2008.6.20 若者の夢を育む工学教育 (財) 日本無線協会 参与 芝浦工大 非常勤講師 都立航空高専 元校長 島田 一雄 1 お話しすること 1.衛星設計コンテスト 2.大学・大学院生による小型衛星開発 3.世界最年少の高専学生による 超小型衛星開発 4.高専教育 1.衛星設計コンテストとは 高校生から大学院生までの工学系の分野で学ぶ日本の学生 を対象にした、コンテスト形式の教育プログラム 参加者は、小型人工衛星システムあるいは宇宙ミッションを創出 し、その設計を行う。 審査員は、着想点、創意工夫、基礎的な技術知識、将来性、等々 からすぐれた作品を選考 (第1次選考)する。 審査員は、すべての作品に対して、学生の意欲継続・将来への ステップアップに向けたアドバイスを行う。 最終審査会で、学生は聴衆の前で模型を使った プレゼンテーションを行い、優秀作品を表彰する。 応募区分: 設計の部、アイディアの部、ジュニアの部(高校生) 衛星設計コンテスト 1993年開始 日本機械学会などの主催 学生の宇宙への関心・情熱 ・アイデアの部 ・設計の部 ・ジュニアの部 「もの」 一次審査:書類審査 最終審査:模型を提示しての発表会 衛星設計コンテストは衛星修業の道場だ 衛星設計の勉強 学んだ技術を宇 宙へ応用したい 設 計 衛星を設計 してみた い! アドバイス 衛星開発、利用の最前線の専門家 審査 アドバイス CANSAT レベルアップ CubeSAT H-IIA相乗り 小型衛星など 実衛星へチャレンジ 力試し 衛星設計コンテストのここがすごい! 応募者を審査・サポートしてくれる人たち • 衛星メーカ・研究開発機関の最前線の技術者 • 大学宇宙教育の最前線の教育者 • 宇宙教育支援組織の代表者 • 応募者作品を大事に育てる • コンテスト作品の打ち上げを目指して努力 過去6年間の参加校の推移 30 25 参加校数 20 大学院 大学 高専 高校 15 10 5 0 2002 2003 2004 2005 2006 2007 ※今年度は40件応募(高校が8件→15件に倍増) 衛星設計コンテストと大学衛星打ち上げの歴史 国際宇宙年(ISY) 第1回衛星設計コンテスト 1993年 鯨生態観測衛星「観太くん」入選 ~ 1995年 (第3回 初の外国人参加者) ~ 2002年 鯨生態系観測衛星「観太くん」、H-IIAロケット4号機で 打ち上げ 2003年 東京大学XI-IV、東京工業大学 CUTE-I 打ち上げ ~ 高校生を対象にしたジュニアの部新設 2005年 東京大学XI-V、東京工業大学CUTE-1.7+APD打ち上げ 2006年 日本大学SEEDS1号機打ち上げ(ロケット失敗) 2008年 東京工業大学CUTE-1.7+APD II 打ち上げ 日本大学SEEDS2号機打ち上げ これまでの代表的な作品 (応募作品は450件を超える) 第1回(1993年) 千葉工業大学 第6回 (1998年) 九州大学大学院 「月周回カメラ衛星LUNA2001の提案」 「鯨生態観測用小型衛星システム」 第9回 (2001年) 第11回 (2003年) 東北大学大学院 流星群観測衛星 LEOLEO 東京大学 赤外線位置天文観測衛星あさがお 第7回 (1999年) 東京都立航空工業高等専門学校 衛星3兄弟 第12回 (2004年) 東京工業大学大学院 偏光X線観測衛星「燕」 衛星設計コンテスト各賞一覧(第1~6回)
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