どんな天体がX線を出すか? MAXIのデータを1年半に わたり集積した全天X線画像 銀河系の外、はるか遠方の天体。 個々の銀河の中心にある巨大 ブラックホール、高温ガスを擁 する銀河団など。 おもに我々の銀河系の中の天体。 ガスを吸い込むブラックホールや 中性子星、超新星残骸など。 1 X線で見た宇宙 4U 0614+091(LMXB) 大質量恒星 光電離プラズマ 原始星 磁気リコネクション 白色矮星 パルサー ペアープラズマ 曲率放射 中性子星連星 ブラックホール 連星 X線新星 活動銀河核 超巨大BH 連星BHの合体 X線天体とX線放射機構 • • • • • • • • • • • • • さそり座X-1 (磁場の弱い)中性子星と 低質量X線連星 低質量の恒星との連星系 (LMXB) ケンタウルス座X-3 磁場の強い中性子星と X線連星パルサー 大質量の恒星との連星系 はくちょう座X-1 ブラックホール(BH)と恒星の連星系 BH連星 U Gem (磁場の弱い)白色矮星と 矮新星 低質量の恒星の連星系 SS Cyg (〃強い) 〃 Intermediate Polar GK Per (〃強い) 〃 Polar カニ星雲 若い(1000年)超新星残骸(SNR)と単独パルサー ほ座SNR 中くらいの年齢のSNRと単独パルサー 恒星 大質量星 恒星 dMe star (フレア星) X線天体とX線放射機構(つづき) • • • • • • • • RS CVn, アルゴル 恒星連星 M87 活動的な銀河の中心にある巨大BH 活動銀河核AGN 電波銀河 NGC 4051 セイファート銀河 3C 273 クエーサー Mrk421 BL Lac かみのけ座銀河団 銀河団の強い重力に閉じ 銀河団 込められた熱いガス X線を出す天体 • • • • • • • • • 大質量恒星、フレア星、 原始星 白色矮星連星 単独パルサー 中性子星連星(LMXB, X線連星パルサー) ブラックホール連星 超新星残骸 活動銀河核 銀河団 MAXI X線を出す恒星 大質量星 (OB型) 高速の星風を多 量に出し、星風内 の衝撃波で星風ガ スを加熱してX線を 出す 太陽 通常は暗い 11年周期で活発 黒点(磁場)活動 に伴うフレア爆発 (近いので強い) Lx = 4.8 ×1033 ergs/s RS CVn 型連星 (りょうけん座RS星) G型星とK型巨星の近接連星 連星をまたぐような 巨大な磁力線があり、 しばしば巨大フレアを 起こす(太陽の可視光 光度に匹敵)。 dMe star (フレア星) dwarf (小さな) M型の 輝線を持つ星 ちかくにあっても可視光 では暗くて見えないが、 ひんぱんにフレアを起こ す星 X線連星の分類 Reig (2011) 大質量X線連星(HMXB: High-mass X-ray binaries) 中性子星と早期型伴星 (O型 or B型)で構成 伴星(5〜25M) [LMXB:〜2M] 中性子星は伴星より流れ出す星風を 降着する X線を出す天体のいろいろ • コンパクト星 (compact object) – ブラックホール、中性子星、白色矮星のように – 太陽程度の重さがありながら、小さく縮んでしまった星 – どうやってX線を出すか? • 連星系の伴星(ばんせい、companion star)から流れ出したガス を強い重力で加速、加熱、高温化。 • 単独パルサー – パルサーから吹き出すパルサー風(電子) • 超新星残骸 – 爆発の衝撃波で、電子を高エネルギーに加速 • 銀河団 – 強い重力で銀河間ガスを引き寄せて加熱。 X線連星 の 各部名称 コンパクト星連星 低質量連星系(想像図) 降着円盤 HMXB 大質量X線連星(HMXB: High-mass X-ray binaries) • Cyg X-1 中性子星と早期型伴星 (O型 or B型)で構成 伴星(5〜25M) [LMXB:〜2M] ブラックホール 普通の星 中性子星は伴星より流れ出す星風を 降着する X線連星パルサー Super Giant X線連星 Be X線連星 BeパルサーA0535の光度曲線 SMC X-1,LMC X-4,Cen X-3 単独パルサー カニパルサーのパルス波形 周期33ミリ秒 (誕生時には 17ms程度で 回っていた) 赤色:水素ガス が発する。 超新星爆発で 吹き飛ばされ た星の外層。 白色: 電子の シンクロトロン 放射。 パルサーから 放出された高 速の電子が、 星間磁場中を 円運動して出 す光。
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