仕様書 1 委託業務 電子媒体により提供する名古屋市職員共済組合(以下「組合」という。)の 診療報酬明細書(以下「レセプト」という。)の電子データ(以下「データ」 という。)に基づき行う、レセプト内容点検業務を委託する。 2 対象レセプトデータ 受託者は、毎月社会保険診療報酬支払基金(以下「基金」という。)が決定 した平成 27 年 1 月から 12 月までのレセプトデータおよび再審査結果レセプト の全レセプトについて、ロジック点検等の方法により単月点検・突合点検・縦 覧点検を行う。 ○対象レセプト見込件数 ① 医科レセプト(入院及び外来) 約 28,500 枚/月 ② 歯科レセプト(入院及び外来) 約 7,500 枚/月 ③ 調剤レセプト 約 14,000 枚/月 ④ 計 約 50,000 枚/月 3 レセプトデータの引渡・管理方法 組合から受託者へのレセプトデータの引渡は、情報保護措置を講じた運送業 者により行う。その費用は、受取人払いにより受託者が負担する。レセプトデ ータを保存した電子媒体、紙媒体のレセプトの管理にあたっては、鍵付きのケ ース等に入れるなどして十分に安全に配慮すること。受託者から組合への電子 媒体等の運送にあたっては、情報保護措置を講じた運送業者に委託し行うこと。 その費用については受託者が負担することとする。運送方法の詳細については、 双方で協議するものとする。 4 業務内容 組合から電子媒体で受け取るレセプトデータ (再審査後、再々審査後の紙 レセプトも含む。) について点数表の解釈に添って、点検業務及び付随業務 を行う。 ① レセプト点検 単月点検・縦覧点検・突合点検を実施すること。電子レセプトについて はシステムによるロジック点検、紙レセプトについては画像目視点検で 行うこと。参考図書等点検に必要な用品は、受託者において用意するこ と。 ② 再審査付箋の作成、参考レセプトの添付 レセプトの点検の結果、再審査申出(再々審査申出を含む。以下同じ。) を行う。レセプトについて、レセプトの原本印刷および再審査申出用の 再審査付箋を作成し、当該レセプトへのホッチキス留めを行うとともに、 必要に応じ参考レセプト等を添付する。 ③ 再審査申出レセプト等の提出 受託者は、再審査申出を行うレセプトについては、点検月の翌月に組合 に提出するものとする。点検したレセプト及び再審査申出を行うレセプ トの枚数等の必要項目を集計した報告書を添付すること。 ④ 海外療養費給付額算定 組合依頼の海外療養費に関して給付すべき額を、年 10 件まで算定する。 5 委託期間 平成 27 年 4 月 1 日から平成 28 年 3 月 31 日まで。 6 委託料の支払金額及び方法 原則月毎の出来高払いとする。ただし委託期間終了後の支払いについては、 平成 28 年 6 月、平成 28 年 9 月、平成 28 年 12 月に支払うこととし、以後の 支払いを免除されることとする。 支払額は、組合が基金に対し受託者の点検業務分の過誤調整依頼を行った 金額のうち、最終的に過誤として調整された額に契約により決定した割合を 乗じ、取引に係る消費税及び地方消費税を加えた額とする。組合の支払内訳 を受託者が確認した後、支払うものとする。なお、最終的に過誤として調整 された額は、次のものとする。 ① 当月査定された査定額 ② 指摘レセプトのうち全額調整(返戻)されたレセプトの額と再度医療機関 から再請求されたレセプトとの差額 ③ 過去において再審査請求で全額調整(返戻)されたが、基金からの再審査等 結果通知書により組合が結果確認後 12 カ月たっても医療機関から再請 求されなかったレセプトの全額 7 契約の条件 (1) 受託者は受託業務について、組合の了承無くして第三者に委託または請け 負わせてはならない。 (2) 受託者は、業務及び保管場所の業務要員の立ち入りについて十分管理する こと。 (3) 組合は、随時立入り検査または報告を求めることができるものとする。 (4) 別添「情報取扱注意項目」を遵守し、適正に業務を遂行すること。 (5) 仕様書に定める相応の成果物が納品されないと組合が判断した場合は、委 託期間中であっても契約を解除することができるものとする。 情報取扱注意項目 (基本事項) 第1 この契約による業務(以下「本件業務」という。)の委託を受けた者(以下「乙」 という。)は、本件業務を履行するに当たり、情報保護の重要性を認識し、情報の適正 な保護及び管理のために必要な措置を講じるとともに、個人の権利利益を侵害すること のないようにしなければならない。 (関係法令等の遵守) 第2 乙は、本件業務の履行に当たり、名古屋市職員共済組合情報保護規程(平成 17 年名 古屋市職員共済組合規程第 2 号。以下「情報保護規程」という。)、名古屋市職員共済 組合個人情報保護規程(平成 17 年名古屋市職員共済組合規程第7号。以下「個人情報保 護規程」という。)その他関係法令を遵守しなければならない。 (第三者への提供及び目的外使用の禁止) 第3 乙及び本件業務に従事している者又は従事していた者は、当該業務に関して知り得 た名古屋市職員共済組合(以下「甲」という。)から取得した情報及び委託の趣旨に 基づき共済組合関係者等から取得した情報(これらを加工したものを含み、契約の趣 旨に基づき甲に提供される予定のものに限る。以下「取得情報」という。)を正当な 理由なく第三者に知らせ、又は当該業務の目的外に使用してはならない。 2 前項の規定は、契約の終了(契約を解除した場合も含む。以下同じ。)後において も同様とする。 (情報の授受) 第4 取得情報並びに取得情報が記載された資料及び成果物(甲の指示又は許可を受けて これらを複写し、又は複製したものを含む。以下同じ。)の授受は、すべて甲の指名 する職員と乙の指名する者との間において行うものとする。 (情報の保管・搬送時の注意・義務等) 第5 乙は、取得情報が記録された資料及び成果物の保管及び搬送に当たっては、取得情 報が漏えい、滅失又はき損されないよう、必要な措置を講じなければならない。 (個人情報の取扱いに関する特則) 第6 乙は、本件業務の履行のために、個人情報(個人情報保護規程第 2 条第 1 号に規定 する個人情報をいう。以下同じ。)を収集するときは、当該業務の履行に必要な範囲 内で、適法かつ公正な手段により収集しなければならない。 2 乙は、取得情報に含まれる個人情報については、何人にも開示してはならない。 (複写及び複製の禁止) 第7 乙は、甲から指示又は許可された場合を除き、取得情報が記録された資料及び成果 物を複写し、又は複製してはならない。 (再委託の禁止又は制限) 第8 乙は、甲の承認を得た場合を除き、本件業務を第三者に委託してはならない。 2 乙は、本件業務を第三者に委託する場合は、取得情報の取扱いに関し、この契約に おいて乙が課せられている事項と同一の事項を当該第三者に遵守させなければならな い。 (報告等) 第9 乙は、この情報取扱注意項目に違反する事故が生じ、又は生ずるおそれがあること を知ったときは、直ちに甲に報告し、甲の指示に従わなければならない。 2 乙は、甲から報告を求められたとき又は甲が乙の取得情報の取扱いについて調査を行 うときは、誠実に対応しなければならない。 (情報の返却・廃棄) 第 10 乙は、甲の承認を得た場合を除き、取得情報が記録された資料のうち甲から取得し たものを業務終了後、組合が指定した日までに返却しなければならない。 2 乙は、取得情報が記録された資料のうち甲に返却する資料以外のものを、切断、溶解、 消磁その他の復元不可能な方法によってこの契約の終了までに処分しなければならな い。ただし、甲の承認を得た場合はこの限りではない。 (従事者の教育) 第 11 乙は、本件業務に従事している者に対し、情報保護規程及び個人情報保護規程等を 周知するなど、情報の保護に関し十分な教育を行わなければならない。 (契約解除及び損害賠償等) 第 12 甲は、乙が情報取扱注意項目に違反していると認めたときは、契約の解除及び損害 賠償の請求をすることができる。 2 前項に定める損害賠償の請求は、契約の終了後においても適用するものとする。
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