平成 27 年度事業計画我が国は、世界でもまれな速さで高齢化が進み、高齢化率 26.3％（総務省統計局 2 月 1 日現在推計値）という超高齢社会に到達し、今後ますます単身高齢者をはじめとする支援の必要な高齢者の増加が見込まれている。当財団を取り巻く環境には依然として厳しいものがあるが、高齢者に係る住宅、生活関連サービス等に関する調査研究、人材育成、情報提供のほか、シニア住宅の管理運営、高齢者の家賃や借入金に係る保証などの事業を引き続き着実に行うことにより、その住生活の向上と居住の安定を図ることとする。１調査研究事業高齢者向け住宅の整備や生活関連サービスに関する国や地方公共団体等の施策及び民間事業の推進に資するため、以下の調査研究を実施する。（１）国からの受託等による、高齢者住宅施策や福祉施策の立案等のための調査研究（２）地方公共団体からの受託による、高齢者住宅施策の立案等のための調査研究及び高齢者向け住宅の事業計画策定（３）独立行政法人都市再生機構からの受託による、ストック再生・活用団地、ニュータウン地区等における高齢社会対応型のまちづくり方策、高齢者施設の導入方策等に関する調査研究（４）民間事業者等からの受託による、高齢者向け住宅等に関する調査研究及び震災復興に寄与するための住宅・福祉の連携に関する調査研究２人材育成事業高齢者向け住宅の整備や高齢者の生活支援を担う人材を育成するため、以下の研修会、講習会等を実施する。（１）高齢者住宅に関する研修会（２）生活援助員等（ＬＳＡ）、サービス付き高齢者向け住宅の生活相談員等に関する研修会（３）サービス付き高齢者向け住宅の実務、事業化に関する講習会３情報提供事業高齢者向け住宅及び生活関連サービス等に関する各種の情報を求めている人々に広く情報提供するため、以下の業務を実施する。（１）機関誌「財団ニュース」（年６回発行）による各種情報、資料の提供（２）財団ホームページの充実による各種情報、資料の提供（３）財団インフォメーションシステムによる各種情報、資料の閲覧（４）海外高齢者住宅視察の実施及び報告図書の作成等（５）高齢社会を支える住まい・まちづくりセミナー等の開催（６）「実践事例から読み解くサービス付き高齢者向け住宅」、「高齢者住宅必携」、「生活援助員等ハンドブック」等の図書の作成・販売（７）住生活月間中央イベント、賃貸住宅フェア等への出展（８）地方公共団体向けメール・マガジンによる情報の提供４シニア住宅等の管理運営事業独立行政法人都市再生機構の賃貸住宅４団地において、入居者の状況把握、生活相談等のサービスを備えた高齢者向け住宅、生活関連施設等の管理運営を行うため、以下の業務を実施する。（１）シニア住宅の管理運営「ボナージュ横浜」（１７０戸）及び「ボナージュ稲毛海岸」（６０戸）における、住宅及び生活関連施設の管理運営業務、基礎サービス業務、家賃システム運営及び募集案内・入退去業務なお、「ボナージュ稲毛海岸」における対象住宅の拡大を検討（２）シニア住宅におけるサービス及び新規事業の検討在宅での生活の継続を支えるため、フロントサービスのあり方と介護保険事業について検討（３）生活支援型賃貸住宅のサービス提供「河田町コンフォガーデン」（７０５戸）及び「ライフタウン国領」（５２０戸）における生活関連施設の運営業務５債務保証等事業高齢者等の住生活の安定と向上を支援するため、次の事業を実施するとともに、関係団体と連携し、制度のより一層の普及を図る。（１）家賃債務保証事業高齢者の居住の安定確保に関する法律第 7条第 5項で定める登録住宅（サービス付き高齢者向け住宅）等に入居する高齢者世帯その他住宅の確保に特に配慮を要する者の家賃等に係る債務保証事業（２）リフォーム債務保証事業高齢者の住宅について、バリアフリー化や耐震改修工事等を行う際に、住宅金融支援機構等が死亡時一括償還の方法により貸し付ける資金に係る債務保証事業（３）建替債務保証事業高齢者が自ら居住するため、マンション建替え事業等による住宅を建設・購入する際に、住宅金融支援機構等が死亡時一括償還の方法により貸し付ける資金に係る債務保証事業（４）長期優良住宅維持保全債務保証事業高齢者が自ら居住する長期優良住宅の維持保全ための工事を行う際に、住宅金融支援機構等が死亡時一括償還の方法により貸し付ける資金に係る債務保証事業（５）住み替え支援保証事業高齢者の住み替え支援事業の財団登録事業者が行う高齢者等の所有する住宅の借上げ賃料等に係る保証６その他の事業（１）賛助会員への情報・サービスの提供（２）人にやさしい建築・住宅推進協議会事務局業務（３）一般社団法人高齢者住宅推進機構の支援業務以上