排出削減事業計画 - 国内クレジット制度

排出削減事業計画
(プログラム型排出削減事業)
排出削減事業の名称:
住宅への太陽光発電設備の導入による
CO2 削減事業
排出削減事業者名 :グリーンソーラー倶楽部
排出削減事業運営・管理者名 :株式会社エフコーポレーション
排出削減事業共同実施者名 :カーボンフリーコンサルティング株式会社
その他関連事業者名:
排出削減事業者の情報
1
排出削減事業者
事業者名
グリーンソーラー倶楽部
排出削減事業を実施する事業所
事業所名
別紙「本排出削減事業計画における典型的な削減活動に関する事業計画情報」参照
住所
別紙「本排出削減事業計画における典型的な削減活動に関する事業計画情報」参照
排出削減事業運営・管理者
事業者名
株式会社 エフコーポレーション
排出削減事業共同実施者(国内クレジット保有予定者)
排出削減事業
カーボンフリーコンサルティング株式会社
共同実施者名
1
2
プログラム型排出削減事業概要
本排出削減事業は、国内クレジット認証委員会規定4号の3で定める「プログラム型排出削減事業」
である。本プログラム型排出削減事業においてバンドリング対象となる典型的な削減活動の情報等につ
いては、別紙「本排出削減事業計画における典型的な削減活動に関する事業計画情報」に記載するもの
とする。
2.1 プログラム型排出削減事業の名称
住宅への太陽光発電設備の導入によるプログラム型排出削減事業
2.2 プログラム型排出削減事業の目的
住宅への太陽光発電設備の導入を促進することで温室効果ガスの排出削減を実現する。
2.3 温室効果ガス排出量の削減方法
住宅に太陽光発電システムを導入し、系統電力を代替することによって温室効果ガスの排出削減を行
なう。
(備考) 住宅における太陽光発電設備の導入による CO2 削減事業の概要
2
2.4 プログラム型排出削減事業の基準・方法・手続
本プログラム型排出削減事業は、認証委員会規程4号の3に従い、以下の通り実施する。
2.4.1 バンドリングの対象となる削減活動の基準
本プログラム型排出削減事業は、株式会社エフコーポレーションが運営する「グリーンソーラー倶楽
部」に入会する一般家庭(以下、
「削減活動実施者」という。)による削減活動をバンドリングするもの
である。国内クレジット認証委員会規程4号3の1.に従い、以下の基準を満たす削減活動を本事業
の対象とする。
(1)
「運営規則」第4章第2節1.に定められる排出削減事業の要件①~④及びその他委員会が定める
事項に合致するものであること。
(ⅰ)日本国内で実施される削減活動であること。
(ⅱ)追加性を有する削減活動であること。
(ⅲ)自主行動計画に参加していない者による削減活動であること。
(ⅳ)「方法論 008 太陽光発電設備の導入」に基づき削減活動が実施されること。
(ⅴ)排出削減量が年間 500t-CO2 以下である小規模な削減活動であること。
(ⅵ)事業の承認申請ならびにクレジット認証申請に関する業務、および国内クレジット収益の利
用方法について、株式会社エフコーポレーションに対して委託することに同意した削減活動
であること。
(ⅶ)本プログラム型排出削減事業について、定期的に実績確認を受けることに同意した削減活動
であること。
(2)適用する排出削減方法論、ベースライン設定及びモニタリング方法等について、削減活動全体で
体系的に整理・把握可能であるものであること。
(3)他の排出削減事業において二重登録されていないものであること。
(ⅷ)他の排出削減事業等において既に登録されている削減活動でないこと。
(ⅸ)本プログラム型排出削減事業において既に登録されている削減活動でないこと。
なお、上記(2)について、本プログラム型排出削減事業で対象とする削減活動は、その主体が「グリ
ーンソーラー倶楽部」に参加の削減活動実施者であり、対象も全て太陽光発電設備の設置状況やモニタリ
ング方法も類似しているため、削減活動全体で体系的に整理・把握可能である。従って、
(2)の事項を
満たしている。
2.4.2 プログラム型排出削減事業の運営・管理方法
認証委員会規程4号3の2.に従い、以下の方法によってプログラム型排出削減事業の運営・管理を
行うものとする。
(1)運営・管理者の設置
株式会社エフコーポレーションが運営・管理者となり、本削減事業の運営やバンドリングに参加する
削減活動実施者の管理を行う。
株式会社エフコーポレーションは削減事業者である「グリーンソーラー倶楽部」の運営主体であり、
本削減事業を適切に運営・管理できる以下の体制を備えている。
3
<事業実施に係る体制>
本プログラム型排出削減事業を実施するにあたって、
「グリーンソーラー倶楽部」運営業務全般を執行
する事務局を設置する。本事務局は削減事業の運営や削減活動実施者の管理全般を行う。また会員との
連絡窓口を設置し、実績収集時など必要に応じて会員へ連絡を行う。
(2)情報の記録・管理
本プログラム型排出削減事業に係る情報の記録・管理については、以下に示す方法で実施する。
<削減活動実施者の基本情報>
会員である削減活動実施者に関する基本情報については、入会時に収集するものとする。
事務局は、削減活動実施者より入会時に入会申込書の提出を受け、この情報に加えて、株式会社エフ
コーポレーションより、太陽光発電設備の導入に関する情報(投資額、補助金額、機種名称、電力需給
契約日、設置済みが確認出来る資料等)の提供を受け、これらの情報が記載されたデータベースを作成
し、事務局が原本およびその電子データについての管理を行う。
<実績等の情報>
各削減活動実施者の発電実績等については、定期的に実施される実績報告時に収集するものとする。
株式会社エフコーポレーションは、実績報告時期に削減活動実施者に対して発電実績等の提出を依頼
し、発電実績等の記録された電子データもしくはエネルギー表示器の写真等の提出を受ける。提出され
た資料に関しては、前述した管理業務を行う事務局が電子データ及び原本について管理を行う。
オンラインでの計測データを自動収集する削減活動については、株式会社エフコーポレーションに自
動的に実績が報告されるため、別途データの提出を受ける必要はない。この場合についても前述の管理
業務を行なう事務局が電子データの管理を行う。
実績等のモニタリング方法、運営・管理者への報告方法等については、「7.2 モニタリング対象の
QA/QC」参照。
以上の削減活動実施者から得た情報等については、国内クレジット制度終了から 2 年間、管理・保管
する。
(3)2.4.1 の基準への適合確認手順
以下の手順に従って、2.4.1 の基準(ⅰ)~(ⅸ)への適合が確認された削減活動をバンドリングする。
また、審査機関による実績確認等によって、これらの基準への不適合が認められた削減活動について速
やかに退会措置をとることとする。
1) 既に確認済みの基準
基準(ⅰ)日本国内で実施される削減活動であること
→全国の一般住宅を対象とするため日本国内で実施される削減活動であることを確認済み。
基準(ⅳ)方法論 008 に基づき削減活動やモニタリングが実施されること
→太陽光発電設備が導入されたことをもって確認済み。
2)「グリーンソーラー倶楽部」入会受付時
新たな削減活動実施者が「グリーンソーラー倶楽部」に入会しようとする際、株式会社エフコーポレ
ーションは、削減活動実施者が“「グリーンソーラー倶楽部」入会規約(以下、規約)へ同意したことを
4
もって、以下の項目を確認する。
基準(ⅲ)自主行動計画に非参加であること
→対象が一般住宅であることを確認。
基準(ⅵ)承認・認証申請やクレジットの利用方法について合意していること
→承認・認証申請、クレジットの利用方法について、運営・管理者である株式会社エフコーポ
レーションへ委託することを規約へ記載し、削減活動実施者が当該項目に同意したことにより
確認する。
基準(ⅶ)審査機関による実績確認を受けることについて合意していること
→本プログラム型排出削減事業については、定期的に審査機関による実績確認を受けることを
規約に記載し、削減活動実施者が当該項目に同意したことにより確認する。
基準(ⅷ)他の排出削減事業等において既に登録されている削減活動でないこと
→他の排出削減事業に重複登録されていないことを規約へ記載し、削減活動実施者が当該項目
に同意したことにより確認する。
また、事務局は、個々の削減活動を特定できる情報を管理し、他の排出削減事業の運営・管理者等に
確認を求められた際には、速やかに事業の照会を行うことが出来る体制を整える。
2)「グリーンソーラー倶楽部」入会資格確認時
新たな削減活動実施者が「グリーンソーラー倶楽部」に入会しようとする際、株式会社エフコーポレ
ーションは、必要な情報(導入設備機器リスト、投資金額等の関連資料、もしくはそれと同等の情報)
を収集し、以下の方法で 2.4.1 の各基準への適合を確認する。
基準(ⅱ)追加性を有する削減活動であること
→設備投資額、補助金額から投資回収年数を算定し、委員会規程第4号を踏まえ、投資回収年
数が 3 年以上であることを確認する。投資回収年数の算定方法ならびにその他追加性の確認
方法については 6.8 を参照する。
基準(ⅴ)年間削減量が 500t-CO2 である小規模な削減活動であること
→設置予定機器の発電容量にて確認する。
基準(ⅸ)本事業において既に追加されている削減活動でないこと
→事務局が確認する。
2.4.3 プログラム型排出削減事業の承認申請ならびに排出削減量の認証申請手続
認証委員会規程4号3の2.に従い、以下のとおりプログラム型排出削減事業の承認申請ならびに排
出削減量の認証申請手続を行うものとする。
(1)排出削減事業の承認申請ならびに排出削減量の認証申請は、当該排出削減事業を構成する削減
活動を行う者との合意に基づいて、運営・管理者である株式会社エフコーポレーションが行う。
(2)排出削減事業の承認申請に当たっては、運営・管理者によって実施される 2.4.2 の方法を具体
的に記載した排出削減事業計画及びバンドリングされる削減活動のうち典型的な削減活動(1
つ以上)について、審査機関による審査を受ける。
(3)排出削減量の認証申請に当たっては、審査機関による排出削減量の実績確認を定期的に受ける。
5
3
排出削減量の計画
ベースライン排出量
事業実施後排出量
(tCO2/年)
(tCO2/年)
2008 年度
0
0
0
2009 年度
57.8
0.0
57
2010 年度
132.8
0.0
132
2011 年度
261.0
0.0
261
2012 年度
440.0
0.0
440
合計
891.6
0.0
890
年
排出削減量(tCO2/年)
「グリーンソーラー倶楽部」累計会員数
2008 年度
0件
2009 年度
80 件
2010 年度
200 件
2011 年度
400 件
2012 年度
700 件
(参考)電力の炭素排出係数として全電源平均値を用いた排出削減量
ベースライン排出量
事業実施後排出量
(tCO2/年)
(tCO2/年)
2008 年度
0
0
0
2009 年度
33.2
0.0
33
2010 年度
83.2
0.0
83
2011 年度
167.9
0.0
167
2012 年度
292.0
0.0
292
合計
576.3
0.0
575
年
4
国内クレジット認証期間
事業開始日
2008 年
4月
1日
終了予定日
2013 年
3月
31 日
5
活動量・原単位
5.1 活動量・原単位
活動量・原単位は採用しない。
6
排出削減量(tCO2/年)
5.2 活動量の採用根拠
温室効果ガス排出削減量の算定
6
6.1 個別の削減活動に適用する排出削減方法論
方法論番号
008
方法論名称
太陽光発電設備の導入
6.2 選択した方法論がこのプログラム型排出削減事業における個別の削減活動に適用できる理由
本プログラム型排出削減事業に含まれる全ての削減活動について、2.4.1 に定めた基準を満たすことを
2.4.2 の手順に従って確認するため、以下のとおり、全ての適用条件を満たす。
•
全ての削減活動は、太陽光発電システムを設置するため、条件 1 を満たす。
•
全ての削減活動は、太陽光発電システムで発電した電力を電力系統からの購入電力を代替するため、
条件 2 を満たす。
•
全ての削減活動は、太陽光発電システムで発電した電力を自家消費するため、条件 3 を満たす
6.3 個別の削減活動の範囲(バウンダリー)
太陽光発電システム及び太陽光発電システムの電力を消費する施設を削減活動の範囲とする。
6.4 ベースライン排出量の算定
本プログラム型排出削減事業に参加する個別の削減活動におけるベースラインは、太陽光発電システ
ムの設置を行わずに電力系統の電力を使用し続けた場合に想定される二酸化炭素排出量である。
方法論 008 より、ベースラインエネルギー使用量、ベースライン排出量はそれぞれ以下の式で表され
る。
①ベースライン電力使用量
EL BL = EL Pj + ( EL pv − EL pv )
r
記号
定義
単位
ELBL
ベースライン電力使用量
ELPj
事業実施後の電力使用量
ELpv
太陽光発電システムの発電量
kWh/年
ELpvr
太陽光発電システムの発電力のうち電力系統に逆潮流した電力使用量
kWh/年
kWh/年
(ELPj =0 kWh)
kWh/年
②ベースライン排出量
電力に係る炭素排出係数については、排出削減方法論に定められているため、移行電源による炭素
排出係数を適用する。
7
EM BL = ELBL × CFelectricity , t ×
44
12
記号
定義
単位
EMBL
ベースライン排出量
tCO2/年
ELBL
ベースライン電力使用量
kWh/年
CFelectcity,t
購入電力の炭素排出係数(移行電源)
tC/kWh
6.5 リーケージ排出量の算定
本事業によるリーケージ排出量については、方法論 008 が規定するような温室効果ガス排出及び申請
者が主張する排出削減量の 5%を超える顕著かつ計測可能なバウンダリー外での温室効果ガス排出は特
定されない。
6.6 事業実施後排出量の算定
方法論 008 より、事業実施後排出量は以下の式に表される。
EM Pj = ELPj × CFelectricity , t ×
44
12
記号
定義
単位
EMPj
事業実施後排出量
tCO2/年
ELPj
事業実施後電力使用量
kWh/年
CFelectcity,t
購入電力の炭素排出係数(移行電源)
tC/kWh
6.7 温室効果ガス排出削減量の算定
ER = EM BL − ( EM Pj + LE )
記号
定義
単位
ER
排出削減量
tCO2/年
EMBL
ベースライン排出量
tCO2/年
EMPj
事業実施後排出量
tCO2/年
LEr
リーケージ排出量
tCO2/年
6.8
追加性に関する情報
6.8.1 基本的情報
排出削減事業の実施は、法的な要請に基づくものか?
□はい
■いいえ
■利用できる
設備更新を行わなかった場合、既存設備は継続して利用できるか?
□利用できない
注)ここでいう「法的な要請」とは、法令等の規定に基づき、設備更新等を行った結果、排出量が削減
される場合における、当該法律を指す。
8
6.8.3 投資回収に関する情報
投資回収年の算定については以下の式に従うこととし、算定に用いる電力使用料金については、社
会情勢を踏まえて定期的に設定価格を見直すものとする。
純投資額
投資回収年=
(ベースラインのコスト総額
総投資額
-
-
プロジェクト実施後のコスト総額)
補助金額
=
(ベースライン電力使用量×電力単価-(プロジェクト実施後電力使用量×電力単価+逆潮流した電力量×買取単価))
別紙「本排出削減事業計画における典型的な削減活動に関する事業計画情報」6.8.3 に記載
6.8.4 その他の障壁に関する情報
特になし
9
モニタリング方法の詳細
7
7.1 モニタリング対象
項目
ELpv
定義
太陽光発電シス
単位
kWh/年
テムの発電量
排出削減量算定時
モニタリング方法
に使用した値
初期会員の導入容
実測値
量を全体の平均値
(エネルギー表示器により計測)
記録
データ
頻度
記録方法
年
電子媒体
データ
保管
期限
制度終了
後 2 年間
とした推計値
ELpvr
NEF 資料を基にし
実測値
テムの発電量の
た推計(発電量の
(エネルギー表示器により計測、または電
うち電力系統に
50%)
力会社から発行された伝票による報告)
太陽光発電シス
kWh/年
逆潮流した電力
量
10
年
電子媒体
制度終了
後 2 年間
備考
7.3 サンプリング方法
①サンプリングの目的:
・家庭における太陽光発電設備導入を目的とする本プログラム型事業(以下、本事業)においては、プログラム参加者を 700 件と見込ん
でおり、これら全てをモニタリングの対象とすることは、実務及び経済性の両面から鑑みて、現実的ではないと考えられる。このため、
事業の実施を確実なものとするために、本事業のモニタリングにおいてはサンプリング手法を適用するものである。
②収集データ及び実測対象:
・実測の対象となるのは、プログラムに参加する各家庭における発電量及び売電量である。収集するデータは、オンライン計測が可能な
家庭であれば、運営管理者のもとにインターネット経由で集約されるデータであり、オンライン計測が不可能な家庭の場合は、モニタリ
ングパネル(累積電電力量、累積売電電力量が記されたパネル)を撮影した写真である。また、モニタリングパネルが故障または設置さ
れていない家庭については、パワーコディショナーの累積発電電力量と電力会社が発行する累積売電電力量証書(控え)により、データ
収集を行う。
③母集団の構成・リスト及びその特性:
・(母集団の構成)本事業における母集団は、実績報告対象期間内にプログラムに参加している全ての家庭である。
・
(母集団のリスト)母集団のリストは排出削減活動リストで管理され、プログラムに参加した順番に、参加者のデータを追加していく予
定である。
・
(母集団の特性)本事業においては、入会規約においてその対象を一般家庭に限定しており、更に、設備容量についても上限を定めてい
るため、各構成員の発電量のバラつきは一定の範囲に限定されている。
④適用するサンプル抽出法と当該抽出法の利用が妥当であることの合理的な説明:
・本事業においては、サンプル抽出方法として単純無作為抽出を適用する。具体的なサンプルの抽出方法は、Excel で発生させた乱数に従
い、サンプル対象を決定する。この方法で抽出を行えば、乱数に従って単純無作為にサンプルを抽出することができるため、単純無作
為抽出法として妥当であると考えられる。
11
⑤サンプル数(評価式を含む):
・本事業では抽出法として単純無作為抽出法を採用するため、サンプル数は次式で評価することができる。
n≥
N
2
⎛ CI ⎞ N − 1
+1
⎜
⎟
2
⎝ 2k ⎠ s
(式1)
・ここで、n:サンプル数
N:母数(母集団又は各階層の全排出削減事業所数等)
k:正規分布の棄却限界値(90%信頼区間の場合、1.65)
CI:標本誤差(標本誤差±10%の場合、0.2)
s2:母集団又は階層の分散の推定値(平均値を 1 として規格化した分散)
・本事業における計画値を用いて必要なサンプル数について計算を行うと、必要なサンプル数は 62 となる。
n≥
700
⎛ 0.2 ⎞ 700 − 1
+1
⎜
⎟
⎝ 2 × 1.65 ⎠ 0.25
2
= 62
N = 700
K = 1.65
CI = 0.2
s2=0.25 (分散が不明なため二項分布を想定:S=0.5)
⑥データ収集・管理・分析方法及び非標本誤差への対応方法
○データの収集
・本事業の参加者は、データ収集方法により以下の 2 つのグループに大別できる。
グループ 1:オンラインでの計測が可能なモニタリング機器が付いている家庭においては、インターネット経由で積算発電量及び売電量を把
握。
12
グループ 2:オンラインでの計測機能を持たないモニタリング機器が付いている家庭においては、モニタリングパネルを撮影した写真によって
積算発電量及び売電量を収集する。
・なお、売電量がモニタリングパネル等の計測器によって把握できない場合は、電力明細書のコピーなどを徴収し、売電量を確認する。
○データの管理・分析
・データの管理は、本プログラム型削減事業の運営管理者が、運営管理規程に従い、責任を持ってデータの管理・分析を行うこととする。
サンプリングによって選定したモニタリング対象者は、以下の発電及び売電に関する原単位を算定する。
・単位発電容量当たりの年間発電量(kWh/kW)
・単位発電容量当たりの年間売電量(kWh/kW)
○非標本誤差への対応方法
・本事業において想定される、機器の故障等により有効なデータを徴収できないといった事態が想定されるため、本事業においては、あらかじ
めサンプル数を 100 とする。
⑦実施方法(スケジュール、対応者等)
○スケジュール
・本事業においては、実績報告を定期的に実施する予定であり、サンプリングについても、実績報告のタイミングで実施する。したがって、各
報告期間におけるサンプリングの母集団は、報告期間内にプログラムに参加している全ての家庭となる。
○サンプルの抽出手順
・実際の抽出に際しては、まず各回の実績報告の対象となる母集団を確定し、確定した母集団のリストの中から上述④の方法にしたがって単純
無作為にサンプル対象を決定するものとする。
○プログラム全体での推計
13
・異常値の取扱い
機器やモニタリング装置の故障などの影響により計測値が異常値となった場合(太陽光発電量が 0 のケースなど)は、計測結果を平均
値に反映せず、除外するなど適切な処理を実施することとする。
・プログラム全体での発電量/売電量の推計
計測した「単位発電容量当たりの年間発電量(kWh/kW)」と「単位発電容量当たりの年間売電量(kWh/kW)」のサンプル平均を母集
団の平均値として、プログラム全体での年間太陽光発電量及び年間売電量を推計する。
プログラム全体での年間太陽光発電量
=
単位発電容量当たりの年間発電量のサンプル平均(kWh/kW)
×プログラム全体での太陽光発電容量(kW、※1)
×太陽光発電設備の平均年間稼動日数(日、※2)/365(日)
プログラム全体での年間売電量
=
単位発電容量当たりの年間売電量のサンプル平均(kWh/kW)
×プログラム全体での太陽光発電容量(kW、※1)
×太陽光発電設備の平均年間稼動日数(日、※2)/365(日)
(※1)モニタリング対象期間の期末における総発電容量
(※2)モニタリング対象期間における平均年間稼動日数(モニタリング対象期間内に導入された設備を考慮して算定)
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