平成27年度 東京都立江東特別支援学校 学校経営計画

平成27年度 東京都立江東特別支援学校 学校経営計画
学校長
早川智博
はじめに
障害者の権利に関する条約が批准され「インクルーシブ教育システムの構築」を目指すととも
に、東京都特別支援計画第三次実施計画の理念「発達障害を含む障害のある幼児・児童・生徒の
一人一人の能力を最大限に伸長するため、乳児期から学校卒業後までを見通した多様な教育を展
開し、社会的自立を図ることのできる力や地域の一員として生きていける力を培い、共生社会の
実現に寄与する」ことに基づき、教職員の専門性を向上させ、多様化する生徒の実態に応じた教
育内容を充実するともに地域のセンター校として障害のある児童・生徒に対して支援をしていく。
Ⅰ 目指す学校
「子ども一人一人が人間性豊かに成長し地域で生きる力を育成する学校」
○ 児童・生徒の可能性を最大限に伸ばし、質の高い教育を実践する。
○ 保護者、地域、関係諸機関との連携を図り、地域で生きる学校づくりを進める。
本校は、待たれていた江東地区第二養護学校(仮称)の工事が進み、平成28年度に小学部・
中学部の分離に向けて着実に高等部の特別支援学校として一歩を踏み出す。今年度開設準備室が
開設されるに伴い、小学部・中学部の分離を念頭に置いた指導体制や分掌組織の検討を進め、人
材育成を柱にした引き継ぎと移転に伴うスムーズな移行を達成していく。
これを機に小学部・中学部・高等部が一貫して取り組んできた特色ある教育活動を再構築する。
キャリア発達の支援を教育活動の柱に据え、東京都立特別支援学校知的障害教育外部専門員事業
(昨年度までの知的障害特別支援学校教育支援員事業3年目にあたる。以下、外部専門員)と関
連させ、授業改善や新たな教育活動を進め、個人や組織をテーマにした専門性の向上やシステム
の構築を追及する。また、「安全なる学校」として「東日本大震災」の教訓を踏まえ総合防災対
策計画をより実践的なものに見直し、実効性の高い危機管理体制を整備していく。また、5つの
トライにより「チーム江東」による学びの場の創出と小・中・高一貫校として保護者及び地域・
社会の期待に応えられる学校を目指していく。
<学校教育目標>
・健康な身体と明るく豊かな心を育てる。
・自分のことは自分でできる力を育てる。
・まわりのことに興味・関心をもち学習する力を育てる。
・集団生活に意欲的に参加し、自ら行動できる力を育てる。
・意欲的に働く力や社会生活で自立する力を育てる。
学校教育目標の達成を目指し、学校組織の各部署間の連携が円滑に図られ、双方向のよりよい人
間関係を築くため、教職員が、「チーム江東」(フットワーク、チームワーク、ネットワーク)
をスローガンとして「人権意識の涵養」と「チーム江東の進化」に積極的に参画する。
(1)安全で清潔な学校
(2)教職員は高い専門性を持ち、児童・生徒一人一人の課題に応じた支援ができる学校
(3)保護者や地域の関係機関と連携した学校
(4)特別支援教育のセンター校として役割を果たす学校
(5)地域に開かれ、地域に貢献する学校
Ⅱ 中期的目標と方策
(1)自立と社会参加を目指した教育の充実
(2)教員の専門性の向上、外部専門員との協働によるチームワーク・ネットワークづくり
(3)心と体の健康づくりの推進、都民のスポーツ振興・健康増進の支援
(4)生涯を見通した教育の推進、ICT機器の活用等長期的な視野に立った教育環境の整備
(5)保護者や関係機関と連携及び地域のセンター校として機能の充実
(6)経営企画室の学校経営参画力の向上
(7)小・中学部の分離と高等部単独校に向けた開設準備室との連携
Ⅲ 今年度取り組み目標と方策(大いなる挑戦5つのトライ)
(1)システムの構築
○チーム江東の推進。安全・安心なる学校。迅速性・安全性。校務分掌間の引き継ぎ。TAIM
Sを有効活用した連携。事前提案。
(2)当事者意識の熟成
○「チーム江東」の進化。主幹教諭―主任教諭OJTとして主任教諭連絡会等。主任教諭―教諭OJT
としてチームワークによる学び・気づきの場の創出、環境づくり。双方向性。
(3)やる気のあるリーダー
○実効性の高い危機管理体制を実現するため、個のつながりである「チーム江東(チームワーク)」
を推進する。一人一人「フットワーク」に努め、「迅速性」と「安全性」を確実な段階に引き上
げる。校務分掌等の位置付け・役割の明確化。「見える化」「適材適所」「達成感」。
(4)教育課程のデザイン~授業を創る
○江東特別支援学校ならではの教育課程を創造していく。25年度外部専門家(教育支援員)事
業を開始し研究3年目、27年度は研究指定「都立特別支援学校における『学校生活支援ファイ
ル』(仮称)の作成と活用に関する実践的研究事業」を受け研究継続2年目にあたる。外部専門
員と協働した児童・生徒理解や保護者・本人に丁寧に説明する力を育成する。
(5)支援会議等で、学ぶ力を伸ばす
○支援会議や主任教諭連絡会や日常のOJT等を通し、関わる目の前の児童・生徒について広く深く
知り説明する力をつける。チーム江東として引継ぎや継続性、役割の明確化により、組織の能力
(体力)の向上を図る。指定研究推進委員会(仮称)メンバーを中心に支援会議のファシリテー
ター役を優先的に経験させ、計画的に専門層を育成する。
週ごとの指導計画、PTA 運営委員会報告、及び、学年主任会等の機会を通して、学校経営計
画や校長の指示伝達内容等について双方向の参加型の学びの場を創出する。
<教育活動の目標と方策>
○ 平成28年度4月の江東地区第二養護学校(仮称)の開校に向けて、小学部・中学部の分離と高等
部単独校としての教育課程編成、施設使用、改築工事への具体的な取り組みを進める。
★ 学習指導 専門性の向上と授業の充実
1 授業自己チェックシートの活用による授業力の向上、研究授業一人1回 研究授業時とそ
の後授業で作成 <図書研究部>
2 読書活動の充実 読書週間の設定4月20日から4月24日(読書の日4月23日)<図
書研究部>
3 わかる授業を実践するため、発達段階に応じた教材・教具の開発及び共有化を進める。
また、外部で研修した内容を教育実践の中で実践する。
外部専門員との協働による教材・教具の開発、共有化及び公開。(新規教材開発一人1点
以上、全国公開研究会での展示) <図書研究部>
4 ICT機器(タブレット端末)を活用した教材の研究 各学年1個以上 研修会1回<ICT
推進部>
5 落ち着ける学習環境の設定とわかりやすい授業のための環境設定をする。音への配慮や目
からの刺激を少なすることと、授業の見通しがもてる学習環境の設定 <全教員>
6 教育課程・年間指導計画・週ごとの指導計画と個別指導計画の関連づけを明確にする。個
別指導計画は、指導の手だてを具体的に示し目標の達成率を高める。個別指導計画作成ガ
イドライン活用 <全員>
7 小・中学部教員は、年2回を目途に外部専門員と協働して専門性を向上させる取り組みを
行う。知的障害及び自閉症の教育課程に沿って、生活単元学習の指導を充実させる。 ,
<教務部>
8 個別指導計画の内容充実のため、書式の検討。観点別評価を取り入れた個別指導計画の検
討<教務部>
★ 生活指導 安全・安心な教育環境と規範意識の充実
9 人権意識の涵養。体罰の根絶、及びいじめ問題の対応の迅速性を図る。
体罰根絶に向けた学校運営連絡協議会の活用。学校評価アンケート共通項目の設定。
学校サポートチームの設置。<生活指導部 学校いじめ対策委員会>
10 「学校保健安全計画」に基づき、関係部署と連携し、心と体の健康づくりを推進する。支
援会議10回以上<学校保健委員会>
11 児童・生徒及び保護者に対して食育相談を実施し、健康増進を図る。食育相談に際しては
必要に応じ学校医との連携を図る。 食育相談 随時 10回<栄養士>
12 感染症対策を進める。 学校保健委員会3回 <学校保健委員会>
13 部活動の振興を図る。<生活指導部>
特別支援学校における地域との連携による部活動振興事業の継続
オリンピック推進事業(スポーツ教育推進校の継続)(申請)<体育科、生活指導部>
14 人権を尊重した教育を推進する。
臨床発達心理士、臨床心理士等(外部専門員)との協働による命を大切にする指導・いじ
めを防止する指導・心のケア。体罰の根絶、及びいじめ問題の対応の全校的組織的な取り
組み。言葉遣い・挨拶・態度等。 教職員の社会性の向上、預かった個人情報の適切な管理。
通年 人権研修会1回<人権教育主任>
15 校舎内外の美化及び震災対策も含めた安全管理に努め、児童・生徒が安全で快適な学校生
活が送れるようにする。校内安全点検月1回<生活指導>
16 アレルギー対応について、アレルギー対応訓練、エピペン使用方法研修を実施する。1回
<保健給食部>
★ 自立・社会参加を捉えたキャリア教育の充実
17 小・中・高等部で一貫したキャリア発達の支援や外部専門員事業を推進する。研修会2回
<進路指導部>
18 企業就労率40%以上、1年後の継続率90%以上 江東個別進路計画作成による指導の充
実 <進路指導部>
19 キャリア発達の支援を充実し、社会自立の力を育成する。
外部専門員と協働した児童・生徒指導の充実。
外部専門員と協働した作業学習の研究。
高等部作業学習における委託作業の継続。
20 関係機関と連携して新たな職場開拓を進める。希望進路の完全実現。新規職場開拓10件
以上 <進路指導部>
21 「生活に役立つ4つの力」の育成「あいさつの力。一人通学の力。掃除の力。役割の力」
「日本一 笑顔のあいさつ 江東校」校内あいさつ検定50名実施 「生活に役立つ4
つの力」各教室表示 ビルメンテメンテナンス協会による清掃講習受講
22 進路情報の発信 学校評価を受けての改善 進路便り10回発行<進路指導部>
★ 全校的な専門性の向上
23 専門性向上のため専門性自己チェックシートを年2回(6月、12月)活用し、専門性の
向上を確認する。<管理職>
24 教員の専門性向上のため支援会議や校内研修を充実する。特に自閉症の教育や教育課程の
類型化の基礎としてアセスメントの知識や見立てより指導プログラムを立て説明する力を
向上させる。 授業は外部専門員との協働(ギャラリー参加含む)を通して一人1回以上実
施 <図書研究部>
25 認定講習により免許状取得の向上を図る。 免許状未所有者受講率100% <副校長>
26 全国公開研究会の実施 平成28年1月15日(金)実施予定 <図書研究部>
「都立特別支援学校における『学校生活支援ファイル』
(仮称)の作成と活用に関する実践的
研究事業」 参加者 100 名<図書研究部>
★ つながりを大切にした特別支援教育の推進
27 保護者と学校の相互理解を深めるために授業参観日を設定する。 5回<教務部>
28 保護者及び医療・福祉・労働等及び関係諸機関との連携を密にし、学校生活支援ファイル
(仮称)の改善・充実を図るとともに実践の中で活用する。 全員作成と指定研究<指定研
究推進委員会>
29 小・中・高等部にそれぞれに特別支援コーディネーターを配置し関係機関との連携を図る。
また特別支援コーディネーターや進路指導部、教育相談部等による教育相談機能を充実す
る。 校内支援会議10回以上<コーディネーター>
30 保護者や学区内の教育委員会と連携して副籍の実施者を増やすとともに活動を充実させる。
副籍実施率の向上 直接交流10ポイントアップ<コーディネーター、担任>
★ 危機予防体制及び緊急時の安全体制の確立
31 危機管理体制を整備し、実効性の高い防災対策を進める。
震災対策ポケットメモの改訂更新(地震と火災に分ける)。 7月まで
震災対策ポケットメモを基にした実効性の高い避難訓練の実施。<生活指導部>
32 放課後デイサービス事業所と連携し、児童・生徒の安全なる引継ぎを実現する。
生活指導部とスクールバス部が連携し、安全なる車両の発着。<スクールバス部>
33 「支援される学校から支援する学校」
福祉避難所開設訓練、総合防災訓練、救命救急免許の取得、宿泊訓練の準備訓練の実施
3・11を忘れない「江東防災の日」の設定(平成28年3月11日)<生活指導部>
34 安全環境の充実(折り畳みヘルメット、飛散フィルム、危険防止テープ、表示、カーブ
ミラー、マグネットによる掲示等)<生活指導部>
35 事故0を目指し、「事故0DAY」毎月17日設定 ヒヤリハット報告と再発防止対策の
徹底<生活指導部>
★ 総合力の発揮と効率的な学校運営の推進
○ もてなしの心、笑顔での挨拶は生徒への手本、花と絵のある学校、保護者・地域の方の意
見の傾聴、課題の整理と迅速な対応(全教職員)
36 明るくきれいな学校をめざし玄関前、廊下など整理整頓し花や児童生徒の作品を飾り古い
校舎でもきれいに使う。<企画室、主幹、美術科等>
37 校内表示、教室表示にユニバーサルデザインで統一して使用する。1学期中<総務部>
38 業務の適切な進行管理 業務の目標、担当、進捗状況、成果を業務マネージメントプログ
ラムを活用し進行管理する。年3回(6月、11月、2月)<副校長、主幹>
39 学校開放事業運営委員会が中心になって、学校施設の有効活用を図る。
利用者の満足度 80%以上 総務部
40 節電対策に努め、「施設の使用に関するきまり」に基づいた運営の徹底。
平成22年度比マイナス15% 全校、記録:企画室
41 保護者・都民への窓口として、経営企画室を中心に事務処理能力や対応力、説明する力を
高めサービスの向上を図る。 経営企画室においては改善策の提案(1人1提案)
42 センター契約等コスト意識を徹底し、予算の有効活用と適正執行を図る。センター契約推
進。 前年度比3ポイントアップ<経営企画室>
43 児童・生徒に安全な給食を提供する。食育につなげる。食育だより2回<保健給食部>
44 技能系職員を中心に技能向上を図り、修繕修理等で校舎等の安全確認・整備を進め、学校
の対応力を向上させる。 随時<技能主事>
45 ICT機器活用による授業の改善と会議のもち方・実務処理の合理化を進める。特に「情
報」以外の授業他でICT機器の活用を推進する。また、日頃から校内掲示板を積極的に
活用する。 ICT活用研修1回<ICT推進>
46 「個人情報安全管理基準」に基づき情報管理の適正管理に努め、個人情報の紛失やセキュ
リティ事故を起こさない管理体制を徹底する。安全性と迅速性を追求するためにTAIMSのメ
ールの送受信に慣れ、情報の共有につなげる。情報セキュリティ研修1回<ICT推進>
47 ホームページを定期更新月2回以上し、積極的に学校の広報活動を行う。<ICT推進>
48 小学部・中学部分離に向けての学校運営 拡大江東地区第二養護(仮称)開設準備委員会
月1回<拡大江東地区第二養護(仮称)開設準備委員会>
49 高等部単独校に向けての準備委員会 月1回<将来構想委員会>
50 小・中学部分離、高等部単独校に向けて、物品の整理整頓、廃棄、学期1回<全分掌、全
学部>
51 小・中学部分離。高等部単独校に向けて平成28年度までを見通した教育課程改善や教育
環境の計画的な整備を進める。<教務部>
52 小・中学部分離。高等部単独校に向けて、スクールバスコース全面見直し6月まで<スク
ールバス部>
53 小・中学部分離。高等部単独校に向けて、校内分掌の再編成を行う。<企画調整会議>
54 服務事故0を目指し教員研修を月1回実施する。7月と12月に全校悉皆研修を実施する。
<管理職>