CSR REPORT 2012 - 東洋製作所

CSR REPORT
2012
CONTENTS
●トップコミットメント
● 東洋製作所グループがめざすCSR
● 環境との和
● 人との和
● 社会との和
● コーポレートガバナンス、
コンプライアンス、環境報告
● ふるさと清掃運動会
トップコミットメント
私たちは、 冷熱・環境エンジニアリングの
総合力を活かし、 CSR活動を推進して
まいります。
東洋製作所グループは「環境との和」
「人との和」
「社
会との和」の3つの和でCSR活動を推進していま
す。企業にとって利益の追求は存続の使命ですが、
企業を取り巻く利害関係者である、お客様、お取引
先、従業員、株主、地域社会などの方々の要求に対
しても適切に応えられるようにCSR委員会を設置し、
意識的にCSR活動を推進しています。
代表取締役社長
そのような体制の中、当社としての特徴的CSR活動
しかしながら、社会が成熟し人口減少期を迎えた日本
は、当社の総合力を活かした社会への貢献です。
国内ではこれらの機能を一社で纏められる企業は少な
当社は、
「冷熱プラントのエンジニアリング会社」
、
「機
く、当社が社会に貢献できるチャンスが到来しつつあ
器製造会社」
、
「アフターサービス会社」といった3つ
ると言っても過言ではありません。
の側面を持った会社です。夫々の分野を専業にして事
この 総 合 力を活かして社 会に貢 献していくの が、
業を営む会社に比べ、現在までは特異な存在であっ
東洋製作所グループの特徴的CSR活動です。
たと思います。
活動に当たっては、3つの「和」で取り組み、熱を極める冷熱・環境エンジニアリングカンパニーとして地球
の環境保全と人の快適な生活の両立に寄与する会社として邁進してまいります。
主な活動は以下のとおりです。
■ 環境との和
環境技術で、地球温暖化防止など地球環境保全、省エネを推進してまいります。
、ヒートポンプ技術を活用した冷媒再熱
自然冷媒を使用したCO2/NH3冷却システム(C-LTSシリーズ)
型除湿空調機(TUC-FLXRV)及び屋外設置型スポットクーラー(助っ人)などをお客様に納入し、当
社の技術で地球温暖化防止に貢献いたしました。
■ 人との和
次世代を担う人材の育成と、従業員の満足度向上に努めてまいります。
業界団体主催による冷凍技士を対象とした研修会に従業員を講師として派遣し、当社の冷凍技術を参加
者に実感していただきました。又、地元中学生の会社見学会や大学生のインターンシップの積極的な受
け入れ、従業員の働きやすい職場環境づくりに配慮したメンタルヘルス等の研修を実施いたしました。
■ 社会との和
独自技術の活用と積極的な社会貢献で、社会に信頼される企業グループを構築してまいります。
東日本大震災の復興支援として、民間支援基金からの依頼に対し冷凍コンテナを納入したことや、製氷
設備復旧工事現場に応援メッセージを掲げるなど全社を挙げて復興支援に注力いたしました。又、10月
を全事業所近隣清掃集中月間と定め、ふるさと清掃運動会と称した活動を実施いたしました。
1
東洋製作所グループはCSR活動を推進します。
東洋製作所グループがめざすCSR
CSR(企業の社会的責任)とは、企業が事業活動にお
いて利益を優先するだけでなく、お客様、お取引先、
従業員、株主、地域社会などとの関係を重視しながら
社会との和
果たす社会的責任のことです。
東洋製作所グループはコンプライアンスを幹として3つの
独 自 技 術 の 活 用と積 極 的 な 社 会 貢 献 で、
社会に信頼される企業グループをつくります。
■東洋の「技術」で社会貢献
「CSRの和」を育成していきます。
製氷技術
冷蔵、冷却、凍結のトータルエンジニアリング
オリンピック
ボブスレー・スケートリンク製作
環境との和
降雪技術
環境技術で、地球温暖化防止など地球
環境の改善を推進します。
食品工場
■自然冷媒で脱フロン
■メンテナンス技術
オゾン層保護・地球温暖化
防止大賞受賞
安全安心な食品の供給支援
■社会・地域へのお役立ち
清掃活動
C-LTS
CO2/NH3を利用した低温
システムユニット
■排熱の再利用
■CO2の再利用
捨てられているCO2の再利用
■省エネ
消費電力を43%削減!
!
■環境再現技術
環境試験の支援:
ありとあらゆる気象条件を再現
冷媒再熱型除湿空調機
自動車用環境試験装置
■資源の再利用
循環型社会の形成
産業廃棄物の分別を徹底
新セーブ王
(高効率空調機)
■地球環境に優しい
快適労働空間を実現
新冷媒を使用した
スポットクーラー
植林活動支援
全事業所で地域美化貢献
環境再現技術
コ ン プ ラ イ ア ン ス の 幹
排温水から高温水を製造
緑の募金活動
マンモスの冷凍技術
フロン回収
CO2回収装置
Mr.エコ ヒート、エコウォーム
(排熱回収ヒートポンプシステム)
水族館・動物園の環境作り
愛知万博(環境博)
エコキャップ運動
名古屋市科学館「極寒の部屋」
399.2kg回収、ポリオワクチン199.1人分
人との和
次世代を担う人材の育成と、従業員の
満足度向上に努めます。
■教育への貢献
産学協同
学生への貢献
技士研修
・人工雪結晶設備
・結晶雪観察装置
・氷の過冷却
工場見学
インターンシップ
冷凍技士研修
社内夏祭り
安全運転講習会
■従業員やその家族へ
メンタルヘルス講習
2
環境との和
環境との和
人との和
社会との和
環境技術で、地球温暖化防止など地球環境の改善を推進します。
「オゾン層保護・地球温暖化
防止大賞」優秀賞受賞
自然冷媒を使用した冷却技術で地球環境の
保全・省エネを推進
自然冷媒CO2/NH3
冷却システム
C-LTSシリーズ
自然冷媒CO₂/NH₃冷却シ
ステムC-LTSユニットが日
刊工業新聞社主催
「オゾン
層保護・地球温暖化防止大
賞」
の優秀賞を受賞しまし
た。
「環境に優しい冷熱源シ
ステム」
である自然冷媒の
技術と、
普及面での実績が
高く評価されました。
千葉県学校給食会
CO2 の排出量を大幅に削減しています
(当社従来比)。例えば3,000t冷蔵庫
(庫内-25℃)に対応する冷凍設備とし
て、従来の
「代替フロン冷却設備」
を使用
した場合の年間CO2排出量は232,200
kg-CO2/年。
これに対し
「C−LTS自然冷凍設備」
を使
用 し た 場 合 の 年 間CO 2 排 出 量 は 、
1 9 9 , 6 0 0kg-CO 2 / 年 。そ の 差 は 、
32,600kg-CO2 /年となり、これは実
に、杉の木2,300本が年間に吸収するC
( 注:設置条件・
O2量に相当するのです。
台数等により数値は変わります。)
自然冷媒冷凍機の納入事例
ヒートポンプ技術を活用した空調機器で
地球環境の保全と省エネに貢献
屋外設置型
スポットクーラー
「助っ人」
冷媒再熱型除湿空調機
TUC-FLXRV
フレッシュな外気を低温で除湿して再熱し、
ドライな空気を供給
する高効率空調機です。
特長
病院・福祉・特老施設
高い省エネルギー性
除湿時の排熱利用で消費電力を43%削減
可能です。
ランニングコストの大幅削減
インバーターコンプレッサー室外機により、
給気条件を一定にコントロール。導入外気の
負荷に関わらず安定的な運用が可能です。
主な
対象施設
クールドラフト対策
(冷えすぎ防止)
に!
部品製造工場
倉庫
錆防止等の
品質保持に!
カビ・ウイルスの
繁殖防止対策に!
食品売り場
オフィス
コールドアイル防止や
結露防止対策に!
爽やかな空気を!
(体感温度調節には除湿が有効)
冬期暖房運転可能
冬期の暖房運転に切り替えが可能なオール
インワンタイプの空調機です。
3
ヒートポンプ技術
を使用した、
オゾン
層破壊係数
「0」
(新
冷媒使用)
のエコ製
品です。高 温 多 湿
な作業環境をムダ
なく快適空間に改
善します。
環境との和
人との和
人との和
社会との和
次世代を担う人材の育成と、従業員の満足度向上に努めます。
冷凍技士研修会開催
STEP
1
日本冷凍空調学会主催の研修会を食品プラント研究室で開催しました。
冷凍食品や各種加工食品の生産、
品質管理、
製造工程に携わる冷凍技士を対象に、
凍結方法の違いによる実験を行い、
「食感の違い」
を体感していただきました。
模擬冷却・凍結装置の説明
3つの特長!
●市場に出ている主な冷却・凍結装置の方式を網羅
●温度帯は+10∼−47℃
●高風速に対応
(0∼30m/s)
STEP
2
プラント設計部
主務 園田 啓之
実験
[内容]
1. 目 的:東洋製作所
「急速凍結システム」
と一般的に利用されて
いる凍結システムによる凍結状態の違いを体験する。
2. サンプル :シュウマイ・大福
(和菓子)
・マグロ・かまぼこ・豆腐・こん
にゃく・ぶどう
(果実)
3. 実験方法:サンプルへ温度センサーを装着し、凍結するまでを確
認。完全凍結を確認後、
自然解凍を行う。
STEP
3
急速凍結
(当社製フリーザー)
通常凍結
ぶどう
4
急速凍結されたサンプル
食感を体感 実験後のサンプルを食感、色、味で食味実験
生
STEP
温度センサーの取り付け
サンプルの芯に刺すのがコツ
生
一般凍結ではぶどうのうまみが
ドリップ(液体)
となり出ている
が、急速凍結はドリップが出て
いない
通常凍結
急速凍結
(当社製フリーザー)
豆腐
一般凍結では断面に、
たくさんの
くうげき
(氷が溶けたあと)
が残り
スカスカした状態だが、急速凍結
は断面もきれい
空調機器製造ライン及び展示している小型フリーザーを見学
研修会を終えて
工場見学
プラント設計部
主務 最勝寺 公英
教育への貢献
東京本社では、地元中学校の要請を受け中学生たちへ
社会勉強のための講習を毎年行っています。また、大和
本社では例年、職業訓練校の生徒を対象にした工場見
学会や大学(高専)生のインターンシップ受け入れも
行っています。
実際の食品の凍結速度による差異が体験で
き、参加された皆様、口をそろえて有意義で良
かったとの感想でした。ぶどうなどは凍結しな
い食品なので、新鮮な感覚を味わいました。
働きやすい
職場環境づくり
従業員の働きやすい環境づく
りに配慮した諸制度や研修を
行っています。
2011年度の主な制度
育児・出産
育児休業制度・育児勤務制度
介護
介護休業制度
その他
傷病休暇積立制度
福利厚生
連続休暇取得制度
制度
年休一斉取得制度
退職金・確定拠出年金制度
他諸制度多数
人材育成
階層別研修・職能開発研修
資格取得奨励制度
改善提案制度
指導員制度
(OJT制度)
安全衛生
地元中学生への講習会
メンタルヘルス講習会
メンタルヘルス・健康診断・人間ドッグ
安全・衛生講習
人権
人権啓発委員会
4
環境との和
社会との和
人との和
社会との和
独自技術の活用と積極的な社会貢献で、社会に信頼される
企業グループをつくります。
ニチレイベジポート
東洋製作所の冷却システムは、
食品分野でも貢献しています。
食を通じて社会貢献を行う
「ベジポート」
(ニチレイフーズと農
業生産法人テンアップファームの提携により設立)
では、
東洋
製作所の凍結庫が、
お客様の想いを実現しています。
CSR委員が野菜ピューレ凍結庫や契約農場を見学しました
MM21見学会
東洋製作所は、
横浜みなとみらい21地区でみなとみらい二十
一熱供給㈱が行う地区熱源の一元化による省エネ空調設備の
メンテナンスを通し、
省エネに貢献しています。
プラント施設見学
見学会に参加された皆さん
「極寒ラボ」
入口
食の安全・安心・安定供給
省エネ空調設備
東日本大震災の復興支援
希望の烽火
被災地のお客様支援
東日本大震災で被災されたお客様の復旧支援に全社をあげて取り
東日本大震災で被災された漁業関係設備の復旧工事を行いました。
組んでいます。復旧作業を進めるなかで、民間支援基金
「希望の
の ろし
三陸わかめの産地、岩手県田野畑村のホームページ
「わかめ復興プ
烽火」
から、冷却設備製作の声がかかり、東日本大震災の被災地で
ロジェクト実行委員会」
において、東洋製作所の製氷設備復旧工事の
ある石巻、
女川、
気仙沼へ冷凍コンテナを納入しました。
様子が紹介されました。
冷凍コンテナ
5
工事現場では復旧への願いをこめ、被災地応援メッセージをかかげました
コーポレートガバナンス
コンプライアンス
●信頼性の向上・経営の透明性を確保するため、社外取締役お
よび社外監査役を選任。
●経 営方針の決定と業務執行を行う執行役員を明確化するた
め、執行役員制度を採用。
●経営に関する重要事項の決定機関として、取締役会を設置し、
原則毎月1回開催。
●経営執行の重要事項の審議機関として、経営会議を設置し原
則毎月2回開催。
●監査役
(会)は、取締役会ならびに経営執行における主要な会
議に出席し、取締役会および業務機能の監査を実施。
●コンプライアンスやリスクの強化をはかるため、各種教育と指
導を監査・安全管理室に集約し効率的な運用を実施。
コーポレートガバナンス体制図
株主総会
選任/解任
出席/
報告
取締役会
<経営方針の決定と
業務執行状況の報告>
選任/解任
監督
<業務執行の重要事項の決定>
社長・執行役員・常勤監査役
業務執行
当社は、安全で品質の高い装置・製品・
サービスの提供を通じ、社会に貢献するととも
に適法、公正な企業活動を行います。
連携
監査役会
会計監査人
報告
当社は、「環境方針」に基づき環境保全に
努め、企業市民として社会貢献活動に参加
監査
監査
し、社会の発展に寄与します。
Ⅲ. 会社と社員の関係
業務執行報告
経営会議
Ⅰ. 事 業 活 動
選任/解任
取締役社長
指示監督
コンプライアンス指針
Ⅱ. 会社と社会の関係
選任/解任
報告
業務執行報告
当社は、2004年6月にコンプライアンス委員会を創設し、制度
の周知徹底と推進活動に注力してまいりました。
また、身の回りの違法行為を通報・相談できる「内部通報窓口」
の周知徹底にも努めています。
報告
報告
監査・安全管理室
コンプライアンス委員会
リスク管理委員会
監査
管理・監督
企業活動を行う上で、社員は公私の区別を
明らかにし、法令や社規則を遵守して職務を
誠実に遂行します。
各事業部門、グループ会社
環境報告
東洋製作所は、次の環境保全活動を行っています。
●I
SO14001認証取得(東京本社・大和本社)
●環境改善製品の市場投入「C-LTS」など
●廃棄物分別の徹底
●エコキャップ運動
●電力デマンドの導入による省エネの推進
●「チャレンジ25」参加でエコ生活の推進
節電対応
当社は経済産業省が2010年4月に施行した「エネルギーの
使用の合理化に関する法律」
(省エネ法)第二種エネルギー
管理指定工場(1,500k
l以上)
には該当しておりません。また、
地球温暖化対策の推進に関する法律(温対法)の温室効果
ガスの排出量(二酸化炭素3,000t以上/年間)についても
基準をクリアーしております。
※2011年度の全社における実績
エネルギー排出量:原油換算 1,174k
l 温室効果ガス排出量:2,563t/年間
東京本社建物の壁面をゴーヤなど
の植物で覆い、直射日光の遮断や
葉の蒸散作用で室温上昇を防ぐ
「緑のカーテン」
を設置しました。
晴
天時の計測結果、室内温度が室外
PERRY JOHNSON
REGISTRARS, INC.
温度より3℃軽減されていました。
緑のカーテン
株式会社東洋製作所は
エコキャップ運動に参
加しています
株式会社東洋製作所は
チャレンジ25に参加し
ています
IS014001の認証取得
6
10月20日 東京本社
10月28日 大和本社
10月28日 大和本社
2011年ふるさと清掃運動会
10月集中月間
in 東洋製作所グループ
10月27日 盛岡営業所
10月26日 北海道支店
「地域の清掃活動」を通じて、
地域社会への貢献と
社員のCSR意識向上を
推進しました。
10月7日 宇都宮営業所
10月28日 東北支店
10月7日 千葉営業所
10月17日 北関東営業所
10月17日 西東京営業所
10月21日 中部支店
10月14日 神戸営業所
10月14日 金沢営業所
10月24日 京都営業所
10月5日 城北営業所
10月28日 四国営業所
10月2日 米子営業所
10月28日 関西支社
10月12日 広島営業所
10月13日 九州支店
このレポートは環境に配慮し、適切に管理された森林からの原料を含むFSC®認証紙を
使用しています。印刷はベジタブルインキを使用し、有害廃液を排出しない水なし印刷
方式を採用しています。