海田 辰将

徳山高専
地域支援シーズ集
地域支援可能シーズのタイトル:
老朽化した鋼構造物のメンテナンス(調査・診断・劣化予測・性能回復等)
(ふりがな)
氏 名
職 名
E-mail
kaita
海田 辰将
電話番号
0834-29-6331
FAX 番号
0834-29-6331
准教授
学位・資格
博士(工学) (広島大学)
かい た
所属学会・協会
たつまさ
(社)土木学会、 (社)日本鋼構造協会
地域支援可能シーズの名称および概要
1)腐食した鋼構造物の調査・点検※写真 -1
橋梁や道路附属物の支柱(照明柱、標識柱など)といった鋼構造物の腐食にともなう損傷を調査します。どこを、
どうやって、どれくらいの精度で測れば良いのかといった、実務を遂行する立場に立って研究を進めています。
アセットマネジメントや LCC 評価の観点から損傷に対して総合的にアプローチします。
2)腐食部材の強度推定(強度試験・FEM 解析)および診断※写真 -2、図 -1
実際の腐食部材を用いた強度試験や、汎用構造解析コードを用いた構造解析を行います。腐食部材の強度を推
定して腐食による強度低下を明らかにするとともに、凹凸を有する鋼表面に対する補修・補強工法の効果を定量
的に把握し、補修・補強に関する技術提案や性能回復設計のサポートを行います。
3)鋼構造物の耐久性向上に関する技術(高機能鋼材・防食・下地処理など)※写真 -3
構造物が置かれている環境に応じて鋼部材の腐食損傷を軽減するための技術および施工の合理化に関する実験
や測定を行います。耐候性鋼材の水切れをわずかな工夫で改善できないか?塗装塗り替え作業を合理化できない
か? etc…。過去に劣化促進試験や曝露試験を実施しています。
写真 -1 鋼橋の腐食調査・点検
写真 -2 腐食鋼板の引張試験
図 -1 腐食鋼板の座屈強度解析
写真 -3 耐候性鋼板の濡れ時間測定
適用実績
① 保護性錆を有する鋼表面の水切れに着目した耐候性橋梁の構造詳細に関する実験的検討
支援先:宇部興産機械株式会社、2011- 現在(主担当)
概 要:耐候性部材における雨水などの滞水を防ぎ、かつより乾湿を繰り返しやすい構造詳細を提案します。
方 法:構造的な工夫を施した鋼板表面の電気抵抗やキャプチャ画像から「乾きやすさ」を測定します。
② 周南市内の歴史的鋼橋に関する長寿命化のための修繕計画(仮)
支援先:周南市役所建設部道路課、2014- 現在(主担当)
概 要:約 100 年経過した鋼橋について、安全かつローコストで供用していくための技術的な助言をします。
方 法:各種調査(寸法、歴史、補修歴、損傷状況など)を実施し、補修方法の提案、耐荷力解析などを行
います。
提供可能な設備・機器・解析ソフト・教材・ビデオ・PPT 等の名称・型番(メーカー)及び概要
汎用構造解析コード LUSAS(RCCM)
【学科設備】2000kN 万能載荷試験機(島津製作所)
高精度 2 次元レーザ変位計 LJ-G200(KEYENCE)
【学科設備】小型卓上試験機(東京試験機)
マルチ入力データ収集システム NR-500 一式(KEYENCE) Hp xw8400 Workstation × 2 (hp)
超音波厚さ計 MMX-6(Dakota Ultrasonics、USA)
電磁誘導式膜厚計(SANKO SWT-8000Ⅱ)
※ その他の学科設備・機器についてはお問い合わせください。
Tokuyama Kosen-SEEDS
― 58 ―