1章 Tebisの2軸加工

2軸トレーニングマニュアル
第 1 章.Tebis の 2 軸加工
2012 年 4 月 1 日 第 1 版作成
2012 年 9 月 3 日 改訂
(対応バージョン
2013 年 6 月 12 日 改訂
(対応バージョン
2013 年 6 月 27 日 改訂
(対応バージョン
Tebis V3.5 R4 SP1)
Tebis V3.5 R5)
Tebis V3.5 R5)
2013 年 7 月 9 日 改訂
2014 年 2 月 26 日 改訂
Tebis V3.5 R5)
Tebis V3.5 R6)
(対応バージョン
(対応バージョン
発行所
丸紅情報システムズ株式会社
製造ソリューション事業本部
計測製造ソリューション技術部
技術三課☎0120-41-4069(フリーダイヤル)
©Copyright 2015 丸紅情報システムズ株式会社
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第 1 章.Tebis の 2 軸加工
1章
Tebis の2軸加工
1. Tebis の 2 軸加工の特徴
page 1~19
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第 1 章.Tebis の 2 軸加工
1. Tebis の 2 軸加工の特徴
Tebis の 2 軸加工では、穴加工やポケットを含む形状部加工など、加工属性や JOB MANAGER を活
用し半自動でデータ作成を行う事が可能です。以下にコマンド群を説明します。
1-1. Tebis の 2 軸加工アイコン群について
2 軸加工アイコン群はモジュールの切り替えによって使用できます。
2 軸モジュール
また、Tebis の 2 軸加工用コマンドは 3 つのグループに分けることができます。
1. 2 軸穴加工コマンド
2. 2 軸形状加工コマンド
3. 2 軸 NCSET・フィーチャー加工コマンド
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第 1 章.Tebis の 2 軸加工
1-2.
2 軸加工コマンドの使い分け
加工モデルの部位ごとにコマンドを使い分けます。
1. 穴加工コマンド
各種穴加工のツールパスを作成します。
タップ穴加工(MTAP)
2. 形状加工コマンド
各種形状加工のツールパスを作成します。
3. NCSET・フィーチャー加工コマンド
平面加工(MPLAN)
5 面の一括穴加工(MFEAT)
加工工程の登録(NCSET)や加工属性
(フィーチャー)により、複数工程のツール
パスを 1 度に自動作成します。
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第 1 章.Tebis の 2 軸加工
1-3.
NC フロー1(個別加工コマンド使用)
1. 製品モデルの入力
2. 加工方法の選択
3. 加工パラメータの設定
※ 全ての加工コマンドで同じフォームが表示されます
4. ツールパス計算
5. ツールパス完成(干渉チェック、シュミレーション)
6. NC データ出力
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第 1 章.Tebis の 2 軸加工
1. 形状モデルの入力
【FILE】-【LOAD】から、nc_flow.cad を選択し、ファイルを立ち上げます。
【GET】-【IGES】から、nc_flow.igs を選択し、形状モデルを取り込みます。
取り込んだ形状モデルを【01 model】レイヤーに移動します。
2. 加工方法の選択
【NCBASE】モジュール -【NCJOB】を選択します。
JOB MANAGER を開き、新規作成アイコン
を選択、またはマウス右クリック後【New】を
選択し、
【Nc2axJob】-【MPlan】を選択します。
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第 1 章.Tebis の 2 軸加工
加工工程名を【mensaku 1】に変更し、格納レイヤーを【11 D80R0】に設定します。
3. 加工パラメータの設定
【TOOL】メニューから工具【D80L117】を選択します。
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第 1 章.Tebis の 2 軸加工
【ENTITIES】メニューを開き、
【Planar surface】-【Elements】にて上面 3 面を選択します。
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第 1 章.Tebis の 2 軸加工
【STRATEGY】メニューを開き、
【Axis parallel】を選択します。
【MACRO】メニューを開き、
【PB】
・
【PE】内の【Pos】から【Z-val.】を選択し、【Z-val.】を
200 に設定します。
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第 1 章.Tebis の 2 軸加工
4. ツールパス計算
演算開始アイコン
を選択し、
【AUTO】で計算を開始します。
5. ツールパス完成(シュミレーション)
シミュレーションで動きを確認します。
【SAVE】を選択し、NCJOB に保存します。
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第 1 章.Tebis の 2 軸加工
6. NC データ出力
【mensaku 1】を選択し、NC 出力アイコン
にて NC データを作成します。
ポストファイルの選択
マガジンの選択
加工指示書の作成
File
NC データ名
Program
プログラム番号
File 名を test にして OK を選択します。
Tebis_work フォルダに nc_flow-001.nc が出来ますので、メモ帳等で開き確認します。
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第 1 章.Tebis の 2 軸加工
1-4.
NC フロー2(MSet コマンド使用)
NCSET(加工工程グループ)を用いることで複数工程のツールパスを一括作成できます。
NCSET とは:
複数の加工工程をグループ化したフォーマットであり、グループ化した加工工程のツールパスを一括
で作成できます。
また、毎回変更を必要としないパラメータを固定化することで、ツールパス作成の簡易化や選択ミス
の防止が図れ、後述の FEATURE(形状属性)と組み合わせることにより半自動でツールパス作成
することも可能です。
NCSET 例
タップ穴加工工程
センター穴加工
下穴加工
タップ加工
面加工工程
側面加工
底面加工
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第 1 章.Tebis の 2 軸加工
1. 形状モデルの入力
【FILE】-【LOAD】から、NC2AX.cad を選択し、ファイルを立ち上げます。
2. MSet 新規作成
JOB MANAGER を開き、新規作成アイコン
を選択、またはマウス右クリック後【New】を
選択し、【Nc2axJob】-【MSet】を選択します。
加工工程名を【mensaku 2】に変更し、格納レイヤーを【2AX train/Flow 2/MENSAKU】に設定
します。
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第 1 章.Tebis の 2 軸加工
3. NCSET の選択
NCSET アイコンを選択し、使用する【Mensaku】を選択。
4. パラメータ入力
VARIABLES アイコンを選択し、【Element_FlankSurfaces】に Flank 注記のある面
【Element_PlanarSurfaces】に PlanarSurface 注記のある面を選択、Macro_ZValue=250 とする。
Flank
PlanarSurfac
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第 1 章.Tebis の 2 軸加工
5. ツールパス計算
演算開始アイコン
を選択し、
【AUTO】で計算を開始します。
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第 1 章.Tebis の 2 軸加工
1-5.
NC フロー3 (MFEAT コマンド使用)
前述の NCSET(加工工程グループ)と FEATURE(形状属性)を組み合わせることにより、パラメー
タ入力を最小限に抑えた半自動ツールパス作成が行えます。
FEATURE とは:
定型穴や定型ポケットの加工形状の寸法・仕様等を属性化したものです。
加工形状属性を定義することにより、CAD 形状を変更することなく加工に必要な情報が得られます。
FEATURE 例
タップ穴形状
矩形ポケット形状
定義可能な情報例
定型穴
種類:単純穴、タップ穴、リーマ穴、止まり穴、貫通穴、
径、深さ、段数、向き、テーパー角、面取りの有無、etc
定型ポケット
種類:円筒形ポケット、スロット形状ポケット、矩形ポケット、底面の有無、
長さ、深さ、幅、向き、テーパー角、面取りの有無、etc
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第 1 章.Tebis の 2 軸加工
1. FEATURE の割り当て
アクティブレイヤーを【2AX train/Flow 3/FEAT SCAN】に設定し、
【FEATURE】モジュール 【SCAN】を選択します。
【Elements】にて【Part】レイヤーのモデルを選択し、
【NEXT】を選択します。
【AUTO】を選択し、登録されている FEATURE から自動割り当てを行います。
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第 1 章.Tebis の 2 軸加工
2. FEATURE のソーティング
【FEATURE】モジュール-【SORT】を選択し、割り当てた FEATURE を選択して確定します。
自動的にフィルター、レイヤーがソーティングされます。
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第 1 章.Tebis の 2 軸加工
3. MFEAT 新規作成
JOB MANAGER を開き、新規作成アイコン
を選択、またはマウス右クリック後【New】を
選択し、
【Nc2axJob】-【MFeat】を選択します。
加工工程名を【MFEAT】に変更し、格納レイヤーを【2AX train/Flow 3/MFEAT】に設定します。
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第 1 章.Tebis の 2 軸加工
4. パラメータ入力
図形選択アイコンを選択し、加工対象 FEATURE、干渉面を選択します。
今回は 5 面方向からのツールパスを作成するために、Z プラス方向を除いた FEATURE を加工対象
FEATURE として選択し、干渉面は Part レイヤーのモデルを選択します。
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第 1 章.Tebis の 2 軸加工
5. ツールパス計算
演算開始アイコン
を選択し、
【AUTO】で計算を開始します。
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