オンライン学習理論に基づく 単純パーセプトロンの アンサンブル学習の解析 三好誠司 神戸市立工業高専 原 一之 岡田真人 都立工業高専 理研,科技団さきがけ 1 はじめに • アンサンブル学習 – 精度の低いルールや学習機械を組み合わせ て精度の高い予測や分類を行う – 線形パーセプトロンの理論解析[原、岡田] • 非線形パーセプトロンの学習則としては ヘブ学習、パーセプトロン学習、アダトロン 学習がよく知られている 2 学 習 Teacher Student 更新の式 3 アンサンブル学習 Teacher Students 1 • • • • 2 K 同じ入力 x が同じ順序で提示される 一度使った入力 x は廃棄される(オンライン学習) 独立に学習 多数決 4 アンサンブル学習(2) • 入力: • 教師: • 生徒: 生徒の長さ 5 汎化誤差 新たな入力に対して教師と異なる答を出す確率 6 教師の内部状態 生徒の内部状態 7 汎化誤差 新たな入力に対して教師と異なる答を出す確率 8 Rとq 教師と生徒の類似度 生徒間の類似度 9 B Jk J k' B B Jk Rqk R Jk k k'k' qが 大き い → ア ン サン ブ ル効果小 J k' q k k' J k' qが 小さ い → ア ン サン ブ ル効果大 アンサンブル学習においては生徒の 多様性が維持されていることが重要 → R と q の関係が本質的 10 l と R を記述する微分方程式 11 q を記述する微分方程式の導出 12 ヘブ学習 パーセプトロン学習 アダトロン学習 13 初期状態 B Jk' Jk 14 R と q のダイナミクス ヘブ学習 パーセプトロン学習 アダトロン学習 15 Generaliz ation Error 汎化誤差のダイナミクス 0.4 Theory (K=1) Theory (K=3) Simulation (K=3 ) 0.5 Theory (K=1) Theory (K=3) Simulation (K=3) 0.5 0.4 0.4 0.3 0.3 0.3 0.2 0.2 0.2 0.1 0.1 0.1 0 2 4 6 Time ヘブ学習 8 10 0 2 4 6 8 Theory (K=1) Theory (K=3) Simulation (K=3) 0.5 10 Time パーセプトロン学習 0 2 4 6 8 Time アダトロン学習 16 10 まとめ 非線形パーセプトロンによるアンサンブル学 習をオンライン学習の枠組みで議論 ヘブ学習,パーセプトロン学習,アダトロン学 習は「生徒の多様性維持」という点で異なっ た性質を有しており,アダトロン学習がもっと も優れている 17
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