円筒ボンド磁石の 背圧付加押出し加工 極限成形システム研究室 藤沢 侑哉 ネオジムボンド磁石の問題点 モータの性能向上 熱硬化処理 磁石の強度向上 粉末が整列 磁石の耐久性向上 モータ寿命向上 単純圧粉 ボンド剤 結合 空隙により強度低下 粉末を流動させる成形 粉末を流動 単純圧粉に比べ 脆性材 背圧 背圧付加押出し 目的 空隙減少 強度40%向上 円筒形状へ展開 モータに用いられる円筒形状のボンド磁石成形、結合力の向上 円筒ボンド磁石の 背圧付加押出し加工 1.背圧付加押出しによる円筒ボンド磁 石の成形方法 2.円筒ボンド磁石の高強度圧粉成形 結果 円筒ボンド磁石における単純圧粉および 背圧付加押出し成形方法と磁性粉末 14 6 サ ー メ ッ ト ダ イ ス 14 10 上パンチ F セ ン タ 圧粉体 ピ ン F2 段差形状 Fa (b) 背圧付加押出し 500μm 磁性粉末 スリーブ F1 下パンチ 下パンチ (a) 単純圧粉 押出し比0.5 粉末材料 Nd-Fe-B磁性粉末 ボンド量 0.5wt% (約4vol%) ボンド剤種類 エポキシ系 平均粒径 200μm 真密度 7.5g/cm3 背圧付加押出し圧粉体成形方法 F1 締 め リ ン グ = 一定 V =V一定 ス リ ー ブ 固 定 (Ⅰ) ダイス締め付け F2 材料流動 Fa Fa Fa =一定 (a) 単純圧粉 (b) 材料流動 (c) 成形終了 (Ⅱ) 背圧付加押出し 製品 (Ⅲ) ダイス緩めおよび抜出し (Ⅳ) 熱硬化処理 円筒ボンド磁石の 背圧付加押出し加工 1.背圧付加押出しによる円筒ボンド磁 石の成形方法 2.円筒ボンド磁石の高強度圧粉成形 結果 単純圧粉および背圧付加押出し による円筒圧粉体 粉末未充満 5mm 材料流動時 (a) 単純圧粉, 成形面圧 p = 1.0 GPa (b) 背圧付加, 成形面圧 p = 1.4 GPa トリミング トリミング 4g 3g スリーブ段付き部 粉末不足 各成形法における磁性粉末割合と 成形面圧の関係 磁性粉末割合 [%] 背圧付加押出しに おける密度低下 F2 クラック発生 100 単純圧粉 90 背圧付加押出し 80 Fa 上下パンチによる 圧力により圧粉 70 60 50 粉末流動による 圧力のみで圧粉 0 0.4 0.8 1.2 成形面圧 p [GPa] 1.6 各成形方法における圧環試験による 成形面圧と圧環強度の関係 F L e 圧環強度 K [MPa] 𝐹(𝐷 − 𝑒) 𝐾= 𝐿𝑒 2 JISZ2507 30 圧環強度 K [MPa] D 25 約30% 20 15 単純圧粉 背圧付加押出し 10 5 0 0.4 0.8 1.2 成形面圧 p [GPa] 1.6 各成形方法における 圧粉体断面 5 mm 100 μm (a) 単純圧粉 成形面圧 p = 1 GPa (b) 背圧付加押出し 成形面圧 p = 0.6 GPa 結言 1. 単純圧粉と背圧付加押出しで比較すると,背圧付加 押出しにおいて圧環強度が約30%向上した. 2. 背圧付加押出しにおいて,磁性粉末割合が単純圧 粉と比べ低下した.
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