護教諭が体温測定の時に額をさわる。
他の生徒が「私もさわって」と寄ってくる。
家庭の機能の低下
①幼児期からの身体接触の少なさ
②高校現場でも家庭の機能が
求められる
時代の変化と看護
求められるより深い心理的理解
1、攻撃性の理解
2、転移の理解
陽性の感情
陰性の感情
3、治療者自身の自己感情との向き合い
カウンセリング=患者さんからの感謝
というほど単純な時代ではない
↓
問題あると批判
看護は多くの人の命と心を救っている
日常業務の意味の時代的変化
挨拶、体温測定
↓
多くの患者さんの心に響いている